ねぼすけの読書感想日記

ねぼすけの読書感想日記

2014.06.15
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カテゴリ: 書評


書 名=隠れていた宇宙 下
翻 訳=大田直子
発行所=早川書房
発行年=2013.7
評 価=★★★★☆


上巻に続いて読了。下巻では、多宇宙の最もありうる形態を示してくれるのかと思いきや全く違った。更に抽象的な多宇宙も考えられるということを紹介し、結局、様々なバージョンがあり決められないというのが結論。ただし、いわゆるコペルニクス的転換の究極の形態として、「わたしたちの宇宙が宇宙の中心ではない」ということを言いたいらしい。なお、映画「マトリックス」の様な、シミュレーション多宇宙世界観も一つの多宇宙としてページを割いて取り上げているが、まともな物理学者として本当に必要なのか疑問がわく。どんどんと言いたい放題、検証できないものへ話が移行し、物理学がSF化しており「トンデモ本」との違いすら明確になっていないことは、少々残念。本当に無限あるいはたくさんの宇宙があるのかさえ疑問に思えてくる。おおまかには大変素晴らしい本とは思うが、所々の要所においてちょっと残念な本。もう少し上巻の科学的思考のトーンを下巻でも維持して欲しかった。


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Last updated  2014.07.06 18:01:13
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