みやびつづり

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2011.06.27

「若くないけど　若草物語」　第２章　四姉妹ご紹介　メグの巻

(8)

テーマ：連載小説を書いてみようｖ(10175)

カテゴリ：若草物語

　前回のお話で、ちょっと気になったことがあった、そこのアナタ！

　あら？やっぱり気がついちゃった？

　確か、前々回で「お屋敷の中の公用語は、某瀬戸内海地方の方言」と、お知らせしたハズ。

　だけど、前回の、お屋敷の中の場所取りでは、四姉妹の方々は標準語だったじゃない？

　おっしゃると～りでございますの。

　そこのナゾを、ちょこっとお教えしますね。

　お屋敷内も内輪での会話は、バリバリの某瀬戸内海地方の方言なんです。

　ワタクシ、ミヤコとの会話は、もちろんバリバリですよ。

　でも何故か、四姉妹がそろうと、皆さん見栄っ張りなもんで、とたん標準語になりますの。

　ワタクシは、三代続いた江戸っ子なんですけど、こちらにお世話になってから

　こ～んなに流暢な某瀬戸内海地方の言葉が堪能になってしまいましたのよ。あ～あ！

　ってなわけで、いろんな言葉が飛び交いますけど、よろしくね♪

　さてさて、数千坪のお屋敷のおおよその位置関係は把握なされたと思いますので、

　ボチボチ、四姉妹のあれこれを、お教えしちゃいますね。

　『ちゃんちゃらり～　ちゃちゃちゃん～　たらりぃ～』

　あらら。また携帯が！

　今度は、長女のメグからメールだわっ！何のご用かしらぁ～～～ん？

　私、四姉妹の長女、世間ではしっかりものの、四姉妹の中では一番常識があるとの評判の

　メグでございますわ。

　妹たちが、やりたい放題に・・・いえいえ、十分個性を発揮して、

　世間さまにご迷惑をおかけしていないか、日々、気に留めていますの。

　さすが、長姉ですこと？ですって。おほほ・・・それが長女の役目でございますわ。

　さてさて、私達四姉妹、同じ敷地内とは言え、こんなに広いので

　ほとんど、顔を合わすこともなく、会話もほぼメールのみ。

　これでは、せっかくの四姉妹の絆が切れてしまってはいけません。

　そう思いまして、私、このたび、四姉妹の印しとして、あるものを購入いたしましたの。

　でも、お隣同士とはいえ、妹のお家に持って行くには、あまりにも遠くて、

　どうしようかしら？と思案していましたら・・・

　ナイスなアイディアが、キラリ～と光りましたのよ。

　でも・・・実は、その手、メイドのミヤコから禁止されている裏技。

　事後承諾になっちゃうけど、一応、お耳に入れておかなくてはね。

　さてさて、ミヤコの携帯にメールしておきましょ。

　『妹たちに送りたいものがあるんだけど、今、梅雨でしょ。雨に濡れて風邪でも

　　ひいてしまうといけないので、例の手を使いました。事後承諾だけど許してね』

　送信～～～！

　さてさて、これで大丈夫。ミヤコからお叱りがきても携帯出れないように、

　留守電にしちゃお～～～っと！

　えっと、メグからのメールをチェックしましょ。

　ぎょっ！

　メグったら、またあの手を使ったのね！

　世間の皆さまっ！

　同じ敷地（だけど、数千坪）のお隣のお屋敷に荷物を渡すのに、メグったら・・・

　な、なぁ～んと！宅配便を使うんですよっ！

　キィ～～～！これ、禁止したのにっ！

　あ・・・でも、四姉妹の妹達が喜んでいるみたいだから、今回は許してあげましょ。

次女のジョーも　も、

三女ベス　も

末っ子エイミー　も

　こぉ～んなに喜んでいるし。

　ベスにメールしておきましょう。

　んじゃ、その次は、誰をご紹介しましょうかね～♪

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つづく

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