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アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)相互作用、受診勧奨【相互作用】 一般用医薬品のアレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)は、複数の有効成分が配合されている場合が多く、他のアレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)、抗ヒスタミン成分、アドレナリン作動成分または抗コリン成分が配合された医薬品(かぜ薬、睡眠補助薬、乗り物酔い防止薬、鎮咳去痰薬、口腔咽頭薬、胃腸鎮痛鎮痙薬等)などが併用された場合、同じ成分または同種の作用を有する成分が重複摂取となり、効き目が強すぎたり、副作用が起こりやすくなるおそれがある。「鼻炎のくすり」と「蕁麻疹のくすり」では、重複する成分があるため、注意を要する。 また、アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)と鼻炎用点鼻薬のように、内服薬と外用薬でも同じ成分または同種の作用を有する成分が重複することもあり、それらは相互に影響し合わないとの誤った認識に基づいて、併用されることのないよう注意が必要である。【受診勧奨】 じんましんや鼻炎等のアレルギー症状に対する医薬品の使用は、基本的に対症療法である。一般用医薬品のアレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)は、一時的な症状の緩和に用いられるものであり、長期の連用は避け、5~6日間使用しても症状の改善がみられない場合には、医師の診療を受けることが望ましい。 アレルギー症状を軽減するには、日常生活におけるアレルゲンの除去・回避といった根源的な対応が図られることが需要であり、何がアレルゲンとなって症状が生じているのかが見極められることが重要である。アレルゲンを厳密に特定するには医療機関における検査を必要とし、そのうえで、アレルゲンに対して徐々に体を慣らしていく治療法(減感作療法※)等もある。 皮膚症状が治まると喘息が現れるというように、種々のアレルギー症状が連鎖的に現れることがある。このような場合、一般用医薬品によって一時的な対処を図るよりも、医療機関で総合的な診療を受けた方が良い。 なお、アレルギー症状が現れる前から予防的に一般用医薬品のアレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)を使用することは適当でない。アレルギー症状に対する医薬品の予防的使用は、医師の診断や指導の下で行われる必要がある。 また、一般用医薬品(漢方処方製剤を含む)では、アトピー性皮膚炎※2等による慢性湿疹、かゆみ等の症状に用いることを目的とするものはない。 感染症(たむし、疥癬(疥癬)※3等)により、湿疹やかぶれ等に似た症状が現れることがある。その場合、アレルギー用薬によって一時的にかゆみ等の緩和をすることは適当でなく、皮膚感染症そのものに対する対処を優先する必要がある。 医薬品が原因となってアレルギー症状を生じることもあり、使用中に症状が悪化・拡大したような場合には、医薬品の副作用である可能性を考慮し、その医薬品の服用を中止して、医療機関を受診することが望ましい。 鼻炎症状はかぜの随伴症状として現れることも多いが、高熱を伴っている場合には、かぜ以外のウイルス感染症やそのほかの重大な病気である可能性があり、医療機関を受診することが望ましい。※減感作療法については、医師の指導の下に行われるべきものであり、一般の生活者が自己判断によりアレルギーの治療目的でアレルゲンを含む食品を摂取して行うことは、症状の悪化や重篤なアレルギー症状(血圧低下、呼吸困難、意識障害等)を引き起こす恐れがあり、避ける必要がある。※2憎悪と寛解を繰り返しながら慢性に経過する湿疹で、多くの場合、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎等の病歴または家族歴がある。※3ヒゼンダニというダニの一種が皮膚に感染することによって起こる皮膚疾患で、激しいかゆみを伴う皮疹を生じる。
2014年06月30日
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アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)漢方処方製剤 漢方の考え方に基づくと、生体に備わっている自然治癒の働きに不調を生じるのは、体内における様々な循環がバランスよく行われていないことによるとされている。漢方処方製剤ではアレルギーそのものを対象とするものはなく、使用する人の体質と症状に合わせて漢方処方が選択されることが重要である。皮膚の症状を主とする人に適すとされるものとして、十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)、消風散(しょうふうさん)、当帰飲子(とうきいんし)等が、鼻の症状を主とする人に適すとされるものとして、葛根湯加川弓辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)、荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)、辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)等がある。 これらのうち辛夷清肺湯を除き、いずれも構成生薬としてカンゾウを含む。また、葛根湯加川弓辛夷は、構成生薬としてマオウを含む。また、いずれも比較的長期間(1か月くらい)服用されることがある。(a)十味敗毒湯じゅうみはいどくとう 化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期、蕁麻疹、急性湿疹、水虫に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱い人では不向きとされる。 短期間の使用に限られるものではないが、化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期、急性湿疹に用いる場合は、漫然と長期の使用は避け、1週間くらい使用して症状の改善がみられないときは、いったん使用を中止して専門家に相談がなされることが望ましい。(b)消風散しょうふうさん 分泌物が多い慢性湿疹に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人では、胃部不快感、腹痛等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。(c)当帰飲子とうきいんし冷え性の人における、分泌物が少ない慢性湿疹かゆみの症状に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、胃部不快感、腹痛等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。(d)葛根湯加川弓辛夷かっこんとうかせんきゅうしんい 鼻づまり(鼻閉)、蓄膿症、慢性鼻炎に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人では、悪心、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。(e)荊芥連翹湯けいがいれんぎょうとう 蓄膿症、慢性鼻炎、慢性扁桃炎、ニキビに適すとされるが、胃腸の弱い人では、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。まれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることが知られている。(f)辛夷清肺湯しんいせいはいとう 鼻づまり(鼻閉)、慢性鼻炎、蓄膿症に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸虚弱で冷え性の人では、胃部不快感等の副作用が現れやすいなど、不向きとされる。まれに重篤な副作用として肝機能障害、間質性肺炎を生じることが知られている。
2014年06月29日
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アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)2)代表的な配合成分、主な副作用(c)アドレナリン作動成分 鼻炎用内服薬では、交感神経系を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させることによって鼻粘膜の充血や腫れを和らげることを目的として、塩酸プソイドエフェドリン、塩酸フェニレフリン、塩酸メチルエフェドリン等のアドレナリン作動成分が配合されている場合がある。塩酸メチルエフェドリンについては、血管収縮作用によりかゆみを鎮める効果を期待して、アレルギー用薬でも用いられることがある。 内服薬として摂取されたアドレナリン作動成分は、吸収されて循環血流に入り全身的に作用する。塩酸プソイドエフェドリンについては、他のアドレナリン作動成分に比べて中枢神経系に対する作用が強く、副作用として不眠や神経過敏が現れることがある。また、交感神経系に対する刺激作用によって心臓血管系や肝臓のエネルギー代謝等への影響も生じやすく、心臓病、高血圧、糖尿病又は甲状腺機能障害の診断を受けた人、前立腺肥大による排尿困難の症状がある人では、症状を悪化させる恐れがあり、使用を避ける必要がある。自律神経系を介した副作用として、めまいや頭痛、排尿困難が現れることがある。 パーキンソン病の治療のため医療機関で塩酸セレギリン等のモノアミン酸化酵素※阻害剤が処方されて治療を受けている人が、塩酸プソイドエフェドリンが配合された鼻炎用内服薬を使用した場合、体内でのプソイドエフェドリンの代謝が妨げられて、副作用が現れやすくなるおおれが高く、使用を避ける必要がある。 塩酸プソイドエフェドリン、塩酸メチルエフェドリンについては、依存性がある成分であり、長期間にわたって連用された場合、薬物依存につながるおそれがある。(d)抗コリン成分 鼻炎用内服薬では、鼻腔内の粘液分泌腺からの粘液の分泌を抑えるとともに、鼻腔内の刺激を伝達する副交感神経系の働きを抑えることによって、鼻汁分泌やくしゃみを抑えることを目的として、ベラドンナ総アルカロイド、ヨウ化イソプロパミド等の抗コリン成分が配合されている場合がある。 ベラドンナは、別名セイヨウハシリドコロとも呼ばれるナス科の草本で、その根茎や根に、副交感神経系の働きを抑える作用を示すアルカロイドを豊富に含む。(e)ビタミン成分 皮膚や粘膜の健康維持・回復に重要なビタミンを補給することを目的と意s手、ビタミンB6(塩酸ピリドキサール、塩酸ピリドキシン)、ビタミンB2(リン酸リボフラビンナトリウム、等)、ビタミンB5(パンテノール、パントテン酸カルシウム等)、ビタミンC(アスコルビン酸等)、ニコチン酸アミド等が配合されている場合がある。(f)生薬成分(1)シンイ モクレン科のコブシ、タムシバ、ハクモクレン等の花のつぼみを用いた生薬で、鎮静、鎮痛、抗炎症等の作用を有するとされ、鼻閉(鼻づまりやのどの腫れへの効果を期待して用いられる。(2)サイシン ウマノスズクサ科のウスバサイシンまたはケイリンサイシンの根および根茎を用いた生薬で、鎮痛、鎮咳、利尿等の作用を有するとされ、鼻閉への効果を期待して用いられる。(3)ケイガイ シソ科のケイガイの花穂を用いた生薬で、発汗、解熱、鎮痛等の作用を有するとされ、鼻閉への効果を期待して用いられる。※生体物質であるアドレナリンや医薬品として摂取されたプソイドエフェドリンなどの物質の代謝に関与する酵素
2014年06月28日
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あのファイテンから、なんとエナジードリンクが発売されました。 その名もエナジープラス。 カロリーOFFとのこと。250ml缶1本で44kcalです その他にもハチミツ、ローヤルゼリー、アミノ酸やビタミンなど、豊富な栄養素が配合されています。 量は不明ですが、カフェインも入ってます。 中身はビタミンB2の蛍光黄色をしています。 味は、甘みを感じますが、後味はスッキリです。 このところ本当に多くのエナジードリンクが出ては消えています。気になったものは、その場で購入しましょう。 次に来た時になくなってしまっているかも。 ファイテンですが、チタンは配合されておりません、あしからず。
2014年06月27日
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アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)代表的な配合成分、主な副作用(a)抗ヒスタミン成分 肥満細胞から遊離したヒスタミンが受容体の反応するのを妨げることにより、ヒスタミンの働きを抑える作用を示す成分(抗ヒスタミン成分)として、マレイン酸クロルフェニラミン、マレイン酸カルビノキサミン、フマル酸クレマスチン、塩酸ジフェンヒドラミン、メキタジン、塩酸ジフェニルピラリン、テオクル酸ジフェニルピラリン、塩酸トリプロリジン等が用いられる。 メキタジンについては、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)、肝機能障害、血小板減少を生じることがある。 内服薬として摂取された抗ヒスタミン成分は、吸収されて循環血流に入り全身的に作用する。例えば、ヒスタミンは、脳の下部にある睡眠・覚醒に大きく関与する部位において覚醒の維持・調節を行う働きを担っているが、抗ヒスタミン成分によりヒスタミンの働きが抑えられると眠気が即される。重大な事故につながるおそれがあるため、抗ヒスタミン成分が配合された内服薬を服用した後は、乗物または機械類の運転操作を避けることとされている。 塩酸ジフェンヒドラミン、サリチル酸ジフェンヒドラミン、ジメンヒドリナート等のジフェンヒドラミンを含む成分については、吸収されたジフェンヒドラミンの一部が乳汁に移行して乳児に昏睡を生じる恐れがあるため、母乳を与える女性は使用を避けるか、使用する場合には授乳を避ける必要がある。 抗ヒスタミン成分は、ヒスタミンの働きを抑える作用以外に抗コリン作用も示すため、排尿困難や口渇、便秘等の副作用が現れることがある。排尿困難の症状がある人、緑内障の診断を受けた人では、症状の悪化を招く恐れがあり、使用する前にその適否につき、治療を行っている医師または処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされることが望ましい。(b)抗炎症成分 皮膚や鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として、グリチルリチン酸二カリウム、グリチルリチン酸、グリチルリチン酸モノアンモニウム、塩化リゾチーム、ブロメライン、トラネキサム酸等が配合されている場合がある。グリチルリチン酸を含む生薬成分としてカンゾウが用いられることもある。
2014年06月27日
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7.アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)1)アレルギーの症状、くすりが症状を抑える仕組み どのような物質がアレルゲン(抗原)となってアレルギーを生じるかは、人によって異なり、複数の物質がアレルゲンとなることもある。主なものとしては、小麦、卵、乳、そば、落花生等の食品、ハウスダスト(室内塵(しつないじん)※)家庭用品が含有する化学物質や金属等が知られており、スギやヒノキ、ブタクサ等の花粉の様に季節性※2のものもある。 アレルゲンが皮膚や粘膜から体内に入り込むと、その物質を特異的に認識した免疫グロブリン(抗体)によって肥満細胞※3が刺激され、細胞間の刺激の伝達を担う生理活性物質であるヒスタミンやプロスタグランジン等の物質が遊離する。肥満細胞から遊離したヒスタミンは、周囲の器官や組織の表面に分布する特定のたんぱく質(受容体)と反応することで、血管拡張(血管の容積が拡張する)、血管透過性亢進(血漿タンパク質が組織中に漏出する)等の作用を示す。 なお、蕁麻疹(じんましん)についてはアレルゲンとの接触以外に、皮膚への物理的な刺激等によってヒスタミンが肥満細胞から遊離して生じるもの(寒冷蕁麻疹、日光蕁麻疹、心因性蕁麻疹など)も知られている。また、食品(特にサバなどの生魚)が傷むとヒスタミンに類似した物質(ヒスタミン様物質)が生成することがあり、そうした食品を摂取することによって生じる蕁麻疹もある。 アレルギー用薬は、蕁麻疹や湿疹、かぶれ及びそれらに伴う皮膚のかゆみまたは鼻炎に用いられる内服薬の創傷で、ヒスタミンの働きを抑える作用を示す成分(抗ヒスタミン成分)を主体として配合されている。また、抗ヒスタミン成分に、急性鼻炎、アレルギー性鼻炎または副鼻腔炎による諸症状の緩和を目的として、鼻粘膜の充血や腫れを和らげる成分(アドレナリン作動成分)や鼻汁分泌やくしゃみを抑える成分(抗コリン成分)等を組み合わせて配合されたものを鼻炎用内服薬という。※塵埃(じんあい)、動物の皮屑(ひせつ)(フケ)、屋内塵性ダニの糞や死骸等が混じったもの※2スギ、ヒノキ等の樹木は春が中心であるが、カモガヤ等のイネ科の草本では初夏に、ブタクサやヨモギ等のキク科の草本では真夏から秋口に花粉が飛散する。※3マスト細胞ともいい、身体中の血管周囲、特に皮膚・皮下組織、肺、消化管、肝臓に存在しており、免疫機構の一端を担う。なお、肥満細胞の名称は、ヒスタミンやプロスタグランジン等の生理活性物質を細胞内に貯蔵するために細胞自体が大きくなることから付いたものであり、肥満症との関連は無い。
2014年06月26日
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婦人薬3)相互作用、受診勧奨【相互作用】 内服で用いられる婦人用薬では、通常、複数の生薬成分が配合されている場合が多く、他の婦人用薬、生薬成分を含有する医薬品(鎮静薬、胃腸薬、内用痔疾用薬、滋養強壮保健薬、漢方処方製剤等)が併用された場合、同じ生薬成分または同種の作用を示す生薬成分が重複摂取となり、効き目が強すぎたり、副作用が起こりやすくなるおそれがある。そのような薬を購入または使用する際は、専門家に相談がなされることが望ましい。 何らかの疾患(婦人病に限らない)のため医師の治療を受けている場合には、婦人薬の使用が治療中の疾患に悪影響を及ぼすことがあり、また、動悸や息切れ、めまい、のぼせ等の症状が、治療中の疾患に起因する可能性や、処方された薬剤の副作用である可能性も考えられる。医師の治療を受けている人では、婦人薬を使用する前に、その適否につき、治療を行っている医師または処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされることが望ましい。【受信勧奨】 内服で用いられる婦人用薬は、比較的作用が穏やかで、ある程度長期間使用することによって効果が得られるとされる。効果の現れ方は、症状や使用する人の体質、体の状態等により異なるが、効果がみられないのに漫然と使用を継続することは適当でない。1か月くらい使用して症状の改善がみられず、日常生活に支障をきたすようであれば、医療機関を受診することが望ましい。 月経痛について、年月の経過に伴って次第に憎悪していくような場合や大量の出血を伴う場合には、子宮内膜症などの病気の可能性がある。月経不順については、卵巣機能の不全による場合もあるが、過度のストレスや、不適切なダイエット等による栄養摂取の偏りによって起こることもあり、月経前症候群お悪化させる要因ともなる。 おりものは女性の生殖器からの分泌物で、卵巣が働いている間は程度の差はあるものの、ほとんどの女性にみられる。おりものの量が急に増えたり、膿のようなおりもの、血液が混じったおりものが生じたような場合には、膣や子宮に炎症や感染症を起こしている可能性がある。特に月経以外の不規則な出血(不正出血)がある場合には、速やかに医療機関を受診して専門医の受診を受けることが望ましい。 頭痛やうつ状態、動悸・息切れ等の更年期障害の不定愁訴とされる症状の背景に、原因となる病気が存在する可能性もある。うつ状態については、うつ病等が背景に隠れたいる場合もある。そして、動悸・息切れが心疾患による症状の恐れもある。のぼせやほてり等の症状については、高血圧や心臓、甲状腺の病気でも起こることがある。更年期はさまざまな病気が起こりやすい年齢でもあり、そのような原因が見いだされた場合には、その治療が優先される必要がある。
2014年06月25日
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「婦人薬」漢方処方製剤2(e)五積散(ごしゃくさん) 慢性に経過し、症状の激しくない胃腸炎、腰痛、神経痛、関節痛、月経痛、頭痛、冷え性、更年期障害、感冒に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人では、不向きとされる。構成生薬としてマオウを含む。(f)柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう) 体力が弱く、冷え性、貧血気味で、動悸、息切れがあり、精神神経症状を訴える人における、更年期障害、血の道、神経症、不眠症に適すとされる。まれに重篤な副作用として、間質性肺炎、肝機能障害を生じることが知られている。(g)四物湯(しもつとう) 皮膚が枯燥し、色つやの悪い体質で胃腸障害のない人における、産後または流産後の疲労回復、月経不順、冷え性、しもやけ、しみ、血の道症に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸の弱く下痢しやすい人では、胃部不快感、腰痛、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。(h)桃核承気湯(とうかくじょうきとう) 比較的体力があり、のぼせて便秘しがちな人における月経不順、月経困難症、月経時や産後の精神不安、腰痛、便秘、高血圧の随伴症状(頭痛、めまい、肩こり)に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。構成生薬としてダイオウを含む。妊娠または妊娠していると思われる女性、授乳期における使用に関して留意を必要とする。(i)当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん) 比較的体力が乏しく、冷え性で貧血の傾向があり疲労しやすく、時に下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸等を訴える人における、月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、産前産後または流産による障害(貧血、疲労倦怠、めまい、むくみ)、めまい、頭重、肩こり、腰痛、足腰の冷え性、しもやけ、むくみ、しみに適すとされるが、胃腸の弱い人では、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
2014年06月24日
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婦人薬漢方処方製剤 女性の月経や更年期障害に伴う諸症状の緩和に用いられる主な漢方処方製剤として、温経湯(うんけいとう)、温清飲(うんせいいん)、加味逍遥散(かみしょうようさん)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、五積散(ごしゃくさん)、柴胡桂枝乾姜等(さいこけいしかんきょうとう)、四物湯(しもつとう)、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)等がある。 これらのうち、温経湯、加味逍遥散、五積散、柴胡桂枝乾姜湯、桃核承気湯は構成生薬としてカンゾウを含む。また、(感冒にもちられる場合の五積散、便秘に用いられる場合の桃核承気湯を除き)いずれも比較的長期間(1か月程度)服用されることがある。(a)温経湯(うんけいとう) 手足がほてり、唇が乾く人における、月経不順、月経困難、こしけ(おりもの)、更年期障害、不眠、神経症、湿疹、足腰の冷え、しもやけに適すとされるが、胃腸の弱い人では不向きとされる。(b)温清飲(うんせいいん) 皮膚の色つやが悪く、のぼせを訴える人における月経不順、月経困難、血の道症、更年期障害、神経症に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では胃部不快感、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。(c)加味逍遥散(かみしょうようさん) 虚弱体質で肩が凝り、疲れやすく、精神不安等の精神神経症状、ときに便秘の傾向のある女性における冷え性、虚弱体質、月経不順、更年期障害、血の道症に適すとされるが、胃腸の弱い人では悪心(吐き気)、嘔吐、胃部不快感、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。まれに重篤な副作用として、肝機能障害を生じることが知られている。(d)桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん) 比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴える人における、月経不順、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまい、頭重、打ち身(打撲傷)、しもやけ、しみに適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)では不向きとされる。まれに重篤な副作用として、肝機能障害を生じることが知られている。
2014年06月23日
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2)代表的な配合成分、主な副作用(a)女性ホルモン成分 人工的に合成された女性ホルモンの一種であるエチニルエストラジオール、エストラジオールを補充するもので、膣粘膜または外陰部に適用されるものがある。これらの成分は適用部位から吸収されて循環血液中に移行する。 妊娠中の女性ホルモン成分の摂取によって胎児の先天性異常の発生が報告されており、妊娠または妊娠していると思われる女性では使用を避ける必要がある。吸収された成分の一部が乳汁中に移行することが考えられ、母乳を与える女性では使用を避けることが望ましい。 長期連用により血栓症を生じる恐れがあり、また、乳がんや脳卒中などの発生確率が高まる可能性もある※ため、定期的な健診を受けることが望ましい。(b)生薬成分(1)サフラン、コウブシ 鎮静、鎮痛のほか、女性の滞っている月経を促す作用を期待して、サフラン(アヤメ科のサフランの柱頭(めしべ))、コウブシ(カヤツリグサ科のハマスゲの根茎)等が配合されている場合がある。日本薬局方収載のサフランを煎じて服用する製品は、冷え性及び血色不良に用いられる。(2)センキュウ、トウキ、ジオウ センキュウ(セリ科のセンキュウの根茎)、トウキ(セリ科のトウキまたは近縁植物の根)、ジオウ(ゴマノハグサ科のアカヤジオウの根)は、血行を改善し、血色不良や冷えの症状を緩和するほか、強壮、鎮静、鎮痛等の作用を期待して用いられる。(3)その他の生薬成分 鎮痛・鎮痙(ちんけい)の作用を期待して、シャクヤク、ボタンピ等が配合されている場合がある。鎮静作用を期待して、サンソウニン、カノコソウ等が配合されている場合がある。抗炎症作用を期待して、カンゾウが配合されている場合がある。 胃腸症状に対する効果を期待して、オウレン、ソウジュツ、ビャクジュツ、ダイオウ等が配合されている場合がある。ダイオウを含有する医薬品については、妊婦または妊娠していると思われる女性、授乳婦における使用に関して留意される必要がある。このほか、利尿作用を期待して、モクツウ、ブクリョウ等が配合されている場合がある。(c)ビタミン成分 疲労時に消耗しがちなビタミンの補給を目的として、ビタミンB1(硝酸チアミン、塩酸チアミン等)、ビタミンB2(リボフラビン、リン酸リボフラビンナトリウム等)、ビタミンB6(塩酸ピリドキシン等)、ビタミンB12(シアノコバラミン)、ビタミンC(アスコルビン酸等)が配合されている場合がある。また、血行を促進する作用を目的として、ビタミンE(コハク酸トコフェロール等)が配合されている場合がある。(d)その他 滋養強壮作用を目的として、アミノエチルスルホン酸(タウリン)、グルクロノノラクトン、ニンジン等が配合されている場合がある。※医薬品・医療用具等安全性情報No.197(平成16年1月)
2014年06月22日
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6.婦人薬1)適用対象となる体質・症状 女性の月経は、子宮の内壁を覆っている膜(子宮内膜)が剥がれ落ち、血液(経血)とともに排出される生理現象で、一生のうち妊娠可能な期間に、妊娠期間中などを除きほぼ毎月、周期的に起こる。月経周期は、個人差があり約21日~40日と幅がある。種々のホルモンの複雑な相互作用によって調節されており、脳の下部で産生されるホルモン、卵巣で産生される女性ホルモンが月経周期に関与する。 加齢とともに卵巣からの女性ホルモンの分泌が減少していき、やがて月経が停止して、妊娠可能な期間が終了することを閉経という。閉経の前後には、更年期(閉経周辺期)と呼ばれる移行的な時期があり、体内の女性ホルモンの量が大きく変動することがある。 そのため更年期においては、月経周期が不規則になるほか、不定愁訴※として血の道症(臓器・組織の形態的異常がなく、抑うつや寝つきが悪るくなる、神経質、集中力の低下等の精神神経症状が現れる病態)の症状に加え、冷え性、腰痛、頭痛、頭重、ほてり、のぼせ、立ちくらみ等の症状が起こることがあり、こうした症候群を更年期障害という。血の道症は、月経、妊娠、分娩、産褥(さんじょく、分娩後、母体が通常の身体状態に回復するまでの間)、更年期等の生理現象や、流産、人工妊娠中絶、避妊手術などを原因とする異常生理によって起こるとされ、範囲が更年期障害よりも広く、年齢的に必ずしも更年期に限らない。特に月経の約10~3日前に現れ、月経開始とともに消失する腹部膨満感、頭痛、乳房痛などの身体症状や感情の不安定、興奮、抑うつなどの精神症状を主体とするものを、月経前症候群という。 婦人用薬は、月経及び月経周期に伴って起こる症状を中心として、女性に現れる特有な諸症状(血行不順、自律神経系の働きの乱れ、生理機能障害等の全身的な不快症状)の緩和と、保健を主たる目的とする医薬品であり、その効能・効果として、血の道症、更年期障害、月経異常及びそれらに随伴する冷え性、月経痛、腰痛、頭痛、のぼせ、肩こり、めまい、動悸、息切れ、手足のしびれ、こしけ(おりもの)、血色不良、便秘、むくみ等に用いられる。※体のどの部位が悪いのかはっきりしない訴えで、全身の倦怠感や疲労感、微熱感などを特徴とする。更年期障害のほか、自律神経失調症等の心身症の症状として現れることが多い。
2014年06月21日
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その他の泌尿器用薬・漢方処方製剤(a)午車腎気丸ごしゃじんぎがん 疲れやすく、四肢が冷えやすく、尿量減少又は多尿で、時に口渇がある人における、下肢痛、腰痛、しびれ、老人のかすみ目、かゆみ、排尿困難、頻尿、むくみの症状に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人、のぼせが強く赤ら顔で体力の充実している人では、胃部不快感、腰痛、のぼせ、動悸等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。また、4歳未満の小児には適用がない(使用できない)。(b)八味地黄丸はちみじおうがん 疲れやすく、四肢が冷えやすく、尿量減少又は多尿で、時に口渇がある人における、下肢痛、腰痛、しびれ、老人のかすみ目、かゆみ、排尿困難、頻尿、むくみの症状に適すとされるが、胃腸が弱くヒト、下痢しやすい人では、食欲不振、胃部不快感、腹痛、下痢の副作用が現れる恐れがあるため使用を避ける必要があり、また、のぼせが強く赤ら顔で体力の充実している人では、のぼせ、動悸等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。(c)六味丸ろくみがん 疲れやすく、尿量減少又は多尿で、時に口渇のある人における、排尿困難、頻尿、むくみ、かゆみの症状に適するとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、胃部不快感、腹痛、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。(d)猪苓湯ちょれいとう 尿量が減少し、尿が出にくく、排尿痛あるいは残尿感がある人に適すとされる。(e)竜胆瀉肝湯りゅうたんしゃかんとう 比較的体力があり、下腹部の筋肉が緊張する傾向がある人における、排尿痛、残尿感、尿の濁り、こしけ(おりもの)の症状に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、胃部不快感、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。構成成分としてカンゾウを含む。2)相互作用、受信勧奨【相互作用】 漢方処方を構成する生薬には、複数の処方で共通しているものもあり、同じ生薬を含む漢方処方製剤が併用された場合、作用が強く現れたり、副作用を生じやすくなる恐れがある。また、漢方処方はそれ自体が一つの有効成分として独立したものであり、自己判断によってみだりに生薬成分が追加摂取された場合、生薬の構成が乱れ処方が成立しなくなる恐れもある。他の漢方処方製剤、生薬製剤または医薬部外品の併用には注意が必要である。【受信勧奨】 残尿感や尿量減少は一時的な体調不良等によるもののほか、泌尿器系の疾患における自覚症状としても現れる。例えば、膀胱炎や前立腺肥大などによっても、そうした症状が起こることがあるが、その場合、一般用医薬品によって対処することは適当でない。症状が継続するようであれば医療機関を受診することが望ましい。
2014年06月20日
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2.その他の泌尿器用薬1)代表的な配合成分、主な副作用(a)尿路消毒成分 ウワウルシ(ツツジ科のクマコケモモの葉)は、経口的に摂取した後、尿中に排出される分解代謝物が抗菌作用を示し、尿路の殺菌消毒効果を期待して用いられる。 日本薬局方収載のウワウルシは煎薬として残尿感、排尿に際して不快感のあるものに用いられる。(b)利尿成分 尿量増加(利尿)作用を期待して、以下のような生薬成分が配合されている場合がある。(1)カゴソウ シソ科のウツボグサの花穂、日本薬局方収載のカゴソウは、煎薬として残尿感、排尿に際して不快感のあるものに用いられる。(2)キササゲ ノウゼンカズラ科のキササゲまたはトウキササゲの果実(3)サンキライ ユリ科のケナシサルトリイバラの根茎(4)ソウハクヒ クワ科のマグワの根皮 日本薬局方収載のキササゲ、サンキライ、ソウハクヒは、煎薬として尿量減少に用いられる。(5)モクツウ アケビ科のアケビまたはミツバアケビのつる性の茎(6)ブクリョウ サルノコシカケ科のマツホドの菌核を用いた生薬で、利尿、健胃、鎮静等の作用を期待して用いられる。
2014年06月19日
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今日のお昼に食べたお蕎麦の話。 東京神田に来た時に、70%くらいの確率で食べるお蕎麦があります。 山形そばです。 暖かい日はもちろん、真冬でも冷たいお蕎麦をいただきます。 煮鳥が入った冷たいお蕎麦は、コシがしっかりとあり、歯ごたえを強く感じ、お汁は鳥の脂が程よい塩梅で最後の一滴まで一気に飲み干せます。比較的アッサリで、出汁が効いています。 あ、また食べたくなって来ました。 美味しかったなぁ。
2014年06月18日
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痔のくすり漢方処方製剤 乙字湯(おつじとう)、芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)のいずれも、構成生薬としてカンゾウを含む。また、いずれも比較的長期間(1か月くらい)服用されることがある。(a)乙字湯(おつじとう) 大便が硬くて便秘傾向がある人における、痔核(いぼ痔)、切れ痔、便秘の症状に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人では、悪心・嘔吐、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。通常、構成生薬といてダイオウを含む。 まれに重篤な副作用として、肝機能障害、間質性肺炎を生じることが知られている。短期間の使用に限られるものでないが、切れ痔、便秘に用いる場合には、5~6日間服用して症状の改善がみられないときは、いったん使用を中止して専門家に相談がなされることが望ましい。(b)芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう) 痔出血の症状に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、胃部不快感、腹痛、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。短期間の使用に限られるものでないが、1週間くらい服用して症状の改善がみられないときは、いったん使用を中止して専門家に相談がなされることが望ましい。3)相互作用、受診勧奨【相互作用】 外用痔疾薬のうち坐剤及び注入軟膏については、成分の一部が直腸で吸収されて循環血流中に入り、内服の場合と同様の影響を生じることがある。そのため、痔疾用薬の成分と同種の作用を有する成分を含む内服薬や医薬部外品、食品等が併用されると、効き目が強すぎたり、副作用が現れやすくなることがある。 内用痔疾用薬では生薬成分を主体とした製剤や漢方処方製剤が中心となるが、漢方処方製剤、生薬成分が配合された医薬品における相互作用に関する一般的な事項については、14漢方処方製剤、生薬製剤を参照されたい(後日記載)【受信勧奨】 生活者においては、痔はその発症部位から恥ずかしい病気として認識されている場合が多く、不確かな情報に基づく誤った対処がなされたり、放置して症状を悪化させてしまうことがある。 肛門部には元々多くの細菌が存在しているが、肛門の括約筋によって外部からの細菌の侵入を防いでおり、血流量も豊富なため、それらの細菌によって感染症を生じることがあまりない。しかし、痔の悪化等により細菌感染が起きると、異なる種類の細菌の混合感染が起こり、膿瘍(のうよう)や痔ろうを生じて周囲の組織に重大なダメージをもたらすことがある。これらの治療には手術を要することもあり、速やかに医療機関を受診し、専門医の診療を受ける必要がある。 痔の原因となる生活習慣の改善を図るとともに、一定期間、痔疾用薬を使用してもなお、排便時の出血、痛み、肛門周囲のかゆみ等の症状が続く場合には、肛門癌※などの重大な病気の症状である可能性も考えられ、早急に医療機関を受診して専門医の診療を受けることが望ましい。※肛門周囲に接している皮膚細胞またはこうもンンと直腸の境の粘膜上皮細胞が腫瘍化したもの
2014年06月18日
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痔のくすり ・内用痔疾用薬 内用痔疾用薬は、生薬成分を中心として、以下のような成分を組み合わせて配合されている。 (a)生薬成分 痔に伴う症状の緩和を目的として、センナ(またはセンノシド)、ダイオウ、カンゾウ、ボタンピ、トウキ、サイコ、オウゴン、セイヨウトチノミ、カイカ、カイカク等の生薬成分が配合されている場合がある。 (1)オウゴン、セイヨウトチノミ オウゴンはシソ科のコガネバナの根、セイヨウトチノミはトチノキ科のセイヨウトチノキ(別名マロニエ)の種子を用いた生薬で、いずれも主に抗炎症作用を期待して用いられる。 (2)カイカ、カイカク カイカはマメ科のエンジュの花及びつぼみ、カイカクはその果実を用いた生薬で、いずれも主に止血効果を期待して用いられる。 (b)抗炎症成分 塩化リゾリーム、ブロメラインの様な抗炎症成分が配合されている場合がある。 (c)止血成分 カルバゾクロムは、毛細血管を増強、強化して出血を抑える働きがあるとされ、止血効果を期待して配合されている場合がある。 (d)その他:ビタミン剤 肛門周囲の末梢血管の血行を促して、うっ血を改善する効果を期待して、ビタミンE(酢酸トコフェロール、コハク酸トコフェロール等)が配合されている場合がある。
2014年06月16日
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痔のくすり(e)止血成分(1)アドレナリン作動成分 血管収縮作用による止血効果を期待して、塩酸テトラヒドロゾリン、塩酸メチルエフェドリン、塩酸エフェドリン、塩酸ナファゾリン等のアドレナリン作動成分が配合されていることがある。 塩酸メチルエフェドリンが配合された坐剤及び注入軟膏については、交感神経系に対する刺激作用によって心臓血管系や肝臓でのエネルギー代謝等にも影響を生じることが考えられ、心臓病、高血圧、糖尿病又は甲状腺機能障害の診断を受けた人では、症状を悪化させる恐れがあり、使用する前にその適否につき、治療を行っている医師または処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされることが望ましい。高齢者では、心臓病や高血圧、糖尿病の基礎疾患がある場合が多く、また、一般的に心悸亢進や血圧上昇、血糖値上昇を招きやすいので、使用する前にその適否を十分考慮し、医用する場合にはそれらの初期症状等の常に留意する等、慎重な使用がなされることが重要である。(2)収斂保護止血成分(しゅうれんほごしけつせいぶん) 粘膜表面に不溶性の膜を形成することによる、粘膜の保護・止血を目的として、タンニン酸、酸化亜鉛、硫酸アルミニウムカリウム、卵黄油等が配合されている場合がある。 タンニン酸については、ロートエキス・タンニン坐剤や複方ロートエキス・タンニン軟膏のように、鎮痛鎮痙作用を示すロートエキスと組み合わせて用いられることもある。(f)殺菌消毒成分 痔疾患にともなう局所の感染を防止することを目的として、塩酸クロルヘキシジン、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化デカリニウム、イソプロピルメチルフェノール等の殺菌消毒成分が配合されている場合がある。(g)生薬成分(1)シコン ムラサキ科に属するムラサキの根を用いた生薬で、新陳代謝促進、殺菌、抗炎症等の作用を期待して用いられる。(2)セイヨウトチノミ(セイヨウトチノキ種子) トチノキ科のセイヨウトチノキ(別名マロニエ)の種子を用いた生薬で、血行促進、抗炎症等の作用を期待して用いられる。(3)その他:ビタミン成分 肛門周囲の末梢血管の血行を改善する作用を期待して、ビタミンE(酢酸トコフェロール)、傷の治りを促す作用を期待してビタミンA油等が配合されている場合がある。
2014年06月16日
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痔のくすり2)代表的な配合成分、主な副作用・外用痔疾用薬 外用痔疾用薬は局所に適用されるものであるが、坐剤及び注入軟膏では、成分の一部が直腸粘膜から吸収されて循環血液中に入りやすく、全身的な影響を生じることがあるため、配合成分によっては注意を要する場合がある。(a)局所麻酔成分 局所麻酔成分は、皮膚や粘膜などの局所に適用されると、その周辺の知覚神経に作用して刺激の伝達を可逆的に遮断する作用を示す。痔に伴う痛み・かゆみを和らげることを目的として、リドカイン、塩酸リドカイン、アミノ安息香酸エチル、塩酸ジブカイン、塩酸プロカイン等の局所麻酔成分が用いられる。 リドカイン、塩酸リドカイン、アミノ安息香酸エチルまたは塩酸ジブカインが配合された坐剤及び注入軟膏では、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることがある。(b)鎮痒成分(1)抗ヒスタミン成分 痔に伴うかゆみを和らげることを目的として、塩酸ジフェンヒドラミン、ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン等の抗ヒスタミン成分が配合されている場合がある。(2)局所刺激成分 局所への穏やかな刺激によってかゆみを抑える効果を期待して、熱感刺激を生じさせるクロタミトン、冷感刺激を生じさせるカンフル、ハッカ油、メントール等が配合されている場合がある。(c)抗炎症成分(1)ステロイド性抗炎症成分 痔による肛門部の炎症やかゆみを和らげる成分として、酢酸ヒドロコルチゾン、酢酸プレドニゾロン等のステロイド性抗炎症成分が配合されている場合がある。ステロイド性抗炎症成分が配合された坐剤及び注入軟膏では、その含有量によらず長期連用を避ける必要がある。(2)グリチルレチン酸、塩化リゾチーム 比較的緩和な抗炎症作用を示す成分として、グリチルレチン酸や塩化リゾチームが配合されている場合がある。(d)組織修復成分 痔による肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して、アラントイン、アルミニウムクロルヒドロキシアラントイネート(別名アルジオキサ)のような組織修復成分が用いられる。
2014年06月15日
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5 排泄に関わる部位に作用する薬1 痔のくすり1)痔の発症と対処、痔疾用薬の働き 痔は、肛門付近の血管がうっ血し、肛門に負担がかかることによって生じる肛門の病気の総称で、その主な病態としては、痔核、裂肛(れっこう)、痔ろうがある。 痔核は、肛門に存在する細かい血管群が部分的に拡張し、肛門内にいぼ状の腫れが生じたもので、一般に「いぼ痔」と呼ばれる。便秘や長時間同じ姿勢でいる等、肛門部に過度の圧迫を掛けることが、痔核を生じる主な要因とされる。直腸粘膜と皮膚の境目となる歯状線より上部の、直腸粘膜にでき出来た痔核を内痔核と呼ぶ。直腸粘膜には知覚神経が通っていないため、自覚症状が少ないことが特徴である。排便時に、肛門の出口側にできた痔核を外痔核と呼ぶ。内痔核と異なり、排便と関係なく、出血や患部の痛みを生じる。 裂肛は、肛門の出口からやや内側の上皮に傷が生じた状態であり、一般に、「切れ痔」(または「裂け痔」)と呼ばれる。裂肛は、排便等によりかたくなった糞便を排泄する際や、下痢の便に含まれる多量の水分が肛門の粘膜に浸透して炎症を起こしやすくなった状態で、勢いよく便が通過する際に粘膜が傷つけられることで生じる。 痔ろうは、肛門内部に損じする肛門腺窩(こうもんせんか)と呼ばれる小さなくぼみに糞便のかすがたまって炎症・化膿を生じた状態で、体力低下等により抵抗力が弱まっている時に起こりやすい。炎症・化膿が進行すると、肛門周囲の皮膚部分から膿があふれ、その膿により周辺部の皮膚がかぶれ、赤くはれて激痛を生じる。 痔は、肛門部に過度の負担をかけることやストレス等により生じる生活習慣病である。長時間座るのを避け、軽い運動によって血行を良くすることが痔の予防に鮒がる。また、食物繊維の摂取を心がける等、便秘を避けることや香辛料などの刺激性のある食べ物を避けることなども痔の予防に効果的である。 一般用医薬品の痔疾用薬には、肛門部又は直腸内に適用する外用薬(外用痔疾用薬)と内服して使用する内服薬(内用痔疾用薬)がある。いずれもその使用と併せて、痔を生じた要因となっている生活習慣の改善等が図られることが重要である。 外用痔疾用薬は、痔核(いぼ痔)または裂肛(切れ痔)による痛み、かゆみ、腫れ、出血等の緩和、患部の消毒を目的とする坐薬、軟膏剤(注入軟膏を含む)または外用液剤である。 内用痔疾用薬は、比較的緩和な抗炎症作用、血行改善作用を目的とする成分のほか、瀉下・整腸成分等が配合されたもので、外用痔疾用薬と併せて用いると効果的なものである。
2014年06月14日
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・漢方処方製剤(a)三黄瀉心湯さんおうしゃしんとう 比較的体力があり、のぼせ気味で、顔面紅潮し、精神不安で、便秘の傾向のある人における、高血圧に伴う諸症状(のぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重感、不眠、不安)、鼻血、痔出血、便秘、更年期障害、血の道症に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人、だらだら出血が長引いている人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。 構成生薬としてダイオウを含む。 鼻血に用いる場合には、漫然と長期の使用は避け、5~6回使用しても症状の改善がみられないときは、一旦使用を中止して専門家に相談がなされることが望ましい。 痔出血、のぼせ感のある便秘に用いる場合も同様に、漫然と長期の使用は避け、1週間くらい使用しても症状の改善がみられないときは、一旦使用を中止して専門家に相談がなされることが望ましい。その他の適応に対して用いる場合には、比較的長期(1か月くらい)服用されることがある。(b)七物降下湯しちもつこうかとう 身体虚弱の傾向のある人における、高血圧に伴う諸症状(のぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重)に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。また、小児向けの漢方処方ではなく、15歳未満の小児への使用は避ける必要がある。比較的長期間(1か月くらい)服用されることがある。2)相互作用、受診勧奨等【相互作用】 ユビデカレノンについては、医薬品的な効能効果が標榜または暗示されていなければ、食品(いわゆる健康食品)として流通することが可能となっており、そうした食品が併せて摂取された場合、胃部不快感や吐き気、下痢等の副作用が現れやすくなる恐れがある。また、作用が増強されて心臓に負担を生じたり、副作用が現れやすくなる恐れがあることから、強心薬等の併用は避ける必要がる。【受信勧奨】 高血圧や心疾患に伴う諸症状を改善する医薬品は、体質の改善または症状の緩和を主眼推しており、いずれも高血圧や心疾患そのものの治療を目的とするものではない。これらの医薬品の使用は補助的なものであり、高血圧や心疾患そのものへの対処については、医療機関の受診がなされることが望ましい。
2014年06月13日
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今日、仕事先の近くにある居酒屋にランチを食べに行きました。 ボリューミーで、通称「ガッツ」と、呼ばれています。 始めて行き、黒板に書かれてあるとり天丼に目が惹かれて注文しました。 ラーメン丼に入ってきました。鳥はササミです。それが3本、あとは、ピーマン、玉ねぎ、茄子、かぼちゃが入って780円。 もったいない精神が出て、少し無理して完食しました。 今度はスタミナ丼にトライします。
2014年06月12日
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4.その他の循環器用薬1)代表的な配合成分、主な副作用・生薬成分 コウカ(キク科の植物ベニバナの管状花をそのまままたは黄色色素の大部分を除き、圧搾して板状としたもの)には、末梢の血行を即してうっ血を除く作用があるとされる。日本薬局方収載のコウカを煎じて服用する製品は、冷え性及び血色不良に用いられる。・生薬成分以外の成分(a)ユビデカレノン 肝臓や心臓などの臓器に多く存在し、エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける成分で、摂取された栄養素からエネルギーが産生される際にビタミンB群と共に働く。別名コエンザイムQ10とも呼ばれる。 心筋の酸素利用効率を高めて収縮力を高めることによって血液循環の改善効果を示すとされ、軽度な心疾患により日常生活の身体活動を少し超えた時に起こる動悸、息切れ、むくみの症状に用いられる。ただし、2週間くらい使用して症状の改善がみられない場合には、心臓以外の病気が原因である可能性も考えられ、漫然と使用を継続することは適当でない。 副作用として、胃部不快感、食欲減退、吐き気、下痢、発疹・かゆみが現れることがある。小児において心疾患による動悸、息切れ、むくみの症状があるような場合には、医師の診療を受けることが優先されるべきであり、15歳未満の小児向けの製品はない。 心臓の病気で医師の治療または指示を受けている人では、その処置が優先されるべきであり、使用する前にその適否につき、治療を行っている医師または処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされることが望ましい。 動悸、息切れ、むくみの症状は、高血圧症、呼吸器疾患、腎臓病、甲状腺機能の異常、貧血奈緒が原因となっておこることもある。これらの基礎疾患がある人では、使用する前にその適否につき、治療を行っている医師または処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされることが望ましい。(c)ヘプロニカート、イノシトールヘキサニコチネート いずれも代謝されてニコチン酸が遊離し、そのニコチン酸の働きによって末梢の血液循環を改善する作用を示すとされる。ビタミンEと組み合わせて用いられる場合が多い。(d)ルチン ビタミン用物質の一種で、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。
2014年06月12日
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貧血用薬(鉄製剤)3)相互作用、受診勧奨等【相互作用】 複数の貧血用薬と併用すると、鉄分の過剰摂取となり、胃腸障害や便秘等の副作用が起こりやすくなる。 服用の前後30分にタンニン酸を含む飲食物(緑茶、紅茶、コーヒー、ワイン、柿等)を摂取すると、タンニン酸と反応して鉄の吸収が悪くなることがあるので、服用前後はそれらの摂取を控えることとされている。 医師の治療を受けている人では、鉄分の吸収に影響を及ぼす薬剤が処方されている場合がるので、使用する前にその適否につき、治療を行っている医師または処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされることが望ましい。【受信勧奨等】一般用医薬品の貧血用薬(鉄製剤)によって改善が図ることができるのは、鉄不足によって貧血症状が生じている鉄欠乏性貧血のみである。特段の基礎疾患等が無く鉄分の欠乏を生じる主な要因としては、食事の偏り(鉄分の摂取不足)が考えられ、貧血用薬(鉄製剤)の使用による対処と併せて、食生活の改善が図られることが重要である。なお、貧血の症状がみられる以前から予防的に貧血用薬(鉄製剤)を使用することは適当でない。 食生活を改善し、かつ鉄製剤(貧血用薬)の使用を2週間程度続けても症状の改善がみられない場合には、月経過多、消化管出血、痔及び子宮筋腫等、出血性の疾患による慢性的な血液の損失が原因で貧血症状が起きている可能性がある。これらの場合、基礎疾患の治療が優先されるべきであり、一般用医薬品による対処を漫然と継続することは適当でない。 また、鉄欠乏性貧血以外の貧血※により、症状が現れていることも疑われ、鉄製剤によって対処すること自体が適当でない可能性もある。いずれの場合にも、貧血用薬(鉄製剤)の使用を漫然と継続せずに医療機関を受診することが望ましい。※ビタミン欠乏性貧血等、赤血球が生成されるうえで必要な、鉄以外の要素が欠損している場合がある。また、造血器系には異常が認められなくても、腎不全等の腎障害により、赤血球が生成される上で必要なたんぱく質の産生が低下する腎性貧血等の場合がある。
2014年06月11日
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貧血用薬(鉄製剤)代表的な配合成分、主な副作用(a)鉄分 不足した鉄分を補給することを目的として配合されてるものであり、主な成分としては、フマル酸第一鉄、溶性ピロリン酸第二鉄、可溶性含糖酸化鉄、クエン酸鉄アンモニウムなどが用いられる。 なお、鉄製剤を服用すると便が黒くなることがある。これは使用の中止を要する副作用等の異常ではないが、鉄製剤の服用前から便が黒い場合は貧血の原因として消化管内で出血している場合もあるため、服用前の便の状況との対比が必要である。(b)鉄以外の金属成分 銅はヘモグロビンの産生過程で、鉄の代謝や輸送に重要な役割を持つ。補充した鉄分を利用してヘモグロビンが産生されるのを助ける目的で、硫酸銅が配合されている場合がある。 コバルトは赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸コバルトが配合されている場合がある。 マンガンは、糖質・脂質・タンパク質の代謝をする際に働く酵素の構成成分であり、エネルギー合成を促進する目的で、硫酸マンガンが配合されている場合がある。(c)ビタミン成分 ヘモグロビン産生や赤血球の形成に働くビタミン成分として、ビタミンB6(塩酸ピリドキシン等)、ビタミンB12(シアノコバラミン)、ビタミンE(酢酸トコフェロール等)、葉酸が配合されている場合がある。 ビタミンC(アスコルビン酸等)は、消化管内で鉄が吸収されやすい状態(ヘム鉄)に保つことを目的として用いられる。【主な副作用】 貧血用薬(鉄製剤)の主な副作用として、悪心(吐き気)、嘔吐、食欲不振、胃部不快感、腹痛、便秘、下痢等の胃腸障害が知られている。鉄分の吸収は空腹時の方が高いとされているが、消化器系への副作用を軽減するには、食後に服用することが望ましい。胃への負担を軽減するため、腸溶性※とした製品もある。※胃と腸のpHの違いを利用して、胃ではなく腸で解けるようにコーティングされた錠剤のこと。
2014年06月10日
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3 貧血用薬(鉄製剤)1)貧血症状と鉄製剤の働き 貧血は、その原因によりビタミン欠乏性貧血※、鉄欠乏性貧血※2等に分類されるが、一般的な症状として、疲労、動悸、息切れ、血色不良、頭痛、耳鳴り、めまい、微熱、皮膚や粘膜の蒼白(青白くなること)、下半身のむくみ等が現れる。 貧血用薬(鉄製剤)は、鉄欠乏性貧血に対して不足している鉄分を補充し、造血機能の回復を図る医薬品である。 鉄分は、赤血球が酸素を運搬するうえで重要なヘモグロビンの産生に不可欠なミネラルである。鉄分の摂取不足を生じても、初期には貯蔵鉄(肝臓などに蓄えられている鉄)や血清鉄(ヘモグロビンを産生するために、貯蔵鉄が赤血球へと運ばれている状態)が減少するのみでヘモグロビン量自体は変化せず、ただちに貧血の症状は現れない。しかし、持続的に鉄が欠乏すると、ヘモグロビンが減少して貧血症状が現れる。鉄欠乏状態を生じる要因としては、日常の食事からの鉄分の摂取不足及び鉄の消化管からの吸収障害による鉄の供給量の不足、消化管出血等が挙げられる。また、体の成長が著しい年長乳児や幼児、月経血損失のある女性、鉄要求量の増加する妊婦・母乳を与える女性では、鉄欠乏状態を生じやすい。※特に、ビタミンB12が不足して生じる赤芽球貧血は悪性貧血と呼ばれている。ビタミンB12は、胃腺から出る粘液に含まれる、内因子と呼ばれるたんぱく質と結合することで、小腸から吸収されやすくなるので、胃粘膜の異常によりビタミンB12が不足する。※2赤血球に含まれる色素、ヘモグロビンの生合成に必要な鉄分が不足して生じる貧血である。
2014年06月09日
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2)高コレステロール改善薬 代表的な配合成分、主な副作用(a)高コレステロール改善成分 大豆油不鹸化物(だいずあぶらふけんかぶつ)(ソイステロール)、リノール酸を含む植物油、ポリエンホスファチジルコリン(大豆から抽出・精製したレシチンの一種)、パンテチン等が用いられる。いずれも脂溶性物質であるため、悪心(吐き気)、胃部不快感、胸焼け、下痢等の消化器系の副作用が現れることがある。 大豆不鹸化物(ソイステロール)には、末梢組織におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。 リノール酸、ポリエンホスファチジルコリンは、コレステロールと結合して、代謝されやすいコレステロールエステルを形成するとされ、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられる。 パンテチンは、肝臓におけるコレステロール代謝を正常化する働きがあるとされ、LDLの分解を促し、また、HDLが形成される過程に働いて、HDLを増加させる効果を期待して用いられる。(b)ビタミン成分(1)ビタミンB2(酪酸リボフラビン等) 血液中に過剰に存在するコレステロールは、過酸化脂質となって種々の障害の原因となることが知られている。過酸化脂質と結合し、その代謝を促す作用を期待して、酪酸リボフラビン等が配合されている場合がある。 リボフラビンの摂取によって尿が黄色くなることがあるが、これは使用の注意を要する副作用等の異常ではない。(2)ビタミンE ビタミンEは、コレステロールから過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用があるとされ、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、しびれ)の緩和等を目的として用いられる。 同様の作用を期待して、ガンマ・オリザノールが配合されている場合もある。3)生活習慣改善へのアドバイス、受診勧奨等 コレステロールは、食事から摂取された糖および脂質から主に産生される。糖質や脂質を多く含む食品の過度の摂取を控える、日常生活に適度な運動を取り入れる等、生活習慣の改善が図られることが重要であり、高コレステロール改善薬の使用による対処は、食事療法、運動療法の補助的な位置づけである。 目安としてウエスト周囲径(腹囲)が、男性なら85cm、女性なら90cm以上である場合には生活習慣病を生じるリスクが高まるとされており、血中コレステロール値に留意することが望ましい。ただし、高コレステロール改善薬は、血管的に生活習慣病の予防につながるものであるが、ウエスト周囲径(腹囲)を減少させるなどの痩身効果を目的とする医薬品ではない。したがって、この薬の正しい理解が必要である。 生活習慣の改善を図りつつ、しばらくの間(1~3か月)、高コレステロール改善薬の使用を続けてもなお、検査値に改善がみられないときは、遺伝的または内分泌的要因も疑われる※ため、いったん使用を中止して医師の診療を受けることが望ましい。このような場合、専門家へ相談し、専門家の判断で受診勧奨が行われた場合は、速やかに医療機関を受診することが望ましい。※代謝酵素、受容体やアポタンパク質の遺伝子異常による家族性の原因及び糖尿病、腎疾患、甲状腺疾患など他の疾患によって生じる続発性のものである可能性がある。
2014年06月08日
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とあるセミナーに出席した時に、講師の方が、「私はビールといったら『やなよなビール』しか飲みません。」と力説されていました。 気になって、試しに飲んでみたところ、香り、色、のどごし、味の深み、苦味、後味、余韻。自分好みの要素が多く、直ぐにハマりました。 ただ、350mL缶で260円という価格なので、月に1〜2回しか飲みません。でも、それだけに特別感が出て、さらに美味しく感じるのかもしれませんね。 よなよなビールを見つけたら、ぜひ一度お試しください。
2014年06月08日
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2 高コレステロール改善薬1)血中コレステロールと高コレステロール改善成分の働き コレステロールは細胞の構成成分で、胆汁酸や副腎皮質ホルモン等の生理活性物質の産生に必要な物質でもある等、生体に不可欠な物質である。コレステロールの産生及び代謝は、主として肝臓で行われる。 コレステロールは水に溶けにくい物質であるため、血液中では血漿タンパク質と結合したリポタンパク質となって存在する。リポタンパク質は比重によっていくつかの種類に分類されるが、その内低密度リポタンパク質(LDL)は、コレステロールを肝臓から末梢組織へと運ぶリポタンパク質である。一方、高密度リポタンパク質(HDL)は末梢組織のコレステロールを取り込んで肝臓へと運ぶリポタンパク質である※。このように、2種類のリポタンパク質によって、肝臓と末梢組織の間をコレステロールが行き来しているが、血液中のLDLが多く、HDLが少ないと、コレステロールの運搬が末梢組織側に偏ってその蓄積を招き、心臓病や肥満、動脈硬化症等の生活習慣病につながる危険性が高くなる。 血漿中のリポタンパク質のバランスの乱れは、生活習慣病を生じる以前の段階では自覚症状を伴うものでないため、自分で気づいて医療機関の受診がなされるよりもむしろ、偶然または生活習慣病を生じて指摘されることが多い。医療機関で測定する検査値として、LDLが140mg/dL以上、HDLが40mg/dL未満、中性脂肪が150mg/dL以上のいずれかである状態を、高脂血症(脂質異常症)という。 高コレステロール改善薬は、血中コレステロール以上の改善、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、しびれ)の緩和等を目的として使用される医薬品である。末梢組織へのコレステロールの吸収を抑えたり、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す等により、血中コレステロール異常の改善を促すとされる成分(高コレステロール改善成分)を主体として配合される。※このため、LDLコレステロールを「悪玉コレステロール」、HDLコレステロールを「善玉コレステロール」と呼ぶことがある。
2014年06月07日
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・強心薬 漢方処方製剤 苓桂朮甘湯 (りょうけいじゅつかんとう) めまい、ふらつきがあり、または動悸があり、尿量が減少する人における、神経質、ノイローゼ、めまい、動悸、息切れ、頭痛に適すとされる。強心作用が期待される生薬は含まれず、主に尿量増加(利尿)作用により、水毒(漢方の考え方で、体の水分が停滞したり偏在して、その循環が悪いことを意味する)の排出を促すことを主眼とする。 構成生薬としてカンゾウを含む。高血圧、心臓病、腎臓病の診断を受けた人では、カンゾウ中のグリチルリチン酸による偽アルドステロン症を生じやすく、また、動悸や息切れの症状は、それら基礎疾患によっても起こることがある。3)相互作用、受診勧奨<相互作用> 何らかの疾患(心臓病に限らない)のため医師の治療を受けている場合には、強心薬の使用が治療中の疾患に悪影響を生じることがあり、また、動悸や息切れの症状が、治療中の疾患に起因する可能性や、処方された薬剤の副作用である可能性も考えられる。医師の治療を受けている人では、強心薬を使用する前に、その適否につき、治療を行っている医師または処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされることが望ましい。<受診勧奨> 強心薬については一般に、5~6日間使用して症状の改善がみられない場合には、心臓以外の要因、例えば、呼吸器疾患、貧血、高血圧症、甲状腺機能の異常等のほか、精神神経系の疾患も考えられる。症状の改善がみられない場合には、早めに医師の受診を受けることが望ましい。 激しい運動をしていないにもかかわらず突発的に動悸や息切れが起こり、意識が薄れてきたり、脈が十分触れなくなったり、胸部の痛みまたは冷や汗を伴うような場合にも、早めに医師の診療を受けることが望ましい。 心臓の働きの低下が比較的軽微であれば、心臓に無りを生じない程度の軽い運動と休息の繰り返しを日常生活に積極的に取り入れることにより、心筋が鍛えられ、また、手足の筋肉の動きによって血行が促進されて心臓の働きを助けることにつながる。強心薬の使用によって症状の緩和を図るだけでなく、こうした生活習慣の改善によって、動悸や息切れを起こしにくい体質づくりが図られることも重要である。 一般用医薬品にも副作用として動悸が現れることがあるものもあるが、それが副作用による症状と認識されずに、強心薬による対処を図ろうとすることも考えれられる。一般用医薬品に付されている説明書の副作用の項目の熟読は必要である。
2014年06月06日
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2)強心薬の代表的な配合成分、主な副作用(a)強心成分 心筋に直接刺激を加え、その収縮力を高める作用(強心作用)を期待して、センソ、ゴオウ、ジャコウ、ロクジョウ等の生薬成分が用いられる。センソ ヒキガエル科のシナヒキガエルまたはヘリグロヒキガエルの毒腺の分泌物を集めた物で、微量で強い強心作用を示す。皮膚や粘膜に触れると局所麻酔作用を示し、センソが配合された丸薬、錠剤等の内服固形製剤は、口中で噛み砕くと舌等が麻痺することがあるため、かまずに服用することとされている。 有効域が比較的狭い成分であり、1日用量中センソ5mgを超えて含有する医薬品は劇薬に指定されている。一般用医薬品では、1日用量が5mg以下となるよう用法・用量が定められており、それにしたがって適正に使用される必要がある。なお、通常用量においても、悪心(吐き気)、嘔吐の副作用が現れることがある。ジャコウ、ゴオウ、ロクジョウ ジャコウは、シカ科のジャコウジカまたがその近縁動物の雄ジャコウ腺分泌物を乾燥したもので、強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる等の作用があるとされる。 ゴオウは、ウシ科のウシの胆のう中に生じた胆石を用いた生薬で、強心作用のほか、末梢血管の拡張による血圧低下、興奮を鎮める等の作用があるとされる。 ロクジョウは、シカ科のシベリアジカ、マンシュウアカジカ等の雄の幼角を用いた生薬で、強心作用のほか、強壮、血行促進等の作用があるとされる。 これらは強心薬のほか、小児五疳薬(しょうにごかんやく)、滋養強壮保健薬等にも配合されている場合がある。(b)強心成分以外の配合成分 強心成分の働きを助ける効果を期待して、また、一部の強心薬では、小児五疳薬や胃腸薬、滋養強壮保健薬等の効能・効果を併せ持つものもあり、鎮静、強壮などの作用を目的とする生薬成分を組み合わせて配合されている場合が多い。
2014年06月05日
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今話題のギリシャヨーグルトを食べてみました。 森永さんの濃厚ギリシャヨーグルトという商品名です。 正面の画像です。 蓋を開けると、普通のプレーンヨーグルトです。 スプーンですくうと、少し抵抗感が伝わります。 スプーンを逆さにすると、粘性はありますが、5秒程でスプーンからヨーグルトが落ちてきます。 パッケージには、通常の3倍の濃度のヨーグルトだそうです。 味は、濃いプレーンヨーグルトなので、そのままでは完食できない位の濃さでした。 私はハチミツを加えて、美味しくいただきました。 ギリシャヨーグルトのイメージは、もっと粘度が高く、濃厚さを想像していたので、このヨーグルトには期待外れでした。 程よい濃さと、粘性を好む方は試してみてください。 私は積極的にはオススメしません。
2014年06月04日
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心臓などの器官や血液に作用する薬1.強心薬1)動悸、息切れ、気つけ(a)心臓は、血液を全身に循環させるポンプの働きを担っているが、通常、自律神経系によって無意識のうちに調整がなされており、激しい運動をしたり、興奮した時などの動機や息切れは、正常な健康状態でも現れる。 体の不調による動悸、息切れは、日常生活の身体活動や平静にしている時に起こるもので、心臓の働きが低下して十分な血液を送り出せなくなり、脈拍数を増やすことによってその不足を補おうとして動悸(心臓の拍動が強くもしくは早くなり、または脈拍が乱れ、それが不快に感じられる。)が起こる。また、心臓から十分な血液が送り出されないと体の各部への酸素の供給が低下するため、呼吸運動によって取り込む空気の量を増やすことでそれを補おうとして、息切れ(息をすると胸苦しさや不快感があり、意識的な呼吸運動を必要とする。)が起こる。これらは睡眠不足や疲労による心臓の働きの低下のほか、不安やストレス等の精神的な要因、また、女性では貧血や、更年期に生じるホルモンバランスの乱れなどによっても起こることがある。 気つけとは、心臓の働きの低下による一時的なめまい、立ちくらみ等の症状に対して、意識をはっきりさせたり、活力を回復させる効果のことである。(b)強心薬の働き 強心薬は、疲労やストレス等による軽度の心臓の働きの乱れについて、心臓の働きを整えて、動機や息切れ等の症状の改善を目的とする医薬品である。心筋に作用して、その収縮力を高めるとされる成分(強心成分)を主体として配合される。
2014年06月04日
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駆虫薬 代表的な配合成分、主な副作用 (a)サントニン 回虫の自発運動を抑える作用を示し、虫体を排便と共に排出させることを目的として用いられる。消化管から吸収されたサントニンは主に肝臓で代謝されるが、肝臓病の診断を受けた人では、肝障害を悪化させるおそれがあるため、使用する前にその適否につき、治療を行っている医師または、調剤を行った薬剤師に相談がなされることが望ましい。 服用後、一時的に物が黄色く見えたり、耳鳴り、口渇が現れることがある。 (b)カイニン酸 回虫に痙攣を起こさせる作用を示し、虫体を排便と共に排出させることを目的として用いられる。 カイニン酸を含む生薬成分ときて、マクリ(紅藻類のマクリ(海人草)の全藻)が配合されている場合もある。日本薬局方収載のマクリは、煎薬として回虫の駆除に用いられる。 (c)リン酸ピペラジン アセチルコリン伝達を妨げて、回虫及び蟯虫の運動筋を麻痺させる作用を示し、虫体を排便と共に排出させることを目的として用いられる。 副作用として、痙攣、倦怠感、眠気、食欲不振、下痢、便秘等が現れることがある。痙攣の症状のある人、貧血、著しい栄養障害の診断を受けた人では、それらの症状の悪化を招く恐れがあるため、また、肝臓病、腎臓病の診断を受けた人では、吸収されて循環血液中に移行したピペラジンが滞留して副作用を生じやすくなるおそれがあるため、使用する前にその適否につき、治療を行っている医師または処方薬を調剤を行った薬剤師に相談がなされることが、望ましい。 (d)パモ酸ピルビニウム 蟯虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫作用を示すとされる。 赤〜赤褐色の成分で、尿や糞便が赤く着色することがある。水に溶けにくいため消化管からの吸収は少ないとされているが、ヒマシ油との併用は避ける必要がある。また、空腹時に服用することとなっていないが、同様の理由から、脂質分の多い食事やアルコール摂取は避けることが望ましい。
2014年06月03日
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2)駆虫薬 駆虫薬は、腸管内の寄生虫に対して、これを駆除するために用いられる医薬品である。一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫は、回虫と蟯虫(ぎょうちゅう)である。 いずれも手指や食物に付着した虫卵が口から入ることで感染するが、回虫では、孵化した幼虫が腸管壁から体組織に入り込んで体内をめぐり、肺に達した後に、気道から再び消化管内に入って成虫となる。そのため腹痛や下痢、栄養障害等の消化器症状のほか、呼吸器等にも障害を引き起こすことがある。蟯虫は、肛門から這い出してその周囲に産卵するため、肛門部のかゆみやそれに伴う不眠、神経症を引き起こすことがある。 駆虫薬は腸管内に生息する虫体のみに作用し、虫卵や腸管内以外に潜伏した幼虫(回虫の場合)には駆虫作用が及ばないため、それらが成虫となったころに改めて使用しないと完全に駆除できない。再度駆虫を必要とする場合には、1か月以上間隔を置いてから使用することとされている。なお、回虫や蟯虫の感染は、その感染経路から、通常、衣食を共にする家族全員にその可能性があり、保健所等において虫卵検査を受けて感染が確認された場合には、一緒に駆虫を図ることが基本となる。 駆虫薬は、一度に多く服用しても駆虫効果が高まることはなく、かえって副作用が現れやすくなるため、定められて1日の服用回数や服用期間を守って適正に使用されることが重要である。同様に、複数の駆虫薬を併用しても駆虫効果が高まることはなく、副作用が現れやすくなり、また、組み合わせによってはかえって駆虫作用が減弱することもある。 駆虫薬はその有効成分(駆虫成分)が腸管内において薬効をもたらす局所作用を目的とする医薬品であり、消化管からの駆虫成分の吸収は好ましくない全身作用(頭痛、めまい等の副作用)を生じる原因となるため、極力少ないことが望ましい。食事をとって消化管内に内容物があるときに使用すると、消化管内容物の消化・吸収に伴って駆虫成分の吸収が高まることから、空腹時に使用することとされているものが多い。 駆虫した虫体や腸管内に残留する駆虫成分の排出を促すため瀉下薬が併用されることがあるが、ヒマシ油を使用すると腸管内で駆虫成分が吸収されやすくなり、副作用を生じる危険性が高まるため、ヒマシ油との併用は避ける必要がある。
2014年06月01日
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沖縄産のピーチパインを食べてみました。 大きさは、ボトルタイプのウエットティッシュくらいで、ピーチという名前らしく、ピンクがかっています。 通常のパインと同じように、外皮と芯を取り除き、一口サイズにカットしました。 全く黄色ではありません。ピーチのように白色です。 味は、甘いです。パインのような強い酸味ではなく、爽やかな酸味が後から感じられます。 全体的に優しい味です。 食べやすいので、サクサク進みますが、通常のパインのように、上あごが痒くなりますので、食べ過ぎには注意して下さい。 旬の物は本当に美味しいな。
2014年06月01日
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4.その他の消化器官用薬1)浣腸薬 浣腸薬は、便秘の場合に排便を促すことを目的として、直腸内に適用される医薬品である。剤型には注入剤(肛門から薬液を注入するもの)のほか、坐剤となっているものもある※。 繰り返し使用すると直腸の感受性の低下(いわゆる慣れ)が生じて効果が弱くなり、医薬品の使用に頼りがちになるため、連用しないこととされている。なお、便秘以外の時に直腸内容物の排除を目的として用いることは適当でない。 便秘については、瀉下薬と同様、便秘になりやすい食生活等の生活習慣の改善が図られることが重要であり、浣腸薬の使用は一時的的なものにとどめることが望ましい。特に乳幼児では、安易な使用を避けることとされている。 浣腸薬は一般的に、直腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発する恐れがあるため、妊婦または妊娠していると思われる女性では使用を避けることとが望ましい。 腹痛が著しい場合や便秘に伴って吐き気や嘔吐が現れた場合には、急性腹症(腸管の狭窄、閉塞、腹腔内器官の炎症等)の可能性があり、浣腸薬の配合成分の刺激によってその症状を悪化させる恐れがある。また、排便時に出血を生じる場合は、痔出血のほか、直腸ポリープや直腸がん等に伴う出血であることもあり、医師の診療を受けることが望ましい。(a)注入剤 (1) 薬液の放出部を肛門に差し込み、薬液だまりの部分を絞って、薬液を押し込むように 注入する (2) 注入するときはゆっくりと押し込み、注入が終わったら放出部をゆっくりと抜き取る。 また、注入する薬液は人肌程度に温めておくと、不快感を生じることが少ない。 (3) 薬液を注入した後すぐに排便を試みると、薬液のみが排出されて効果が十分得られない ことから、便意が強まるまでしばらく我慢する。薬液が漏れだしそうな場合は肛門を 脱脂綿等で朝得ておくと良い。 (4) 半量等を使用する用法がある場合、残量を再利用すると感染の恐れがあるので使用後 は破棄する。配合成分としては、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで 直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して、グリセリンやソルビトールが用いられる。 直腸内の浸透圧変化に伴って、使用時の体調によっては肛門部に熱感を生じる ことがある。 グリセリンが配合された浣腸薬では、排便時じ血圧低下を生じて、立ちくらみの症状が 現れるとの報告があり、そうした症状は体力の衰えている高齢者や心臓に基礎疾患が ある人で特に現れやすいため、高齢者または心臓病の診断を受けた人では、使用す る前にその適否につき、治療を行っている医師等に相談がなされることが望ましい。 また、グリセリンが配合された浣腸薬が、肛門や直腸の粘膜に損傷があり出血している 時に使用されると、グリセリンが傷口から血管内に入って、赤血球の破壊(溶血)を 引き起こす、また、腎不全の起こす恐れがある。痔出血の症状がある人では、使用 する前にその適否につき、治療を行っている医師等に相談がなされることが望ましい。(b)坐剤(1) 柔らかい場合には、しばらく冷やした後に使用する。また、かたすぎる場合には、柔らかく なった後に使用する。無理に挿入すると直腸粘膜を傷つける恐れがある。(2) 坐剤を挿入した後すぐ排便を試みると、薬液のみが排出されて効果が十分得られない ことから、便意が強まるまでしばらく我慢する。 配合成分としては、ビサコジルのほか炭酸水素ナトリウム等も用いられる。ビサコジルは、瀉下薬の有効成分として内服でも用いられるが、誤って坐剤を服用することのないよう留意される必要がある。 炭酸水素ナトリウムは、直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで直腸を刺激する作用を期待して用いられる。炭酸水素ナトリウムを主薬とする坐剤では、まれに重篤な副作用としてショックを生じることがある。※一般に「浣腸薬」という場合には、注入剤としてもちられるものを指すことが多い。
2014年06月01日
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