プラタイ~PrivateTime~

岩井三四二



一手千両

岩井三四二さんの作品を初めて読みました。

文章も無駄がなくわかりやすかった。

これは、江戸時代大阪堂島の米市場で相場を張る仲買人が主人公で、ストーリーの基本は友人の敵討ちなのですが、当時の経済を左右する米相場の裏事情も大きく関係してて単なる捕物帳でなかった所がおもしろかった~(⌒^⌒)b

大きな感動を呼ぶような展開ではなっかたけれど、初めて知る相場師の世界は興味深く、最後の最後までハラハラもんです。

冒頭はある男女の心中事件から始まり、米相場の話、幼なじみのつながり、女郎の話など、それらの事が全てつながってゆく中盤あたりから、がぜん面白く目が離せなくなりました。

昨夜は一気に読み終えたせいで今日は寝不足です。(*´0)ゞファァ~~♪

博打のような米相場の業界を印象づける終わり方もなかなか粋でしたよ。


いったい誰が一番得したか?


深読みすればするほどわからなくなるかも…??(゚o゚; )


「浪々を選びて候」

浪々を選びて候
(岩井三四二)

(-_-;ウーン いまひとつかな…

作者に対しての不満はないが、この主人公に魅力を感じない。

美濃斎藤家で勇将として名高い重臣、日根野弘就の心情と行動を克明に描いたものなのだが、自分の了見が狭すぎて、結局家来や家族が振り回されただけではないか、と腹立たしく思う。

私自身は司馬遼太郎氏の「国盗り物語」を読んで以来、斎藤道三が好きで美濃の斎藤家にも興味ある。
(全4巻)

道三没後、織田信長に滅ぼされた斎藤家の家臣がどうなったか?
と期待したのだが…

この日根野弘就、信長の才覚を認めようとせず、ひたすら逆らい続ける。
その上いつか討ち果たそうとまで思っていた。
自分がどんなに視野も心も狭く、力量の限界もわからず、自分勝手な妄想とも言える思い込みのおかげで、大きな犠牲を払いながら大回りの人生となる。

正直、イライラした。

いったい作者は日根野弘就のどこに魅力を感じたのかわからない。


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