その２。
お土産屋もほとんどが閉まり、宵闇が迫り来る中を、大浦天主堂に向かう
急勾配の坂道をよいしょよいしょと登る。ちゃんぽんで満腹のお腹を抱え
腹ごなしのつもりだったが、流石坂の街。。ふぅふぅひぃひぃ(~O~;;
もちろん大浦天主堂はとっくに閉まっているので、階段下まで行って教会
の正面に建つ真っ白な聖母像を「うへへ～」と見上げる(^o^;
美しいマリア様だなぁ～。
私は看護学校がキリスト教会付属の病院付属だったのだが、そこはプロテ
スタントだったので、こういう綺麗な御姿やらステンドグラスは無かった。
舌先三寸大ペテン師な私は、いっつも神学でほぼ満点を取っており、当然
神学だけなら学年トップ(^.^;; 授業を教えてくれてた牧師さんに
「貴方は洗礼を受けなさい！」と、力強く勧められた覚えがある(^-^;ヾ
けど、実家が神道だったのでそれを理由に断ったよ～な気がする。。
何はともあれ、今も無宗教な私は神社やら寺やら教会やら、好きな所を見
て歩いてるのであった(^.^;
閑話休題。ま、そんな思い出話は置いといて。。
大浦天主堂からホテルのある方へ同じ道を通って帰るのは徘徊主義者とし
ては意に染まない。という事で、真っ直ぐ降りずに左に曲がってマジェス
ティックホテルの方へ進む。少し行った所にちょっと綺麗な洋館に少し手
を加えたような感じのカフェを発見。石段をちょっと登った上にそれはあ
った。綺麗にイングリッシュガーデン風に花が咲き乱れる石段には小さい
虫がぶんぶん(-.-; 午前中、雨だったみたいだからしょうがないやね。。
でもカフェはフロアが広めで天井が高く、座り心地の良いソファと机が、
そのフロアにはちょっと少ないかな？というくらいゆったりした配置で置
いてある。メニューを見る前にショーケースに飾ってある美味しそうな手
作りケーキに釘付けの私達(^-^;; Ｓは苺のショートケーキとカプチーノ、
私はシェフトリフルと言うトライフルみたいなケーキ(上の右側の画像が
そのケーキ。たっぷりとラムレーズンを染み込ませたスポンジと、ふわふ
わのホイップクリームを重ねたようなケーキだった）と、水出しの紅茶を
いただく。水出し紅茶は「千夜一夜」というちょっと甘い花の香りがする
紅茶を水出ししたもので、グラスの中の氷もこの紅茶で作ったものが使っ
てある。ううむ。。ヤルな、という感じ。
ケーキはどちらもうまうま(*^-^*) だがシェフトリフルはとってもとって
もラムが効いていて、夜勤明けぱやぱやな私にはかなり効いた。
くらくらくら～～ねむねむ～(＠.＠;
ちなみにこのカフェの名前は「cafe do Almiro」。とても素敵な長居向き
のお店だったっす(^-^)
千鳥足でホテルに戻る。くらくらしつつもお喋りしていたが、Ｓがお風呂
を使っている間に熟睡。何時だったか、パンパンパン！という音が外から
聞こえ、「花火だよ！」というＳの声を遠くに聞きながらも、眠りからは
醒めなかったのだ(^-^;
翌22日、起床７時。すっきり起きて、寝ているＳを横目に見つつ、シャワ
ーへ。ここのシャワーはヘッドをかける金具がカランの真上にあって、け
っこう使いやすかった。ちょっと満足(^-^*
シャワー終わって部屋へ戻るとＳも起きてＴＶを見てた。天気は上々。
まずは朝ご飯!!な私達は、１階のパティオを抜けた所にあるレストランへ
腹拵えに行く。朝食ビュッフェの内容はまぁまぁ。洋風と和風と両方あり。
和風のおかずの方に直径３cmくらいのころんとした練り物があった。これ
がなんとまぁ美味(@.@* ぺろりと朝食を平らげ、今日の行動計画を練る。
実は今日のメインイベントはもうすでに決定している。それ以外の行動が
決まってないだけなのだ。ふっふっふ。楽しみはあ・と・で(笑)それまで
をど～するか。。？が問題なのだ。
私にはとてもとても気になる“モノ”があった。それはホテルの部屋から
見える“巨大な黄色い玉”。長崎駅寄りの海岸沿いにある建物の上にそれ
があるのは見えるのだが、それが何かは分からない。う～む(-"-)
とにかく、アレに向かって歩こう、という事になった。9:30すぎ出発。
海岸沿いをてくてく歩く。思ったより健脚・早足の私達は思ったより早い
時間に「出島ワーフ」に着く。ここは飲食店がメインの複合施設。まだ
どこもやってない(^-^; だんだん“巨大黄色玉”が近づいてくる。間も
なくそれがある大きくて細長いビルの上にある事が分かる。あともう少し
でそこに着く、という時に、突然私はある事を思い出す。
「そ～いえば出島のミニチュア模型があるってガイドブックに出てたけど
。。どこ？」
出島ワーフ並びにあるリンガーハットの前で、ガイドブックの地図をチェ
ック。うむむ。。どうやら本当の「出島」はもう少し川に沿って陸地側に
入った所、出島電停のすぐ横にあるらしい。海の真横に立っている私達の
位置から振り返って見れば路面電車はかなり陸地の方を通ってる。
私達のイメージする出島は「海に突き出した扇型の島」。なんとなく釈然
としない心持ちのまま、とりあえず電停へ向かう。
そうしたら見えて来た見えて来た！どうやら本当に本当の出島は川の中洲
にあるらしい。。ガイドブックで見たミニチュアもあった(^O^)
史料館に入り、出島はその役目を終えた後、周りを数回に渡り埋め立てら
れて一時は全くその姿を消してしまったらしい。。という事を知る。
ふむふむ。この「出島阿蘭陀商館跡」はかなり長期計画で発掘・復元して
おり、現在は出島神学校を保存修理した洋館を史料館本館として、他にも
数件修復・復元した建物の内部を公開したり、史料館として発掘された土
台や品々、日本や外国に保存してある貴重な資料が展示されている。
思っていたより内容も充実しており、端から端まで見て歩いて、お土産屋
さんで色々物色していたらもうお昼を回ってた(^-^;;
ここのお土産屋さんでタウン誌『さるく』を発見。第７号の特集記事は
ナント「ああ、愛しのトルコライス」！(@。@! 迷わずげっと。
第８号の特集は「グラバーさん見～つけた」。これはどうしようか悩んだ
が、赤瀬川原平の長崎紀行と、チリンチリンのリヤカー屋台アイスの記事
があったのでげっと！ちなみに７号はTHE BOOMの宮沢和史の紀行文と出島
の特集。外に出て、出島の駐車場脇の石の出っ張りに座り込み一休みしつ
つ『さるく』を読んでトルコライスの情報収集(^-^;
ノドが乾いてきたので、近くにあったリアカー屋台でアイスを買い食い。
さっぱりすっきりしててうまうま(^-^* なんかこれ、青森の恐山で食べ
た「霊場アイス」(←本当にあるんだよ！笑）にとても似てる(^-^;ヾ
はてさて腹具合も良好。準備万端！状態となった。
そして本日最大の目的を達成する為に、思案橋に向かって路面電車に飛び
乗ったのであった(^o^; その３。に続く。
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