Q 近代建築のルーツは?
A 産業革命です。
18 世紀から
19
世紀にかけて主にイギリスで起きた産業革命で工業化が進み、鉄、コンクリート、ガラスが量産されるようになりました。特に鉄の量産は建築に大きく影響し、昔から使われていたコンクリートに鉄筋が入れられ、鉄筋コンクリート造(
RC
造)が普及します。
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世紀初頭のフランスに始まる
RC
ラーメン構造の建築は、
S
造ラーメン構造と共に、建築様式を一変させます。近代建築の樹木は、ルーツ(根)が産業革命、幹が
19
世紀の旧様式の残る時代、枝が
20
世紀の世界に広がる時代です。
・多くの建築史家が、近世までの建築と近代建築を結びつける説を展開しています。ここでは建築の様式と技術のみに注目し、近代建築のルーツを産業革命としました。
・産業革命後も、 19 世紀は古典主義や中世主義の建築であふれていました。 RC ラーメン構造、 S 造ラーメン構造のメリットを享受するようなデザインが出てくるのは、 1900 年前後です。
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