モルトウイスキー&バー情報

モルトウイスキー&バー情報

July 15, 2005
XML
カテゴリ: コラム
ブローラ です。

1819年にブローラの町はずれに クライヌリッシュ蒸留所 が創立されました。そして1967年、隣に新しい蒸留所が建設され、クライヌリッシュはそちらで造られるようになり、旧施設で造られるモルト・ウイスキーはブローラの名前で呼ばれるようになりました。その後1983年にブローラ蒸留所は閉鎖され現在に至っています。つまりブローラは17年間しか造られていません。

クライヌリッシュとブローラを比較すると、どちらもフルーティーな香りとシャープなピート香がバランスしていて、味わいには厚みを感じる点が共通していますが、ブローラのほうがスモーキーに感じられます。やや無骨でクラシカルなハイランド・モルトであるブローラに対し、甘さがちょっと強く繊細なところもある現代的なクライヌリッシュ、どちらも魅力的なモルトですが、閉鎖蒸留所の希少性もあり、マニアの間ではブローラの人気が高いようです。

03年6月のコニサーズクラブ(クリックで山崎白秋氏のテイスティングノートへ) は、クライヌリッシュとブローラというテーマでしたが、長期熟成ものが揃い、メンバーの間に両蒸留所に対する高評価を定着させるきっかけになったように思います。写真はダグラスレインのプラチナセレクションで1972年蒸留の29年もので、山崎白秋氏が書いているように「フルーティー、ピート、酸味の三拍子」が揃った典型的ブローラでした。

また、ブローラにはクライヌリッシュにはあまり見られないシェリー樽熟成ものも多く見られます。個人的にはバーボン樽のほうが好みですが、クラシカルな味わいという意味では面白く、今後、熟成が遅いシェリー樽の特徴を生かしたものが出てくることも期待できそうです。いずれにしても失われ行くモルトとして、人気・値段とも上昇していくことは間違いないところでしょう。



ネットショップで買えるブローラのリストはこちら
各種ブローラのテイスティングノート(モルトクラブ)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  July 15, 2005 03:16:34 PM
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: