全41件 (41件中 1-41件目)
1
4月のホーチミン旅行で、レストランで頼んだロータスティーがほとんど当たらなかった話はすでに書いた。渋かったり、薄かったり。それでも、ロータスティーは好きなので、ホテル(ザ・レヴェリー・サイゴン)の隣りのラッキープラザにあるスーパーで買ってみた。」特に選んで買ったわけではない、適当買い。写真では分かりにくいがLotas Teaの上に茶色の文字でHoa Senと書いてある。この意味は蓮花茶、つまり緑茶に蓮の花の香りをつけたもの。ロータスティーの中でのla senと書いてあったら、それは蓮葉茶(蓮の葉を乾燥させたお茶)、tim senだったら、蓮芯茶(蓮の実の芯を乾燥させたもの)を指すらしい。が、一般的にロータスティーといえば、蓮の花の香りをつけたhoa senが出てくる。日本ではあまり流通していないのだが、流通しているこの手の、いわゆる「緑茶のフレーバーティー」の中で、一番近いのはジャスミンティーだろうか。ジャスミンティーより、さらに香りがフローラルで独特の甘みがある。さわやかだが、主張の強いこのクセが日本人には好まれないのかもしれない。MizumizuもMizumizu連れ合いも、大好きなのだが。さてさて、テキトー買いしたロータスティーだが、淹れてみたら、ことのほか美味しいではないか!ホットでもアイスでも、簡単に美味しくできる。ホットなら60℃ぐらいのぬるめのお湯で。3グラム(少な目の茶さじ1杯)に150cc。抽出時間は短めで2分ぐらいで十分。アイスの場合は、3グラムに冷水500ccで、冷蔵庫で2時間~。「~」と書いたのは、時間による味の変化を楽しめるから。2時間ぐらいだと苦さがあまりでないが、やや薄い。2時間以上になってくると置けば置くほど、渋みが強くなる。今は夏なので、もっぱら朝起きて、アイス・ロータスティーを作り、お昼前からお昼過ぎにかけて飲むのが楽しみだ。素人でもこんなに簡単に美味しくできるのに、ホーチミンのレストランでのロータスティーのイマイチ感は何だったのだろう。
2017.07.29
前回のベトナム旅行で、わりあいに簡単にうまくいったスマホのSIMカード入れ替え。今回も当然やった。ホーチミンの空港に着陸するとイミグレが長蛇の列で、しかもなかなか進まず、ものすごく待たされた。この間にSIMカードの入れ替えができないかと見ると、1つだけ店がある。「4G、220,000ドン(1100円)」という看板が見える。4Gとは通信容量(4ギガ)のことか? 第4世代という意味か? 一瞬分からなかったが、結果として第4世代のことだった。通信容量は無制限。ローカルコールの無料分もある(何十分か忘れたが、30分ぐらいだっただろうか)。有効日数は、聞いたような気もするのだが失念。2年前に来たときは、3G(第3世代)で通信容量1G、30日間有効で150,000ドンだったから、えらく高い。イミグレを出れば、もっと安い会社があったのかもしれないが、イミグレを待つ間にいろいろと確認ができたほうがよいと思い、220,000ドン(前回のベトナム旅行で残ったドンをまだ持っていた)を現金で払って、SIMカードを入れ替え、設定をしてもらった。電波はきてるようだが、案外動かない。カウンターの前でしぶっていると、「外に行けば大丈夫」と言われて追い払われてしまった(苦笑)。イミグレで待ってる間に、ネットにつながり始めたので、さっそく立ったままノートパソを出して、テザリングができるかどうか確認する。これはあっけないほど簡単にできて、ノートパソのスカイプを通じて、日本のMizumizu連れ合いとチャット。OUTLOOKを起動させて、メールのやりとりもテスト。これもOK。グーグル検索もさくさくできる。ということでノートパソはしまう。次に、スマホのスカイプ。これはいったんログアウトしたことになってしまうので、スカイプ名とパスワードが必要になる。前回の旅行ではパスワードを忘れて面倒なことになったので、今回はしっかり頭に入れてきた。パスワードを間違えずに入れたので、すんなりつながる。次にスマホのLINE。LINE自体は何もしなくても、すぐにつながったのだが、画面が変。普段LINEはほとんど使わないので、勝手が分からない。そばに立ってた若い日本人の女の子に、「すいません、LINEで通話できる画面に行きたいんですが…」と聞くと、「戻る」ボタンをどんどん押してくれた。すると、見慣れた画面になったので、Mizumizu弟にメッセを入れてみる。向こうからもメッセが返ってくる。よしよし。これで大丈夫。帰国後にまたSIMカードを入れ替えて、日本で使えるように設定しないといけないので、その設定の仕方も忘れないようにプリントアウトして持ってきている。こういうのは決まったところをタップしていくだけだから単純な作業なのだが、「どの画面で、どこを」タップしていくのか、たまにやるだけの設定は、すぐ忘れてしまう。今回の旅行は、ノートパソコンはホテルで無料のWifiにつなげることができたし、ノートパソコンをもって外に出ることもなかったので、スマホを使ってのテザリングは結果として不要だった。外でスマホを使うこともあまりなくて、220,000ドンのSIMカード入れ替えは、安心料に終わった感じだ。
2017.05.31
都会の観光地に来ると、必ずといっていいほどある高層ビルの展望台。ホーチミンにはビテクスコフィナンシャルタワーのサイゴンスカイデッキがある。ホテルから至近だし、ホーチミンはたいした見どころもないし、行ってみることにした。入場料は大人 200,000ドン(1000円)シニア(60歳以上)・子供(4歳~12歳)・障害者 130,000ドン外国人にもシニア・子供・障害者料金は適用されるので、微妙な年齢だったりしたら、パスポートのコピーを持っていくといいかもしれない。チケットを買ってエレベーターに向かうと、写真を撮りませんかのアピールがあった。ノリがよくて、一瞬勢いでついていきそうになったが、この手の写真は高いと相場が決まっているので、断る。エレベーターに乗り、あっという間に広々とした近代的な展望台へ。昼間の中途半端な時間だったせいか、あまり人もいなくて、ところどころにあるベンチに座ったりしながら、ゆっくりと見て歩いた。ホテルの入っているビルが間近に見える。水色の部分はホテルのプール。大きく蛇行したサイゴン川。ホーチミンシティが、しばしば「メコン川流域の都市」のように紹介されることがあるので、Mizumizuはサイゴン川はメコン川の支流だと思い込んでいた。Mizumizu母もだった。だが、調べてみたら違うことが分かった。眼下に広がる東南アジア有数の大都会。サイゴンスカイデッキからの眺めは夜景がおすすめとガイドブックに書いてあったが、そうかもしれない。窓ガラスは、かなりきれいだった。頻繁に清掃をしているのだろう。翌日ホテルの部屋から、このタワーの窓を外から掃除する人たちが見えた。上から始めて下へ行くようだった。とんでもない高さのタワーの外壁にぶらさがって作業する人の姿は、見てるほうがヒヤヒヤした。展望台の1階上にカフェがあったので、一休みすることに。このカフェに入るのには、入場券を見せる必要がある。お客さんはそこそこいた。中国系と欧米系が半々ぐらい。日本語は聞こえてこなかった。パンナコッタとスタミナドリンクみたいなのを注文。味も普通に良くて、くつろげた。はるか眼下のサイゴン川に突き出すようなロケーション。さがなら天空のカフェといったところか。JCBのクレジットカードで支払いをしようとしたら、ウエイトレスの女性が、レシートを見せながら、なんだか丁寧に説明を始めた。「入場チケットがあるから、ディスカウントがあるのですが、サービス料とタックスが別にかかって…」というようなことを言っている。こういうところだから、サービス料とタックスが別チャージだというのは承知している。なぜそんなことを、数字を指で示しながら説明するのか意図が分からず、こちらはVISAじゃないカードでも使えるのかな? と不安に思ってJCBカードを出していたので、「で、このJCBのカードは使えるの?」などと、ちぐはぐなことを聞いてしまった。向こうは向こうで、サービス料とタックスが別チャージだと知らずに入ったお客にクレームされたことでもあるのかもしれない。Mizumizuの質問にきょとんとしている。「VISAでないとダメ?」と、さらに聞くと、驚いたように、「ノー、ノー」と答えた。で、また「ディスカウントがあるのですが、サービス料5%とタックス10%が別にかかる」と繰り返すので、「もちろん、OKです」と答えるMizumizu。お値段のほうはライチとストロベリーのパンナコッタ(上の写真はこのパンナコッタ) 135,000ドンドリンク(「アンダーコントロール」) 180,000ドンディスカウント -63,000ドン小計252,000ドンサービス料5% 12,600ドンタックス10% 26,460ドン合計 291,060ドン(約1500円)ここに来る前、すぐ近くのニューランという地元民御用達の店で、Mizumizuはストロベリージュースを飲んだのだが、それはたったの25,000ドン(125円)だった。もちろんサービス料もタックスもなし。座る場所と屋根はあるが冷房はなし。空調のきいた「天空のカフェ」では「0」が1つ増える感じ(笑)。だが、ニューランは、来るときにガイドさんからもらった市内マップで、日本語で「バインミー有名店」と書いてあったので食べたのだが(1つ25,000ドン)、ホイアンで食べた、あの素晴らしいバインミーに比べると雲泥の差だったのだ。(ストロベリージュースのほうは、普通に美味しかった)。あれで「有名店」なのだろうか? 本当に? マップの日本語を信じて来て、初めてここでバインミーを食べたら、「こんなもの?」とネガティブな印象をもってしまうのではないだろうか。もっとはるかに美味しいバインミーがベトナムにはあります! 残念ながら、今回のホーチミンでは、他のバインミー有名店に行く機会(というか、元気というか?)がなかった。ホテルが良すぎると、街中をアクティブに歩こうという気がなくなるのが難点か(笑)。ネットから拾ったビテクスコ フィナンシャルタワー (サイゴン スカイデッキ)の全貌。父の日 ギフト 誕生日 プレゼント 独歩ビール(父の日ラベル)6本セット メッセージカード付き(送料込み、クール配送)【宮下酒造】【あす楽対応】【父の日 ビール】価格:3456円(税込、送料無料) (2017/6/10時点)
2017.05.29
前回のベトナム旅行で、ダナンのスーベニア・ショップで買った↓のベトナムコーヒー。これがめっぽう美味しかったのだ。しかも400gで700円とか、そのレベルの値段。日本でも細かく挽いたベトナムコーヒーは買えるが、このダナンのWeasel IIほど香り高く、ふくよかな深い風味のものは手に入らない。あっという間に飲んでしまい、もっと買ってこなかったことを悔やんだものだ。今回は絶対に現地のベトナムコーヒーをもっと買ってこようと心に決めて来たMizumizu。ラッキープラザのスーパーでダナンで買ったWeasel IIを探すが、他のメーカーのWeasel コーヒーしかなかった(ちなみにこれは買ってみたのだが、ハズレだった)。そのかわりといってはなんだが、えらく高いベトナムコーヒーを見つける。その名もLegend。ごたいそうな箱に入っていて、値段はなんと225gで1,031,500ドン(約5200円)と、ベトナムコーヒーの中では破格に高い。100gにしても2300円だから、日本で売っているコーヒー豆と比べても、相当に高い部類だ。迷ったが、ベトナムに来る機会もそうそうないので、買ってみることに。帰国便に乗るためにホーチミンの空港に行くと、このLegendコーヒー。あっちこっちの免税店に置いてあるではないか。ずいぶんと大量生産の「伝説(Legend)」だ。ホーチミンの空港の免税店は有名なブランドショップは少なく、チョコレートだとかコーヒーだとか定番の雑貨だとか、同じようなお土産品が並んでるだけで、全然充実していない。ここに比べると、韓国のインチョン空港の店の充実ぶりはすごかったなあ、などとちょっと懐かしく思い出す。暇なので。Legendの値段を見て歩いたら、意外なことが分かった。同じ空港内なのに、店によって値段が違う!セキュリティチェックに近い店では72ドル(約8000円)。隅っこのほうの不便そうな場所の店では68ドルだった。4ドル、つまり500円近く差があるってどういうことなんだろう。店のテナント料が値段に反映されているのだろうか。まぁ、とにかく、この伝説コーヒー。どこにでもあるということと、やはりスーパーで買ったほうが安いということはハッキリした。さて、帰国後にさっそく、飲んでみた。袋を切ったとたんに、得も言われぬ甘く豊穣な香りがたちこめ、びっくりする。チョコレートにも似た甘く深い香り、間違いなくこれまで淹れたベトナムコーヒーの中では随一だ。が!肝心のお味は、なんというか、期待したほどではなかったのだ。いや、期待が大きすぎたのかもしれない。だが、記憶の中で美化されているかもしれないとはいえ、アラビカ種にロブスター種もブレンドしている、それだけ聞けば高級とは思えないダナンで買ったWeasel IIのほうが、味だけだったら上のような気がした。とは言え、同じ時期に比べたわけではないし、味の印象というのは同じ人間でも結構違ったりする。だが結論から言えば、値段のわりには満足度はまあまあ程度だったというところ。一度買ってみて別に損したとは思わないが、この値段ならリピートはたぶん、ないと思われる(笑)。
2017.05.28
ガイドブックでさかんに宣伝しているロータスクッキー。お土産に買ってこようかなというつもりでいたのだが、実際に土産店で試食してみたら…口に合わない!(苦笑)おまけに、量のわりには高い。これならラッキープラザのスーパーでメチャ安のココナッツクッキーに賭けようと思うMizumizu。「賭けよう」というのは、言うまでもなく、ラッキープラザのスーパーでは試食ができないからだ。値段も安すぎる気がしたが、まあ、だから逆にハズレてもいいや、ぐらいのつもりで買ってみたのが、コレ↓で、日本で食べてみたら…これが案外イケるではないか。日本にもココナッツクッキーは美味しいものがあるが、1つ200円ってレベル。これはひと箱でそれ以下だ(ったと思う。ハッキリした値段は忘れてしまったのだが)。ザクッとした乾いた口当たりで、ココナッツの繊維も感じる。甘いのだが、塩気も追いかけてくる。ベトナムコーヒーといただくと十分に楽しいデイリーなおやつになる。う~ん、ベトナムの駄菓子、なかなかにレベル高し。中はこんな感じで、小ぶりのクッキーを1つ1つ包装してある。箱が嵩張らなければもっと買ってきたのだが、とそれだけが残念。ついで:日本でもタイものが出回っているココナッツチップス。ラッキープラザで売っていたので、買ってみた。「2バッグ」というのは、つまり2袋入りという意味。日本人向けにカタカナで書いてあるので輸出用のようでもあるが、日本ではMizumizuは見たことがない。中には…こんな感じのビニールの小袋が2つ入っていた。味は、日本でよく出回っているタイのココナッツチップスと大差はないが、ややこちらのほうがココナッツの風味が豊かかもしれない。だが、これは明らかに過剰包装。日本でよく見るココナッツチップスは小さいポテトチップスの袋みたいなのに入っているが、それで十分じゃないだろうか。1袋にこれっぽっちしか入ってなくて、それを2つ紙箱に入れているので、中身のわりに嵩張って仕方がない。それさえ目をつぶれば、値段から考えても十分に、満足できる駄菓子。行ってよかったラッキープラザ。「空港で買うより安い」のも本当だと分かったし。大きなビニール袋を抱えてホテル(ラッキープラザの横だが)に戻ると、ベルボーイが駆け寄ってきて、「お手伝いしましょうか?」と笑顔でお申し出。ありがたく受けて、部屋まで持ってもらった。本当にこういう面でも行き届いたホテルだ、ザ レヴェリー サイゴン。ヨーロッパの有名ホテルの若いベルボーイなんて、こっちが重い荷物を持っていても何か言わない限り知らんふりだった。例外は、オーストリアの由緒正しいホテルにいた、もしかして戦中派?と思えるような年老いたベルボーイ。チェックアウトの後に、Mizumizu母が疲れて足が痛そうだと見るや、自主的に「Whohin(どこへ行くの)?」と聞いてきて、船着き場だと答えると、あっという間に荷物をカートに詰め込んで運んでくれた。タクシーの運転手でも感動的に実直な人に会ったが、彼も年老いた「戦中派?」と思える年齢だった。ヨーロッパでは、彼らとともに、ホスピタリティ文化も滅んでしまうのだろう。明日はもう会うことのない他人に対しても誠実に接するという、人としての誇りも。残るのは、カネ、カネ、カネ。「その仕事でいくら稼げるか」というだけの価値基準。そこから生まれる格差感。そして、頻発するテロ。もはや旅行先もアジアの時代だ。
2017.05.27
前回のダナン旅行、空港で買った、↓のココナッツクラッカーがとても美味しかった。見た目は、薄焼きせんべい。硬めの歯あたりは、せんべいと同じだが、味はココナッツの風味ふんだんで、噛めば噛むほどにほんのりとした甘さが広がる。それでいてしつこくなく、上品な味。ネット情報によれば、ベトナムではチョコレートやお菓子などは空港の免税店で買うより、町中のスーパーのほうが圧倒的に安いのだという。ラッキーなことに、今回のホーチミン旅行で泊まったホテル、ザ レヴェリー サイゴンは、有名な食品スーパーが入っているラッキープラザの隣りだった。ここにあの美味しかったココナッツクラッカーがあればいいなと行ってみることに。実際にラッキープラザに行ってみると、地上階(日本風に言えば1階)がマーケットのようになっていて、ものすごい客引きにあう。しかも、置いてあるモノは典型的な「安かろう悪かろう」の品や有名ブランドのニセモノ。恐れをなしてさっさとエレベーターで2F(日本風に言えば3階)に向かう。このスーパーは、万引きしたものを入れられるようなハンドバッグ類は、店内に入る前にロッカーに入れるように警備員に指示される。財布だけを持って店内へ。店内では日本語が飛び交っている。つまりお客の大半が日本人。ここまで日本人客が多い店は、今回の旅行ではオーセンティックとこのスーパーだけだった。日本でいえば銀座のど真ん中みたいな場所なので、地元民はあまり来ないのかもしれない。品揃えは豊富。見慣れたものも多いが、見慣れない菓子類や食材も多い。「あんまり得体の知れないものは買えないよなー」と、あっちのほうで日本語の声がする。みんな同じような感想を持つようだ(笑)。ココナッツ菓子コーナーに行くと…あった、あった。上品なグリーンのパッケージ。ベトナムでは、お茶のおともにいただくのだろうか? Mizumizuは、コンデンスミルクなしの、苦めのベトナムコーヒーと一緒に食べるのが好きなのだが。前回ダナンの空港で買ったときは、案外高かった。正確な値段は忘れてしまったが、800円? 900円? うろ覚えだが、そのくらいしたような気がする。ところが…!ラッキープラザのスーパーでは、ひと箱なんとたったの35,000ドン(175円)!!嘘でしょ? ダナンの空港では、「ベトナムにしては結構高いなあ、高級品なのかしらん」と思いながら買ったのに。今回の旅行はあまり移動がないので、大きめのスーツケースを持ってきたMizumizu。さっそく5つまとめ買いをする。スーツケースは空港で預けたので、中のクラッカーが粉々にならないかな、と少し心配したが、案外大丈夫だった。もちろん多少は割れたが、中はこんなふうに2枚ずつ包装されているので、問題なし。ベトナムで買うバラマキ土産に迷ったら、絶対にこれがオススメ。ホーチミンの空港内の免税店にもあるから、飛行機に乗る直前にも買えるが、値段はラッキープラザのスーパーのが安い。日本にはあまり入っていないお菓子で、味も良い。しかも、この味でこの値段は、信じられないと言っていい。嵩張るのが難点だが、空港で買うより町中のスーパーで買うほうがお得。ラッキープラザにお菓子のお土産を買いにいくなら、ぜひともお試しあれ。
2017.05.26
レストラン・ホアトゥック(ホーチミン)に行くときは、ハイクオリティな刺繍入りリネンで有名なベトナムのハイブランド、カトリーヌ・ドゥヌアル(CATHERINE DENOUAL )とセットで考えると分かりやすい。まずは位置関係を確認。右下の赤い〇で囲ったのがザ レヴェリー サイゴン・ホテル。上の青い〇で囲ったのがカトリーヌ・ドゥヌアル、赤いバツがホアトゥックだ。ホアトゥックは大通りに面していない。クルマの入れない狭い通路の奥だ。だからタクシーでレストランの正面につけられない。カトリーヌ・ドゥヌアルは大通りに面していて、店の入り口も高級感のある作りにしているので分かりやすい。地図で書くとこんな感じ。カトリーヌ・ドゥヌアル(CATHERINE DENOUAL )が見つかったら、店を背にして左側に歩く。するとすぐに左に入っていく狭い通路がある、両脇にはレストラン。その通路にはいくつかの飲食店が固まっているが、ホアトゥックは奥の左側だ。ついでに、カトリーヌ・ドゥヌアルも見るといいと思う。高級感のある麻に精緻な刺繍を施したベットリネンやポーチが並んでいる。ザ レヴェリー サイゴン・ホテルから十分歩ける距離だが、タクシーで行っても40,000ドン(200円)前後だった。ただし、例によって(?)、ホテルで頼んだタクシーは、わざわざ混んでるLy Tu Trong通りを行った。こちらが昼の40,000ドン・ルート。400,000ドン(2000円)ではないので桁にはくれぐれも注意。夕方ほど渋滞していなかったが、距離のわりに、ちょっと時間はかかった。おまけに右側通行だから、道路の向かい側に停めることになり、「ホーチミンで道を渡る」という、日本人にはややスリリングな行為をしなければいけない。最短ルートは、以下。この道で行けば、ホアトゥック側に停められるはずだ。ただ、これだとあまりに近すぎて、タクシーの運転手としては稼げないので、イヤなのかもしれない。ランチ時は、Ly Tu Trong通りの渋滞も知れているし、払ったのも200円程度だったので、別にこちらは気にしなかったが。夕方はLy Tu Trong通りはもっと渋滞がひどくなる。急いで行きたい人は、ホテルのボーイに上の赤いルートで行くようタクシーの運転手に伝えてもらうといいだろう。ただ、「あっちには行けない」とかなんとかテキトーなことを言って、Ly Tu Trongルートを選ぶかもしれない。まあ、そうなっても、マンダリン・レストラン(地図上右上の赤いポッチ)よりは街中に近いから、さほど心配する必要はないだろう。注:ホアトゥックの料理については昨日のエントリー参照。この記事は2017年4月現在のもの。カトリーヌ・ドゥヌアル(CATHERINE DENOUAL )もホアトゥック(Hoa Tuc)も移転や閉店の可能性もあるので、実際に行くときは、最新の所在地情報を確認してください。
2017.05.25
Mizumizu母がホテル(ザ レヴェリー サイゴン)でガイドブックを見ていて、「これ食べたいね」と言ったことから行くことになったレストラン、ホアトゥック(Hoa Tuc)。もちろん、ホテルのコンシェルジュに予約をしてもらい、食べたいと思った料理があるかどうかを確認して行った。大通りから通路のようになった道の奥にある、ホアトゥック。コロニアルで優美な雰囲気抜群。昼間は暑すぎるためか、外のテラス席に人はいなかったが、中に入ってほぼ満席なのに驚く。予約しておいてよかった。日本人にも人気だというが、この日のランチのお客はほぼ白人オンリーで、それにも少し驚いた。こちらが、Mizumizu母がガイドブックで写真を見て「食べたい」と言った、スイートポテトとエビのかき揚げ(英語の表記ではpancakeだそう)。ポテトのカリッとした触感、エビのプリッとした触感、野菜のしなやかな触感。それぞれの味とのハーモニーも秀逸で、スイートチリソースとの相性もバッチリ。大いに気にいる。定番の生春巻きは、実は個人的には微妙。やたら大きくてボリュームがあるのだが、硬くて食べにくい。ついてきたピーナッツソースも何となくボヤけた味。これは明らかにフランス人好みのボンヤリ感だ。これなら日本のヴェトナム・アリスの生春巻きでいいです(笑)。エビそのものは美味しくて堪能したのだが、バイン・ベオを注文するつもりで、バイン・セオを頼んでしまい(苦笑)、しかもホアトゥックのバイン・セオは丸ごとのエビを贅沢に使ったもので、これ自体は美味しいが、添えられている野菜がスイートポテト&エビのかき揚げ(pancake)と同じ。3品とも全部エビ中心の、同じような味のものになってしまったのが失敗。ごはんものを頼むなど、もうちょっとバランスを考えるべきだった。ベトナムと言えば、クレームカラメル(プリン)。ということで、デザートに頼んだプリンは正解。欧米人好みでがっつりと甘い、そして薫り高い。口当たりはしっとりとしていて、マンダリン・レストランのものとは、「同じプリンでもここまで違うか」というぐらいの個性が楽しめた。しかし、ここも飲み物はいたって普通だった。お値段のほうは、ライムジュース 35,000ドン(175円)ウーロン茶 45,000ドンクレームカラメル(プリン) 55,000ドン(275円)バイン・セオ 145,000ドン(725円)生春巻き 155,000ドン(775円)スイートポテトとエビのかき揚げ(pancake) 155,000ドン(775円)小計 590,000ドンサービス料5% 29,500ドン付加価値税(VAT) 10% 61,950ドン合計 681,450ドン(約3400円)JCBのクレジットカードも問題なく使えた。なぜか白人に人気のレストランだが、十分に行く価値あり。地図上で見ると、通路の奥なのでタクシーで店の前につけられないし、ネットで見ても「場所が分かりにくかった」という声があるようなので、明日のエントリーで迷わずに行けるように行き方を解説しましょう。
2017.05.24
オーセンティック本店から出て、すぐ右にあるハーフン・スーベニア・ショップ。入り口は狭いが、奥行きのある店舗に、ランチョンマットやきんちゃく袋といった刺繍製品がお手頃価格で売られている。入ってみると、奥でオバちゃん2人が、客への対応そっちのけでくっちゃべっていた。オーセンティックとは何という雰囲気の違い(笑)。しかし、置いてるモノは、けっこうリーズナブル。ワンポイント刺繍も多く、「ちょっとしたお土産」には良さそう。まさに「スーベニア・ショップ」だ。ガイドブックでよく見かける、↓の下着用ポーチはここで売られている。これは168,000ドン(840円)だった。写真のポーチがしわくちゃなのは、ベトナムから帰国後、一回国内旅行で使ったため。非常に薄い麻で嵩張らないのだが、裏がついていないので、すぐしわしわになる。トラベルグッズなので、しわになるのはそれほど気にならない。この丸みを帯びた形とくるみボタン留めというのが気に入って、ガイドブックの写真を見てから1つ買いたいと思っていた品だった。刺繍の模様もダークブラウンの地色も、正直言うといまいち好みではなかった(笑)のだが、他も同じような下着デザインの刺繍で、しかも大きさがまちまちで、気に入ったサイズのものがこれしかなかったのだ。旅行の時に、下着類を「中の見えないポーチ」に入れたくて、これが使いやすいだろうと思って買ったのだった。が…実際に使ってみると、ボタン留めが案外面倒くさい。おまけにボタン1つで留めてあるだけだから、例えば靴下なんかを入れると、脇のほうからポロッと出てきてしまう。まー、下着類の区分用としては、薄くて嵩張らないし、スーツケースに入れるトラベルグッズとしては、まあまあってところ。使用感に対する追記:上の感想を書いてから、さらに国内旅行で使ってみたが、これはこれで薄い服や下着などをまとめて入れるのには使い勝手がよいと思い始めた。ボタン留めも慣れれば別に面倒ではない。使い勝手としては、ニンクーンで買った、↓のほうがよかった。濡れた水着を入れられるように、ということで、wet swim suitsというミシン刺繍。中はビニールの裏がついていて、ファスナーで閉じる。水着入れとしては小さすぎるのだが、旅先でちょっと濡れたものを入れたり、あるいは旅から帰ってすぐ洗濯する下着などをまとめて入れておくのにちょうどいい。裏がついているのでシワにもなりにくい。布のアップリケと刺繍の絵柄は、正直、幼稚園のバザーでどっかのお母さんが手作りした、ってレベル。同じニンクーンでも、ピローケースの精緻な刺繍とは雲泥の差。でも、179,000ドン(900円)という値段を考えれば、まあ、そんなものか。と、実はここからが本題なのだが、ハーフン・スーベニア・ショップで買った、上のダークブラウンに派手な刺繍の下着用ポーチ。ホテルに帰って包装してあったビニール袋から出してみると…なんとなんと、一部破れている! 大きなものは1か所だが、左側の小さな穴も虫食いのようでアヤシイ。破れているところを指で開くと、もはやりっぱな穴になる(涙)。店内はあまり明るくないし、初めからビニールに入っていたので気づかなかった。市場のようなところでは、よく汚れたり破れてるものを売ってると聞くが、こういう店でもそうだとは!ハーフン・スーベニア・ショップでお買い物をする皆さん、ビニールに入っていても、買うなら、できれば店員に断った上で、ビニールから出してしっかりチェックしたほうがいい。ついでに、ボタン部も、一回使ったら糸がビローンと出てきた(笑)。「糸ビローン」はベトナムモノには、実はよくある。これは、まぁ切ってしまえばいいことだし、多少そういう難はあっても安いのがベトナムのお土産の魅力だともいえる。気になる人は、最初から「糸ビローン」でないか、縫製部や刺繍の始末をよくチェックしよう。ハーフン・スーベニア・ショップでは、チェックは特に念入りに。1 穴が開いていたり、一部破れていたりしていないか2 色落ちや汚れがないか3 糸の始末はどうかこの3点だ。ビニールに入っていると返って分かりにくい。包装してあるからといって、上の3点をクリアしているとは限らないということ。
2017.05.23
普段愛用しているエアウィーヴ ピローS-LINE。もうこれ以外の枕は考えられない、というくらいお気に入りなのだが、1つ不満が。それはピローケース。枕のサイズが、幅66cm、長さ40cm、厚さ7~11cmと特殊なため、専用のエアウィーヴピローケース以外でサイズが合うのを見つけるのが難しい。しかも、専用のピローケース、タオル地とメッシュ素材のものがあるのだが、タオル地のほうはちょっと厚ぼったく、メッシュ素材のほうは肌触りが好みでない。しかも、このメッシュ素材のピローケース。たいして長く使っているわけでもないのに、こんなふうに、サイドの縫製が破れてきた(怒)。通気性と吸水性に優れているといううたい文句なのだが、どうもこういうハイテク素材はMizumizuの肌が嫌がる。何というか、皮膚になじむ感じがなく、滑ってしまう感じ。洗ってもすぐ乾くしシワにもならないが、それよりもMizumizuにとって大事なのは触感なのだ。そのうえ耐久性に難あり。3,456円という値段のわりに満足度の低いピローケースだった。Mizumizuは、服でも徹底した天然素材派。夏ならコットンやリネン。冬ならカシミア。シルクも大好きだ。扱いは化繊より面倒だが、自分の肌感覚には逆らえない。今回ホーチミンに行くにあたり、ネットで事前に調べたら、ニンクーンに、お手頃価格のコットンの刺繡入りピローケースがあるよう。実際にニンクーン本店に行ってみたら、ありました。白っぽい、ヨーロッパ人が好みそうな上品な抽象柄の刺繍のものと、いかにもベトナムチックな、カラフルな具象柄の刺繍のもの。ベトナムの思い出に買うのだから、やはりベトナムチックなほうがいい。農作業を描いたシリーズと結婚式の様子を描いたシリーズの2つがあり、2枚1セットで999,000ドン(約5,000円)。1枚2,500円。刺繍がとても愛らしく、個性的だ。農作業モノと結婚式モノは1枚ずつにしてもOKだと言われて非常に迷うが、結婚式モノの絵柄は同じだが、主役の新郎新婦以外の人物の衣装の色が違い、それがカワイイ。2枚の絵柄を上下に並べて比べてみると…右端に写っている(実際の枕カバーではこの柄が中央に来る)日傘をさしかけられている男女が新郎新婦。新郎新婦の右側に刺繍された付き添いの人たち。絵柄は基本同じなのだが、色が違う。そこで結婚式の絵柄2枚を選んで購入。コットンの織りもしっかりしていて、気持ちよさそうだ。縦横のサイズはエアウィーヴ ピローS-LINEに合っている。ただ、エアウィーヴ ピローS-LINEは厚みがある分、どうかなと思ったが、背面がボタン留めになっているので、たぶんこれを留めなければ厚みがあっても入るだろうと考える。実際にエアウィーヴ ピローS-LINEで使ってみたが、物凄く気に入った。こんなふうに刺繍があるのは上部だけなので、寝るときは顔に触れない。だから、刺繍の厚みを邪魔に感じることはない。ピュアコットンなので、洗濯をするとシワになり、アイロンがけが必要になるが、Mizumizuは案外アイロンがけが苦にならない人間。どうしても面倒なら、シワのまま使ったって、別に自分の枕カバーだし。専用のメッシュ素材のピローケースよりずっと肌に合う。何より動きのある、そして素朴な刺繍が可愛らしく、楽しい気持ちになれる。厚みはやはり思ったとおり。背面のボタンは留めずに、こんなふうに開いた状態で使っている。でも、それは裏だし、この状態でぴったりなので、ピローケースが変に動くこともなく、快適。今回のホーチミンの買い物で、一番役立つものだったかもしれない。毎晩ベトナムの旅の思い出とともに眠りにつける。自分への最高のお土産になった。
2017.05.22
ホーチミンで絶対オススメの店、オーセンティック本店(行き方は昨日のエントリー参照)。ホームページを見た限りでは、セラミックに力を入れているような感じだった。たしかに、オシャレだが、どこか懐かしい陶磁器が多く陳列されていた。しかし、テキスタイル商品も極めてデザイン性が高く、ハイクオリティ。こちらがMizumizuお買い上げのペンケースとキーケース。実はMizumizuはポーチマニアと言ってもいいかもしれない。バッグも好きなのだが、いわゆる「ファスナーで中がたくさん区切られてる」バッグは嫌い。通販なんかで、「ホラ、ここにも、ここにもファスナーが!」「これは便利ですね~」「ハイ。たくさん入りますよ~」などとやっているのを見るとウンザリする。1つのバッグだけを恒久的に使うならまだしも、Mizumizuのように服によって持ち歩くバッグを頻繁に替える人間にとっては、バッグがやたらファスナーで区切られていたら、どこに何を入れたか分からなくなるのでイヤなのだ。それより、「財布はこのポーチ」「薬はこれ」などと、ポーチで使い分けたほうが絶対に便利。バッグを替えるときも、ポーチごと出して入れ替えるだけにしておけば、入れ忘れも防げる。だから、バッグはなるたけ中が仕切られていないシンプルなものを選び、ポーチを大小いろいろと持つようにしている。オーセンティックで買ったペンケースは、臨時の眼鏡入れにもなるし、レシート入れにも使える。今は外出時のスマホ入れとして活躍してくれている。ざらっとした手触りも魅力の、赤く染めたリネンに、横長に伸びたチューリップの蕾(らしい)のデザインが上品。花びらの描き方には、「静」でありがなら、「動」のニュアンスもある。モチーフの配置も含め、よく考えられていると思う。縫いも巧みで丁寧だ。上部には光沢のある素材を使い、マットなレッドカラーとのコントラストをつけている。こちらはキーケースにもなるが、Mizumizuはもっぱら旅行先に持っていくアクセサリー入れとして使っている。ややいびつな半月形のデザインが、素朴なようでいて、なかなかにアバンギャルドだ。絵柄もどこか童心を感じさせるモダンなもの。キャンバス地の黒と、薄いコットンのオレンジの布のコントラストも大胆。鳥がモチーフだが、デザイン化された渦模様のエンブロイダリーがしゃれている。双方とも、もちろんちゃんと裏地もついていて、赤いペンケースのほうはダークブラウン単色、黒いキーケースのほうはブラック&グレーの曲線模様。値段は赤いペンケースが230,000ドン(1,150円)で、黒いキーケースが150,000ドン(750円)。クオリティを考えると極めて安い。会計時に、1つ1つ丁寧に包装してくれる。店員の応対の丁寧さもホーチミンで指折りだった。上階は洋服のセレクトショップになっていて、Mizumizuはここで黒のリネンのズボンを、Mizumizu母はシルクのワンピースを買った。リネンのズボンは、ジャストウエストで、フロントのウエスト部分に花柄のオープンワークが入っている。いかにもベトナムらしいチラ見せのデザイン。太もも部分がゆったりとして裾がしぼってある乗馬スタイルで、履きやすく、足長効果もある。織りも非常に密でしっかりしている。日本に帰ってきて無印良品のフレンチリネン(←自称ね)製品を見て、そのヨレヨレの粗い織りに軽いショックを受けた。シワは確かにリネンの魅力だが、日本で出回ってる粗悪なリネン商品のそれは、作りが悪くて新品のうちからヨレてるだけ。あんな薄いリネンじゃ、紫外線をもろに通してしまう。ホーチミンで買ったリネンは950,000ドン(4,750円)。値段は、無印良品とさほど変わらないが、質は段違いに良い。また、よく見ると裾の外側の部分に少し切れ込みが入っている。アオザイのスカートの両脇の切れ方からインスピレーションを得たような、ベトナムチックなカタチだ。この部分は折り返してもイイ感じ。Mizumizu母お買い上げのシルクのワンピースも、落ち着いたべージュ地に墨絵のような絵柄が入っている珍しい逸品だった。こういうものが見つかるから、ベトナムで洋服を見て歩くのは楽しい。
2017.05.20
ホーチミンで一番オススメのファッション・雑貨店を1つだけ挙げるとしたら、それはオーセンティックだろう。この店は実に日本人好み。日本人がベトナムの手仕事品に求めるものにズバリ応えている感じだ。厳しい日本人の目から見ても、十分に質が高い。だが、「上質過ぎる」ことはない。芸術品の域に達している手仕事品やヨーロッパブランドのようなラグジュアリーなもの――ただし値段も飛び切り――なら、日本や欧米で買う。日本人がベトナム土産に求めるのは、「手ごろなお値段以上の上質感が得られ、感覚が日本とまた一味違う、エキゾチックな南国ならではのデザインのもの」ではないだろうか。もし、この考えに同意するなら、オーセンティックはベストな店。ここより上等なものを扱っている店もあるが、「えっ」と思うぐらい高い。Too good to useではなく、普通に使えてオシャレ感のあるものが見つかる店。それがオーセンティックだ。オーセンティックは、ホテル(ザ レヴェリー サイゴン)のごく近くにも支店があるのだが、ここは品揃えがイマイチ。やはり本店に行ったほうがいい。オーセンティック本店は日本人御用達ショップらしく、お客の大半が日本人だった。今回ホーチミンで一番日本人を見た場所かもしれない。そして、店全体のレベルとしてはオーセンティックにはかなわないが、今回Mizumizuが非常に気に入った刺繍入りコットンのピローケース(枕カバー)を売っていたのが、ニンクーン。子ども向けの刺繍製品が多い店として有名な店。ニンクーンもホテル至近のドンコイ通りに支店を構えている。だが、本店のほうが品揃えが豊富。やはり本店に行くべき。この2店とホテルの位置関係を見てみよう。赤の×がオーセンティック。青の×を〇で囲ったのがニンクーン。同じブロックにある。ホテルから十分歩ける距離だが、タクシーで行っても日本円で200円もしない。ホテルからはニンクーンのほうが近いので、まずはニンクーンへ行ったMizumizu+Mizumizu母。そこからオーセンティックに行くには…まずニンクーン(青で囲ったところ)を出て、左側に進む。すると、ブロックの角に行く前にすぐに左に入る細い路地があるので、そこを入る。路地の突き当りで左の建物に入る。そこは地元民向けの市場のようなところなので、そこを抜けて大通りに出る。出たら右へ行って角を曲がる。しばらく歩くと着く。ついでと言ったらなんだが、オーセンティックを背に右にちょっと行くと、ハーフン・スーベニア・ショップ(Ha Phuong Souvenir Shop)がある。上の緑の×のあたり。なんとなくオーセンティックに来るお客のおこぼれを狙っているような感じで、狭い店だったが、バラマキ土産にぴったりの嵩張らない刺繍製品が見つかる。ただし、欠陥商品も売られている(詳細は後日)ので、たとえビニールに入っている商品でも、注意。この3店は同時に回れるし、この3つを回れば、ベトナムの刺繍モノはかなりもう十分だと思う。ドンコイ通りやその周辺には、もっと安い店もあり、もっとエキセントリックなモノを売っている店もあるが、一番時間を有意義に使えたのが、この3つの店のあるブロックだったように思う。もちろん好みの問題もあるが。それぞれの店の商品については、また次回以降に。注:この所在地情報は2017年4月のもの。ホーチミンのファッション・ライフスタイル雑貨関連の店は、移転や閉店も多い。行くときは必ず最新の情報をホームページ等からゲットしてください。
2017.05.19
ホテル(ザ レヴェリー サイゴン)のコンシェルジュでマンダリン・レストランのディナーを予約してもらい、タクシーを呼んでもらったMizumizu+Mizumizu母。ややボロッちいタクシーが来て、ホテルのボーイが行き先を説明してくれ、ドライバーの番号を書いたホテルのカードももらい、安心して乗り込む。ところが!地図で見たら近いハズなのに、道がえらい混んでいてタクシーは全然進まない。おかしい…なんでこんなに混んでる道を通ってるのだろう? 街の中心を走っているが、地図で見たら、マンダリン・レストランはどっちかというと川に近いあたりにあるはず。もしかして、行き先を間違えてないか?後部座席から、地図を片手に必死にタクシーのナビをのぞき込むMizumizu。ナビには統一会堂のある、尖ったような特徴的な緑の敷地が映し出されており、それがじょじょに左に移動していっているから、どうやら方向は間違ってないらしい。乗っていた時間は、もしかしたら30分を超えるかもしれない。渋滞だからしょうがないのかな… と半分諦めながらも、かなり不安な気持ちに。メーターは予想外に上がっていく。60,000ドン、70,000ドン…「渋滞でこっちもイライラしてますよ」と言わんばかりにやたらと舌打ちするタクシードライバー。直感的に、なんか、態度が変!と思うMizumizu。地図で見た限り、距離とこれまで行った目的地からの比較で考えても、40,000ドン(200円)あれば十分行くだろうと考えていたのだ。タイのバンコクでもあった話だが、わざわざコイツ、混んでる通りを選んだんじゃないの? 疑いの念がムクムクと湧き上がる。それでも地図とナビを照らし合わせると、目的地に近づいているのは間違いない。「ずいぶん(時間)かかるねえ」「でも、まあ百(100,000ドンのこと)はいかないと思うよ、もうそんなに遠くないはずだし」車内でヒソヒソと会話する母と娘。渋滞してる道を抜けて、ぐるぐるっと回り、細い路地に入ってしばらく行ったところでタクシーが停まる。メーターは78,000ドン(390円)。しかし!「えっ? レストランはどこ?」停まったのは、「なぜか」レストランを過ぎて少し行った薄暗い場所だったのだ。「あっち」と後方を指さすドライバー。分かってるなら、なんで正面につけないのよ?だいたい、目的地から少し離れたところで停まるタクシードライバーは後ろ暗いことしてる証拠だ。レストランの真ん前にはつけられないこともあるが、マンダリン・レストランの場合は、そんなに離れなくてもちゃんと車はつけられた。暗い車内で、桁を間違えないように、しっかり「0」を2つ隠しながら、目視で確認しつつ、Mizumizu母にも確認してもらい、80,000ドンを出し、普通ならお釣りは要求しないのだが、どーもこの運転手、道の選択が変だし、態度も変だし、正面につけないし、気に入らないので、「Change!」と冷淡に言い放つMizumizu。一瞬、「あぁ~~??」と不満そうな声を出したが、「Two!(2,000ドンのこと)」とキツい調子で言ったら、ちゃんと2,000ドンを出した。暗い路地を少しだけ歩いて戻り、レストランに入ると、そこは別世界。心地よい生演奏が流れ、感じのよい笑顔が迎えてくれる。吹き抜けになっている室内。案内された席からベトナムの伝統楽器の奏者が見えた。落ち着いた、瀟洒なインテリアの中で最高のベトナム料理に舌鼓(の記事はこの前のエントリーに)。そして、帰路につく。レストランのウエイトレスにホテルのカードを見せて、タクシーを呼んでくれるように頼むと、すぐに「来ました」と言われる。門の正面にタクシーは待っていて、すぐに乗り込む。帰りも時間かかるのかな? と少し不安だった。が!タクシーは暗い路地を出て川沿いを走り、なんとなんと、あっという間にホテルのあるブロックに着いたではないか!「ホテルのあるブロック」と書いたのは、その日の夜はホテルの前の、人民委員会庁舎に向かうNguyen Hue通りが歩行者天国になっていて、入れなかったからだ。メーターは24,000ドン(120円)。行きの3分の1だ。30,000ドン出して、「シックス」と言ってみたが、5,000ドンだけお釣りが来た。別に文句はないので5,000ドンもらって降りる。「目と鼻の先じゃない!」呆れたように声を上げるMizumizu母。謎解きをしてみよう。下のブルーの線が帰りのタクシーが使ったルート。黒いバツがタクシーが停まってくれた場所だ(赤い〇がホテル。赤い↑で示したNguyen Hue通りは人民委員会庁舎に向かう一方通行)。で、行きの「わざわざ渋滞にはまる道」を選んだタクシードライバーが使ったルートは以下の黒ライン。もしかしたら、薄い青ラインまで回ったかもしれない。このルートはダメ! という意味で赤いバッテンを大きく書いておいた(笑)。ホテルでタクシーを呼んでもらうと、人民委員会庁舎に向かう一通のNguyen Hue通りに出ないといけない。そこを悪用(?)して、わざわざ最も混んでる街中を通ったということだ。マンダリン・レストランに行くのに、上のルートは最悪だ。特にLy Tu Trong通り(一番長く直線で通った道)夕方はものすごく渋滞する。正しくは、以下の赤いルートのように、人民委員会庁舎まで行かずにすぐに右折して、川沿いに行けばいいのだ。ザ レヴェリー サイゴンに泊まってマンダリン・レストランに行く方は、これをホテルのボーイに見せて、「Along the river」で行くようにドライバーに言ってもらうといいだろう。値段だけを考えれば、混んでる通りで行っても日本円で390円だったのだから、神経質になる必要はないといえばないが、時間がかかりすぎる。わざわざ時間がかかる道を選ぶドライバーに、わざわざ高い料金を払うのも不快だ。実際、ホーチミン空港に行くとき、旅行者が手配してくれたドライバーは、このalong the riverルートを通り、街の中心部を避けた。そうしたら、なんとたった30分(夜の9時にホテル出発)で空港に着いたのだ!ホーチミン空港から来るときは、街中ルートを通り、「あれが教会」「あれがオペラハウス」と観光名所をガイドさんが教えてくれて、楽しめた。渋滞は少しあって時間はかかったが。目と鼻の先のマンダリン・レストランに行くのとホーチミン空港に行くのが時間的に変わらないって… 滞在わずか3日のMizumizuでも、街中ルートと川沿いルートのカラクリ(笑)に気づくのに、プロのドライバーが知らないワケがない。こういう体たらくだから、ホーチミンのタクシーは評判が悪いのだろう。最初に着いたとき、ガイドさんが、「タクシーは運転手さんによるんですよね。でも、安いから」と言っていたが、市内の移動に関しては、「確かにそうだな」と思う。桁さえ間違えなければ、わざわざ渋滞にはまる道を選ばれても、多少遠回りされても、100,000ドン(500円)もいかないから、それほど心配することはない。一番怖いのは、やはり空港からのボッタクリだろう。http://travelholics.blog.jp/archives/28376185.htmlこちらのブログにも書いてあるが、夜つく女性ひとりとなると、鴨ネギ状態だということを日本女性はしっかり認識しよう。世界には、日本ほど安全なところはめったにない。弱い者、無知なる者がカモにされる。それが世界の常識なのだ。どうしてものときは、やはりぼったくられても、命のほうが大切なので、払ったほうがいい。この方もぼったくられたと言っても、日本円で2500円。ベトナムはこの程度だから、その意味でかなりマシなほうだ。
2017.05.17
ホーチミンでナンバーワンの呼び声も高いレストラン、マンダリン。今回ホーチミンで何軒か有名レストランに行ったが、Mizumizuにとってもマンダリンがナンバーワンだった。揚げ春巻は、まさに絶品(しかし、撮った写真は、失敗)。薄い衣のサクッっとした軽い舌ざわり。スイートチリソースといただくエビのおいしさ。その他の具との繊細で複雑なハーモニー。揚げ物なのに、まったくしつこさがない。こちらは「蓮の実ごはん」。蓮の葉に包んで蒸した米料理で、それだけ聞くと「ちまき」だが、中のごはんは、さらっとしていて、色からしても見た目はチャーハンのよう。ウエイトレスが日本語で「チャーハン」と言ってきて、「えっ?」と思ったが、炒めていないから、チャーハンではない。味付けは上品で、具材も多からず少なからずで良いバランス。蓮の実は、見た目はヘーゼルナッツのようだったが、固くなく、ほっこりとしたやさしい歯ざわりだった。生春巻きも美味しいそうだが、ランチに別のレストランで生春巻きを食べてしまっていた。揚げ春巻きと蓮の実ごはんで、お腹はいっぱいに… ああ、残念!だが、デザートは別腹。ベトナムと言えばプリン(クレームカラメル)。マンダリンのプリンは、素朴な味付で、インパクトはないのだが、ジワジワと素材の美味しさがしみてくる。手作り感あふれる逸品だった。お皿の染付もいかにもベトナム、で統一。お値段のほうは、日本の感覚で言えばまだまだ安いが、ホーチミンの他のレストランに比べるとずいぶん高かった。しかし、ベトナムの伝統音楽の生演奏付きだし、サービスもGOOD。行く価値は十分ある。ホーチミンに来たら、MUST GOのレストランだ。ちなみに、お値段は…ウーロン茶と蓮茶 各50,000ドン、2つで100,000ドン(500円)揚げ春巻き 220,000ドン(1,100円)蓮の実ごはん 250,000ドン(1,250円)クレームカラメル 90,000ドン(450円)、2つで180,000ドン(900円)ベトナムコーヒー 79,000ドン(395円)小計 829,000ドンサービス料 7% 58,030ドンタックス10% 88,703ドン総計 975,733ドン(5,367円)しかし、マンダリンは飲み物は普通。プリンと一緒にベトナムコーヒーを頼んだが、コンデンスミルクを使わず、そのまま飲ませる。粉はアラビカ種のようで、上質感はあったが、味はいたって普通。まあ、日本に美味しいコーヒーが溢れているせいもあるだろう。最初に頼んだ蓮茶とウーロン茶はティーバックで出てきたのだった(笑)。ホーチミンは下水事情が悪いようで、レストランのトイレは軒並み「トイレットペーパーは流さずにビンに入れてください」と注意書きがあり、ふた付きの容器が脇に置いてある。マンダリンのような有名レストランも事情は同じだった。これにはちょっと驚いた。ホテルでは気にせずペーパーごと流していたが、そういうホテルのほうが例外的らしい。日本では当たり前のことが、まだまだ当たり前でない国も多いということだ。
2017.05.10
それはホーチミンに着いた、その日の午後のこと。ホテルでゆっくりしたあと、ちょっとショッピングをして、ホワイトローズを食べにホイアン・クアンへ行くことにした。ホテルのコンシェルジュでホイアン・クアンの予約をしてもらい、「ショップに寄ってから、行くから」と言うと、「タクシーの手配はショップで頼むといいです」とのアドバイス。そうするつもりだと答えて、ホテルを出発。The House of Saigonという雑貨のセレクトショップへ。タクシーでホテルから40,000ドン(200円)ぐらいだった。The House of Saigonは思ったより狭く、上階にはカフェもあるという話だったが、なかった。だが、品揃え、質ともになかなか良くて、小物類をちょこちょこと購入。若い女性店員が一生懸命対応してくれたのも、好印象。程よく夕方になってきたので、女性店員にタクシーの手配を頼むと、それまで座ってばかりだったボスと思しきオバさんが出っ張ってきて、どこへ行くのかと聞いてくる。ホイアン・クアンだと住所と電話番号を書いたメモを見せると、「私の家の近く。歩ける」などと言い出す。歩ける距離だということは分かっているけれども、Mizumizu母は足の状態があまり良くないし、気温も30度越えでとても暑い。タクシーで行きたいと主張すると、「book(予約)してあげる」と、どこやらへ電話をかけ始めた。そして、「フィフティ・ドン(50,000ドン)」だと言う。このオバさん、ずっと座ってばかりだが、声はデカくて押しが強そう。若い女性をアゴで使っている雰囲気プンプン。事前に値段を言うなんて、ちょっと変だなと思いつつ、まあそのくらいなら別に構わないので、一応、「USドルじゃなくて、ベトナム・ドンね?」と確認して、手配を頼む。で…結構、待たされた。The House of Saigonは賑やかな通りに面しているので、別に自分でタクシーを拾っても問題なさそうだったが、初日だったし、ホテルのコンシェルジュのアドバイスもあったし、店の人も手配してくれると言うし、雑貨類を見つつ、待ちましたよ。タクシーが来たと言われて、店員さんたちに誘導され、乗り込むと、なんとメーターがない(笑)。ベトナムのタクシーはほぼナビ搭載なのだが、ナビもなく、スマホをくっつけてナビがわりにしてる。明らかに白タクじゃん!乗る直前に、若い女性店員に、「フィフティ・ドン?」と念を押すと、「About…」と微妙な答え。座ってばかりだったオバさんが、店の外まで出っ張ってきて、ドライバーの男性に何やら道順を説明している。明らかに…親族かよ、アンタら。しかし、別に危険な雰囲気はないし、50,000ドン(250円)の固定レート(あるいはそれよりちょっと上乗せされたにしても、70,000ドンはいかないだろうし)で連れて行ってくれるなら別にいいやと、そのままお任せ。運転は丁寧で、大きな道を順調に進む。ちょっと位置関係を確認しておこう。右側にThe House of Saigonがあり、ホイアン・クアンは左側の赤ポツを黒で囲ったところ。道順はこんな感じ↓で、それほど難しくはない。が!この白タク、大きな通りから左折してしばらく行った、明らかに店の前ではない場所で、突然車を停めてしまったではないか!あとから調べて分かったことだが、その場所はホイアン・クアンから遠くはなかった。大きな通りからU字の通りに入った、そのU字の「底」の、下図で「X」したあたりだった(つまり、あとは道を右に曲がり、最初の角を右に行くだけ)のだが、その時は全然、右も左も分からない。周囲は暗くて、バイクはびゅんびゅん走ってるが、怖い雰囲気だったのだ。白タクの運ちゃんは、いたってお気楽な感じで、なんだかんだMizumizuたちに言うのだが、この人英語が話せないので、こっちには分からない。「近くまで来てるけど、分からなくなっちゃって」ぐらいの雰囲気だ。こっちは、そんなお気楽な気分にはなれない!険しい表情で、「確かめて、ちゃんと連れて行って!」と英語でまくしたてるMizumizuを見て、スマホで電話する運転手。そして、スマホをこちらに渡す。例の声のデカいおばちゃんがスマホの向こうで、「あ~。もう遠くない。歩ける」などと説明を始める。はあっ!?歩きたくないからタクシーを頼んだっちゅーの。勝手に親族に(←と決めつけてるが、事実は不明)お小遣い稼ぎをさせるためにタクシーに仕立てて、目的地に着きもせずに、歩けってどーゆーことよ!ブチ切れて、「私たちは歩けない! タクシードライバーは行き方を知らないじゃないの! とても暗い! 6時半に予約してあるのに! レストランに電話して!」とヒステリックにオバちゃんに叫びまくる。押しの強いオバちゃんも、Mizumizuの勢いには負けたのか(笑)、「ドライバーにかわって」と言うのでスマホを渡す。運ちゃんに何やら説明している様子だが、「分っかんないよー」とでも言ってるふうな運ちゃん。全然クルマを動かす気配はない。こちらもそのまま後部座席で待つ。暗い車内で待ってる時間は、ひどく長く感じた。すると、オバちゃんから連絡が行ったのか、レストランのオーナーの女性が迎えに来てくれた。予約しておいてよかった。実は彼女がレストランのオーナーだと分かったのは、クルマを離れて歩き出してからだ。この時は、通りがかりの親切な女性が助けてくれたのかと思っていた。こんな白タク、冗談じゃないわ!お金を出さずにクルマから脱出するMizumizu。(オーナーの)上品な女性が、運ちゃんから何か言われて、「Money?」と英語でこちらに聞いてくる。完全に頭に来ていたMizumizu、「ショップに言いなさいよ。私たちはレストランにいるから」と英語で言うと、そのまま通訳してくれる(オーナーの)女性。運ちゃんはちょっとねばって、なんだかんだ言っていたが、「あとで」「ショップに聞け」「私たちはレストランにいる」とMizumizuが繰り返し、(オーナーの)女性がベトナム語で通訳すると、厳密に言えば不法となる「臨時のお小遣い稼ぎ」は諦めたようだった。というわけで…白タク、踏み倒し!一度でも来たことがあれば、確かに十分歩ける近さだったから、今回のように怒りに任せて踏み倒しまではしなかったかもしれないが、右も左も分からない状態で、暗い道に停められ、感じた不安感は半端ではなかった。救いは、運転手が明らかに一般の小市民で、悪い人物に見えなかったこと。The House of Saigonもぼったくりのあやしい店ではなかったことだ。しかし、タクシーを道で拾うのは危険だからと、店に頼んだのに、この始末…。あの座ってばかりの典型的オバさんときたら… 自分の家の近くだからって身内にお小遣い稼ぎさせようなんて考えず、素直に正規のタクシーを呼んだらいいじゃないの、まったく。というわけで、The House of Saigonでタクシーを手配するときは、「ビナサン」と指定すると良いかもしれない。ビナサンが完全に安全とは限らないが…何度も繰り返すが、ホーチミンのタクシーは安い。それに、人間も「ひどいワル」ではない感じだった。ヨーロッパの一部のタクシードライバーのほうがよっぽど悪辣だ。桁さえ間違えて払わなければ、それほど心配することはないと思う。
2017.05.09
前回のホイアン旅行で、気に入ったホイアン名物ホワイトローズ。日本に帰ってきて食べたいと思っても、案外ない。今回ホーチミンに行くので、「そこらのレストラン」で食べれるのかと思いきや、これまた案外ないことを、ネットで調べていて知ることに。だが、まったくないわけではない。今回Mizumizuたちが行ったのは、ホイアン・クアン(HOI AN QUAN)という店。ホイアン・クアンという名の店はいくつかあるようだが、住所が285/94A Cach Mang Thang Tam, P.12, Q.10, TP.HCM電話:(08)5404-5505なのでお間違えなく。ホテルのコンシェルジュに予約してもらい、わざわざホワイトローズ(ベトナム語では「Banh Hoa Hong Trang バイン・ホア・ホン・チャン」と言うらしい)のお取り置きをお願いした。「何ポーション欲しいのか(ポーション=皿)」と聞かれたので、「2ポーション」と答えるMizumizu。結果的に2人で3皿頼んだのだが(笑)。このホイアン・クアンというレストラン、中心部からはちょっと外れていて、しかも道が案外分かりづらい。タクシーがもしかして迷うかもしれないので(その根拠は後日)、位置を頭に入れておくといい。まずは大きな地図で見てみよう。右端の黒丸で囲ったところがスーパーのLucky Plaza。その真横がホテル「ザ・レヴェリー・サイゴン」。赤の↓で示した一方通行の通りが名高いショッピングストリート、ドンコイ通り。黒の↑↓で示したのが、人民委員会庁舎前(緑で丸した建物)の2本の一方通行の通りだ。ホイアン・クアンの位置は左端の黒丸で囲ったところ。わりと距離がある。ここが「分かりにくい」のは、Cach Mang Thang Tamという大きな通りと、ホイアン・クアンに通じる285 Cach Mang Thang Tamという脇道があり、しかも、住所の285/94A Cach Mang Thang Tamというややこしさが示すとおり、285 Cach Mang Thang Tamという脇道がU字の「底」で右に折れて続き、店はその右に折れたすぐの右の道を入ったころにあるからだ。言葉で書くとわけがわからないと思う。詳しい地図を見てみよう。Cach Mang Thang Tamという大きな通りから、下にU字を書くように脇道がある。この脇道285 Cach Mang Thang Tam通りのU字の「底」のところを、ちょっと右に折れ、すぐ先の道を右に入った右側。285 Cach Mang Thang Tam通りのU字の「底」のところを右に折れないと、285 Cach Mang Thang Tam通りは283 Cach Mang Thang Tam通りと数字が変わってしまい、そのまま気付かずに行くと、また元のCach Mang Thang Tam大通りに戻ってしまう。ここが分かりにくいようで、レストランからタクシーを呼んでもらったときも、「着きました」と店に連絡が来て、店の外に出て直進してみたが、タクシーはいなかった。そこで店に戻り、店の人がタクシーに連絡してなにやら説明していた。Cach Mang Thang Tamという大きな通りからは下の地図に示した緑の矢印のように行けばいいのだ。Cach Mang Thang Tam大通りを、285 Cach Mang Thang Tam通りで左折。そのまま285 Cach Mang Thang Tam通りを進む。U字の底で右に折れるのが285 Cach Mang Thang Tam通りの続きで、右に折れずにU字の底から元の大通りに戻る道は、同じ道が「283」 Cach Mang Thang Tam通りになる。一度頭に入ればなんでもないのだが、初めてだと戸惑う路地だ。ちなみに、ホイアン・クアンからタクシーを呼んでもらって、ホテルまで帰るのに、夜8時ぐらいに混んでいる大通りを通って、30分ほどかかったように思う。料金は75,000ドンだったが、切り上げて80,000ドン(400円)払った。遠いといっても、その程度で往復できる。レストランはとても感じが良く。値段もリーズナブル。ホーチミンの中心部の有名レストランは白人だらけの店や日本人と白人しかいないレストランも多いが、このホイアン・クアンは、案外地元民が多かった。味のほうも、ホイアンで食べたものと大きな差はなかった。タレが多少単純な味だったかもしれないが。ホワイトローズをホーチミンで食べたいという人には心からオススメできる。中心部からちょっと遠く、初めて行く人には道がわかりづらいのが難点だが、上の地図を見ていったん道と位置関係を頭に入れておけばそれほど難しくはない。こちらがホワイトローズ。写真はレストランのホームページ(https://www.foody.vn/ho-chi-minh/hoi-an-quan)から。食べ方だが、タレを直接上からふりかけたり、タレにホワイトローズをつけたりする(餃子のように)のではなく、まずホワイトローズをテーブル横にある小鉢とスプーンの上にのせ、その上にタレをかけて、スプーンでいただくのがマナー(らしい)。確かにそうしないと食べにくい。タレには唐辛子が一片入っていて、タネを食べてしまったMizumizuが思わず咳き込む(笑)。すると追加でもう一皿頼んだときは、唐辛子を抜いてくれた。別にそこまでしてもらわなくても辛すぎるタレではないのだが、辛さが苦手な人は、タレが運ばれてきた時点で、唐辛子を取り出すといいだろう。ホワイトローズだけじゃ、さすがにあんまりなので頼んだカオラウ。こちらもホイアン名物の麺。野菜がたくさん入っていてヘルシー。食べ方が分からないMizumizuたちのために、ウエイターさんが、テーブルの上の調味料を足して混ぜ混ぜしてくれた。何の調味料を足してくれたのか、分からなかった(笑)。しかし、しっかり混ぜて食べるのだということは分かった。中心部の有名レストランのように混んでおらず、ゆっくり食べることができる。オーナーの女性は英語を話す。ウエイター、ウエトレスはあまり英語はできないようだが、そのかわり、とても物腰が丁寧で丁重。帰りはタクシーを呼んでくれ、タクシーが来たら教えてくれて、乗るところまで付き添ってくれた。良い店だった。お値段のほうは、ホワイトローズ3皿にカオラウ1つ。それに自動的についてくる冷たいお茶2つで281,000ドン(1400円ぐらい、サービス料とTAXこみ)。クレジットカードは何でも使えるということだった。Mizumizuが使用したのはJCBカード。サインの前にPIN(暗証番号)を聞かれるので、数字を思い出しておこう。ホーチミンではおしぼりとお茶は、手を付けなければ請求されないとかいう情報をネットで読んだのだが、Mizumizuたちはこのレストランでは気にせずおしぼりで手をふき、冷たいお茶をいただいた。ホーチミンでは案外ないホワイトローズ。食べてみたい方はホイアン・クアン(HOI AN QUAN)へGO!
2017.05.02
<昨日のエントリーから続く>ホテルの外観はタクシーのフロントウィンドウから見えるものの、かなり手前で停めた運転手。27,000ドン(135円)のところを40,000ドン(20,000ドン札2枚)出して、「テン、プリーズ」と言うMizumizu。お釣りは10,000ドンでいいから、という意味だ。ところが、この運転手、物凄い勢いでかぶりを振り、「ノー、ノー、ノー、セブン!」と叫ぶ。セブンというのは7,000ドン(35円)のこと。だから、細かい札は持ってないっちゅーの。それはさっきの「故障タクシー」の請求を踏み倒したところで、アンタ見てたでしょーが?「ノー、ノー、テン!」。Mizumizuもひるまず20,000ドン札2枚を手に強く言う。「ノー、ノー、ノー、セブン!」またも言い返すドライバー。そして、「なぜか」厚めの新聞紙を広げて、そこに何か数字を書いた…か、書く真似をし、その新聞紙をこっちに突き出しながら、「セブン! セブン!」となお大声を出している。厚めの新聞紙を広げてこっちに突き出すなんて、まるで、ヨーロッパのスリみたいだ。だいたい、目的地はここじゃないじゃん。ホテルの名刺を渡して、「もっと直進して…」というゼスチャーをしてみたが、室内灯をつけて、そこにわざとらしく名刺を近づけ、「ココだ、ココ」と言い張る。ホテルは見えてるが、距離はある。そんなところで停まるなんて、後ろ暗い証拠でしょう?しかし、あまりにしつこいので、仕方なく、入ってないと知りつつ細かいお札をさがすフリで、ウエストポーチを見るMizumizu。「イエース、イエース、セブン」←そうそう、7だよ。さがしてさがして、というような口調。さっきこのドライバーも見たはずのウエストポーチの中には、50,000ドン札が入っている。これを1枚出して20,000ドンを渡せとでもいうのだろうか? しかし、それは「70」であって「7」ではない。「ない」という意味で、「ノー、ノー」と頭を横に振るMizumizu。再び20,000ドン札2枚を持って、ドライバーのほうに突き出し、「テン、テン」と言い張る。「ノー、ノー、セブン!」負けずに言い張るドライバー。お釣りがないのだろうか? しかし、それにしたって一銭も持ってないハズはないだろう。お釣りがないなら、そう言うとか、そこまで英語力がないというなら、さっきの故障ドライバーのように、持っている小額紙幣をこっちに見せればいい話ではないだろうか?ところが、持ってるお金は一銭も見せないのだ、このドライバー。そして、新聞紙を広げてこっちに押し付けながら、「セブン!」と、ほとんど脅迫のような口調になってきた。小額紙幣を持ってないことを納得させなければいけない雰囲気だ。意に反して、ショルダーバッグのファスナーをあけるMizumizu。実は、ウエストポーチとは別にショルダーバッグの中に、財布を入れていて、そこに日本円で3,000円分ぐらい入っているのだ。だが、1,000ドンとか2,000ドンとか5,000ドンとかは入っていない。両替をしたのはホテルで、ホテルでは100,000ドンを50,000ドンと20,000ドン+10,000ドンに細かくしてくれたが、それ以下の紙幣はくれなかったし、こちらも10,000ドンとか20,000ドンあればいいでしょ、ということで要求もしなかった。今回20,000ドンが2枚あって10,000ドンが1枚もなかったのはあくまで偶然だ。ショルダーバッグのファスナーをあけて、財布の中を見て、「ノー(やっぱり、ない)」と言うMizumizu。さっさとバッグのファスナーは閉じた。すると、ドライバーは今度は後ろのMizumizu母に、新聞紙を突き付けるようにしながら、「セブン、セブン!」と言い始めた。実は、Mizumizu母はお金は持っていない。それはMizumizuは承知していたのだ。この日はホーチミン2日目。最初の日は2人で分けて5000円分ぐらいずつのベトナムドン持っていたのだが、ガイドブックや日本語のネット記事に載っているような街中のショップやレストランは、VISAだけでなく、MasterもJCBも問題なく使えるということが分かったし、何となく虫が知らせたのか、Mizumizu母が持っていたベトナムドンはMizumizuが一括して持つことにしたのだ。日本円やパスポートは全部ホテルのセーフティボックスの中。お金を持っていないMizumizu母。だが、あまりに運転手がヒステリックなので、ないことを納得させようと、財布を出して、中身を見せる。日本円の硬貨がちょっとあるだけであとは財布は空だ。「セブン、セブン!」ドライバーの追い詰めるような執拗な声に、もうしょうがなくなって日本円の硬貨を差し出すMizumizu母。一瞬、ベトナムドンのコインだと思ったのが、受け取ろうとして、外国の小銭だと気づき、「ノー、ノー」と怒ったように、また新聞紙を突き出すようにする運転手。だから、持ってないっちゅーの。もう一度、「テン! テン」と言いながら20,000ドン札2枚をドライバーのほうに見せるMizumizu。ところが、またも、「セブン、セブン」と新聞紙を下のほうで振り回す。その行動、おかしーでしょ、アンタ、完全に!さすがに頭にきて、ドライバーの腕をつかみ、降りようという仕草で、「ホテル、ホテル」と言うMizumizu。ホテルに一緒に行けば、20,000ドンをくずしてもらって、お望みの「セブン=7,000ドン=35円」を払ってあげられるからね。しかし、「ホテル」で明らかに一瞬ひるむドライバー。やっぱり後ろ暗いことがある証拠だ。タクシーのドライバーはお釣りを持っていないことがある、という情報は読んだが、まったく所持金がない、なんてことあるだろうか? このドライバーは、自分からは一銭も見せないのだ。10,000ドン札さえ持っていたら、20,000ドン+10,000ドンをさっさと渡して降りたのだが、なまじっか27,000ドンのところで停められたので、こんな面倒なことになった。ホテルは車のフロントウィンドウから見えている。もう少し走って、左折して戻れば、メーターはもっと上がってもっと稼げるハズなのだ。ところが、ホテルの前には行かず(つまり、行きたくない理由があるのだ)、「ココだ」と嘘を言い張り、さらにお釣りを出さずに、「セブン、セブン」怒ったように叫びながら新聞紙を押し付ける。そうやってスキを見て、こっちのウエストポーチかバッグから何かスるつもりなんじゃないの?降りようと言っても降りないし、もっと行けと言っても「ココだ」と言い張るし、「セブン」と叫んで20,000ドル札2枚は取らない。面倒だから、20,000ドル札2枚渡して降りよう…と普通の日本人なら思うかもしれない。行きは51,000ドンを負けてくれて50,000ドン(250円)で行ったのだし、40,000ドン(200円)払っても、まだそっちのが安い。だが、そこはMizumizu。こんなに怪しい、目的地に行きもしないドライバーに、そこまで払う気はない。20,000ドン札1枚(つまり100円)だけ渡し、ジロッと蔑むような一瞥を思いっきり投げて、車を降りた。13,000ドンのお釣りを10,000ドンでいいと言ってるのに、1,000ドンさえ見せずに、我を張ったのはドライバーのほうだ。根負けしたように、「自分は悪い人間じゃないですよ」的な顔をするドライバー。車を降りてしまったら、「なぜかもう」大声は出さなかった。Mizumizu母も降りた。人通りの多い通りだ。周囲に危険は感じない。一通の道に挟まれた広い歩道を歩き、道を渡ってホテルに着いた。人形劇が終わったのが午後6時ちょっと前で、午後7時からホテルのディナーの予約があった(ツアーに入っていたもの)。タクシーと悶着はあったが、無事部屋に着いて、ディナーのために着替える時間は十分にあった。Mizumizu母とは部屋で、やはりあの故障ドライバーと新聞紙ドライバーは結託していて、あらたな詐欺をやろうとしたのではないか、と話し合った。まず故障と言って、いくらか取る。10,000ドンとか15,000ドンぐらい。その時、お客が一人なら、前に乗せて、故障ドライバーとなんだかんだと言ってる間に、横のドライバーが、スキがあれば何かとる。あるいは物色する。完全に変な場所に連れて行ったら、悪質な犯罪者だが、ホテルが見えるあたりまで来れば、それこそ万が一スマホで通報されても、「間違えた」で、すむ。このごろの観光客はスマホを持っている。MizumizuもSimカードを入れ替えたスマホを持っていた。そして、数字が分かってない客ならぼったくり(最初に50,000ドンを出したときに、0を切るマネをしたが、そのときの客の反応で、数字がどれくらい分かっているか、分かるはずだ)、Mizumizuのように数字が分かってる客だったら、細かいお金を強い口調で要求し、そのドサグサでお金を抜く。そんな手筈だったのではないか? しかし、残念ながら、Mizumizuはスリ天国のイタリア、フランスを自由旅行で渡り歩いてきた人間。スリには狙われたことがあるが、すられたことは一度もない。イタリアの人気のない路地で、段ボールを突き出して金目のものを狙ってきた少女2人組(やり方はジプシーだが、見かけは完全な白人だった)がいたが、逆に突き飛ばしてやった。「お~」と急に被害者みたいな声を出してたっけ。ドロボーのくせに、急に被害者ヅラすんなよ!と汚らわしいものでも見るように、睨みつけてその場を去った。プラハでは、市内バスでスリの男女グループに狙われたが、気づいたところで、「何やってんのよ!」と、力づくで捕まえてやろうとした。作戦が失敗したスリグループは、慌ててバスから転げ落ちるようにして逃げ出していったっけ。あの時も他にも白人の客がたくさんいたが、非力そうな東洋人と見て、ターゲットにされたのだ。今回のホーチミンのタクシーは、結果として、27,000ドンの7,000ドンを踏み倒し! 20,000ドンしか払わなかった。ホテルの部屋で念のため、残金を照らし合わせてみる。前回の旅行で余ったドンもいくらか持っていたし、その日に所持していたドン札が何枚かまでは覚えてなかい。だから、数十円、数百円レベルの細かいところまではよく分からなかったが、少なくとも千円レベルでの被害はなかったハズ。というか、多分残金も合っていたし、いくら新聞紙に気を取られたとはいえ、ウエストポーチの中からも、ショルダーバッグに入っていた財布からも、紙幣を抜かれたようには思えなかった。本当に、ただお釣りがなかっただけなのだろうか?いや、それにしてはあまりに行動が変だ。ないならないで、最初の故障ドライバーのように、「これだけしかない」と見せればいい。一銭も持ってないなんて、ありえない。Mizumizuはこう見えてガードが堅いし、新聞紙ドライバーの「その方面」のスキルが「まだ」高くなかっただけかもしれない。もちろん、真実は闇の中だが。ホーチミンのタクシードライバー。ロクなもんじゃない。しかし、ハッキリ言って、ヨーロッパのぼったくりタクシーのほうがタチは悪いと思う。ニース(フランス)のメーターこっそり違法操作ドライバーの悪辣な表情ったらなかった。居丈高で、東洋人の女を明らかに見下していた。弱い者からは平気でぼったくる、という強引な悪質さに比べれば、ホーチミンのベトナム人はそこまで根性ねじくれた「ワル」な感じはしなかった。結果として踏み倒されて、諦めているわけだから。この「事件」は、ホーチミン滞在2日目の出来事。実は1日目にも、目的地に連れて行けなかった「白タク」をMizumizuは踏み倒したのだ。なぜ「白タク」に乗ってしまったのか、なぜ踏み倒したのかについては、また後日。ここで教訓:とにかく、現金はあまり持ち歩かないようにしよう。ホーチミンの店は、数百円レベルでもカードが使えるし、カードが使えないような地元民向けのような店はとても安い。例えば、地元民だらけの店でバインミーとイチゴのスムージーを頼んだが、どちらも25,000ドン(125円)だった。カードをメインに使えば、1日3000円分も持っていれば、それでも多すぎるぐらいだ。大きなお金を持っていなければ、大きく取られることもない。小額だったら、たとえ盗まれても、痛手は小さい。パスポートは街中では要らないから、必ずセーフティボックスへ。Mizumizuは自分のパスポート番号を記したページのコピーだけをウエストポーチに入れて持ち歩いていた。これがあれば、身分証明にもなるし、免税手続きなどもできる(ホーチミンでは必要ないが)。帰りのチケット(このごろは1枚ペラの紙のことが多い)も必ずセーフティボックスへ。そして、タクシーの運転手が騒いでも、財布の中身は極力見せてはいけない。10,000ドンや20,000ドンぐらいなら、切り上げて払いさっさと降りたほうが、結果として安心だ。ドサクサに紛れて、金目のものをとられたり、落としたり、置き忘れたりしたら、そちらのほうが痛手だ。ホテルで10,000ドン札を多めに替えてもらっておくといいかもしれないが、ホテルには置いてないこともある。Mizumizuは実はホテルで100,000ドン札を細かくしてもらったとき、10,000ドン札をもっとくれ、とスタッフの女性に言ったのだが、「10,000ドン札は、それが最後の1枚」と言われ、50,000ドン札1枚、20,000ドン札2枚、10,000ドン札1枚しかもらえなかったのだ。
2017.04.30
ホーチミンで水上人形劇を堪能し、劇場を出て、タクシーを拾う。客待ちのタクシーが並んでるかな、と思ったらそうでもなく、バスが多い。それでも数台のタクシーが入り口付近に待機して、ドライバーが2人ほど車外に出て客引きをしていた。そのうちの1人にホテルからもらった住所の書いてあるホテルの名刺を見せる。あとから思えば、これが失敗だった。客引きをしているタクシーにロクなのはいない。少し離れて、道路を流してるMAI LINH社やVINASUN社などのタクシーを止めたほうが安全だったと思う。しかし、流してるタクシーは案外お客さんが乗っていて、すぐ拾えないことも多いし、MAI LINHやVINASUNが止まってくれるとは限らないのだ。いったん止まってくれたタクシーを信頼できるか否かすぐに判断するのは観光客にとっては至難の業だという思いもあった。ホテルの名刺を見たドライバー、「お前行けよ」という感じで、隣のドライバーに名刺を渡す。不安がないわけではなかったが、ホテルから51,000ドンで来たし、遠回りされたところで100,000ドン(500円)以内にはおさまるだろうと思っていた。午後6時前というまだ早い時間帯だし、それほど不安はなかった。後ろにMizumizu母と2人で乗り込む。右側通行の車は来た方向とは逆に走り出すが、それは交通事情から考えて仕方ない。次の角を右折。方向は合っている。道は非常に混んでいる。ややわざとらしく、「Many...(←車がいっぱいというような意味だろうと思う)」と、カタコトの英語の単語を口にするドライバー。直感的に、あまりイイ感じがしないので、「Oh...」と愛想のない、低い声で答えるだけのMizumizu。すいてる道、ホントは知ってるでしょうに、とも思うが、変に車の少ない道を遠回りされても不安になる。大きな道を行っているし、だいたいの場所は頭に入っているから、この道で問題はないハズ。と。なぜか、急にドライバーが「あれ?」というようなジェスチャーをして、ノロノロ減速し始め、道の脇に停めてしまった。「故障した」というようなことを言ってるようだが…おかしくないか?たった今走り出したところで故障? 古い車でもないのに? 停めたところで、わざとらしく何度かキーを回し、エンジンがかからない、というような様子のドライバー。もっとキーをしっかり回せば、かかるんでは?とも思うが、後ろからでは、よく分からない。そして、なぜか車を降り、前のバンパーあたりを歩きながら覗き込みむ。なんかワザとらしい。エンジンがかからないときになんで、バンバーの下を見るのだ? 見て何が分かるのだ??とはいえ、車の運転には詳しくないし、どうにもできないので、黙って座ったままのMizumizu。Mizumizu母も「何か変」と感じているようで、黙ったまま。ドライバーが後ろに来て、ドアをあける。「故障したので出てくれ」と言ってる様子。走り出してすぐこんなことになって困るなあ、なんか変、と思いつつ、仕方がなく出るMizumizu+Mizumizu母。どこか不自然なので、同情したり、理解を示したりする気になれない。じとーんと不機嫌顔。お金も出さないでいた。ドライバーは、「申し訳ないと思っていますよ」とでも言いたげだ。変に親切げに、体を寄せてMizumizuたちを後ろのほうに誘導し、後ろから来たタクシーを止めてくれた。タクシーはすぐに来て、スムーズに停まった。全然待ちもしなかった。まるで連携プレーのようにスムーズ(←あとから考えたら、もしかしたら本当に連携していたのかもしれない)。故障ドライバーが、新しいタクシーのドライバーに何か言っている。行先ならホテルの名刺がある、とピラピラさせるMizumizu。すると、これまた変に親切げな新しいタクシーのドライバー、「乗って、乗って」という感じ。故障ドライバーが「なぜか」親切に前のドアを開けてくれ、新しいドライバーが、「乗れ乗れ、名刺を見せて」というジェスチャーをするので、そのままうっかり前に乗ってしまった。注意:流しのタクシードライバーに「前に乗れ」と言われても、必ず後ろに乗りましょう。ドライバーの「横」というのは、なにかと危険。2人のうち1人が前、1人が後ろというのも、連れの動向が前と後ろで見えなくなるので、とてもマズイ。故障ドライバーの「故障」を100%信用していなかったので、お財布は出しておらず、お金も払っていなかった。メーターは12.0、つまり12,000ドン(60円)か、14.0、つまり14,000ドン(70円)ぐらいだったと思う。注:ベトナムのタクシーのメーターは、お札より0の数が少ない。12,000ドンを12と表示したり、12.0と表示したり。12.00というのもあったように思う。これがまた日本人にとっては混乱のもとだが、要は「区切り点に注意」ということだ。ホーチミン市内なら、よほど遠くに行くか、ひどい渋滞にはまらない限り100,000ドン(500円)を超えることはない、というのも覚えておくとよいあまりにスムーズに後ろのドライバーが来たので、お金の話はできなかった。窓ごしに、故障ドライバーが、「Money」と言うので、微妙に疑いの目でジロジロ見つつ、金を入れているウエストポーチの中をのぞくMizumizu。来るときにタクシードライバーが1,000ドン負けてくれたので、お釣りは来なかった。だから、細かいお札は持っていない。持ってる紙幣で一番少ない金額は20,000ドンが2枚。あとは50,000ドンと100,000ドンだ。注意:タクシードライバーに財布の中身は見られないようにしましょう。そのためにも前に座ってはダメ。前からだと横に座ったドライバーから財布の中をのぞかれてしまう。100,000ドン札(500円)なんて、ホーチミン市内でタクシーに乗る分には要らない。多額のお金を持ってると分かってしまうのは、とても危ない。20,000ドンを出して、故障ドライバーに「Change, please」と言うと、困ったようにベトナム語で何か言っている。そして、自分のもってるお札をビラビラと見せ始めた。これをくれ、と言ってるようでもあり、「これしかないから、お釣りはない」と言ってるようでもある。彼が見せてるお札は1,000ドン(5円)とか2,000ドン(10円)ばかりだ。10,000ドン(50円)札をもっていたら、それを渡して済ませたのだが、しかし、あいにくMizumizuが持ってるお札は、20,000ドンが最低(それが2枚)。50,000ドンを出して、「あとはこれしかない」というところを見せると、横の新しいドライバーが、手をのばしてきて、0を1つ切るマネを手でして、「ノー、ノー」と言う。桁が違うよ、と教えてくれているようで親切そう。あとから考えたら、この親切も芝居だったのかもしれない。後述するが。いや、桁が違うのはもとから分かっていますよ。こう見えてイタリア・リラ時代にイタリアを自由旅行して歩いた旅のツワモノなのだ。0が増えても数字は分かっている。0だらけのベトナムドン札を見て、日本円に換算するときは、たとえば、50,000ドンなら、まず0を2つ(手で)隠す。すると500になる。それのちょうど半分ぐらい。だから50,000ドン札なら250円ぐらいだ。そうやってお札を見て頭の中で必ず確かめるようにしてる。実際にお札を使う場合は、この方法が一番確実だ。必ず「0を2つ(手で)隠して」みる。その半分。これを徹底すれば、うっかり桁の違うお札を払ってしまうことは、まずない。故障ドライバーは、20,000ドン札を強引にさっと取って行ってしまう、なんてことはしなかった(そんなことしたら、ぼったくりなので、Mizumizuは怒りを爆発させて新しいタクシーを降りて追いかけただろう)。そこまで悪質ではなかったということでもある。ただ、1,000ドン札をバラバラ見せながら、何か言っている。「5,000ドンでもいいから」というようなことを言ってるようでもあるが、とにかく、ないものはないのだ。向こうからすれば、10,000ドン札もなく、最低紙幣が20,000ドンというのは予想外だったかもしれない。走り出してすぐ故障して、お釣りも持ってないドライバーに、20,000ドンを払う気もない。そもそもメーターはそこまでいってない。10,000ドン札があったらそれをあげただろうが、たまたまとは言え、ないものはないのだ。大きなお札を見せて、細かいのは「ないから」という感じで頭を振ると、あきらめたように故障ドライバーはその場を去った。結果として、踏み倒し!しかし、変に諦めがいい… やっぱり何か後ろ暗いことがあるのでは? あとから考えれば、そうやって故障ドライバーがなんだかんだ言って、お財布の中身を出させ(あわよくばいくらか取るのはもちろんだが)、横に座った新しいドライバーが客の所持金をのぞきこんで確かめていたのかもしれない。確証はないが。新しいドライバーは、走り出した。ホテルの部屋からも見えた見慣れた超高層ビルBitexco Financial Towerが見えたので、「あっちね」なんて方向を指したりするMizumizu。これがBitexco Financial Tower。スカイデッキという展望台もある。サイゴンのスカイツリーだと考えれば分かりやすい。市内の地図はある程度頭に入ってますから! 無事近づいてきてはいるようだ。と。ドライバーが急に車を停めた。そして、「ここだ」という。えっ。明らかにそこはホテルの前ではない。そのときは、そこまで分からなかったが、タクシーが停まった場所は、人民委員会庁舎を背に、ホテルの反対側の一方通行の道に入り、Ho Chi Minh Squareというところを少し過ぎたあたり。ホテルの前(Times Square)に着くためには、もう少し一方通行を直進し、左折して反対側の一方通行の道を少し戻る感じになる。これが人民委員会庁舎。ホテルは、人民委員会庁舎に「向かう一通の道」のほうに建っている。Mizumizuはすぐホテルの場所が分からない。そもそもここじゃないでしょ、と運転手を「ノー、ノー」と険しい顔でにらみつける。メーターは27.0だったか27.00だったか。メーターの0表示は忘れたが、つまりは27,000ドン(135円)。ホテルから劇場まで51,000(255円)だったのだから、それよりはるかに少ない、つまりぼったくりではないが、ホテルに着いてないし(苦笑)。Mizumizu母は、ホテルの派手な外観のライティングを覚えていたよう。すぐホテルが反対側の道の先にあると気づいたようで、「あそこよ、ホテルはあそこ」と後ろで言っている。これがThe Reverie Saigonホテルの外観。高いビルだし、赤紫の流れるようなライティングがとても目立つ。夜の目印だ。しょうがない。ホテルまで歩くことになるが、27,000で済んだから。と、20,000ドン札を2枚差し出して、「テン(ten、つまり10,000ドンのこと)、プリーズ」と言うMizumizu。正確には13,000ドンだが、3,000(15円)は、おまけして払ってあげるつもりだった。ベトナムでのお金の呼び方は、10,000、つまり1万なら「000」を省略してテンという、5,000(5千)ならファイブ、だ。これがまた日本人の混乱を招くもとなのだが、とにかくお札を見て0を2つ隠し、半額にすれば日本円での感覚がつかめるはず。ベトナムドンを見て、日本風に「万」の単位で考えようとすると混乱する。10,000(1万)はテン(10)だ。ベトナムドンはそうやって考え、日本円に換算するときはお札の0を2つ隠して半額、だ。すると、タクシードライバーは、実におかしな行動を取ったのだ!<明日に続く>ホーチミンのタクシーの利用については、以下のサイトを事前に読んでおきましょう。http://tripping.jp/asean/vietnam/ho-chi-minh/14386
2017.04.29
ハノイが本場で、現在ではホーチミンでも上演されている「水上人形劇」。大人気だという話通り、金曜日の午後5時からの公演、時間にはほぼ満席になった。数分遅れてスタート。劇場は古びていて、お客がぎっしり入ると、公演の最後はちょっと空気が悪くなる。エアコンもあまりきかないが、ぎりぎり暑すぎるということはない。舞台中央に濁った池。両脇に楽器をもった奏者がいて、伝統楽器を奏でながら、歌やセリフもこなす。時々ペットボトルの水を飲みながらの、わりあいリラックスした雰囲気。「前のほうの席だと水がかかる」なんていうネット情報があったので、防水ジャケットを持って行った(笑)のだが、全然必要なかった。前から3列目なら水はまったくかからないし、最前列だと、ちょっとかかるかもしれないが、ラフなTシャツを着てれば問題ないレベル。不運なことに前の席に、縦にも横にもデッカイ男性が座ってしまった。しかも…右のヤツは、本格的なデジタル一眼レフで写真を撮りまくり、迷惑このうえなし。左のヤツも、手を前にかざしてさかんに写真を撮っている。あんたら真剣に撮りすぎ! 観えないっちゅーの!おかげで、体を右左に移動させつつ観劇するMizumizu。水上人形劇の詳しい説明は、以下のWikiを読んでください。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E4%B8%8A%E4%BA%BA%E5%BD%A2%E5%8A%87_(%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0)この人形劇、水をうまく使っての「動き」が実に面白かった。オムニバス形式で短い演目が展開されるので、言葉が分からなくても楽しめる。舞台の水を水田に見立てての田植えのシーンでは、植えているしぐさのあと、ちゃんと緑の苗が水上に出てくる。子どもが魚と戯れるシーンでは、本当にばちゃばちゃと水しぶきを立てながら泳いでいる雰囲気が出ている。捕まえられた魚が、人の腕の中でバタバタ体を動かすところなど、本当にリアルだった。観る前は、「水中にもぐって下から動かしているのかな?」と思ったのだが、そうではない。真下から操っていると思うほど巧みに動くが、それは不可能だと観始めてすぐ分かった。どうやって細部を操っているのか、想像もつかない。それぐらい舞台の池を大きく使って前後左右に人形が自在に動く。写真はうまく撮れなかったので、こちらのサイトをご覧ください。http://www.jtb.co.jp/kaigai_guide/report/VN/2014/07/puppet-show.htmlしかし、この人形は動いているのを観てこそ真価が分かる。目鼻立ちが大きく、顔もデカいのはあくまで舞台でナマを見たときに分かりやすいようになのだ。水上で動くさまは、実に生き生きと魅力で、時にユーモラス、時にダイナミック、そして時にエレガントですらある。最後のほうは賑やかに龍が火を吹いたりして終わった。御簾の向こうから人が出てきてご挨拶。潜って操っているのではないから、当然ながら頭は濡れていない。人気があるのも納得の、素晴らしいパフォーマンスだった。ホーチミンもしくはハノイに行ったら、絶対に観よう!ツアーバスで来てる人が多く、個人客は帰りは自分たちでタクシーを拾うことになる。しかし、この時拾ったタクシーが、とんでもなかったのだ!!
2017.04.27
The Reverie Saigon(ザ・レヴェリー・サイゴン)のデラックスルーム。http://www.thereveriesaigon.com/room/deluxe-room/Mizumizuたちの部屋はツインだったが、部屋の雰囲気はホームページ通り。非常に豪華で清潔だった。部屋の大きな窓からゆったりと蛇行したサイゴン川が広く見え、夜は街の灯りがきれいで、眺めが非常に良かった(見たい人は泊まってください・笑)。エレベーターホールからは、観光名所にもなっているサイゴン大教会(聖母マリア教会)や人民委員会庁舎(左の黄色い洋風建築)が眼下に見える。右奥のサイゴン大教会(聖母マリア教会)につながる通りが、有名なショッピング通りのドン・コイ通り。東京でいえば銀座に当たるようなロケーションにあるホテルということだ。高級ホテルの条件、それはコンシェルジュのサービスが行き届いているか否か。その面でも、The Reverie Saigonは完璧だった。ホーチミンでは水上人形劇を見ようと思い、日本でネット情報を見たのだが、案外人気で窓口ではチケットは「売り切れ」と言われ、旅行社を通すと買えた、などという口コミもある。旅行社が押さえてしまっていて、個人だと買いにくい場合もあるようだ。旅行社のオプショナルツアーだと、サイゴン川のディナークルーズがついて45ドルとか、そのくらい。ディナークルーズにはあまり興味はない。そこで、ホテルのコンシェルジュを利用することに。朝飯のついでに、コンシェルジュに相談すると、「今日の公演は、●時と●時と●時。チケットはxxx,000ドンからxxx,000ドンで(詳しい数字は失念)、最初に現金で払ってもらい、午後●時にここでチケットを渡せる」というような手筈でいくという。なるほど。前払いということですね。いったん部屋に戻り、外出する前に現金を携えて、再度コンシェルジュデスクへ。今日の午後5時からの公演を予約したいと言うと、どこかへ電話をかけるコンシェルジュ。一人23万ドン(1150円)だと言うので2人分の現金を渡す。「午後4時にはチケットが来ている。ここから劇場まではタクシーで20分(←確か)ぐらい」というような説明を手際よくしてくれる。買い物などに出掛けて、午後に部屋に戻って休憩。午後4時にコンシェルジュデスクに行くと、ちゃんとチケットが用意されていた。5時の公演には少し早いが、渋滞もあるかもしれないので、すぐにタクシーの手配を頼んで劇場へ。ホテルから劇場まではタクシー代51,000ドン(255円)だった。4時半ぐらいに着いて、少しまだ早いぐらい。あいにく1,000ドン札も10,000ドン札もなかったので、50,000ドン札+20,000ドン札を出して、「Change, please」と言ったら、なぜか20,000ドン札を返してくれた。19,000ドン(95円)のお釣りを出さずに、1,000ドン(5円)負けてくれたということだ(笑)。劇場はまだ開いていなかったので、ちょっと劇場周辺を歩いたのだが、別に見て楽しいような店も近くになかった。水上劇場そばのTruong Dinh通り。背の高い街路樹が美しく、気持ちよさそうな大通りなのだが、クルマとバイクがご覧の通り、すごい数で空気は最悪。すぐに劇場敷地内に戻ると、中に入れるようだったので、座って待つことに。前から3列目の良い席だった。この水上人形劇、使われる操り人形の写真は、こんなん↓なので、正直、「見る価値、ホントにあるのかい?」とやや懐疑的だった。だが、ネット上の口コミの評価がえらく良いし、公演時間は50分とほどよい長さ。チケットも1000円ちょっととお手頃なので、行くことにしたのだが、行って正解。ってか、「見る価値あるの?」などと言って、スイマセンでした。素晴らしい伝統芸能、心から感服し、かつ楽しませていただいた(詳しくは明日)。
2017.04.26
The Reverie Saigonの朝食、雰囲気&サービスだけでなく、質・量ともに満足のいくものだった。パン、チーズ(ブリーまでおいてあったのには驚き!)、ナッツ、ヨーグルト、卵や肉類といった洋風のものから、中華、和食だと巻き寿司、生のフルーツ、スムージーやジュース、なぜか朝からシャンパンもあり、選択肢は豊富。焼き菓子を中心としたスイーツもたくさん並んでいる。これなら好き嫌いの激しい人でも、何か好みのものが見つかるだろう。例えばMizumizuは2日目に並んでいたマンゴーのスムージーがとても気に入って、何本も飲んでしまったのだが、Mizumizu母は、一口飲んで「わ、ダメこれ」。味の好みというのは、本当に人による。スムージーはなぜかタバスコのビンみたいのに入って、日ごとにフルーツの種類が違うものが出されていた。3泊してマンゴースムージーが1日しかなかったのがやや残念(笑)。でも、他にも美味しいものはたくさんあるので、「気に入ったもの」に執着する必要性は感じなかった。さらに、メニュー表が手渡され、フォーのような麺類や、パンケーキのような洋風の軽食など、いろいろなものを作ってもらえた。メニューには正確な日本語が書かれていて分かりやすい。ふと見ると、上のほうにベトナムドンで値段らしきものが書かれていて、確か日本円で3300円とか、そのぐらいだった。このホテルは英語が完璧に通じる。「これは別料金なの?」とスタッフに聞くと、「ノー」だという。チェックアウト時にも請求されなかったので、今回のツアー料金に含まれていたようだ。好きなだけ頼めるといっても、そんなには食べれない。せいぜい1品か2品で十分。1皿の量が少なめなのが、逆に嬉しかった。ベトナムといったらコレでしょ、のフォー。チキンとビーフから選べる。温かな作りたてのフォーはやさしい味。スープの味も上品。チリソースや黒味噌、ハーブや唐辛子で味を調節できる。前回のベトナム滞在(ダナン、フエ、ホイアン)では、あまりアタリのフォーに出会えなくてがっかりしたのだが、The Reverie Saigonのフォーはことのほか美味しく、逆に行くつもりでいた街中の「(ガイドブックが言う)フォーの名店」に足を運ぶ意欲がなくなってしまった。こちらはベトナム風の焼きそば。焼きそばにはウルサイMizumizu母が、非常に気に入った一皿。Mizumizu母は、これに少し甘みのあるベトナムの黒味噌を入れて食べるのが好きなのだが、ベトナムではそうしないのか、調味料は来なかった。そこでスタッフに頼んでもってきてもらう。Mizumizu母は大満足。このほかにも豚のナントカというローカルフードを頼んだのだが、ほんのり甘辛い味付けで、日本人の口に合う料理だった。初日にMizumizuはパンケーキも頼んだのだが、個人的には2日目に頼んだこちらのフレンチトーストのほうが気に入った。こちらはココナッツウォーター。これは穴のあいていない状態で置かれていて、スタッフに「これを」というと、穴をあけてストローをさして持ってきてくれる。バンコクで1度、ホイアンで1度だけこの手のココナッツウォーターを飲んだことがあるが、どちらも気に入らなかった。だが、The Reverie Saigonのココナッツウォーターは、変なクセがなくて、甘さが心地よく、「人生で初めて美味しいと思ったココナッツウォーター」になったのだった。日替わりで中身が変わる巻き寿司。1日2~3種類ぐらいあって、お酢の打ち方が上品で上手。米からして本場・日本のものとはちょっと違うが、それが逆に新鮮で、十分美味しくいただけた。醤油とわさびも用意されている。The Reverie Saigonの朝食。100%満足なり。このように楽しく、心地よく、思い出に残る朝飯というのは、ありそうでなかなか無いものだ。朝から食べ過ぎてしまうことだけが、まずい(笑笑)。
2017.04.25
4月20日から24日までベトナムのホーチミンに行ってきた。ちょうど今日の朝8時に成田に着いて、お昼前に帰宅したばかり。時差は2時間なので時差ボケもなく、飛行機は深夜便だったが、まあまあ寝れたので割合に元気だ。今回利用したのは、日本旅行社の「海外ツアー 極みの旅」の中のホーチミンの豪華ホテルに泊まる企画。「極上を知り尽くした大人のための素敵な贅沢 ザ・レヴェリー・サイゴンに泊まるホーチミン5日間」というもの。成田から出発、エコノミークラス、デラックスルーム指定。ホーチミン空港とホテルの間の送迎のみガイドが付きあとはフリー。ホテルは3泊で、最終日はレイトチェックアウトで現地時間の21時まで部屋を使うことができる。お値段は、空港税は別途(1人5000円ちょっと)で、ツアー代金は1人134,900円だった。ホーチミンだけでこの値段というのは高いようにも思うが、The Reverie Saigonというホテルがそもそも1泊5万ぐらいする超豪華ホテルなので、今回の3泊企画は、宿泊代だけで往復の飛行機代がタダでついてるという考え方もできる。ホーチミン空港は市内中心地から遠いので、タクシーの手配がちょっと面倒。たいていはホテルに送迎を依頼するのだが、案外高くつく。それがもともとついているのは助かる。もちろん旅行会社としては、行きの車中でオプショナルツアーを勧めて、それで申し込んでもらえれば儲かるという算段もある。しかし、オプショナルツアーは別に頼みたくなければ頼まなければいいだけの話だ。The Reverie Saigonは、まだできてそれほど経っていないホテル。こういう超豪華ホテルは初期によくこの手のプロモーションをやる。ホイアンに行った時もその手のプロモーション価格で豪華ホテルに宿泊して満足したので、今回も同じような趣旨の企画に申し込んだワケなのだが、大正解。非常に満足のいく滞在ができた。ホテルの施設はベネチアガラスや大理石をふんだんに使った豪華絢爛たるもの。7階にあるチェックインカウンターは見上げるような大ホールに、モザイクと大理石の装飾。ふっかふかの絨毯。ホームページを見て、びっくらこいたが、行ってみたら写真通りで二度びっくらこいた。一体いくらかけたんだろう、この内装に…と想像もつかない。趣味から言うとアラブの大金持ちや中国人の富裕層をターゲットにした感じだが、お客は欧米人のほうが多かった印象。わりあいみんなラフな格好でホテル内をうろうろしていた(まあ、外が35度とかいう気候だし)。アジア人はやはり多数派は中国系だろうか。日本人には一組ぐらいしか会わなかった。ツアーは何人が定員なのか分からないが、おそらくは少ない。空港――をちょうど出たところにお迎えのドライバーやガイドがずらっと並んでいるのだが――では、Mizumizu+Mizumizu母だけをガイドが待っていた。こちらが朝をいただくホテル内6階にあるカフェ。大理石がすごい。複雑ならせん階段で7階にあるフロントからおりてくる。吹き抜けになっていて開放感抜群…というか落ち着かないほど豪華(笑)。きびきびと働くスタッフ。サービスも行き届いている。ホイアンで泊まった「ホイアンナンバーワンのホテル」は、朝食の質にやや不満があったが、今回の朝食は文句なかった(詳しくは後日)。施設の豪華さ以上に素晴らしかったのが、スタッフのサービス。特に7階のチェックインカウンターの向かいに常駐しているコンシェルジュにレストンランの予約やら水上人形劇の予約やら、お願いしまくって、ラクをさせてもらった。その都度ホテルのコンシェルジュカードに予約の詳細を書いてくれて、地上階のフロントデスクにそれを見せればタクシーがやってくるという至れりつくせりのサービスの連携。ちなみに、ホテルから呼んでもらってもタクシーは乗車後にメーターが上がるので、高くなるというわけではない。ただ、タクシーのサイズによって、初乗りが12,000ドン(60円)のクルマと21,000(だったか25,000だったか?)のクルマがあった気がする。初乗りが高いのは立派なSUVだったと思う。はっきり憶えていないのだが。ホテルは設備も大事だが、やはりキモは人的なサービスだとMizumizuは思っている。The Reverie Saigonは、間違いなくバンコクのオリエンタル・ホテルや、ドバイのブルジュ・アル・アラブと肩を並べる世界トップクラスのホテルだった。ホーチミンはそれほど優れた文化遺産があるわけでもないが、雑貨店を見たり、ベトナム料理を食べたり、あとはホテルでノンビリしようという人には心からオススメできるツアーだ。ワイルドチックなオプショナルツアーも用意されているので、アクティブな人はそれを利用すればよいと思う(Mizumizuは今回はMizumizu母と一緒のノンビリ旅が目的だったので、利用しなかった)。ホテルに行く車中でガイドが、パンフレットを渡してくれる。ホーチミンのタクシーは正直言って質がよくない。明らかに渋滞する道にわざわざはまって時間をかけるドライバーもいたのだが、それでもベトナムはタクシーがまだ安いので助かる。市内だけで、それほど遠くにはいかなかったとはいえ、タクシー代は最高でも80,000ドン(400円)ですんだ。ホテルからタクシーを頼むと、ホテルのアドレスカードにタクシードライバーが特定できる番号を必ず書いてくれるので、何かあったらクレームができる。必ずこのカードはキープしておくことだ。街中で個人でもタクシーを拾った。ハッキリ言って変なドライバーばかりだったのだが(詳しくは後日)、「悪質なぼったくり」はなかった。Mizumizuたちが拾った街中で流してるタクシーは、初乗りが9,000ドン(45円)とか12,000ドン(60円)だったと思う。この旅行会社のツアー企画、5月末までやっていて、まだ空きもある(4月26日に確認したら6月以降も企画は続くようで、空いてる日もまだ多い)。ネットでも電話でも簡単に申し込める。趣味に合いそうだな、と思った方は、さあ予約!(笑)
2017.04.24
キリンビバレッジ/トロピカーナ エッセンシャルズ マルチミネラルベトナムの伝統建築の美の要素として欠かせないのが、床に敷かれたタイル。ホイアンのホテルの廊下もホテルの部屋も建物内の居室では、チーク材の落ち着いた色調に、鮮やかな柄のタイルを合わせて清涼感と華やかさを演出する。ホイアン旧市街の歴史的建造物にもそして、フエの王宮にも色鮮やかなタイル、タイル、タイル…
2017.03.16
ホイアンはバインミーの本場らしい。バインミーって何?小ぶりのバゲットに肉や野菜などの具を挟んだベトナム風のサンドイッチらしい。で、ホイアンでベストと言われるバインミーの店はBahn Mi Phuongというらしい。ガイドブックで華々しく宣伝されているこのベトナム風サンドイッチ。食べる前は、なんだかなーと思っていた。はさんである具材がバラエティに富みすぎて、どういう味なのか、想像もつかない。でも、やはりベトナムに行ったからには、名物と言われるモノを、美味しいと言われる店で食べてみなくては。ネットで評判が高いのは、Banh Mi Phuongという店。「ベトナムで一番美味しい」と安易な太鼓判を押してるサイトも。場所は、旧市街の東北の端。日本橋からだと歩くが、行き方自体はシンプルだ。日本橋から西にのびるチャンフー通りをひたすらまっすぐ歩く。観光名所の中華会館を過ぎ、福建会館を過ぎ、関公廟の手前のNguyen Hue通りにぶつかったら左に行き、次の通りPhan Chau Trinhを右折してしばらく行ったところの左にある。ネットでは行列がある、などと書いてあったが、Mizumizuが行ったときは人はそんなにいなかった。ゆえに、気づかずに通り過ぎてしまった。それくらい小さな店だ。店頭でテイクアウトもしてるようだが、店内の庶民的なテーブルで座って食べた。地元民にも人気とネットでは書いてあったが、Mizumizu来訪時は、ほとんど白人しかいなかった。やはりこういうバゲット系は、欧米人に受けるのだろう。メニューというか、具材の取り合わせがたくさんあって、迷ったが、とりあえずオススメというものを選ぶ。それに適当にドリンクも注文。初めて食べるので、右も左も分からない。ウエイトレスの女性はそこそこ英語を話すのだが、何を言っているのかよく分からないので、適当に身振り手振り(+笑顔)でコミニュケーションを図る。見た目ヘビーなのが気になっていて、特に同行のMizumizu母は、そんなに量を食べられないので、残すかなと心配していたのだが…Mizumizu(食べてる母に)「どう?」Mizumizu母「美味しい」と、この具材たっぷり、ボリュームたっぷりのバインミーをきれいに2人とも完食した。肉も卵も酢漬けにした野菜も、それぞれがあまりキツイ主張をしない。全体的にやさしい味だ。それでいて、それらが一体となると、どんどん食べてしまいたくなる味覚のハーモニーが生まれる。バゲットもパサパサ感がなく、といって湿った感じもなく、サクサクややモッチリで最高だった。そして、安い。1つ25,000ドン(140円弱、2015.11月の値段とレート)。もう1回ぐらい食べに来たかったのだが、旧市街で失敗レストランでランチを無駄にしたりして、2度目の機会がなかった。短期滞在だから仕方がないとは言え、残念。ホイアンに行く方は、ぜひ寄ろう。一度は食べるべし、Banh My Phuongのバインミー。Banh My Phuong住所:2B Phan Chau Trinh, Hoi An電話:0905-743-773営業時間:6:00~21:00定休日:なし
2017.03.13
ソル・レオーネ ホールトマト(400g)【ソル・レオーネ(SOLLEONE)】Reaching Outでショッピングを終えたころ、ランチどきになってしまった。できれば、通りがかりの店では食べたくなかったのだが、下調べして行きたいと思ったレストランは近くにはない。仕方ないので、店の(やや)がさつな中国系のおねーちゃんに、「ここらへんでフォーが食べられる店はない?」と聞いてみた。フォーなら、そんなにハズレはないだろう。「ここを出て右に行って、最初の角を左に曲がって、また次の角を右に曲がってまっすぐ行くとローカルフードが食べられる店がある」と、おねーちゃんがテキパキと、というか、どーでもよさそうに紹介してくれた。右→左→右ね、簡単だ。お礼を行って、さっそく言われた通り歩く。どうやらここだろうという店に着く。佇まいは旧市街らしく古びて立派。立て看板にホワイトローズとかフォーとかの写真が並んでいる。しかし、お昼どきだというのにお客がいない… わずかに一人、たった一人、白人男性がさみしげに店に面した外の席で食べていた。ハズレの予感、プンプン。しかし、近くにその手の店もないし、入ることにする。入ると、暗い。電気代を節約してるのか? とても奥に座る気にならず、入り口近くの席に座る。お客はゼロ。昼どきの旧市街だというのに。入り口近くは普通なら落ち着かない席だが、お客が誰もいないので、通る人もいない。外に近くて明るいからいいや(←すごい選択だ)。どう考えてもハズレとしか思えなかったが、それでも人生には思いがけない逆転ホームランがあるかもしれない(ほとんどないが)。フォーとホワイトローズを注文。ほどなくして運ばれてきた。ホワイトローズは普通に美味しい。というか、ネット情報によれば、ホイアンのホワイトローズは1軒で作られていて、それを各レストランに卸しているという話だから、この店で作ったものではないのだろう。だがタレは自家製らしく、このうえなく適当、かつまずかった。ホワイトローズ自体も、あの素敵なレストランDao Tienとは具が違ったし、皮の触感もかなり違ったので、ホイアンのすべてのレストランが同じ店で作ったホワイトローズを卸してもらって出しているだけとは思えない。ホワイトローズは完食できたが、驚いたのはフォーのあまりのまずさ。麺もひどいし、スープも化学調味料の味しかしない。どうやったらこんなにシンプルな料理をここまでまずく仕上げられるのだろう? しかも、これをお金を取って人に出すとは!?日本のフォーだって、ここまでひどいものはない。日本でこんなモノ出したら、いくら世界的な観光地でもやっていけないだろう。外で一人寂しく食べてた白人旅行者も、うっかり入ってさぞや後悔しただろう。こんなところに長居は無用。ホワイトローズだけ食べて、フォーはほとんど残して会計をしてもらった。お釣りの出る札を出したら、給仕をしてくれたお姉さんが、オーナーらしきおじさんを呼んできた。ズボンのポケットから裸のままの札束やら小銭やらを出して、がさつに応対するおじさん。もうね、聞くまでもなく、頭のてっぺんからつま先まで「中国人でござい」のオーラが出てる。出した料理を客がほとんど食べなかったことなど意に介していない様子で、きっちりとお釣りをよこす。わずかな会計なのに、それは給仕の女性にはやらせないわけね。どこまで人を信用してないんだろ。タクシーを拾える場所はどこか聞いたら、「出て、右へ行ってまっすぐしばらく歩くとタクシーがいる場所に出るから」と教えてくれた。旧市街の中だとタクシーは呼べないので、いったん出ないといけないのだ。さっきReaching Outでがさつに道を教えてくれたおねーちゃんと、雰囲気があまりにソックリ。親類かもね(笑)。短い滞在期間の中の貴重な(?)一食を、ここまでハズしてしまい、本当にがっかりした。もう少し頑張ってマーケットのほうへ歩けば、メチャうまのバインミーの店があったのに。
2017.03.11
フルスペクトラムミネラル (アイアンフリー) 120粒微量ミネラルまでバランス良く取れるマルチミネラル Full Spectrum Mineral Iron-Free 120capsReaching Out Tea Houseのお姉さんに連れて行ってもらった姉妹店のReaching Out Arts & Crafts Shop。粗悪品が多いマーケットからこういった「オンリーワン」の品物を扱っている店に来るとホッとする。買う気まんまんだったベトナム式コーヒードリッパーは、値段を見たら案外高かった。1つ4500円ぐらいだったかな? はっきりは覚えていないのだが。まあ、質の高さを考えれば、別に割高ではないのだが、ベトナムだからもうちょっと安価に手に入るかな、などと思っていた。しかも、この店に来る直前に、マーケットでもともと安いステンレス製のベトナム式コーヒードリッパーを2つ買ってしまっていた。一応ステンレスだし、マーケットの中では高品質の部類だったと思う。しかも、もともと安いのに、さらに値段交渉なんかして、ちょっと負けてもらったのだ。2つで70,000ドン。当時の現地レートが0.0055なので、2つで385円。日本でも東急ハンズにほぼ同じものが売られているが、1つ800円以上する。コレね。↓ベトナムコーヒードリッパー ステンレスちなみに現地マーケットではスプーンや箱はなし(別に、要らない)。言い訳めくが、マーケットは実はこういう「値切り」を前提にして、最初はかなり吹っかけていることも多い。マーケットで最初の言い値の半額近い値段で買ったランチョンマットが空港でさらに――日本円にすれば数十円レベルだが――安い定価で売られていた時は軽くショックを受けた(笑)。やっぱ、商売ですからね。敵ながら(敵じゃない)、あっぱれ。さらに、家にもこれまた安いアルミ製のベトナム式コーヒードリッパーがすでに1つあるのだ。こんなやつね↓ベトナムコーヒー アルミドリッパー フィルター ベトナムコーヒー フィルター 内祝い お歳暮 プレゼントなどのギフトにオススメ | ベトナムコーヒー フィルターここで、また買うとなるとドリッパーだけやたらと増えてしまう。200円以下のドリッパーで淹れようが、4500円ので淹れようが、味は変わらないだろうし、200円と4500円って、20倍以上だしなあ。2倍じゃなくて、20倍って… まあ、そりゃ落ちていくコーヒーを待つときの気分は変わるかもしれないが、それよりなにより、ドリッパーはそもそも日常的に使う「道具」。だが、この手の高級感のある材質のものは、洗うのも気をつかうし、洗った後そっと水滴拭いてあげたりしなければキレイに保てない。手がかかるのだ。安いステンレスやアルミ製なら惜しくないし、ほいほいっと雑に扱える。Mizumizu+Mizumizu連れ合いは、ベトナム式のドリップコーヒーが好きで、わざわざ東京でベトナムの豆を買い求めて、ベトナム式に淹れて飲む習慣があるのだが、他の家族および友人知人に出す可能性は、はっきり言ってゼロに近い。Mizumizu自身も別にベトナム式だけにこだわらず、普通のドリップコーヒーも淹れて飲むし、エスプレッソマシンもあるから、エスプレッソもよく淹れて飲む。そもそも家でコーヒーを飲む人間が2人なのに、そんなに要るか? ドリッパー。…と、勇んで来たわりに、値段見て買う気ガタ落ちになったMizumizuに、店員のおねーちゃん、「なぜ買わないの?」と妙に押しの強い質問をしてきた。Reaching Out Arts & Craftsの職人はハンディキャップを持った人が多いようだった(あるいはもしかしたら、全員がそうなのかもしれない)が、この彼女は、手話はできるが健常者。さらに、この態度は明らかに中国系。「なぜなら、私には高いから」と、中学校の英語の教科書にのってる構文みたいな答えを、露骨にするMizumizu。「お~~」納得したんだか、不満なんだか、意味不明のリアクションをするおねーちゃん。とりあえず、彼女のために書いておくが、別に無礼な態度ではない。思えば、「なぜ買わないの?」「高いから」という初歩的英会話、何度繰り返してきただろう。香港でも、タイでもこういう会話をした覚えがある。そして、香港でもタイでも、店員のおねーちゃんはみんな明らかに中国系だった。「でも、これは全部がハンドメイドで、他にはない品物だし…」いかにもマニュアルに書いてありそうな、値段の正当性を主張するおねーちゃん。「そうだと思う。初めて見た。とても良い品物ですね」と、クールに絶賛しつつ、全然説得されないMizumizu。その代わり、いかにもベトナムチックな蓮の葉を模ったシルバーのチャームが目に留まり、値段を聞くとお手頃なので買うことにした。細身のティラチェーンと合わせてあり、チェーンは別売りだということで、「チェーンなら手持ちがいくつかあるなあ…」と若干迷ったが、こういう細身のティラチェーンは持っていないし、ちょうど長さがやや深いVネックのトップスに合わせやすそうだったので、チェーンも買うことにした。マーケットと違い、自社製品を定価販売する店。値段交渉の余地はないが、もともと日本には値切り文化はないし、個人的にはこのシステムのほうが気楽で好きだ。大量生産の同じものを、その店の「裁量」で売る店だと疲れてしまう。薄いうねうねとしたフォルムとシンプルな葉脈の掘り込みからは、彫金と鍛金の技術の確かさが伝わってくる。蓮の葉をやや意匠化したデザインで、ベトナムらしいモチーフ。主張しない細身のティラチェーンが、少し大きめのチャームをさらに引き立てている。ほかのチェーンでは、やはりここまでしっくりこない。全体的に、洗練され「過ぎない」ところもいい。あまりに技巧をこらした工芸品になってしまうと、値段も当然はね上がるし、そもそも日常的に身につけられない。シルバーのアクセサリーは、宝石を使ったものと違ってお手頃だし、職人のセンスがデザインに素直に表れるところが気に入っている。旅先ではよく職人の手作りシルバー製品を買うMizumizu。ついでにこの細身のティラチェーンに、昔北欧で買った馬のチャームをつけてみたら、ぴったりだった。この馬のチャームは、チャーム単体で買ったのだが、案外一般的な小豆チェーンと合わない。小豆だとしつこくなり、チャームと喧嘩してしまう。といって、太めのスネークチェーンにも、これまた合わない。長さも案外難しい。短すぎるチェーンだとチャームが重い感じになり、長すぎるチェーンだと小さすぎる感じになる。合うチェーンがなくて、つける機会がなかったが、今回買ったチェーンは長さ・デザインともに、このやや難しいチャームともバッチリだった。カフェで見た蓮の葉の茶こしはそれほど高くなかったし、ドリッパーと違って必ず使うだろうから、買うことにした。ただ、ちょっと想定外だったのは、この茶こしは、カフェで使われていたように、あくまでも中国茶向けだ。中国茶用の茶碗だとぴったりなのだが、紅茶カップには小さすぎる。紅茶用の茶こしはもっとハンドル部が長いものが売られていたのだが、デザイン的に蓮の葉のもののが好きだったし(チャームも蓮の葉、茶こしも蓮の葉。どんだけ蓮の葉が好きなのだ?)、紅茶にも使えると思って買ったが、手に持って紅茶を淹れると、簡単に熱が伝わって、「あっちっち」となる。やはり中国茶用の茶碗に置いて使うしかない。店の入り口はこんな感じ。風情があると言えばそうだが、道からみると正直、かなりボロッチイ。この店は中から撮ったほうがいいのだが、店内の撮影はNGだと言われたので、残念ながら豊穣なる室内空間は現地に行って確かめてほしい。道からだけ見て、知らずに通り過ぎてしまうには、あまりに惜しい店。ホイアンに行ったら、かならず入ろう。後日談だが、アルミのドリッパーとステンレスのドリッパー、違いは、コーヒー豆を押さえる「圧」。ステンレス製のほうは調整ができ、アルミのほうは単に上から「のせる」だけで調整ができない。が、淹れたコーヒーの味に大差はない気がする。あまりぎゅっと豆を押さえるとコーヒーが落ちる時間が遅くなり、それで例えば味にコクが出るかというと…そうでもない気がする。
2017.03.09
ギフトのお店 シャディ 楽天市場店ベトナムのホイアンに行ったら、ぜひとも訪れて欲しいカフェ、それがReaching Out Tea House。旧家を改造してカフェにしたといった佇まい。店員さんたちは聾唖者なので、声ではなく、指でメニューを指し示して注文する。誰も声を出さないので、店内はことさら、静寂。ゲストも大声でおしゃべりする人はいない。皆静かに極上のドリンクをゆっくりと楽しんでいる。そんな場所。3種のベトナムコーヒーが楽しめるテイスティングメニューがあったので、それを注文したら、工芸品レベルのドリッパーで供されてのけぞった。精緻な鍛金の技術の高さには並々ならぬものがある。「これどこで買えるの?」と、筆談で店員さんに訊ねたら、「私たちの店(実際には姉妹店の工芸品店)。あとで連れて行ってあげる」ということを身振り手振りで伝えてくれた。ベトナム式ドリッパーからと雨だれのように落ちるコーヒー。カフェの中も湿気が多い。雨のある日、軒先から落ちる雨だれを見つめながら、それと呼応するようにポタポタと音をたてるコーヒーが入るのを気長に待つ暮らし。このカフェが誰かの住居だったころ、きっと誰かがそんな日常のひとこまに楽しみを見出したはず。想像の中で、追体験させてもらった。コーヒーはローカル(その地方で収穫された豆)、モカ、アラビカの3種類の味。豆の味で真っ向勝負している。美味しかったが、この手の味なら日本にもある。独特な焙煎をする、薫り高いベトナムコーヒーを期待していたので、多少肩透かし。もちろん、十分に素晴らしいコーヒーだが。ベトナムコーヒーに欠かせないコンデンスミルクと砂糖。この器もさりげなく工芸品レベル。そしてカワイイ。本当に、いちいち素晴らしくレベルの高いカフェで驚いた。宿泊したホテルのフランス人女性(コンシェルジュも務めている感じだった)に紹介してもらったのだが、さすがに良いところを知っている。立派な骨董品レベルの急須と茶碗で供されたのは、冷たいウーロン茶。コールドなのに、ウーロン茶のうまみがしっかり出ていた。単に氷を突っ込んで、ウーロン茶の味を台無しにしている日本のカフェとは雲泥の差。ウーロン茶は元来、「冷」で淹れてもこれだけ豊穣な味があるのだ。中華系の文化が根強く残るホイアン。中国茶をよく知っている。茶碗の上にのっている蓮の葉の形をした茶こしは、やはりこのカフェの姉妹店の工芸品店で作られたもの。これは現在、Mizumizu邸とMizumizu母邸にある。お茶請けのお菓子。ちょっと食べてしまった後で失礼(笑)。両端のは、見ての通りクッキー。右端のはゴマ入りで、ゴマの風味が口いっぱいに広がる上質のもの。真ん中のナゾの切れ切れの物体は、ココナッツチップスという名称で日本でも同様のものが売っているが、味はこれまた雲泥の差。ココナッツの自然な風味がふんだん。写真はコーヒー味だが、プレーンも店内で小売してくれるので、日本へのお土産に持って帰った。ココナッツ好きのMizumizuには、最高の自分へのお土産になった。もっとたくさん買ってこなかったのが悔やまれる。クッキーももちろん美味しかったが、クッキーなら日本にもいろいろある。この限りなくナチュラルな味わいのココナッツのお菓子は、日本ではお目にかかれない。もう一度、ここのココナッツ菓子を食べに行きたいくらい。声を出さない店員さんたちが、芸術のような手振りで互いに意思疎通を図りながら、仕事をテキパキとこなしていく姿も美しかった。Reaching Out Tea House、ホイアンに行ったらMUST GOのカフェだ。
2017.03.08
ミネラルバランス 120粒 の購入なら米国サプリ専門店【楽天市場 米国サプリ直販のナチュラルハーモニー】ミネラルバランス 120粒【消費期限目安:2017年8月まで】サプリメント/サプリ/マルチミネラル/Jarrow Formulas/ジャロウフォームラズ/アメリカランタンの街ホイアン。もしここに日帰りでしか行けないというのなら、ゼッタイに夜行くことをお薦めする。日が沈み、ランタンに灯りがともると、ホイアンは幻想的でマジカルな雰囲気に包まれる。旧市街の中心部の通りには街灯がない。店頭に吊るされたランタンだけが柔らかく照らし出す街は、ノスタルジックで美しい。車もバイクも通らないので、安心して歩ける。シクロも乗るなら夜がいいだろう。日本橋はライトアップされ、昼間以上に観光客が集まって来る。お祭りのような賑わいだ。店も夜遅くまでやっている。昼間見えたアラも夜は身を隠す。昼間は購買意欲のわかなかったシルクのランタン。夜は思わず買いたくなる。冷静に考えたら、1つ2つ買ったところで、自宅のインタリアにはマッチしないのだが。夜の灯りに誘われて、昼間は買わなかった小物類を買ってしまった。黒い色調のクッションカバー。高級品ではなく、汚れたら捨てられるお手頃なものを選ぶ。120,000ドン(660円)。こちらはコースター。ヤモリのデザインにVietnamの文字を組み合わせたものとフエのドラゴンボートを描いた、典型的な観光土産。ヤモリ模様は、今回妙に気にいって、Tシャツも同じようなヤモリ模様のものを買った。実は結構ヤモリには親近感があるのだ。少なくとも、嫌いではない。子どものころ、夜になると現れて自宅の窓の外に張り付いている姿をよく見ていた。夜ひとりで起きていて、寂しい気分になると現れる。それが不思議と慰めになった。東京に住んでいる今も、我が家にはヤモリが居ついているようで、昼間ベランダに続くドアを開けると、ふいに猛スピードで狭いところへ逃げ込んでいく姿をたまに見る。そういえば、タイのチェンマイに行ったときも、深夜ホテルのベランダに出てみたら、壁に張り付いてじっとしていたっけ。「だるまさんがころんだ」遊びのごとく、こちらが目をそらしたら、素早く逃げた。子どものころからずっと身近にいる動物で、そのネーミングもあるのか、何となく「家を守って」くれているような縁起の良さを感じる。触れてみたいとは思わないのだが(笑)。コースターは裏がコルク張りで、表の塗りもキレイだ。値段は1つ150円前後だった気がする。このように、小物類も質は思ったよりもいいのだが、値段はそれほど安くない。単に安くてカワイイものなら、もしかしたら、日本の方が、今は豊富かもしれない。
2015.12.10
ミネラルバランス 120粒 の購入なら米国サプリ専門店【楽天市場 米国サプリ直販のナチュラルハーモニー】ミネラルバランス 120粒【消費期限目安:2017年8月まで】サプリメント/サプリ/マルチミネラル/Jarrow Formulas/ジャロウフォームラズ/アメリカホテルでは朝の食事のクォリティも大いに気になるところ。ホテル ロイヤル ホイアン M ギャラリー コレクションの朝食はバイキング。種類はとても豊富だった。パンもたくさんあったし、チャーハンのような中華、ソーセージやベーコン、それに野菜やフルーツも。が!どうも個々のお味のほうがイマイチ。普段は好きで、たいていのものならよく食べるソーセージも1度食べただけで、手を出そうという気が失せた。パンもどれを食べても、特に美味と思わずじまい。日本、特に東京のパンのクォリティが高すぎるのだろうか?ベトナムはフルーツが美味しいかと思ったのだが、ランブータン以外は、ほぼ全滅に近くハズレ。季節もあるのか? しかし、マンゴーがことのほかまずかったのはがっかり。これなら、日本のほうがはるかに美味しい。ランブ―タンも見かけはともかく、味だけだったら、ハッキリ言って、1泊2人で朝食付3000円のフエのホリデーダイヤモンドホテル(2ツ星)のほうがずっと味がよかった。5ツ星ホテルなんだから、もうちょっといいものを仕入れて欲しいところ。唯一日本より上だと思ったのが、モンキーバナナ(笑)。実はMizumizuはバナナが苦手なのだが、ここのモンキーバナナは木から生えている、まだ少し青いものと、お皿に並べてあるかなり熟したものの2種類があって、プレーンヨーグルトと一緒に美味しくいただいた。だが、ミックスフルーツヨーグルトやらミックスフルーツのスムージーやらは、変な味で、一口食べて、横に置いてしまったのだった。フルーツヨーグルトやスムージーでこういうことするのはめったにないんだが…野菜もあんまり… 日本の野菜は味がなくなってる、なんて言うが、嘘だなあ。美味しくて味の濃い野菜、結構あるんだと実感。野菜はここだけではなく、ハズレと感じたところが多かった今回のベトナム中部旅。コーヒーや紅茶はオーダーして持ってきてもらう(無料)。紅茶は種類がたくさんあった(が、たぶんティーバック)。プール脇のテラス席が、やはり朝も特等席。11月アタマのホイアンは、蚊もいないし、暑すぎもしないし、雨さえ降らなければ、最高。卵料理(オムレツやエッグベネディクト)や麺料理(フォーやホイアン名物のカオラウ)は、注文を受けてつくってもらえる。こちらはバイキングの料理と違ってかなりイケた。Mizumizu母は、汁の少ない和え麺、カオラウがかなり気にいった様子で、3回のうち2回頼んでいた。Mizumizuは…エッグベネディクト!「マフィンにベーコン、それにオランデーズソースを忘れずにね」と念を押し、サラダとベーコンは自分でプラスしてお皿に盛りつけた写真。オランデーズソースがもっと味があるといいんだけど(笑)。まぁ、でも、これはわりあい気にいって2回頼んだ。日本で、店で食べたら結構高いのだ、エッグベネディクト。しかし、卵2個は多かった。1個にして、フォーかカオラウを食べるべきだったなぁ。フォーは1度つくってもらったのだが、味は普通に美味しい。というか、今回「本場のフォー」を楽しみにしてきたのだが、かなり期待ハズレだった。東京で食べるフォーとたいして変わりなかった。値段は安いけれど、味は大差なし。フォーの本場、北部地方なら違ったのだろうか?種類が多いから、3日食べても飽きなかったけれど、バイキングのクォリティは、日本のビジネスホテル、ルートインに負けるかも(苦笑)。改めて、日本というのは食べ物が美味しい国だと実感。外国人観光客が増えるのも頷ける。
2015.12.09
ミネラルバランス 120粒 の購入なら米国サプリ専門店【楽天市場 米国サプリ直販のナチュラルハーモニー】ミネラルバランス 120粒【消費期限目安:2017年8月まで】サプリメント/サプリ/マルチミネラル/Jarrow Formulas/ジャロウフォームラズ/アメリカ東南アジアの雨季、高級ホテルは室料を値引くことが多いが、そうやって呼び込んだ客になるたけおカネを落としてもらおうと、いろいろな「戦略」を仕掛けてくる。チェックインの手続きが終わると、さっそくフロント係が、「実は今夜1週間に1度のスペシャルディナーがございまして」と、リボンを掛けてきれいな冊子にしたメニューを手渡してきた。5品のコースメニューで1人368,000ドン(2000円ちょっと)だという。へぇ、けっこうお安いじゃない。でも、実はこれに5%のサービス料金と10%の付加価値税が別途かかるのだが、それに気づいたのはチェックアウトの支払の時だ。 「はい、とてもリーズナブルで、特別な料理です」とたたみかけてくるフロント係の女性。チェックインしたばかりだと、現地のこともよく分からないし、昼間街を見学して、じゃあ、夜はホテルでゆっくりするか、とすぐに思考がそっちへ流れる。メニューを見ると、貝のグリル、モーニンググローリー(空芯菜)のサラダ、海老のココナッツスープ、牛テールのシチュー。デザートはフランベしたバナナとライチのシロップ。グッと心惹かれるほどでもないが、食べてみてもいい感じ。 なので、お願いすることにした。夜用意されていた席は、このホテルの「特等席」であるプールサイド。ランタンを吊るし、プールには紙の灯篭を浮かべて、ロマンチックで幻想的な雰囲気。「飲み物は何にされますか?」ということで、あまりアルコールは飲めない2人なので、スパークリングワインと白ワインをグラスで頼んだのだが、そこに男性スタッフが登場して、「それぞれの料理にあった、お酒のコースもある」と勧める。なるほど、こうやってさらに落としてもらうおカネをアップさせるわけね。 タイもそうだったが、ベトナムも料理のわりにはアルコール飲料の値段が高い。「それぞれの料理に合わせた酒」なんて飲めないので、グラスワインで十分だと説明して断った。 ちなみにグラスワイン2杯で480,000ドン。サービス料と付加価値税を足すと日本円で3000円をこえてくる。たいしたワインではないのに、やはりアルコール飲料の値段は日本並み。とはいえ、ここは南国。暑すぎない、心地よい夜風に吹かれて、雰囲気抜群のプールサイドでのディナーがスタート。が! 途中で物凄い雨になってしまった(涙)。一応しっかりした屋根があるのだが、とうとうたまらず、室内へ。室内のレストランで案内された席は、すみっこのほうで、灯りが乏しく、寒々しくて雰囲気ガタオチに(苦笑)。料理はと言えば、貝のグリルは変にガーリックが強すぎ、空芯菜も(もともとあまり好きな野菜ではないのだが)味付けが薄いわりに奇妙なクセがあり、海老は火を通しすぎたのか味が抜けていた。ココナッツスープというので白濁したものを想像したのだが、透明で、パンチがない味。ココナッツの香りもあまりしない。Mizumizu個人としては、さまざまな肉の食感が楽しめる牛テールのシチューと、それに添えられたさらっとした香り米だけは非常に気にいったのだが、逆にMizumizu母は牛テール独特の臭みをまったく受け付けなかったようで、ほとんど食べなかった。デザートは初めて食べる品で、格別な感動はなかったが、個性的で、そこそこよかったかなという感じ。日本ではお目にかかれないものであることは確か。まぁ、よく言えばチャレンジングだが、 凄く美味しいかと聞かれると、たいしたことはなかった。全体的にぼんやりした、曖昧な味なのに、変なクセがあり、それが「気の利いた」ではなく「奇妙な」アクセントになっていた。この印象は、タイのチェンマイでフランス人に高評価の旧市街の高級ホテルのレストランで食べたディナーに共通したものがあった。 まぁ、でもサービス料&税込でも、ワイン付きディナーで2人で8000円いかない。せっかくホイアンの5つ星に泊まったことだし、一度は食べておいてよかったとは思っている。ちなみに、3泊してチェックアウトした時、「1週間に1度」の特別ディナーだったはずのメニューが、ちゃっかりフロントデスクにまた置かれていたのだった(笑)。
2015.11.27
あるフランス系の青年がベトナムに旅行に来た。キュートなデザインのいいTシャツをお土産に買いたくて、探したが、見つからなかった。だから、彼は決めた。作ってしまおうと。そんなブランド誕生の逸話に、なるほどと頷かされる店、Ginkgo。 ホイアンでたまたま立ち寄ったのだが、コットンの質の良さと、デザインのユニークさに唸ってしまった。Ginkgoとはイチョウのこと。その名の通り、どこかにイチョウのマークがあるのが、このブランドの特徴だ。こちらがMiuzumizuお買い上げのノースリーブロングシャツ。 ホイアンの想い出にふさわしいランプと、ごちゃごちゃした配線の面白さが気にいった。フロントとバックで見頃の丈が違うのもいい感じだ。この写真、日本に帰ってきたあと、スーツケースから引っ張り出してすぐ吊るして撮ったものなので、シワになっている、ご容赦を。こちらがホームページから借りて来たモデル着用の写真。赤のショートパンツを合わせているが、膝丈ぐらいの黒のフレアスカートとも合うし、寒くなったらこの下にタートルネックのセーターを着てロングタイトパンツと合わせてもサマになる。日常的に応用のきく重宝なクロージングだ。値段も370,000ドン(2000円ちょっと)と、 この品質を思うと非常に安い。手描き感覚タップリのデザインは、とてもユーニク。素材はオーガニックコットン。柔らかでやさしい肌触りが品質の良さを裏付ける。後ろ肩のところに、ブランドマークであるイチョウが。よく見ると刺繍のアップリケで、裏地にちゃんと補強布が縫い付けてあった。 細かいところまでキチンと作ってある。Mizumizuはよく旅先でTシャツを買うのだが、これまでで最悪の品質を誇ったTシャツはNYのスミソニアン博物館で買った、恐竜のデザインのTシャツだった。デザインが気にいって買ったのだが、素材は粗悪という二文字がぴったりのコットン。すぐにヨレヨレになり、汗の臭いなど吸収せずに、逆に発散してしまう。どこからああいう粗悪なコットンを輸入していたのだろう?(おそらくは、中国だろうが)。あのころを思うと、観光地でこうしたユニークでハイクオリティなものが見つかり、しかも、それが東南アジアのベトナムだということに隔世の感を覚える。Ginkgoのデザインはお上品な「洗練」ではなく、面白さのある「上質」を訴求している。たとえば、コチラ。ベトナムの信号機のデザインなのだが、左側に「ベトナムの交通法」と書いてあり、右側には、緑 I can go (行ける)黄色 I can go (行ける)赤 I still can go (まだ行ける)。ベトナムのカオスな道路交通事情を目の当たりにしたあとだけに、爆笑してしまった。 ブランド立ち上げのころのエピソードにもユーモアがたっぷり。「成功はすぐにやってきた。初日に7枚のTシャツを売り上げたのだ!」。2007年8月、1日7枚の売上から始まったGinkgoだが、今はベトナム各地で店舗を展開している。面白みのある上質なデザインと良心的な価格。まさに「お土産にベトナムチックで上質なTシャツを買いたい」という旅行者の期待にスバリ応えてくれる店だ。
2015.11.26
トゥボン川とともにあるホイアン。10月後半から11月にかけて毎年のように台風による洪水に襲われると聞いて、最悪の事態も想定して来たが、幸運なことに、終日ひどい悪天候ということはなかった。気温もこの時期は30度いかない感じ。Mizumizu母は暑さに弱いので、30度越えだったら昼間の街歩きは無理かも、などと思っていたが、杞憂に終わった。蚊もいなかったので、もってきた蚊よけスプレーもほとんど使わずじまい。川には堤防のようなものはなく、水位も常に高い。ちょっと水かさが増せばすぐ溢れてきてしまう。堤防で洪水を防ぐのではなく、水を逃がすことで水害をやり過ごすことを選んだということだ。思えば日本も昔はそういう街が多かった。山口県の萩もそうだ。とはいえ、頻繁に街が水に浸るので、自動両替機などは故障が多いらしい。旅行者は注意が必要だ。ホイアンの街といえば、黄色い建物の外壁が有名。中国で黄色が縁起のいい色とされていたかららしい。来る前は、「黄色い建物って、どーよ? ボロいのにケバい街じゃないでしょうね?」と懐疑的だったが、ほどよく色が抜けた外壁は、南国の植物の緑、チーク材のくすんだ黒っぽさ、それに入り口につるされたシルクのランタンのとりどりの色とも調和し、美しかった。車もバイクも乗り入れ禁止なので、安心して散策ができる。通る車両はシクロ(人力車)のみ。このシクロ、るるぶ2015版では、「ホーチミンのシクロは30分で50,000ドンから60,000ドンが相場」と書いてあったのだが、ホイアンのシクロのおじさんに聞いたら、いきなり「30分で250,000ドン」と言われた。タクシーに比べてあまりに高い吹っ掛けに、値段交渉をする気も失せて立ち去ったが、おじさんはけっこうしつこく後ろから追いかけて、「ツゥーハンドレッド!」「ワンハンドレッドフィフティ!」などと言っていた。150,000でも高いわ! シクロというのは、どうも好きになれない。シクロを漕いでるおっさん、おじいさんは、気の毒になるくらい痩せて貧相な人が多い。貧困層の老人に漕いでもらって自分がふんぞり返るのも嫌だし、だからといって法外な吹っ掛けを「人助け」と思って払う気にもなれないのだ。それでも夜に旧市街をシクロに乗ってめぐるのは、良さそうだ。街灯もなく、ランタンの灯りだけに照らされた夜のホイアンを…そうも思ったのだが、なんとなくチャンスがなくて結局乗らなかった。昼間は、旧市街をぶらぶら歩く。「フーンフンの家」「クアンタンの家」など、有料の歴史的家屋を見て回った。その場その場で5枚綴りのチケットを1枚ずつ切られていく。5枚全部1日で使い切る必要はなし(有効期限というのはないようだった)。様式はだいたい似通っていて、装飾を施したチーク材、精緻な螺鈿細工で飾られた家具などが置いてある。間口は狭いが奥に長く、途中に中庭がある。ちょっとした池があったり、植物を植えた鉢が置いてあったりする。日本的な要素もあると言うのだが、ほとんど感じなかった。あくまで中華風。数百年前の中国文化の影響力の大きさを見る気がした。有料の歴史的な建造物でなくても、旧市街の店は高級店になればなるほど、雰囲気がある。ホイアンは洋服の街。オーダーメイドの店も多い。今回はお世話にならなかったが、ブラックシルクのタイトスカートぐらいなら作ってもらってもいいかもしれない。もし次にベトナムに行くことがあったら考えよう。ぐるっと歩いているだけだと、みな同じような店に見えて、はじめのうちは買い物欲もあまり湧かなかった。だが、じっくり見ると思た以上に個性的な店が多いことに気づく。気づいてからは、爆買いが始まってしまったのだった(笑)。
2015.11.25
ホイアンの旧市街は、日本橋付近が「一等地」だが、そこに複数の店舗を構えるシルク&コットンの衣類・インテリアブランドmetiseko。ここは今回Mizumizuが見て回った中では、トップのデザイン性とクオリティを誇る店だった。まず入ったのは、日本橋のすぐそばにある小さめの店舗。ベトナムの自然をモチーフにしながら、明らかにフランスのセンス、そして北欧デザインのエッセンスも取り入れている。シルク製品がとりわけ目を惹く。 非常に薄く、南国の微風をうけて袖や裾がたなびく姿はさぞやチャーミングだろうと想像できる。デザインはヨーロッパ的な洗練も感じるが、やはり「ベトナムでしか、ないだろう」と思わせるもの。それは、もしかしたら外国人のイメージする「ベトナム」かもしれないが。いろいろ見ていたら、店員に熱心に試着を勧められ、うかうか着てしまった(笑)。デザインは気にいっても、着てみると案外似合わないモノもある。がっかり。が、逆の場合もある。 こちらが、着てみたら案外似合ってMizumizuお買い上げとなったトップス。熱帯らしい大きな柄だが、どこか保守的でもある。幅広い年齢層に合うデザイン。深いVネックはわずかに曲線に描くように縫ってあり、ウエスト部分がしぼってある。7分袖なので、たっぷり広がった袖口も邪魔にならない。着てみると、さすがはシルク。肌になじむ極上の着心地。シルクはあとあとの扱いが面倒なのだが、この着心地の誘惑には勝てず。値段は、2,150,000ドン(約12,000円)。思ったより高かった(汗)。今回の旅行で思ったが、ベトナムもいいものは、もうそれほど安くはない。逆の言い方をすれば、品質やデザインも向上してきていて、日本と差がなくなってきているというべきかもしれない。 最近日本に頻繁に出回っている、発色も着心地もよくないヤスモノのシルクを思うと、ベトナムと日本が逆転してしまったようにすら感じた。日本橋から少し離れたところにmetisekoは、もう1店舗構えており、そこは非常にハイセンスな内装で、ちょっとしたミュージアムのようだった。 入ると迎えてくれるのは、高い天井にチークの張り材、 そして華やかなランタンだ。ホイアンの旧家はたいてい、細長く、間口は狭いが奥にちょっとした中庭を設けている。その伝統を踏襲したのか、店の奥にパテオがある。 植物やランタンといったモチーフはベトナムだが、感覚は明らかに西洋的。薄い白いカーテンが風を受けてたなびく様がまた幻想的で心地よい。 ホイアンで見た最高に美しいパテオだった。ここの維持・管理だけでも大変そうだ。インテリア商品も素晴らしく美しく、そして値段はとってもお高い(笑)。写真はシルクの布をたくみに組み合わせたパッチワークのベッドカバーとそれに合わせたクッション。 あまりに店が素敵なので、昼間も再訪した。Mizumizu母はベンダントをお買い上げ。 metisekoはハノイにも店があるよう。 動画の販促サイトもある、こちら。
2015.11.24
ホイアン旧市街観光の目玉、来遠橋(日本橋)。16世紀に日本人がつくり、当時あった日本人街と中国人街を結んでいたという。細い運河にかかった短い太鼓橋で、石造りのがっちりとした土台に、中華風の屋根がついている。日本風なところはまったくないのだが、「ジャパニーズブリッジ」と言えば、英語を話せない現地の人でも方向を教えてくれる。Mizumizuにとって不思議で、かつひそやかに誇らしくもあるのは、この橋を人々が「日本人がかけた」と言い伝えてきたことだ。いつのころからなのかはハッキリしない。建設当初からずっとそう言われてきたのかもしれないし、ある時に、歴史を振り返り、「これは日本人がつくった橋だ」という逸話が蘇って受け継がれたのかもしれない。だが、どちらにせよ、これはとても小さな橋だ。壊してしまおうと思えばいつでもできる。最初にこの橋をかけたのが日本人であったとしても、その記憶を消してしまおうと思えば、残していくより、それは容易はなずだ。建設当初日本人街があったというが、その後の鎖国政策などもあって、日本人はホイアンから消えてしまう。ホイアンの街も、中国の影響が強く残り、かつ中国系と一目で分かる人たちはいまだに住んでいるが、直接日本的なモノや人が残っているわけではない。にもかかわらず、この中華風の装飾の橋が、 「日本橋」なのだ。「ここに日本人がいた」「ここで日本人が仕事した」という記憶が、ホイアンの人々の心に残り、名が残ったということに、日本人に対するホイアンの好意的な感情を見る気がする。中国系とおぼしき人たちは、ベトナム人とは明らかに一線を画してホイアンの街に根付いている。日本人はどうなったのだろう? 日本に帰国した人も多かったかもしれないが、おそらくホイアンに残った人は、現地のベトナム人と同化していったのではないだろうか。日本人というのはそういう生き方を選ぶ民族だと思う。ホイアンの街に感じる不思議なノスタルジーも、何かこの「日本橋」という名が残ったという事実とどこかでつながっている気がする。この街の人はどこか日本人に似ているのだ。店の店員の物腰や働き方も。この感覚は香港やタイでは、あまり感じたことがない。ベトナムドンはかつてのイタリアリラなみに、0が多いが、その分かりにくさに乗じたつり銭ごまかしというのが一度もなかった。 不慣れな東洋人とみると、当たり前のようにつり銭をごまかしてきたかつてのイタリアとはえらい違いだった。商売をしている人は、総じて熱心だが、厚かましいということはない。旧市街から少し外れた場所であっても、いつ来るとも分からないお客さんを辛抱強く待って店を開けている。年に何度も見舞われるという洪水も当たり前のこととして受け入れて生きている。2日目に大きな停電があったのだが、街のあちこちで、自家発電機をぶんぶん回しながらなんとか商売を続けていた。その生き方も、やはりどこか昔の日本人に似ているのだ。 とっくに消えてしまった日本人の残した橋を、「あれは日本人がかけたんだよ」と言い伝えてきてくれたこと。ホイアンに感じる不思議な郷愁と親しみの念は、こうしたこの街の人々のもつ気質から来ているのかもしれない。 日本人橋から見た、東側の旧市街の様子。こちらは街の中から見た日本橋の入り口。 このあたりに、昔は日本人街があったのか?古い家を土産物屋にして、その前に大きな甕をおき、ハスの花を育てている店があった。ベトナムといえば、ハス。蓮茶を買うつもりで来たのだが、見当たらずにとうとう買い損ねた。どこにでもあると思っていたのだが、案外なかった。日本橋の付近は旧市街の中でも、洗練された店が多い。日本橋に近づくにしたがって、だんだん質のいいものを売る店が増える感じだ。黄色い建物に、ブーゲンビリアやハイビスカスといった鮮やかな南の花が美しく映えていた。日本橋の南に川があり、その向こうに中州があって、そこにタクシーがたむろしている。中州から旧市街の入る大きな橋のところには、チケット売り場がある。このチケットは旧市街の有料の歴史的建造物に5つ入れるもの。5つ以上入るときは2度買う必要がある。有料の建造物はかなり数があるので、どこを見るかあらかじめ選んでおいたほうがいいかもしれない。まー、正直言うと、ナンタラの家という旧家はどれも同じような造りだったから、有名どころを選んでおけば5つ以上見る必要もない気がするが。日本橋は通行だけなら無料と書いてあったが、入り口に人がいて、有無を言わさず観光客からチケットを取っていた。「通るだけ」と言えば、不要なのか? よく分からない。 ちなみに、日本橋からHotel Royalへというのは、タクシーの運転手が嫌がった(タクシーは旧市街に入れないので、正確に言うと日本橋の南の川の中州)。「歩いて5分だよ。近すぎる」と言うわけだ。「私の母は足が痛いの」と言って乗せてもらって、20,000ドン(例によって17,000ぐらいを切り上げて払っている。110円)。ホテルから「日本橋まで行きたいから、タクシーを呼んで」と言ったときも、ホテルの目の前にたむろしている(わりと立派な)タクシーは来ず、結構待たされてどこかから小さなタクシーがやってきて乗せてくれた。たったの10,000ドン(55円)だった。ベトナムのタクシーは車種によって初乗り料金が違うよう。だいたい、12,000ドンだったが、(たしか)8,000ドンのもあった。車高の低いボロめのタクシーが安かった。ちょっと分かりにくいのは、タクシーのメーター。初乗り12,000ドンだったら、12.0というふうに表示されているので注意。 <蛇足>日本人の墓(Mizumizuは行かなかったが)を見に行って、「お線香詐欺」にあった人のブログ。http://4travel.jp/travelogue/10220541 気を付けましょう。
2015.11.22
ホイアンのホテルに着いて、少し休んだところでランチの時間になった。事前に調べておいたDao Tien というレストランに行きたいと思い、ホテルのフロント(コンシェルジュ)に、今日これから行きたいが予約できるかどうかを聞いてもらう。電話で予約を取ってくれ、タクシーの手配も頼む。ホテルはホイアンの旧市街の西にあり、Dao Tienは旧市街の東側にある。旧市街にはタクシーの乗り入れが禁止されているのだが、Dao Tienは少しはずれているので、タクシーで至近距離まで行くことができた(真ん前まで車を乗りつけることも可能なのだが、そこまでする必要もなかった)。ホテルから Dao Tienまでタクシーの料金は40,000ドン(220円)。 実際には35,000ドンちょっとぐらいだったのだが、切り上げて払う。タクシーが停まったところにはレストランの看板があり、そこにスタッフが待っていてくれて、「今予約された方ですか?」と言って店まで案内してくれた。見事な連携サービスにびっくり。川沿いのテラス席から入るDao Tienの入り口。欧米人中心ににぎわっていた。キャンバス地のルーフとホイアンらしいランタンの演出が素晴らしい。テーブル席には清潔な白いクロス。南国らしい豊かな植栽越しに川が見える。天気もよく、明るく、最高の気分。はるばる来てよかった!まずは、ホイアンといったらコレでしょのホワイトローズ。米粉でつくった皮に海老のすり身などのフィリングをのせた、見た目は開いた餃子みたいなホイアン名物。「ナンプラー」といって持ってきた甘酸っぱいタレをかけていただく。タレも美味しかったが、ナンプラーという感じはしなかったなあ。Dao Tienのホワイトローズは、ホイアンに古くからある井戸水を使って作っているそうな。オススメと言われて頼んだ、卵と野菜のライスペーパー巻き、ピーナッツソース添え。ソースはややインパクトがなくて、タイで食べたピーナッツソースのが好きだな、と一瞬思ったのだが、これはこれで楽しく堪能した。「ホワイトローズとどっちが好き?」と人懐っこいウエトレスの女性に聞かれたので、「どっちも美味しいけど、ホワイトローズのほうが好き」と答えたら、「私も」と言っていた。こちらは野菜のポタージュ。ちゃんとつくってある。別に絶品スープではなかったが、こういうベーシックな料理の味がしっかりしている店は信頼できる。妙に気にいってしまったミント・レモネード。ミントの青臭さも含めた新鮮さがいい。実は今回のベトナムではフルーツ系のジュースがはずれまくり。唯一気にいったソフトドリンクが最初に飲んだコレだった。ランチはこれだけでお腹がいっぱいになってしまった。もう1つの名物「揚げワンタン」が食べられず残念。お値段は全部で、390,000ドン(2147円。レート0.0055)。VISAカードだけ受け付けていて、現金が不足していたので、カードで払った。後日、夜に「揚げワンタン」を食べに再訪したのだが、チリソースがもうひとつだった。やはりここのイチオシはホワイトローズ。次が卵と野菜のライスペーパー巻き、ピーナツソース添え。夜来たときは、悪天候で雨も風も強かった。だが、ここのテラス席、ルーフ部をかなり頑丈にしつらえてあるらしく、ほとんど雨が落ちてこなかったのには、ちょっと感心したのだった。 天気がよければ雰囲気は最高。味もサービスもいい。タクシーも頼めば呼んでくれる。夜タクシーを呼んでもらったら、店の目の前まで来てくれた。ホイアンに行ったら是非行こう、Dao Tien。
2015.11.20
結論から言うと、今回ホイアンで3泊したHOTEL ROYAL HOI AN - MGALLERY COLLECTIONは、素晴らしく美的で、清潔で、人的サービスも良く、申し分のないホテルだった。だいたいのホテルは、インターネットのホームページの写真のほうが実際よりいいものだが、 HOTEL ROYAL HOI AN - MGALLERY COLLECTIONに関しては、ネットで見た写真どおりか、むしろ逆に実際のほうが素晴らしいくらいだった。まだ新しいので知名度が低く、雨季でお客さんが少ない時期とはいえ、3連泊2人朝付きで39800円(しかもデラックスルーム)というのは破格だった。ホイアンは日帰りですませる人も多いが、実のところ懐の深い街だったし、腰を落ち着けて3泊するのも、ある程度の年齢に達した人にならお薦めできる。 こちらがホテルの部屋。木材と布の使い方がベトナムの洗練を感じさせる。しかし、このクッション。実はかなり邪魔(笑)。夜のベッドメイキングでウォーキングクローゼットの上部にメイドが片づけてくれるのだが、昼間のうちにベッドに寝っ転がろうと思うと、クッションのやり場に困る。バスルームもデザイン性重視で、実は結構使いにくかった。どかーんとデカい風呂桶・・・いやバスタブが鎮座しているのだが、そこには石鹸やシャンプー類を置く場所がない。しょうがないから斜めになってるバスタブの縁においたら、ツルッと滑り落ちて、お湯の中にボチャン。シャワーヘッドはスマホを長くしたようなスクエアな形で持ちにくい。あとから気付いたのだが、バスタブの横にあるシャワールームで髪や体を洗い、このバスタブではお湯に体を浸すだけにすればいいのだ。だが、シャワールームは狭く、水はけがあまりよくない(水はけをやたら気にするのは日本人だけかもしれないが)。シャワーヘッドはバスタブのところにあるのと同じで、モダンでオシャレな形だが、使いにくい。で、バスタブに水を入れたり、抜いたりすると「重さ」が変わって、どこかに当たるのか、「ドン」という音がする(苦笑)。デザインは重視するが、こういう水回りの施工はあまり気にしないのか?ランタンの街、ホイアンのホテルらしく、机の上にはランタン風の照明。アンティークな雰囲気だが、モダンなデザインで、部屋の美しさをより高めていた。ベランダに出ると、真下にプールが見える。東洋チックでモダンなデザインの、細かいモザイクタイルが敷き詰めてある。こういうところは、間違いなく最上級のホテル。泳ぐと金色の小さなモザイクがきらきらと光を放って非常に美しかった。水の温度もちょうどよく、水そのものもきれいだったが、天井はないので、雨が降ると雨水はそのままプールに降り注ぐ。惜しむらくは、専門の脱衣場がなく、水着に着替えたいと言ったら、もろにトイレに案内された。 もちろん非常にきれいなのだが、トイレはトイレだしなあ・・・。夜ライトアップされたプールは、幻想的でロマンチック。プールの向こうには川と中州が見え、視線を遮る高い建物はまったくない。窓からの眺めも「滞在型」ホテルでは大事だが、申し分なし。ホテルの従業員は皆英語を話すのだが、全員が全員うまいわけではない。だが皆、とても感じがよかった。フロント(およびコンシェルジュサービス担当)の女性は堪能。コンシェルジュサービスは非常によかった。タクシーを呼ぶのはもちろんだが、ちょっとややこしい行き先だとスタッフがドライバーに説明してくれるし、 レストランの予約をしてくれたり、日本とイタリアに絵葉書をエアメールで送りたいと言った時も、手数料なしで(1枚15,000ドン)でやってくれたし、街の両替屋の営業時間を知りたいと店の名刺を見せたら電話をかけて聞いてくれる。こういうキメ細かさは、もしかしたらお客さんが少ないからできたのかもしれない。 だが、東南アジアのこの人的サービスの良さに慣れると、もはやヨーロッパの――特にフランスの――建物だけは高級なホテルになんか泊まりたくもなくなる。フランスのサービス業の人間の程度の低さは、本当に最悪。ニースのホテルだったか、フロントに数回電話して、簡単なことを聞いたり頼んだりしただけで、モロに迷惑そうな態度で応対した(というか、なるたけ応対したがらない態度を見せた)女性スタッフがいたっけ。ああいう人間がまざって働いていないというだけでも、東南アジアの高級ホテルはストレスなくつくろげる。ちょっと疑問だったのは、部屋の掃除。なぜか、こっちが部屋にいるときを見計らったかのようにやって来る。2日目だったか、10時ぐらいに出かける直前に来たので、「すぐ出て、午後2時ぐらいにいったん帰るから」と伝えたのに、帰ってきてみたら掃除されていない。で、部屋に着いたとたんに、ベルを鳴らす。連泊だから、タオル交換ぐらいでいい、と言われることを期待してるような行動だった。やることはやってもらいたいので、「掃除して。私たちはロビーにいるから」と言って部屋を出て、気持ちのいい風の吹き抜けるロビーでくつろぎながら、掃除が終わるのを待ったりした。客がいない間に完璧に掃除しておくのが真の高級ホテルだと思うのだが、 そこまでは期待できないようだ。だが、値段を考えれば、こういうことは別に文句をつけるほどの話ではない。このホテルに決めたおかげで、期待以上に快適で楽しく、退屈しないホイアン滞在になった。
2015.11.19
出発直前のダナンの天気予報は、涙を誘うものだった(笑)。Mizumizu+Mizumizu母が出発する当日までは晴れマークもあるものの、到着当日から雨マークと雷マークのオンパレード。羽田を深夜1:30に出発し、ホーチミンに早朝6時着。9時50分にダナン行に乗り、11時15分にダナン着。ダナンは小さい空港だった。事前に移動手段についていろいろ調べた。ダナンからホイアンは車で40分ほどで、空港から普通にタクシーを拾って行ってだいたい2000円ぐらいらしい。だが、「ぼったくりタクシー」がないわけではない。今回は女性2人旅。ますます危ない。防衛策として、在ホーチミン日本総領事館が発行している「ぼったくりタクシー防止カード」なるものも存在しているようだが、だからといって遠回りされないとは限らないし、そもそもベトナムの普通のタクシーの運転手は英語ができないから、ダナンの街中へ行くならともかく、別の街であるホイアンまで空港で拾ったタクシーで行くのは不安もある。そこでホテルの送迎サービスを利用することにした。値段は普通のセダンで630,000ドン(3400円ほど)。とってもリーズナブルだ。ちなみに、メルセデスも選べて、もうちょっと値段が高かったが、別に車種なんでどうでもいいので、普通車にした。ダナン空港で荷物をピックアップして外へ出ると、あちこちのホテルのプラカードをもったドライバーが待っている。やはりホテルに送迎を頼むのがスタンダードのよう。Hotel Royal Hoi Anもすぐ見つかった。運転手は、無言のまま笑顔で迎えてくれ、荷物をもって車へ案内してくれる。着いたとたんに雨だったら、かなり意気消沈したと思うのだが、意外にも天気は悪くなかった。車に乗り込むと、ドライバーは無言のまま、丁寧におしぼりと水を差しだす。水は飛行機の中でも貰ったんだけど(笑)。クルマはきれいなトヨタ車だった。無言のまま走り出す運転手。運転はとても丁寧。ダナンの街中を通ると、ウワサに聞くベトナムのバイクの洪水の洗礼を受ける。ギリギリに車をすり抜けて走るバイク。よくこれで事故頻発しないなぁと感心する。街中を出て、海岸沿いの幹線道路を走るころには、バイクはほとんど姿を消した。いえーい、南シナ海だ!ヤシの木の向こうの青い海を見て、バカンス気分が盛り上がってきた。そのままマーブルマウンテンを横目に見て(巨大なエレベーターも見えた)、ホイアンへ。迎えに来てもらうってラクだな~。 くつろいだ気持ちでホテルまで移動できた。運転手は最後まで丁寧な物腰で、しかし無言を貫いた(笑)。ベトナムは、調べれば調べるほど公共交通機関を利用しての移動は個人外国旅行者にとって非常に大変だと分かったが、公共タクシー&チャータータクシーは安く、特にチャータータクシーは車もきれい、運転手も運転が丁寧で快適。これに今回はずいぶん助けられた。ちなみに、3日後。ホイアンからフエに移動するときは、だんだん天気が悪くなり、途中寄ったLang Coビーチの南シナ海はこんなだった↓ 最終日をダナンのビーチリゾートで、とチラと考えもしたのだが、しなくてよかった。単に雨ならともかく、こんなに荒れた茶色の海を見ていたら、気分が滅入ってしまう。
2015.11.18
4泊のベトナム旅行の最終夜をどこにするか決めないまま、10月も中旬を過ぎた。台風が来て、ホイアンからフエに移動できない最悪の状況になったとき、空港に近いダナン泊にするか。あるいはホイアン延長という選択肢も考えてのことだったのだが、出発10日前になってベトナム中部の天気予報を見ていると、どうやら旅行中に大きな台風にはぶつからないだろうと希望が持てた。あまりよく分からないなりに、ベトナムや赤道付近の雲の様子などを見ても、台風のコドモは見当たらない感じ。そこで、世界遺産の建築群が売りのフエに行くことに決め、フエのホテルを予約することにする。さて、どこにしよう?ネットで見ると、フエでも指折りの高級ホテル「インペリアル」も雨季のためか割引をやっている。だが、フエは名所の見学中心になるし、ホテルは別にそんなに豪華でなくてもいい。天気は大丈夫そうとはいえ、万が一の大雨の場合、フエまで行けなかったら、前払いの宿泊費は無駄になってしまう。そんなことも考えていると、ネットでやたらと評判のいい安宿(失礼!)が見つかった。Holiday Diamond Hotelhttp://www.tripadvisor.jp/Hotel_Review-g293926-d2697629-Reviews-Holiday_Diamond_Hotel-Hue_Thua_Thien_Hue_Province.html#REVIEWS 一瞬、ホリデーイン・ホテル系列かと思うが、違う。2つ星のホテルなのだが、ネットの評判がえらくいい。「スタッフの対応がいい」「食事がおいしい」「ホイアンのホテルまで迎えを頼んだら、4500円ほどでタクシーを手配してくれた」「名所めぐりで、時間がないといったらバイクタクシーを手配してくれた」。 ちょっと困惑したのは、このホテルのホームページ、あたかも5つ星のような表示があることと、地図の位置がいい加減だということだ。 http://hueholidaydiamondhotel.com/locationロケーションはどうやら車の入れない細い路地にあるらしい。だが、まあホイアンまでタクシーを手配してくれるというなら、直接連れて行ってもらえばいいことだし、何より値段が安い。デラックスツイン、朝付きで1泊3000円ほど。 1人1500円(笑)。これなら、突然の悪天候でキャンセルせざるを得なくなっても惜しい値段ではない。予約は、その時に一番の安値を提供していたネットサイトのAgodaを通じて行い、予約確定した翌日に、ホームぺージにあったgmailにメールを送り、ホイアンのホテルまで迎えを頼めるのか、値段はいくらなのか聞いてみた。すると即行で返事が来た。来たのだが・・・ Option 1: From Hue to Hoi An, you also can stop to visit ( not stop-depend on you ) Hai Van pass, Lang Co beach, Marble mountain and your hotel in Hoi An with cost:55usd/car. Option 2: From option 1, you will continue to visit more My Son Holy land,and then to your hotel in Hoi An with cost: 80usd/car. と、フエからホイアンに行くオプションを書いてきただけ(笑)。おいおい、ホイアンからフエだよ、と再度確認のメールを送る。途中の観光は不要、11時ぐらいにホイアンを出発。ただダナンで食事を取りたい、行きたいレストランはMi Quang 1Aと決まっているから、そこに寄って、さらに風光明媚なハイ・バン峠は通りたい(ダナン~フエ間は峠越えルートとトンネルルートがあり、峠越えのが時間はかかるが景色がいいのだ)。それでいくらになるの? と聞いたところ、またもすぐに返事が来て、今度はちゃんと話が通じていた。Hoi An at 11:00am: Royal Hotel Hoi An →Mi Quang 1A (Lunch )→Hai Van pass→our Hotel with cost :50usd/car (4 seats car) フエ観光をした人のブログを読んでいると、フエ郊外の名所めぐりをするのにタクシーをチャーターしようとホテルに頼んだら80米ドルだと言われ、驚いけど他に方法がなくて払った、なんて書いている人もいる。 30分ほどで行ける郊外の名所めぐり半日で80米ドルも取ってタクシー手配するホテルに比べたら、片道3時間もかかる長遠距離のホイアンまで迎えに来てくれて、50米ドルなら十分リーズナブルだ(実際にはカード払いにしたので、3%の手数料が上乗せされた)。4500円というネット情報より上がっているが、許容範囲だろう。日本なら新宿から成田までリムジンバスで行っても2人で6000円だ。 すぐにOKのメールを送ると、ホイアンのホテルのルームナンバーを知らせてくれという。それは行ってみないと分からないので、 ホイアンのホテルに着いてメールを送ることができたら知らせるけれども、Hotel Royalで名前を言ってくれれば大丈夫だと返事をした。了解、とまたすぐ返事が返ってきた。 このメールの速さは素晴らしい。 というわけで、 最終夜の予定も立ち、いよいよベトナムへ飛ぶだけとなったのだった。
2015.11.17
今回、羽田発着の便でホーチミン乗り換え、ダナン行きのベトナム航空国内線をJALを通じて予約したワケなのだが、ベトナム航空国内線ってのはとんでもなく信頼できないと思い知ることになった。まず、出発の数週間前。JALから電話があり、行きのホーチミン→ダナン行きの便が変わり、50分遅れの出発になると言われた。早朝6時について、9時発予定だったのが、9時50分発になるので、ほぼ4時間もホーチミン空港で待つことになるというわけだ。かなり、ムカッとはしたが、今さらどうしようもないので承諾した。ところがコトはこれだけでは終わらなかったのだ。結局最終日の夜はフエに泊まることにして、フエのホテルに向かうタクシーに乗っていたら、ピコッっと、カエルが飛び出すような、スカイプの「メッセージ入りました」音が聞こえた。スカイプで連絡してくるのは、日本のMizumizu連れ合いだけなので、カバンからごそごそとスマホを取り出すと、「今、JALから連絡があり、至急本人からJALに連絡が欲しいということだ。個人情報に関わることなので、夫でも内容は言えないそうだ」 という。JALに連絡しろって、今ベトナム旅行中なんですが? どこのJALにどうやって連絡しろと? しかし、おそらくは、 飛行機の変更で、多分またベトナム航空の国内線ではないかと予想はついた。「飛行機の変更だと困るから、個人情報なんたらとか言ってないで、家族に出発時間の変更なら伝えてくれるようJALに言ってくれる?」とスカイプでメッセージを送る。そのとおりにしてくれて、案の定、19:55の出発の便が欠航となり、18:40になると、大事な話はとりあえずスカイプ経由でMizumizu連れ合いから聞くことができた。JAL担当者にスマホの番号を伝えてもらうと、ちゃんとかかってきたのだが、「Eチケットを取り直していただかないといけないのですが」などと言う。 はあっ? JALのサイトに入ろうにも、暗証番号を控えてきていないし、いつもEチケットはプリンターで出力するのだが、プリンターはもっていない。出発は明日だ。焦りまくって、ネットで取り直すのは自信がないと伝えると、「番号が変更されるので、それを調べてまた折り返す」とのこと。その番号を控えていけば、大丈夫だということだった。もしベトナムのMizumizu自身に連絡が取れなかったら、個人情報ナンタラとか言っていないで日本の家族に番号を伝えてくれ、そうすればスカイプで連絡は取れ合えるので、と念を押す。帰国直前にこんな連絡が来て、本当に驚き、心配になった。番号の連絡はJALからスマホにちゃんと入り、とりあえず乗れないという事態は避けることができたと安心したのは、出発前日の夕方。それでも、心配なので、ダナン空港に早めに行くことに。で、最終日、早めに空港に行ったら早すぎて、また無駄にダナン空港で待つ。カウンターが開くのを待って、すぐに便の変更の話をしたら、「パスポートをお願いします」と言われ、JALが伝えてきた番号など不要のまま、拍子抜けするぐらいあっさりチェックインできた。パスポート番号は、日本から出国する前にJALを通じてベトナム航空から照会があり、伝えてあったのだ。どうも、それでもうコトは足りた様子。カウンターのねーちゃんに、「なぜ突然、19:55の便がキャンセルになったのか」と、一応聞いてみたが、答えは、一言。I don't know.やっぱりネ。そう言うと思った。知らないハズないと思うのだ。行きも変更、帰りも突然変更。しかも、両方とも、乗り換え客にとっては、待ち時間が1時間延びる、不便な方向に。おそらくベトナム航空のダナン行はしょっちゅうこういうことがあるんだろう。乗客が少ないから1便キャンセルしてまとめちゃおう、ぐらいの発想かもしれない。しかしね、酷い悪天候でもなんでもないのに、前日に便がキャンセルになって、時間が「早まる」なんて、そりゃないでしょ?JALからの電話をMizumizu連れ合いがたまたま取ることができたからよかったが、 連絡つかない可能性のが高いし、そうなったら、当日までこっちは知らずに旅行をしていた。で、国内線だからと、うっかり1時間ほど前につけばいいやとギリギリまで観光でもしていたら、乗れなかった可能性大じゃないですか!こんなこともあるとは。事前対処はどうしたらいいのだろう? フライトスケジュールを当日の朝、航空会社に問い合わせる? いや、やはり国内線であっても、当日2時間前には飛行場に着くようにすることかもしれない。個人旅行はこういうところが面倒だ。
2015.11.16
今回のベトナム滞在。スマホでネット接続やテザリングをするつもりで情報を集めた。スマホ片手に海外旅行をしている人たちのブログを読むと、SIMカードを現地で購入して、簡単にやっている様子。しかし、スマホ乗り遅れ世代のMizumizuには、不安がいっぱい。自分のスマホがSIMフリーであることは確認済みだが、本当にちゃんと動作するだろうか?値段はどのくらい? ということで、事前に参照したサイトは、以下。http://s-max.jp/archives/1627129.htmlこれを見るといろいろプランがあるようだが、1日ごとにSIMカードを入れ替えるのは面倒だし、トラブルが起こった時、自分で対処できるかどうか分からない。4泊5日と滞在期間は短いのだが、Mizumizuの場合(旅行者としてはレアケースだと思うのだが)、添付では送れないような重いファイルをダウンロードする場合もあるので、通信容量が600MBではちょっと心もとない。ということは、30日有効、通信容量1.5G、120,000ドン(660円)にしておけば安心だ、とアタリをつける。 当日は、早朝の6時にMizumizuたちはホーチミンの空港に着いた。国際線を出て国内線までちょっと歩くのだが、国際線を出るときに、両替とSIMカードを売っている店が1つだけあいているのを見かけた。が、そこではSIMカードは30日有効・通信容量1Gで150,000ドン(810円)と1種類しか扱っていない様子。選択肢がないし、まあこれなら、国内線のほうにもあいてる店はあるだろう、あわよくば、もうちょっとプランを選べる店があるかもと淡い期待も持って通過する。ところが、国内線ターミナルのほうの店も1つしか見つからず、しかもしっかり朝8時からの営業だった(汗)。乗り継ぎの便は9時すぎなので、時間は十分ある。国内線のターミナルビルに入って、荷物を預け直す。セキュリティを通過してからでもSIMカードを売る店はあるかな? と期待したが、なかった。なので、8時まで待って、Mizumizu母を搭乗口付近に残し、いったん外に出て店に行った。ネットで見たような選択肢はその店にもなく、 30日有効・通信容量1Gで150,000ドンと1種類だけ。まぁ、これは売るほうの気持ちは分かる。選択肢があっても旅行者が迷って延々と説明を求められたりしたら面倒だし、30日有効・通信容量1Gだったら、まずどんなニーズにも応えられる。で、自動的に30日有効・通信容量1Gで150,000ドンのSIMカードを買うことになったのだが、ベトナムドンを持っていない(汗)。目の前に銀行があるのだが、店の人に、「今日は土曜日だからあかない」と言われる(汗)。しょうがないので、クレジットカードのキャッシングでもするかと思ったら、「私たちが両替するから」と言われた。レートを聞くと、5000円で800,000ドン(0.00625)とえらく悪い。「どこで替えても同じよ」とウソを言う店のおばさん。ネットで、すでにベトナムで一番いい両替は街中の両替屋だと情報を得ている。「ちょっとなー」としぶっていると、850,000ドンにしてくれた(レート0.00588)。 ちなみにホイアンで「レートがいい」とネットで見た街中の両替所ではレート0.0055で両替できたのだ。だから、「どこでも同じ」なんてのはもちろんデタラメだが、ここは空港だし、店だし、土曜日の早朝で選択肢はないし、仕方がない。こういう場合は、たくさん替えないことだ。ホイアンのレートの良かった街中の両替所:35 Travel Agency (旧市街のマーケットのそば) 1万円替えて1820,000ドン (レート0.0055)。5000円換算だと、ホーチミンの空港の店では850,000ドンだが、こちらでは910,000ドンになったということ。差引60,000ドンで、円換算だと5000円当たり、330円お得(笑)だということ。SIMカードの入れ替えは、店のおねーちゃんに頼む。さっさと雑にやってくれるねーちゃん。すぐにインターネットはつながった。 またセキュリティを通過して、国内線の搭乗口へ戻り、ノートパソコンを取り出して、テザリングができるかチェックする。簡単にできて、メールは順調に入ってきた。ヤレヤレ。これが一番心配だったので、ほっと一安心。 スマホのGメールを同期させているのだが、Gメールは同期といいつつ、かなり時間差がある。あまりアテにならないのだ。 次に、ラインが使えるかチェックする。そのまま使える。スカイプだけがおかしくなり、パスワードを入れて再ログインしてもできない。パスワードが違っているのかも。しかし、正しいと思ったパスワードでもログインできないので、スカイプにワンタイムパスワードを発行してもらって試みる。ワンタイムパスワードは、えらく長く(汗)、コピーもできないので、手で別紙に書き写して慎重に入れるという、なんとも原始的で間違いやすい方法。1度失敗して、ワンタイムパスワードを2度発行してもらったが、2度目になんとかつながった。ふー。 たっぷりある乗り継ぎ時間のおかげで、全部チェックできた。 便利な世の中だ。予想外のトラブルが起こらなければ、だが。 これでテザリングがなぜかできなかったりしたら、おそらく自分ではどうにも解決できないだろう。
2015.11.15
ベトナムに行きたいと思っていた。まだ行ったことがない。ベトナムの文化遺産や雑貨、中国やフランスの影響を受けた料理にも興味がある。 南北に長いベトナム。行くならまずは、中部の世界遺産都市フエ、ホイアンがいいかなと漠然と思っていた。そんな時に、Travelzooからホイアンの5つ星ホテル3連泊40%引きという宣伝が入ってきた。Travelzooはレストランの割引クーポンを時々買うのだが、案外当たる。今回はHotel Royal Hoi An MGallery Collectionという新しいホテルのプロモーションのよう。眺めのいいデラックスツインルームで、朝付き、3連泊でトータル3万9800円。Travelzooでクーポンをまず買い、予約はホテルに直接自分で行うシステムだという。5つ星ホテルが1人1泊6,633円という計算だ。ホテルのホームページを見ても、イイ感じだし、これはかなりお得な企画でしょう。Mizumizu母を誘ったところ、「行きたい」とメールで返事が来た。 クーポンだけ先に買って、泊まりたい時に予約が取れないとまずいので、まずは、日程を決めることから始めた。6月のことだ。ホテルのクーポン自体は12月末まで有効なのだが、なにせ外国、しかもベトナムの地方のホイアンだから、きっちり予定を組まずにホテルのクーポンだけ買うのは危険。まず考えたのは9月のシルバーウィークだが、この時期は案の定、飛行機代が高い。ならば11月初めの飛び石連休を、と考えた。ホイアンに行く場合、一番近い飛行場はダナン。成田から直行便が出ているのだが、直行便だと、日中まるまる移動に使うタイムスケジュールになってしまう。羽田から出ているJALのホーチミン行きで、ベトナム航空のホーチミン―ダナン線を利用すれば、行きは深夜(01:30)に出発、早朝にホーチミン、3時間ほどの乗り換え時間を待てば、午前中にダナンに着けることが分かった。外国の航空会社が出している格安航空チケットだと、乗り換えの待ち時間が非常に長くなるということも調べた。 この日程で予約が取れるかどうかを 、ホテルにメールで問い合わせる(英語のみ)。するとすぐ返事が来て、予約可能だという。すぐ返事が来るのは信頼できるホテルだ。JALを通したホーチミン経由ダナン行の便もネットで予約できた(1人往復6万9500円)ので、そこで初めてTravelzooからクーポンを購入。ホテルへメールして予約を確定させた。ちょっと手続きの順番は面倒だったが、 順調に終わり、ヤレヤレとベトナム中部の情報を集め始めたら。そこで、とんでもない事実にぶち当たる。ベトナム中部は、南部や北部とまた気候が違い、10月・11月は台風も来て、洪水になることもあり、旅行するには最悪。できれば避けるべき。なんだという。ガーン!知らなかった。 なんとなくタイのチェンマイと緯度はさほど変わらないから、11月は気候がいいような気がしていた。まぁ、だいたい東南アジアの高級ホテルが値段を下げるのは雨季の気候が悪い時期と決まっているが、ホイアンは「洪水で街が一時的に水没」するのも珍しくないらしい(しかも、それが10月末から11月に集中)。ホイアン3泊にフエ1泊のつもりでいたのだが、ホイアンからフエはクルマで3時間かかる距離だ。最悪の場合、ホイアンからフエに移動さえできないかも? ダナンからホイアンはクルマで40分ほど。最悪の最悪で台風が来ても、Hotel Royal までは行けるだろうし、 5つ星の新しいホテルならホイアンを毎年のように襲う洪水対策(だいたい1日程度で引くらしい)はそれなににできているだろうし、洪水で身動き取れなくても、ホテルで休んでいればいいし・・・ と最悪のシナリオを考えるMizumizu。しかし、フエまで行けないような天候の場合は、最終日はダナンに泊まることも考えて、フエのホテルは直前まで予約しないことにした。
2015.11.13
全41件 (41件中 1-41件目)
1