廃線跡
この路線が廃止されてからもう何年も経つ
本当に残念な気持ちでならなかった
ずっと親しんできた電車がなくなってしまうんだ
できるものなら存続してほしかった
あの時のことは鮮明に思い出される
駅では様々なグッズ販売や写真展などがあった
もうじきにお別れだというそんな実感なんかどこにもなかった
時が経ち、久々に廃線跡を歩いてみた
いつも乗り降りしていた駅の跡地はすっかり廃墟と化していた
もうどこにもあの頃の面影は残っていない
この場所だけ、あのときから時間が止まったままになっている
いくら存続してほしいと願っても、やはり時代の流れに逆らうことはできなかった
こうなることが必然だったというのか
今はもう、何も無かったかのように周りの人々は生活している
何もかも忘れてしまったのか いつも当たり前に存在していた路線のことを
けれど、何があっても絶対に忘れない ここに列車が走っていたことは
この路線があったおかげで今の自分がこうしてここにいるんだ
心の中の大切なアルバムの1ページにしまっておこう・・・・・・・・
あとがき
私の実家の目の前を走っていた電鉄線をテーマに作ってみました。
この路線が私の鉄道趣味の原点なのではないかと思います。
小学校の頃は毎日のように踏切が鳴り出すと走って外に飛び出していたものです。
本当に懐かしいですよ。このことは絶対に忘れてしまいたくはないですね。
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