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メガネパール
ネパール編
カトマンドゥの観光名所、その参道です。
正式名称スワヤンブナート、猿が多いので通称モンキーテンプルと言われてます。
そんな猿が親子で水をすすってました。
山の上にあるモンキーテンプル、カトマンドゥの街の眺めは気持ちがよかったです。
ネパール人の観光客もたくさん。
カトマンドゥからバスで30分、ティミという街にやってきました。
この街は俺が始めてネパールに来た時に滞在した街。
知り合いも多くて、歩いていると何杯もお茶を御馳走になります。
焼き物と野菜の街で、ネワール民族の街。
素敵なところです。
ティミからバスに乗りバクタプルという街でバスを乗り換える。
そこから山道を登っていくとナガルコットという街があります。
この街に日本人の間で有名な店「ノリタケコーヒーショップ」があります。
ここのオヤジは木梨憲武にそっくり。
話には聞いていたけど、こんなにも似てるとは・・・
朝日のナガルコットと言われるくらい朝日が綺麗なナガルコット。
ちょっとかすんでいて朝日は綺麗に見れなかったけど、雲の合間に見た夕日は感動的でした。
一応朝日も
ナガルコットを出て再びティミへ。
お世話になった学校の先生の内でお茶を頂く。
その先生の家の屋上からの景色がよくて、気に入ってしまいました。
写真は先生の娘。笑顔が素敵です。
一旦カトマンドゥへ戻ってきました。
サチンという友達に会うため。
サチンの家族です。
左にいるメガネの男がサチン。
ネパールの新年の祭り、ビスケットジャトラ。
ティミはこの祭りで有名だとか。
ということでまたまたティミにやってきました。
町中お祭りモードのティミ、こんな賑やかなティミは初めて見ました。
昼間から皆太鼓をたたいたり、ラッパを吹いたり、踊ったり。
もちろんおっちゃんたちは酔っ払う。
寺はライトアップ。
辺りが暗くなるに連れて少しずつ祭りが盛り上がってくる。
そして夜中の2時過ぎ、今日のクライマックスのトーチの行進。
トーチを持った人たちが行列を作ってやってきました。
盛り上がってきて走り出す人々。
所々でトーチを持ったまま転倒する人も・・・。
街全体がトーチで輝いて見えました。
ティミでビスケットジャトラを堪能しとうとうカトマンドゥを移動し、去年一昨年とワークキャンプを行ったパルパ県ドゥリシェニー村に向けて移動した。
途中ポカラで一泊し、パルパに村人と共に住んで11年、日本からの支援の橋渡しを行う垣見一雅さん(OKバジ)と合流。
ポカラからジープでバジさんの住むドリマラ村へ行き、そこから徒歩で約3時間サチコール村に向かった。
サチコールは去年、一昨年も訪ねたことがあり、またワークキャンプでもここの若者にはお世話になった。
とても美しい村。
サチコールに限らず、村へ行くとまずはじめに歓迎をうける。
今回もたくさんの花輪と村では高級品であるはずの肉や果物を頂いた。
本当に嬉しい、暖かい瞬間。
村の人達にお金はほとんどない。電気もガスもなければ、服もぼろぼろ。
村の中に小さなヘルスポストがあるだけで、大きな病気になれば街へ出るか自然の快復を待つしかない。
しかし病人に街に出れる元気はない。あったとしても病院に行くお金がない。
村には苦労、悲しみ、不満・・・たくさんあるだろう。
それでもなおこの村は美しくて素敵だ。
村でちっちゃな祭りがあった。
水牛、ヤギの首を目の前で次々と落としていく少年。
村では生き物を生き物としてしっかりと食べている。
日本からOKバジを通して古着の支援が来た。
くじ引きで公平に村人全員に渡るように服が配られる。
当たった服を開いて早速着てみる人やじろじろ服を眺める人、服を他の人と交換する人と大騒ぎ。
早速服を着てカメラの前にやってきた。
ポーズを取り「1枚とってよ!」って。
サチコールで2泊した後徒歩でいよいよドゥリシェニー村へ向かう。
約2時間の道のりを歩きとうとう村が見えた。
一年振りの村、村人との再会。
たった2回、両方合わせても一ヶ月ほどしか滞在していないはずのこの村だけど、自分にとって村の人たちは親や兄弟のように感じ、なんだか故郷に戻ってきたような気分になる。
一年間幾度となく写真を見返し、皆のことを考え、心配もした。
村には大人の男性はほとんどいない。
大きくなると男は出稼ぎに出てしまうためだ。
村に残る男で村を引っ張るミンの家に泊まることになった。
2年前に来た時もこの家に泊まっていた。
朝起きて顔を洗うとミンに呼ばれた。
蜂蜜を採ってくれた。
村の蜂蜜はとっても甘くて、とってもフルーティー。
巣ごと丸かじりし蜂の子も時には成長した蜂も一緒に食べてしまう。
小麦粉を焼いたロティやかぼちゃにつけてもとてもおいしい。
ドゥリシェニーから歩いて約30分の村、シクリス村のジボンに呼ばれて遊びに行くことになった。
1日シクリス村で遊んだ。
飯を御馳走になり、手品をし、折り紙を折り、木に登った。
村の子供たちが通う中学校は歩いて約3時間かかる。
村は山の上にあるため急な斜面を下り、その後川沿いの道をひたすら歩く。
川にはOKバジが作った釣り橋がかかる。
中学校までの川沿いの道は俺のお気に入りの道。
牛を引きながら村人が歩く人。
牛に乗って田んぼを耕す人。
学校のあるリンネルハまで買い物に行く人。
あたりは水の音と鳥の鳴き声しか聞こえない。
いくら遊んでも遊んでも元気一杯の子供たち。
もっと一緒に遊びたいけど体力が続かない・・・。
ミンのお父さん、名前は知らない。
ネパール語でおじいちゃんという意味の「バジ」と呼べば通じる。
けど密かにマリファナバジとかビスターリバジとか呼んでいる。
いつもマリファナを乾燥させたものを吸ってるからマリファナバジ。
いつも動きがゆっくりだから(ビスターリはネパール語でゆっくりの意)ビスターリバジ。
バジは火打石とパイプでタバコやマリファナに火をつける。
かっこいい。
毎日のんびりのんびり牛を山へ連れて行くバジ。
子供たちと歩いていると山のものを何でも遊び道具に変えてしまう。
傾斜面は滑り台で、木はブランコ。
そして山のことを何でも知っている。
おいしい実をいっぱい取ってきてくれる。
ある朝アルゲカンチャ(でっかい末っ子という意味)から「マサ、一緒に山行くぞ」と言われて皆で出かけた。
漢方薬になるという木の皮を取りに行くそうだ。
木の生えている場所は崖のような場所で、何度も足を滑らせ死にかけた。
村人たちは同じ道を重い荷物を抱えながらヒョイヒョイとサンダルで進んでいった。
村のおばちゃんたちは元気で明るい。そして怖い。
子供たちがいたずらすると本気で怒鳴り時にひっぱたく。
パワフルです。
村ではこれくらいパワフルでないと駄目なのかな。
そんなおばちゃんたちもカメラを向けると恥ずかしそうな顔をして素敵な笑顔を輝かせる。
子供たちの笑顔もとっても素敵。
いたずらっ子なやつらだけどこの笑顔を見たら何でも許せてしまう気がする。
約一週間、ミンの家族には本当にお世話になった。
子供たちがいっつもうるさくていたずら好きで、朝から母はそれを怒鳴りつける。
ミンはそれをじっと寡黙に見ていて、横でおばあちゃんがニコニコして、じいちゃんはタバコをふかす。
ミン
ダンカンに似ているためワークキャンプに行った日本人の間ではダンカンと呼ばれていた。
寡黙だがお茶目。
そして一家と村を支える立派なお父さん。
ケサリアンティ
名はケサリ。アンティはおばさんという意味。
怒ると本当に怖い。
毎朝子供たちを怒るその声に起こされた。
バジ
ミンのお父さんで俺の師匠。
ゆっくり牛を追う姿は哀愁が漂う。
アマ
ミンのお母さん。
本当はおばあちゃんなのだが、アマ(お母さん)と呼んでいた。
アマはいつも俺のことを「バブ」と呼んでくれた。
バブはネパール語で「息子」という意味。
「バブー!もっと食べなさい。」
「バブー!!こっち来て座りなさい。」
「バブー!タバコ一本交換して。」
アマが呼ぶ「バブー!」という声がとっても暖かかった。
言葉が違うのでほとんど会話は理解できないのにそれでもよかった。
村にOKバジがやってきた。
そしてOKバジと一緒にドゥリシェニー村を出てチース村へ向かうことになった。
ドゥリシェニーは俺にとって本当に暖かかった。
またいつか。
チースは川を挟んでドゥリシェニーの向かいの山にある。
いつもはドゥリシェニーからチースを見ていたが、今度はチースからドゥリシェニーを見た。
チースでOKバジと別れた。
そして再びポカラに戻り、一旦カトマンドゥに戻った。
カトマンドゥで数日すごした後、インド、パキスタンへ向かうために国境の近く、ルンビニーの街へと向かった。
ルンビニーは仏陀が生まれた場所とされ、バスがルンビニーに到着すると目の前には夕日の中に仏陀の像が建っていた。
ルンビニーはとても静かな街だった。
現在はイスラム教徒が住民の大部分を占め、コーランの音が流れてくる。
レストランも特にあるわけではなく、ホテルで食事を取っていると数匹のヤモリが壁を走り回り虫を捕まえていた。
ホテルで借りた自転車に乗ってルンビニー回った。
雲一つない空で、じりじりと太陽の光りがやってくる。
かなり辛い暑さだったけれど、自転車は気持ちが良かった。
自転車を走らせていると牛に乗る鳥を発見!
ルンビニーにはミャンマー、タイ、韓国、ドイツなど様々な国が建てたお寺が建っていた。
もちろん日本寺も。
一日中良い天気だった。
一日中自転車に乗っていたので疲れたけれど、気持ちが良かった。
夕方ホテルに戻り屋上に行くと綺麗な夕日だった。
ネパール最後の夕日となった。
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