法律なんて怖くない！

プロフィール

法律伝達人max-asayu

フォローする

日記/記事の投稿

民法改正講義が読めます
交通事故にあったら、自分の保険を確認しましょう
特定調停で強制執行が止まるかも
友人がネットに関して興味深い記事を書いています。
友人が法律事務所を立ち上げました
刑事弁護に有用な本のご紹介
【裁判員裁判研修】ビデオクリティーク
【裁判員裁判研修】最終弁論５－その他の注意事項－
【裁判員裁判研修】最終弁論４－最終弁論の方法－
【裁判員裁判研修】最終弁論３－証人の弾劾など－

カテゴリ

裁判員裁判研修

(30)

バックナンバー

2024年12月
2024年11月
2024年10月
2024年09月
2024年08月

2024年07月
2024年06月
2024年05月
2024年04月
2024年03月

キーワードサーチ

▼キーワード検索

お気に入りブログ

筋肉痛 New! ぴんく　はあとさん

ラストエンペラー　…

剣竜さん

theネタ帳☆ ぞっこんボスさん
★cellfood健康法　「… soliton_kobaさん
さむらい業日記 モダニストさん
Love Thirties! きよみっぴさん
つんつんの主に読書… つんつん1955さん
Natural koukiakiさん
私の湘南スタイル VIVA7354さん
ペンギンさんの南極… penguin3.comさん

< 新しい記事

新着記事一覧(全905件)

過去の記事 >

2004年12月06日

第６章　社会に関する罪

３　放火罪

放火というと財産が燃えるので「何故社会に関する罪なの？」とお考えの方もいるでしょう。
それは、一旦放火されるとあたり一面に飛び火しかねず、さらには煙や有毒ガスなどであたり一体の住民に被害が及ぶので社会に関する罪と考えられています。
では、条文をご覧下さい。

第百八条　
放火して、現に人が住居に使用し又は現に人がいる建造物、汽車、電車、艦船又は鉱坑を焼損した者は、死刑又は無期若しくは五年以上の懲役に処する。

放火した場合、最低でも５年は刑務所に入らなくてはなりません。
よく読んでいただければお分かりの通り、どこにも「人が死亡したら」とは書いていませんから、放火した場合人が死ななくても最低５年は刑務所生活となるのです。大変重い罪です。

こんなに重い罪なのですからいつ放火罪が成立するか（既遂となるか）は重大な問題でしょう。
実は、放火罪は放火された物が着火物を離れて独立して燃焼を開始した時に成立します。
例えば、ライターで家に放火しようとした場合、ライターの火を家に近づけて燃え出すまでじっと待つでしょう。
そうして、火が家の一部に燃え移り、ライターが無くてもメラメラ燃え出した場合、それが放火罪の成立です。
つまり、燃えた範囲や時間は無関係です。
ちょっとでも燃えたらもう放火罪成立で、５年は刑務所生活となります。

刑法はこのような厳罰を以って放火を無くそうとしています。

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう