三崎真琴の「ぼちぼちいこか」

三崎真琴の「ぼちぼちいこか」

こんな世界も・・・





「店によく来るお兄さんがいるんですけど・・・」

 と、パソコンコーナーの女性社員が言うのであります。

「そのお兄さん、いつも、一緒に来る人が違うんです。
 この間は若いお姉さんだったし、その前は、顔色の良くないおばさんでした」

「で、店の売れ筋の商品はどれ?とか聞いて、連れてきた人にカードでパソコンを買わせるんです。
 保証書に店印を押そうとすると、そんなんいらん!って言わはるんです」

「あのパソコン、絶対、自分で使うのとは違って、どこかに売って現金化するんだと思います」

「恐くって、何も訊けないんですよぉ~」

 ひええええ~、こんな世界があるとは聞いていたけれど、やっぱり本当だったのね~。

 話を聞きながら、その時の光景が、「ナニワ金融道」とか「カバチタレ」のようなコテコテの漫画の絵で浮かんでしまった私なのでした。


(2001.12.3)


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