みやびつづり

< 新しい記事

新着記事一覧(全24件)

過去の記事 >

2011.07.12

「若くないけど　若草物語」　第3章　ナゾの病　メグの巻

(8)

テーマ：連載小説を書いてみようｖ(10175)

カテゴリ：カテゴリ未分類

　世間の皆さまっ！

　超！大変な事態に陥ってしまいましたっ！

　ベスが、あの・・・あの不治の病（＠ただし健康被害はナシ）に罹ってしまいましたの。

　しかも、どうやらその発症元は、メグのようなのです。

　その証拠に、この、ベスの家に間違って送られた宅配便の中味が、そう物語っています。

　さっそく、長女メグの家に、ダッシュでございますわ～

　「あらぁ～！ミヤコ、メグ姉の家に、これ持っていっちゃうのぉ～

　　だって、間違って家にきちゃったんだから、私のモノじゃない？

　　え、違う？なぁ～んだ。いいって、思うんだけどぉ～

　　だって、さすがメグ姉。この新苗、前々から欲しいって、私も目をつけてたのよぉ」

　もお～！ベスったら。

　やっぱり、バラ熱病の重症患者だわっ！

　この、ひょろっとしたバラの苗に、取り合うほどの価値があるとは思えませんが、

　そこは、バラ熱病に罹っていないシロウトの考えでございましょう。

　さっ、ベスに盗られないうちに、いち早くメグの家に持っていかなくてはっ！

　ピンポォ～ン♪

　「はぁ～～～い」

　メグの家は、久しぶりの訪問になります。

　この東南の角にあたるメグの家は一番奥まっている上に、他の姉妹からの呼び出しに比べ、

　メグからは、あまり御用の赴きがないのです。

　それに安心しきっていたのがいけなかったのでしょうか？

　メグは、ほんとうにバラ熱病に罹ってしまっているのでしょうか？

　ワタクシ、ミヤコ、おそるおそる、メグ家の玄関に入りますっ！

　「あらぁ～？ミヤコ、どうしたのぉ？」

　きゃっ！どっひぁ～～～ん！

　そのおっとりとした口調とは、裏腹な、このメグ家の玄関っ！

　バラの切花でいっぱいでございます。

　「あら？このバラに驚いているの？もう、ミヤコったら、びっくりさんなんだからぁ～」

　やっぱり・・・やっぱり。メグもバラ熱病。しかも、ベスより重症かも？

　「え、なになに？間違って、ベスの家に宅配便が届いてしまったんですって？

　　きゃぁ～！この子。待っていたのよぉ」

　と、メグは、なにやら、カタカタ文字のバラのお名前らしきものを発せられましたが、

　まるっきし、バラに興味のないワタクシは、名前が長すぎて、なにがなんやらわかりません。

　世間の皆さま。

　このバラに、なにやらついております。

　咲いたらこんなお花になるっているような写真のようです。

　花びらが、ぎゅうぎゅう詰まっているっぽいですよ。

　お花の色は、薄いピンクのような？

　さて、このバラのお名前は何っ～～～？

　メグが、このバラの苗に夢中なうちに、お庭がどうなっているのか、チェックしましょ。

　あ、メグのお家は裏山もあったんだわ。

　まさかね、まさか、裏山まで、バラ園になったりは、してないわよねぇ～～～？

　そうよねぇ～

　ちょっと、見てくるわねぇ～

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つづく

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう