古代のロマンをたずねてpart.2

古代のロマンをたずねてpart.2

大日寺と桜本坊





大日寺



大日寺の本尊はこの日雄寺の本尊であったと伝わる五智如来を祀る。
大日如来を中心として阿しゅく如来、宝生如来、無量寿如来、不空成就如来の五体からなる藤原時代の木造如来座像(重文指定)です。

五体の如来さまが一堂におられるのは凄い迫力でしたよ。



本堂は閉まっていましたが、中に入れて頂き、五智如来さまの前での参拝ができました。


大日寺・本堂





桜本坊です。



桜本坊




壬申の乱の前夜、大海人皇子は不思議な夢を見ます。
その日は雪の降る寒い冬だったのに、一面の雪の中に満開の一本の桜の木の夢だったそうです。
翌朝、前方の山を望まれると、一本の桜の木が艶然盛りの色であったそうです。


早速、大海人皇子は役小角(エンノオズヌ)の弟子の角上人に夢判断を命じられました。

上人が言うにはこれは吉祥、必ず殿下御位に登ることであるというのです。
翌日、大海人の皇子は壬申の乱へと出兵しまた。
そして、壬申の乱で勝利され、天皇の位に付かれたのでますます、上人に帰依されたのです。


翌年、桜樹の下に寺を建立し桜本坊と名づけ角上人を住職にされ、天武・持統天皇の勅願所とされたといいます。
その時の桜が下の写真です。




夢見桜



持統天皇は在位中に31回も吉野に行幸されましたが、
それは、夫・天武天皇との壬申の乱旗揚げの地・吉野への思いだけではなく、吉野山と吉野川のもつ神秘性に頼ったのですね。


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