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ここから先は僕の用いている特殊な手法について、ハッキリと伝わらないのを覚悟で乱暴に書きます。重要なことから書いている訳ではありません。流れで分かり易いようにしています。0.ガチガチにPER重視。ROE推移を最重視。逆張り分散割安株投資。常に変化率に着目する。起きうる変化の幅に対して市場の評価は?ただし市場はどんな事でも起こり得る。市場はどのような方向に変化すると八卦予想をしているのか?それが思惑通りに行くという根拠は?脆弱なら逆に張るのも一興。1.経常利益に対して最終利益が大きく落ち込んでいる銘柄を好む。特に、その影響が長期的に続く銘柄に注目する。単年度の影響での落ち込みではなく、複数年度の落ち込みを好む。このような銘柄であれば、PERが低い銘柄でなくても可とする。2.景気循環株の中の一部の業種によっては、PERが低いときよりも高いときを好む。PBR推移が中期的に上昇中であれば、低PERでも手を出すことはそれ程多くない。3.一部の業種或いは企業群では、逆張り投資をしない。状況によっては順張り投資をする。順張りを行う場合は買い上がりを好む。買い上がりした銘柄は、一度にタイミングを見計らって大量に売るという行動は余り取らない。売却する時でも大抵はちまちま売り上がる。暴落したら指標と相談。ただし順張りした銘柄については株価下落時の買い増しは滅多にしない。4.売り下がりは殆どしない。売る時は売り上がりか、叩き売り。値動きのない状況下で売却するのは、他の銘柄に乗り換える場合のみ。5.一時的な著しい業績向上は好まない。大幅な上方修正であっても、株価上昇に伴い売却する。大抵は株価が暴騰するので、一度は売り切ることが多い。その後株価が下がらなければ、買い戻すことは滅多にない。6.ROEが持続して上昇する場合。株価はしばしば暴騰する。暴騰後の株価下落時は、殆どの場合は1単元ずつ買い下がる。暴騰後に暴落するのであれば、株価と相談した上で暴落途中で買い進む。着目するのはバランスシートと損益計算書の変動。それにPERやPBRの値を鑑みて、その値段で欲しいと思うかどうか。業績に不安要素がない限り、暴落が続く間はどんどん買い進む。業績に不安要素がある場合でも、それが周知徹底されている場合はどんどん買い進む。7.優待銘柄に投資をする時は、極力権利日を持ち越さない。業績が悪化していない優待権利落ちでの大暴落気配は目を瞑って買う。ただし、気配と違う株価で寄り付く事も多いため、成行買いは余りしない。権利日前に大幅上昇している場合は買いを見送り。8.株価は常に適正価格だから、他人の意見はどうでも良い。自分の買値もどうでも良い。心底どうでも良い。9.常に全力投資。休まない。別に1週間株価を見れない状況に陥っても構わない、だけど1日だって多くのキャッシュポジションは維持できない。常にポートフォリオのリバランスを続けている。リバランスは怠らない。しかしキャッシュポジションは増やさない。相場環境によりポートフォリオの質を変化させれば良いだけで、キャッシュポジションの量を調整する必要は皆無だと信じている。というか判っている。10.証券会社に支払う売買手数料は惜しまない。手数料はポートフォリオのリバランスにかかるコストとして積極的に支払う。常にポートフォリオのリバランスは、中期投資家として売買手数料以上の価値があると信じている。11.株価の急激な変化を好む。市場の評価の急激な変化を鑑みてトレードの方向性を決める。幅広く相対評価を行う割安投資を行うためには暴落時の対応が最重要。暴落相場が続く場合に自分の投資行動にはどのようなリスクがあるか?自分の注力している個別セクターや個別銘柄の影響は?株価変動が大きい銘柄のポートフォリオに占める割合は?その銘柄は既にどれだけ値を下げているか?そして暴落している優れた銘柄を購入するための資金確保として、下落率の小さい万年割安銘柄をいつ売却するか?12.儲けている時はこっそりと、損している時は大々的に。自分が何をやって、その結果どうなっているかを常に把握する。一瞬でも把握できない状況に陥らないようにする。状況の把握に努める。自分の立ち位置は何処で、どの方向を向いているのか。しかし意識しようとすると相場に迷い込む。その為、意識してではなく、無意識下で状況を把握する。結果として、儲けている時はひっそりと、損している時は大々的になる。愛すべき読者様、僕の投資手法についての便所の落書きは楽しんで頂けましたでしょうか。今回の書き込みはとてつもなく長い時間をかけて文章を推敲しました。今回は流石に疲れました。少なからず達成感もありますので、ここで一段落の区切りを入れ、暫く休みます。アクセス数が少なくなった頃にまた再開します。それでは、皆さんごきげんよう。また逢う日まで。それではまた。MEANINGでした(^^)。
2014.09.20
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たとえ類似企業の好調な業績動向から業績を類推して株式を購入する場合でも、単にそれは思惑買いでしかありません。同業他社の業績を調べても、それが直接パフォーマンスの向上に繋がるというのは期待できません。中期投資家にとって、分かっていることは重要視するべきではないと考えています。そして僕は根っからの中期投資家です。自分が分かっていることは皆が分かっていること。重要視するべき事ではない。重要視するべきではない事しか材料にならないので、仕方なくファンダメンタル分析をする材料として使っているだけです。(ここの部分は言葉通り受け取って下さい)イメージする。自分がトレードするときは、そのトレードを極めて客観的にイメージします。ですがイメージしたことでそのとき行おうとしていたトレードに影響を与える事はありません。好きな時に好きな株を買っているだけです。今まさに好きな時に好きな株を買おうとしている自分のトレードの内容を認識します。冷徹に自分のトレードを眺め観る自分の存在。この存在は無意識下でその後の売買に影響を与えていると思います。その影響が結果として自分のパフォーマンスにプラスの影響を与えているのかマイナスの影響を与えているのかは分かりません。しかしこれだけはハッキリと言えます。冷徹に自分のトレードを眺め観る自分の存在により、他人の売買に惑わされる事がなくなります。そこに至るプロセスは割愛しますが、トレードを開始するときに投資家が考えるであろう思考プロセスを明確化し、その結論に至る過程を自分で導き出せるようになります。これは断言できます。次第に自分の取引もまるで他人の取引のように内面的な感情が入り込む余地がなくなります。次第に感情的な売買が少なくなります。そして、最終的に感情的な売買は意識して行おうとしない限り完全になくなります。そのような状態になることをゾーン(或いはゾーンに入った状態)と呼ぶ人も居ます。僕は他人の分析結果や考えに影響されることはまずありません。根拠は売買履歴です。僕は売買履歴を全て記録しています。ポートフォリオは毎週データ整理し、紙媒体に印刷しています。暇つぶしに時々見返したりしていますので本当に良く分かります。自分の取引手法はずっと変わっていません。今回初めて自分の取引手法について詳細に色々な角度から書いてみましたが、書いてみて改めてよく分かりました。やはり僕の投資手法は骨格から細部に至るまでずっと変わっていません。新興バブルで資産を大きく増やしながら、ライブドアショックやサブプライムショックや東北大震災後の大暴落を経験しながら、信用取引の度重なる追証に追われながら、金融資産以外を含めた全資産合計がマイナスになるような致命傷を経験しながら、そして先日過去最高評価額を更新するまで、何も変わっていません。10年以上同じスタンスでやってきました。僕の立ち位置はずっと同じところです。もう僕の投資手法はこのまま死ぬまで変わらないでしょう。自分では平凡が服を着て歩いているような投資家だと思っています。当たり前のことを当たり前に述べているだけのブログですが、少しでも読者の皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。これからも宜しくお願いします。---株式投資は子育てのようなものだと思っています。時には庭師が木を育てるように、隠居老人が盆栽を育てるように、じっくりと。ゆっくりと。余談になりますが、銘柄も平面で表せると、とても便利になるんじゃないかなと思います。例えばROEとPBRのように相反する2つのパラメータに、PER(市場の評価)のように2つのパラメータ両方と相反する傾向のあるパラメータを加えてみる大三角形。実害も多く、総合的に考えると余り有用ではありませんが。安易なレッテル貼りは役に立ちませんし、無意識のうちにイメージが頭の中に刻まれてしまうので注意しなければなりません。この余談の話はとても面白いのですが、今回はあまりに長くなってしまいました。機会があれば別の機会に書くとして、今回はこれで筆をおきます。次回はおまけとして、今まで書いた長文を要点だけ抜粋して箇条書きにします。ただ、最初に書きましたが読者の皆様に誤解を与えかねない文章となっております。次回のおまけはあまり真剣に読まなくて良いです。今回のシリーズはこの投稿で終わり。今回のシリーズに僕の投資手法の全てを書きました。最初にも書きましたが、僕は自分の投資手法の詳細を公開するのは好きではないタイプの投資家です。そのうち気が向かなくなったら消します。その1からその9まで、皆さん本当に長い間お疲れ様でした。
2014.09.13
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従来の日本の会計方式では、利益を決めるのは売上と経費です。売上と、売上から経費を引いた数値の割合が、売上利益率です。売上利益率の高い企業は付加価値の高い企業という評価を受け、市場から評価されます。利益率が高いと赤字になり難く、不況時でも強いと一般の投資家に思われます。僕の手法は業績についての変化を重要視するものです。その為、利益率の高さそのものではなく、利益率の変化をとても重視します。利益率の変化は複数年の経費の中身を確認ことなくしては分かりません。(もしこれに異を唱える人が居るなら是非その分析方法を教えてもらいたいです)僕は経費がどれだけかかっているか、経費の内訳は何か、それは今までどのような変動をしているか、を確認します。そして、その変動によって、今後の売上と経費がどのような変動を辿るかを推測します。推測については精度を上げても意味がないと考えています。業績は外部要因によっても大きく変動します。財務諸表に記載されている一部の内部要因だけで決まるものではありません。またバランスシートには無形資産は記載されません。損益計算書で無形資産を評価するのは限界があります。損益計算書に現れるのは、その時の外部要因の影響を受けた結果だけです。外部要因が変化したときの影響がどの程度なのかは分かりません。素晴らしい財務諸表の企業が今後も同じように素晴らしい業績を計上し続けられるかは分からないのです。(もちろんバフェットさんにも分かりません)重要なのは、今後どのような方向に変化すると自分が考えるのか、そしてその可能性はどの程度高いと自分は考えているのか、です。僕は先に述べたように、将来の業績を推測する為の材料として四季報業績の外し方を活用します。(その投資にはどの程度のリスクが隠されているのか?)特定の企業の複数年に亘る損益計算書を羅列してみると、経費がどれだけかかっているか、そしてどのような変化をしているかが分かります。これは誰にでも分かります。ここで重要なのは、「誰にでも分かる」ということです。全く頭の良し悪しは関係ありません。理解力も必要ありません。実際に起こった変化が事実としてそこに出ます。10人居たら10人が分かる筈です。そこに解釈により違いが生じる余地はありません。事実を捻じ曲げるような想像力はない方が良いです。大事なことなのでもう一度言いますが、ファンダメンタル分析に頭の良さは全く必要ありません。僕はインターネット上で多くのファンダメンタル分析家の分析手法を見てきました。僕より多くの分析手法を見た人はほとんど居ないと思います。居たら変態です。その僕が断言します。ファンダメンタル分析に頭の良さは全く必要ありません。義務教育を修学した人が理解できないような内容であるなら、それは分析方法の方が間違っていると断言できます。理解できない人が居た場合、それは理解できない人の頭が悪いのではなく、教え方が悪いのです。優れたファンダメンタル投資家でも、その人の頭が良い訳ではありません。(頭が良いような印象を受けた場合、その投資家が「頭が良いように視られたい」という気持ちがあり、わざと頭がよく視られるような表現を使っている可能性が高いです)さて、ハードルを上げた所で、僕の分析手法の続きに戻ります。僕は一気にまとめて経費を差し引くのではなく、順を追って掘り下げていく分析手法を取ります。売上が最初。そこから様々な費用が経費として引かれます。人件費だったり、設備投資の減価償却費だったり、借金の利息だったりします。経費は少なければ良いというものではないと僕は考えています。売上に対して人件費の割合は企業によって大きく異なりますが、それが良いとか悪いとか言う話ではなく、今までに対してどうなったかの変動が重要だという考えです。設備投資も、土地購入や在庫増加も、支払利息も同様。単体で論じるべきではなく推移をみるべきだと考えています。未来は誰にも分かりませんので、確認するのは過去の推移になります。僕は損益計算書から個々の経費の推移をみて、会社の方向性がどのようになっているかを推測し、未来を推し量る。未来を知るのはこの方法しかないと僕は思っています。経費が増加している場合、僕はその経費を使う事によって今後どのような影響を及ぼすかを推測します。例えば、設備投資であれば生産性向上に繋がるだろう、社員増による人件費増加であれば事業拡大の布石となるかもしれない、特損であれば一時的なものか持続するものかの調査が必要、といった感じです。これらは推測に過ぎません。あくまで八卦予想です。八卦予想はよく外れることを認識しなければなりません。よく勘違いされますが、この業績予想の精度を高める事がファンダメンタル投資家の目的ではありません。分からないことは分からないで良いのです。分かっていないことを分かったような気になるのが問題なのです。先にも述べましたが、長い時間をかけて分析すると、徐々に自分が分かっていないことも分かっていると思い込んでしまいます。これでは駄目です。駄目駄目です。閑話休題。広告宣伝費の増加については、僕はネガティブに受け取ります。増加した広告宣伝によりブランド力が向上し、恐らくは売上増加に繋がるでしょう。しかし、広告宣伝によるブランド力向上はそれ自体の維持が難しく、広告宣伝費の増加は一時的なものに終わらず、長期的に利益を押し下げる要因になりうるからです。成長力鈍化に繋がる場合が非常に多いです。多くの場合、業種に関わらず、広告宣伝費は一時的な増加に終わらないことが多いです。これは僕の経験則です。会社の方針によって計上する経費は大きく変わります。経費を視る上で、会社の方針は重要です。会社の進もうとする方向がどのようなものであるかは、色々なもので推測するしかありません。発表済みの財務諸表であったり、社長インタビューであったり、中期計画であったり、市況であったり、国策であったりします。僕は財務諸表の他に、社長インタビューや中期計画で会社の進もうとする方向性を知ろうとします。会社のHPにあるIRの他にも、株式投資サイトで調べます。基本的にはインターネットのみで調べますが、投資した後は自宅に送られてくる決算報告書のコメントを確認します。送られてくる決算報告書はかなりの量になりますが、全て一通り目を通します。気になる決算報告書は捨てず、保存しています。しかし、結局のところそれらは全て分かっていることです。発表済みの分かっている材料を幾ら知っても、それらは株価に織り込まれています。織り込まれている材料の先が重要なのだと僕は考えています。重要であると考えていますので、僕のトレードの判断に大きな影響を及ぼします。織り込まれていない材料については、・財務諸表・決算報告書の文章・決算説明会や社長インタビューのニュアンス・インターネット上にあふれる雑多な記事や掲示板の書き込みなどのゴシップ情報から判断します。ここで羅列したものは、下に行くほど正確さに欠けます。しかし全て株価に織り込まれている可能性が高いと僕は感じています。またそうであるなら事実と違っていた時にサプライズとして株価変動に繋がる可能性が高いと考えています。僕が非常に注意していることは、織り込まれているのかいないのか、事実が違った場合にどちらの方向にどれだけ株価が動くのか、です。事実かどうかの八卦予想はその次です。これだけしつこく書けば分かって頂けたと思いますので、次にいきます。もう少しだけ続けます。
2014.09.05
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