LUNAのミュージックボックス

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ジニョンからテジュンへのメール


FROM   ソ・ジニョン
TO    ハン・テジュン
Titre    「あの日に帰りたい」


テジュンさん

Long time no see!
テジュンさん、お元気?
私は毎日、アイドル並みのスケジュール、何とか「元気」よ!

ソウルはもう、寒いんでしょうね・・・。
静かに目を閉じれば、ダイヤモンドヴィラから望む漢江の流れや、
アチャ山から吹いてくる風の冷たさも、鮮やかに蘇ってくる・・・。
「こんなに遠く、離れているのにね」って
リビングに飾ってある記念写真を、しばらく見つめていました。

NYに秋風が吹き始めた頃、ファン・スジンから
長文の手紙が届きました。
ソウルホテルで過ごした1週間を、詳しく書いてくれて、
テジュンさん、私少しホームシックになりました。

スジンにとってユンヒさんとの出会いは、
かけがえのないものになったようです。
幼くして母親と別れなければならなかった二人は
お互いのなかにそれぞれの自分を見出し、
何かを許しあい、いたわりあったのでしょう。
スジンの手紙にも、その前に届いたユンヒさんからのメールにも、
優しさがあふれていました。

私の学生生活は順調!・・・と言いたいところだけど、
実は悪戦苦闘の連続です。
ドンヒョクさんの感動的、かつ強力なサポート、
プレスクールに通い始めたシェーンも
「ママは、お勉強だね」と何でも自分でやろうとする
いじらしさに、私は何度も胸を熱くしました。

大変な量の書物を読み、レポートを書き上げ
教授から決まって尋ねられる「What do you think?」に
どう、うまく答えるか・・・。
実務経験があるってことは「強み」があるようで、
絶えず「危険」にさらされているの。
覚悟はしていたけど、もっと、もっと、頑張らないと、
青蛙になってしまうと、自分に言い聞かせています。

そういえば、スジンがあなたと3つの約束をしたって書いてあったわ。
1、今は、猛勉強せよ 2、男にだまされるな 3、青蛙にはなるな
3つとも、私にも言えることよね。
私も若い男子学生の誘惑を振り払い、ひたすら猛勉強。
ドンヒョクさんが苦笑いしながら
「悪いけれど、私にはハンサムで優秀で、コテンドーチャンピオンの夫がいるの」
このフレーズの発音を、私に何度も特訓したわ。

NYの秋は少しせっかちなようで、風は小走りに落ち葉たちを追いたて、
冬が近くまで来ていることを、感じさせてくれています。

テジュンさん、本当にスジンの笑顔が
私に似ているって言ったの?
漢江のクルーズで、初めてデートしたときのこと、
思い出してももう、戻れるはずもないのに、
なんだかなつかしくって・・・・。

いつまでもいい友達でいてね。
私とあなたには、思い出がありすぎる・・・
だから、ずっと・・・・ね!


Sincerely    ソ・ジニョン


PS.私たち、一体いつ、どちらから「いい友達でいよう!」って
   言い出したのかしら・・・・?



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