LUNAのミュージックボックス

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スジンからテジュンへのお礼状



ソウルから東京へ戻り、2週間も経ってしまいました。
無事帰着のメールをお送りしたまま、あわただしく時を過ごしてしまい、
御礼のお手紙がこんなに遅くなってしまったこと、お許しください。

ソウルホテルでの1週間は、本当に夢のようでした。
テジュン社長、ユンヒ宿泊支配人、そのほか多くの皆さんに
お会いし、親しくお話をさせていただいたこと、
今思い返しても胸が熱くなるほど、感動しています。

特にユンヒさんには、まだ高校生の私の、漠然とした「夢」に対し、
数多くの貴重なアドヴァイスをしていただきました。
美しい立ち居振る舞いと、凛とした声の響き、
正しい言葉使いに優しいまなざし。
自分が目標としている女性が今、現実に目の前にいる・・・
もうそれだけで、私の心は満たされました。
本当に来てよかった、と思いました。

実は、今回のソウルホテル滞在を強く勧めてくれたのは
ジニョン姉さんなのですが、私にひとつのミッションを与えていました。
それは、テジュン社長とユンヒ宿泊支配人が今どんな雰囲気か、
悟られないように探ってきてほしいということでした。
家に着くと、ジニョン姉さんから「どうだった?」のメールが届いていて、
どれほど想像力を働かせ、私からの「報告」を待っていたのかと思うと、
ちょっとからかいたくなったのですが、「女の勘」に基づくありのままの
「報告」をメールしました。
ご迷惑にはならない内容です。ご安心を。

最後に、実の母と7年ぶりの再会を果たし、
心ゆくまで「親子」らしいひと時を過ごせたことも、
ソウルホテルの皆様に心から感謝をしなくてはなりません。
母との食事では、リザーヴされたテーブルに
「幸せあふれるディナーをお楽しみください」と書かれたカードと
花束が置かれていました。宛名が母の名前になっていたのを見て、
テジュン社長のお心遣いであることがすぐわかりました。
(前日、私に母の名を聞かれましたよね・・)

花束の香りに包まれて、語りつくせない思いが涙となってあふれ、
何も話せないでいる母を、私は一生懸命笑わせようと、
面白い話や下手なジョークを口にしました。
笑いながらも、またすぐ涙する母・・・、
レストランのお料理は心をつなぎ、温めあい、
生きてゆく希望を確かめ合う、滋養を与えてくれました。
料理長をはじめ、厨房の皆様にもどうか、よろしくお伝えください。
最高に幸せにあふれた、極上のディナーでした。

お忙しいのにもかかわらず、私のチェックアウトには
テジュン社長、ユンヒ宿泊支配人おそろいで
ロビーまで見送りに出てくださり、本当に嬉しかったです。
「スジン、約束だぞ!」といってくださったこと、必ず果たします。
どうか、これからも見守ってください。
テジュン社長、本当にありがとうございました。
ソウルホテルの皆様、大変にありがとうございました。


2007年9月XX日


                      ファン・スジン





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