マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2011.01.22
XML
カテゴリ: ウルトラマラソン


 心配な点が2つ。1つ目は愛犬のこと。いつもなら夜は玄関に入れます。この時期は寒さが厳しく、外はこごえます。玄関に入れっ放しで外出するわけにも行かず、妻は愛犬を犬小屋に押し込めようとしたようですが、彼は頑として中に入らなかったとか。仕方なく犬小屋につないで私達は出掛けたのでした。

 心配の2つ目は、私達が選んだのが夕食、朝食の2度ともバイキング料理のコースだったこと。温泉そのものには何の心配もなかったのですが、果たしてどんな部屋に泊り、どんな料理が出るのか、おっかなビックリだったわけです。でもそれは全くの杞憂でした。部屋は広くてきれいだったし、内風呂もついていました。

 大浴場の温泉は本館と別館の2か所にあり、両方とも露天ぶろ付き。直ぐ目の前の峡谷は趣深く、遊歩道が通っています。泉質は筋肉痛、神経痛、関節痛に良く効くもので、お湯の中に思い切り手足を伸ばし、両方の膝周辺を丁寧にマッサージしました。結局妻も私も温泉に入ったのは3回。お陰でゆったりと寛ぐことが出来ました。

 そして肝心のバイキング料理ですが、全く心配なし。豪華なグルメではないにしろ、なかなか立派な内容でした。握り寿司、散らし寿司、刺身、ふぐの焼き物、牛タン、讃岐うどん、おでん、それに煮物や焼き物など豊富に揃っていました。朝食は夕食ほどのメニューではなかったのですが、それでも大満足出来るもので、朝からたくさん食べて来ました。

 さて、昨夜はアースマラソンに挑戦していた寛平ちゃんが、大阪にゴールする日。この日は混雑を避けるために、真夜中に兵庫県を出発したようですね。ホテルの部屋でテレビを観ていましたが、会場が近づくにつれ応援の物凄いこと。2年以上にわたって頑張った寛平ちゃんを一目見ようとする大勢の人が、彼を待ち構えていましたね。

 走りも走ったり。スタートしてからゴールまで実に767日間かかったようです。そして走った距離は40,940kmだそうです。赤道一周が4万8kmですから、それよりもかなり北だったにも関わらず900km以上長かったのは、当然のことながら海でも陸でも、真っ直ぐ進めなかったためです。そのことが彼の苦労を物語っていると思います。

 最終日、寛平ちゃんはスタッフの人に、もう今日で終わるのが寂しいと話していたそうです。ここまでの苦労よりも翌日から走れなくなることの方が辛いとは、よほど彼がこのアースマラソンに全てを賭けていた証しでしょうね。ゴール後に大阪市長がこの秋に開催される「大阪マラソン」への出場を依頼していましたが、そんな先のことまで考えられない状態のようでしたね。

 寛平ちゃん、お疲れ様でした~!!暫くゆっくり休んで英気を養ってくださいね。でも芸人魂に溢れ、アスリート魂に溢れた寛平ちゃんのことですから、きっとゆっくり休めないでしょうね。ヨットと自分の脚で果たした前人未到の完全な地球一周。いやはや、どれだけ凄いことなのか比べるものがないため、言い表わすことが出来ません。

 走りながら前立腺ガンにも打ち克った寛平ちゃん。灼熱の道、厳寒の道、埃だらけの道、直ぐ傍を車がビュンビュン通り過ぎる危険な道、ツルツル滑る氷の道、険しい山道。どれだけ辛かったことでしょう。でも言葉も知らない見知らぬ土地で、一生懸命応援をしてくれた大勢の人達。

 1人のアスリートが見せたファイトが、世界中の人の心に大きな灯を燃やしてくれました。寛平ちゃん767日の間、本当に良く頑張りました。あなたの偉大な旅が終わった今、何だか心の中にぽっかりと穴が開いたような気がします。でもこれからは自分が出来る戦いに挑戦しようと思っています。本当に長い間ありがとうございました。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2011.01.22 17:53:06
コメント(8) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: