ソクラテスの日記

ペットの防災



恥ずかしながらその当時は「動物の救援活動」と言われてもピンと来ない有様でしたが、某サイトで知り合った方々がケージや餌の確保に走り回っておられるのを知る事となり、非常時のペットの扱いは「とても大変だ」と云う印象を強く持ちました。

それから後も幾つか災害は起こりましたが、その都度話題となるのは「ペットは避難所に連れて行けない」ことです。

一緒に居る飼い主から見れば我が子同然でも、非常時に大勢の人が集う場所では動物も混乱しますし、衛生面の心配もあげられます。

また決して動物に好感を持っている人達ばかりではありません。

ここ数年の間はネットの普及もますます広がり、被災地域の情報も一早く入手できるようになったことから、ボランティアの方々の動きも活発になり、自治体によってはペット専用の避難所を設置して下さる所もあるようですが、なにぶん被災した直後は大変混乱しています。

特にペット専用となると災害の大きさや自治体によっても未確定な事も多いので、家族や親しい方も交えて非常時の行動を取り決めておいた方が良いと云えるでしょう。

どうしても離れたくない方は、車などの隔離された場所で凌ぐことになりそうですが、日頃からリードに慣らしたり、トイレの変化には大変敏感な猫ですから携帯トイレに慣らす、人間用のトイレに慣らす等、その辺りの事も念頭に入れなければなりません。

また長期に渡って座った姿勢で居ることは、自身がエコノミー症候群を招く可能性が高くなりますので気をつけましょう。

ふいに来る地震の場合、ご家族が揃っている時なら、「猫を抱く係り」「脱出口を確保する係り」等、役割を分担しておくのも良いですが、不幸にもパニックを起こして飛び出し、はぐれてしまった場合は深追いはせず、猫の本能に任せなければどうしようもならないケースも出てきます。

大抵物陰に隠れてじっとしていますので、周辺の安全が確認できたら根気良く探して下さい。

猫も不安な気持ちを抱えてどうして良いか分からずにいるのです。

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避難所の掲示板で情報を得たり、近隣で保護活動をしている団体の協力を求める方法もありますが、避難所の生活が長期に渡るとやむを得ず里親や一時預かり先を探さねばならない飼い主さんも多く居たことが報告されています。

何れの場合でも共に行く末が幸せでなければなりません。

新たに引き受けて下さる方が信頼できる方や団体かどうか、納得が行くまで調べて飼い主としての責任を果たして戴きたいと思います。

如何なる場合もそうですが、災害時には自らの命も危険にさらされているものです。

事前に、日頃から慌てずに行動できる様な対策を考えておきましょう。



災害の前にしておきたい事

・万一の時の預け先を探しておく

・キャリーバッグ内でも寝られるように慣らしておく

・外出を自由にさせている猫の場合、行動範囲(テリトリー)を知っておく

・不幸にして「ノラ化してしまった場合の二次的な悲劇(望まない妊娠)」を防ぐ為、避妊手術を済ませておく


近年では個体識別(マイクロチップ)の埋め込みをしていただける獣医さんもあるようですが、上記の3項だけでも心強いものです。

また、風水害等で街が浸水しそうだと予測できる場合は外出させない、また早めに連れ帰るなどしたほうが良いでしょう。


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