フェンネル
セリ科 多年草
【学名】 Foeniculum Vulgare
【別名】 スイートフェンネル、ウイキョウ
【将来的なサイズ】 高さ:2.0m 幅:50cm
【花期】 5~7月
【原産地】 地中海沿岸
【利用部分】 葉、茎、種子
【利用方法】 料理、ヘルスケア、ハーブティー、園芸、染色
【効能】 催乳作用、強壮作用、食欲増進、健胃効果
ハーブティーには便秘の解消、解毒・利尿作用、生理不順、関節痛の緩和、ダイエット効果、消化促進などの効果がある。
【注意点】 大量の摂取と妊婦の使用は注意を
フェンネルの特徴・品種
アニスに似た香りの葉は、魚料理によく合い、「魚のハーブ」と呼ばる。
その他、パン、アップルパイ、カレー...など、さまざまな料理にスパイスとして使われる。
パンを焼く窯にフェンネルを敷きつめ、風味をつける。
フェンネルの茎は中空で、分枝して2m程まで生長する。
根出葉には長い葉柄があり、上部の葉柄はやや短く、3~4回羽状複葉で糸状に細く分かれる。
フェンネルの花は、複散形花序に無花弁の小さな黄色い花で枝の先に多数つける。
花後には米つぶに似た種子をつける。
【 フローレンス・フェンネル】
特徴:
フローレンス種はスイートフェンネルより草丈は低く、種子はやや大きめ。
株元が大きく、軟白化させて、野菜のように食べられる。
利用法:
フローレンスフェンネルの軟白栽培した茎は、甘昧があり、セロリが苦手な人でも食べられる。
サラダなど生で食べることが多く、繊維質が多いので、使秘によい。
栽培ポイント:
フェンネルとほぼ同じですが、株元の生長にしたがって土寄せをし、軟白栽培する。
根元ぎりぎりで収穫したまま越冬させると、翌年も収穫できる。
収穫せずに花をつけてしまうと、開花後に枯れてしまう。
【ブロンズ・フェンネル
】
特徴:
ブロンズフェンネルは根出葉が独特のプロンズ色で、上部の葉もやや緑がかったプロンズ色。
花色はややくすんだ黄色で、あまり虫に食害されない。
利用法:
食用としては利用できないので、色を活かしたアレンジメントに利用。
栽培ポイント:
下記に紹介するスイート・フェンネルと同じです。
フェンネルの栽培方法・収穫方法・利用方法
◆栽培方法◆
フェンネルの植え付け時期は、4~5月、9~10月。
種まきも、4~5月、9~10月。
フェンネルは日当たりがよく、排水のよい場所に植える。
フェンネルは直根性で太い根が出るが枝分れしにくいので、植え替え時に太い根を傷めると、なかなか根付かないので、一度地植えにすると他の場所への植え替えは難しい。
移植を嫌うので、直まきか、本葉3~4枚で株間50cm程で定植する。
堆肥を元肥にする。
フェンネルの花と種子は、アカスジカメムシやキアゲハの幼虫に食害されるので注意。霜の降りる時期や果実の熟した頃には地上部が枯れるが、収穫後、株元で刈り込むと、翌春、新芽がふいて多数わき芽を出す。
草丈が伸びすぎて倒れてきたら、支柱を立てる。
交雑を避けるため、ディルの近くには植えない。
◆収穫方法◆
フェンネルの葉の収穫は、3~11月。
種の収穫は、8月。
葉や茎はいつでも収穫できるが、できるだけやわらかい部分を収穫する。
フェンネルの種子の収穫は、種が褐色をおびてから花枝ごと摘み取り、紙袋などに入れて乾燥保存する。
◆利用方法◆
フェンネルは魚の生臭さを消すために魚料理に利用。
フェンネルの葉は、その他にサラダやソース、スープ、ピクルス、ビネガーに利用。
フレッシュな葉は、ハーブティー。
種子はパンやクッキー、リキュールなどの香味づけスパイス。
フェンネルの花はドライフラワー。
フローレンス・フェンネルは太い株元を野菜として利用。