「ⅩⅩⅠc.1st. 中島みゆき」



   4年ぶりにお目にかかったみゆきさんはもうすぐ50歳だというのに
   (2月23日で50歳になられました)
   ますますお美しくなられて見とれ、ため息が出ました。
   もう「好き」を超越して「崇拝」している私には
   それこそ女神様のように見えました♪
   特に「わたしの子供になりなさい」で赤ん坊を抱いた仕草で
   微笑むみゆきんは聖母マリア…。(´ ▽`).。o♪♪
   もはや人間ではありません…。

   やっぱり生で聴くとCDで聴くよりも凄く重みがあります。
   聴きなれた唄もなんか心にしみてきて…。
   あらためて好きになった唄もあります。
   「狼になりたい」は圧巻でしたし「ホームにて」のギターの弾き語りもよかった♪

   でも相変わらずしゃべると全然駄目ですね!! 
   唄っていれば、黙っていればいい女なのに…。
   私たちオールナイトニッポンを聴いた世代なら知ってるけど
   しゃべり方も話の内容もまじで面白い♪♪ 
   コンサートではそのギャップというか落差が凄いです。
   みゆきさんも仰ってたけど「プロジェクトX」でみゆきさんにはまった方々は
   そーとーなショック!!だったと思います。

   それにしてもいつも思うことだけどみゆきさんの唄は
   言葉をとても大切にしています。
   だからこんなに胸にしみるし残るんだと思うのです。
   みゆきさんの唄にはいつも癒されるし励まされる。
   みゆきさんんと同じ時代を生き、
   こうして生でみゆきさんの唄を聴けることは本当に幸せだと思います。

   社会性のある唄を唄うみゆきさんらしく
   今のこの世界情勢を憂える声を聞きました。
   「人間はまだ幼いんです。でもいつかきっと『人間もすてたもんじゃない』
    そう思える未来が来ることを信じます」
   そう仰ったみゆきさんの表情が今も脳裏に焼きついています。

   筑紫哲也さんもコンサートにいかれてこんなことかかれています。
   『中島みゆきがすごい――というのは今に始まった評価ではないのだが、
    3年半ぶりのコンサートに出かけて、あらためてそのすご味に感動した。
    「ネクラ」と称される彼女の曲と対照的に、
    「ネアカ」な饒舌の語り手であることはファンならだれでも知っているが、
    この両者を巧みに織り合せながらコンサートは進む。
    ここまでは通常型なのだが、終わり近く彼女は静かに語り出す。

    20世紀に語られていた21世紀は明るい夢や希望に充ちていた。
    今、私たちが見ている21世紀はそれとは全くちがう。
    人は恐ろしい夢、恐ろしい望みを持ちうる者だと思い知らされている……。

    そう前置きした上で彼女は言う。

    「人間は未だ幼ない生きものなのかもしれない。
    あるいは、成長するのに時間のかかる生きものなのかもしれない。
    だが、いつか『人間もそう捨てたものじゃない』と言える日が来ると信じたい」
    (みゆきさんはそのあと「今日は唄わせて下さってありがとう」と
     観客席に向って深々とお辞儀をされました)

    「9・11」を投影させながら、それを生硬な政治的メッセージにせず、
    自分のことばで語っている。
    その一言で、それまで歌ってきた身辺の断片を歌うに見えた歌の数々が
    別の光を帯び、黙示録的なコンサートとして完結する。
    充分に楽しませ、笑わせておきながら、
    この「悪女」は最後にどんでん返しをくらわすのである。

    その夜、私はいつものように楽屋を訪れるのをやめた。
    自分の下らぬおしゃべりが余韻を壊すことを恐れたからだった。

    憎しみと戦争が前面におどり出て、
    愛と平和はしりぞけられながら21世紀の最初の年が終わろうとしている。』


    私がみゆきさんを愛して止まない根っこはこのあたりなのかも知れません。


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