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2004年08月21日

構成要件は、実行行為・結果・因果関係・故意（又は過失）が要素となっていました。
そして、今まで実行行為について述べてまいりました。
となると次は結果について話すべきです・・・が、結果については
話すことがありません。
結果については条文一つ一つに解釈が必要なので、ここで総合的に述べることができないからです。

例えば、殺人罪なら「人が殺されたと言うのはどういう状態をいうのか。心臓停止か、脳死か」
傷害罪なら「傷害とはどの程度を言うのか。かすり傷か、血が出る状態か、医者にかかるほどの状態が必要か」と考えねばならず、何か総論的に述べられるものでは有りません。
なので、結果についてはとりあえず割愛します。
とりあえずは、結果とは条文に書いてあることからイメージされるのが結果だと思っていてください。今のとｋろは厳格な解釈をしなくて結構です。
殺人罪なら心臓が止まること、傷害罪なら血が出ることとイメージしてくだされば十分です。

ただし、一つだけ覚えて置いてください。
実行行為をして結果が発生することを既遂（きすい）、
実行行為をして結果が発生しないことを未遂（みすい）というのが原則です。
「殺人未遂」というのはよくニュースやＴＶドラマで耳にされていると思います。
殺人未遂とは、人を殺そうと思ったけど殺せなかったことをいいますよね。
既遂と言う言葉ははじめての方も多いと思います。
ですが、既遂とは未遂の反対語で、殺人既遂といったら死んでしまったことをいいます。
大抵は単に「殺人罪」というのですが、殺人未遂とあえて区別する時には「殺人既遂」と表現します。

これは明日申し上げる因果関係にも関するので覚えておいてくださいね。

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