MISS☆KFAのひとりごと

MISS☆KFAのひとりごと

懺悔-その1-



少し好きになりかけてた男の子がいて、
彼が欠席した時はノートをとってあげたりしていた。

休みがちだった彼は、
「どうして僕の為にノートとってくれるの?」って尋ねた。
私は巧く答えられずにただ照れ笑いしてごまかした。

野球部にいた彼と吹奏楽部だった私。
選抜の応援で、私は彼ばかりを目で追っていた。

学年行事の山登りの前日。
手作りのキルトのリュックを思いきってプレゼントしたら、
当日ちゃんと背負ってくれていた。

そして、ある日の部活の帰り。
歩いて帰る私の後ろから、自転車通学の彼が声をかけてくれた。

「・・・うしろ・・・乗る?」

「・・・いいの?」

すごく嬉しくて、でも重くないだろうかとドキドキした。

ほんの少し走ったところで、他のクラスメイトが歩いていて、
冷やかされるのが恥ずかしくて私は思わず飛び降りた。

「ありがと。」

「うん。」


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: