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2006年02月17日
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カテゴリ: つぶやき
今年に入ってから調子がいいです。
病気でダウンが長かった時は、こんな(?)私でも落ち込み・・・
が!今は毎日が充実してます♪

体調もすっかりよくなり、周りはインフルエンザが蔓延しているというのに
ひとりピンピンしています(笑)
あの約1ヶ月、ありとあらゆるパターンのウィルスにかかりまくったのでは?
と思ったりして^^;
それは冗談にしても、やはり健康第一!
私のウィークポイントですから、今よい時にこそ反省しなければ。

そういうわけで無理せずインドアな活動ばかりしている私ですが、
ここ最近「 美しいこと 」がキーワードだ、と以前の日記で書きました。
そのとおり、とても美意識のアンテナの感度が上がっています。

よく行き来させていただいている ももらさんの昨日の日記 に、インスパイア返し(笑)を受け、
ふと思い出したことがあります。

笑われるかもしれませんが、ここ最近最も涙腺が緩んだのは、
数学者藤原正彦さんの「 世にも美しい数学入門 」という本の、とある一節を読んだときです。
博士の愛した数式 」を書いた小川洋子さんとの対談を本にまとめたものですが、
これがタイトルのとおり、本当に美しい(笑)。

『「三角形の内角の和は180度である」という一行が持っている永遠の心理。(本より抜粋)』

この一言に脳と心をわしづかみにされて揺さぶられたようでした。
どうしてこんなに美しいことに鈍感だったのか、と
何度もこの言葉を口ずさんでしまいました。

余談ですが、もう一人私の好きな作家、明石散人さんの「 日本語千里眼 」によると、
日本語の「幽玄・侘・寂」の三点セットの中の「幽玄」という言葉は
「ありえないほどの美しさ」、つまり賛美の極みともいえる「美しさ」です。
しかしその言葉でさえ、人によって感じ方が違うし、基準になるものは何もありません。
明石さんはそれを分かりやすくするために、「幽玄」は例えるなら命の生まれ出づる瞬間、
固定されない「その瞬間」しか「ありえない」美しさと表現しました。

そして実生活において「永遠」の真理は「ありえない」ことを肌で知っているから、
だからこそ、一見矛盾する「三角形(=永遠)」と「幽玄(=刹那)」がつながったのかもしれません。
しかしこの矛盾さえ美しいと感じます。
うまく表現できませんが、三角形も、命の誕生もどちらも極めて美しいです。

ありえない美しさ(心の中にしか存在しえない永遠のもの、その瞬間にしか存在できないもの)、
つまり「もののあはれ」を惜しみ、慈しむということは、元来日本文化にあったものです。
忘れがちなことですが、自分が生を受け、育った場所の文化は
自分のアイデンティティのためにも絶対に無視してはいけないですね。

意図的に無視する方がまだよいのかもしれません。
心には残っているので、もしかするといつか開花するかもしれない。
致命的なのは「気づかない」鈍感さ。

先日、日常に埋没することで幸せを忘れてしまうのか?と書きましたが、
同様に鈍感にもなってしまうのかもしれません。
今、せっせとアンテナを磨いています。





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最終更新日  2006年02月18日 02時49分29秒
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