公園での出会いから



子供の頃、父に
「赤ちゃんはどこから生まれてくるの?(*゜o゜*)~゜」
と聞いた時、私の父ヒロシは
「ウnコと一緒に出てくるんだよ」と答えていた( ̄Д ̄;;

これを、<メイドイン肛門説>という。

(すみません(^^;;)

私はかなり大きくなるまでこれを信じていた。
小学校5~6年生の時、妊娠している先生がトイレに入るのを見て、
「先生、赤ちゃんまで出さないように気を付けてね」
と本気で心配していた。

(何でトイレに入ったのを大きい方だと決め付けていたのかは謎(^^;;

そんな父は、子犬を拾ってきても絶対に家で飼う事を許可してくれる人ではなかった。

「自分も好きなのになんで飼わないの?」

当時の私には分からなかったけど、大人になって、
もう20年以上も前に死んだ犬の首輪や鈴を大事に残しているのを見て、
父の気持ちが分かった気がした。

父が私に、子犬の代わりに与えてくれたのは「犬の飼い方」の本だった。
色々な犬の特徴や原産国、交配の事まで書いてある本であまり子供向けではなかった気もする。

交配はおろかセックスとは何たるかも知らない子供が、
「犬のお見合いってこうやってするのか~。ふ~ん。」
と漠然と読んでいた。

「本に書いてあるからやってみよう♪」
くらいの簡単な気持ちで交配をし、赤ちゃんを産ませる飼い主は、
<メイドイン肛門説>を信じていた子供時代の私と同じ知能かなと思う。


今日散歩で、公園でちいさい男の子に遊んでもらいながらそんな事を考えていた。

どう見ても保育園児くらいの小さな子供が、
「僕、チワワよりダックスフンドの方が好き♪」
と言ったのには驚いた。

私がこの子くらいの時は犬の種類なんて丸っきり知らなかった。

小さな可愛い顔で、
「触ってもいい?」と聞いたのにも驚いた。
大人でも突然触る人だっているのに。

いい子だった。
とても可愛い男の子だった。

あの子が大人になる頃には、動物の権利がもっと認められる社会になっていますように。

そう、ひっそりと願う。

その頃にはきっと、
ゆんたもまいちゃんもこの世にはいないかもしれないけれど。

私は父のように、
きっといつまでも、この子達の使ったものを捨てられないだろうと思う。

そう思いながら、その子がゆんたに優しく触れるを見ていた。

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