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2013年11月02日

辛子明太子『ふくや』のアビスパ支援に思うこと

テーマ：サッカー　Ｊリーグ♪(3952)

カテゴリ：九州のサッカー（Jリーグ＆高校）

資金繰り悪化による経営危機が発覚したサッカーJリーグの
アビスパ福岡 でしたが、
福岡の有力企業『七社会』からは追加支援が得られず、
高島宗一郎・福岡市長も財政支援を行わないことを表明しました。

Jリーグの規約では3期連続で赤字を計上するなどした場合に、
クラブライセンスが剥奪 され、
リーグ自体からの退会 になる可能性もあります。

地元有力企業・自治体から完全に見放された形となったアビスパでしたが、
スポンサー企業の1つであり、辛子明太子で有名な 株式会社ふくや が、
アビスパ支援商品を販売 し、
その売上がアビスパに寄付されることになりました。

早速11月1日から販売が開始されたのですが、支援商品の1つである
3000円のギフトセット1000個分が 販売から3～4時間で完売 しました！

これを受けてふくやはこのセットの追加販売を決めました。
当初ふくやは完売した際の支援金額を500万円としていましたが、
追加販売によって 888万円に増額 される見通しとなりました。

しかし、発表されている時点で不足している金額は5000万円で、
ふくやの寄付だけでは焼け石に水状態です。
そして個人的には 支援金が有効的に活用されるのか が
非常に気になるところです。
せっかく資金が集まっても補強がうまくいかなければ、
ライセンスが剥奪される時間が先延ばしになっただけだと思います。

そもそもアビスパの母体となった球団は静岡県藤枝市から移転したクラブであり、
昔から福岡市に存在したクラブではなく、いわゆる『外様』状態です。
これはプロ野球のホークスにも言えることですが、
こちらはかつて平和台を本拠地としていたクラウンライター・ライオンズの監督だった
故・根本陸夫氏の尽力によって弱小チームが生まれ変わり、
移転から10年でリーグ優勝・日本一になることができました。
それからホークス人気が定着したことは言うまでも無いでしょう。

ですがアビスパには根本氏のような人材がいるわけでなく、
有力な選手が全然入って来ない・定着しないので、
弱い→勝てない→人気が出ない→客が来ない→金がないと
負の連鎖を繰り返している状態なのです。

支援が集まるのはいいことだと思いますが、
今のままでは無駄金となる可能性があることは否めません。
ですが人口が100万人以上いる自治体でJリーグ球団が無いというのは
Jリーグ的にもマズいのではないかと思います。

そこで個人的にはアビスパをいったん解散して、
本当に強いチームを作りたいという意思のある人達によって新会社を作り、
Jリーグ球団を定着させるべく自治体や地元企業だけでなく、
日本サッカー協会や国も全面的に協力してもらうというのはどうでしょうか？

たとえば九州にはサッカーの強い高校がいくつもありますので、
日本サッカー協会が福岡の球団にその高校から優秀な選手を入りやすくしたり、
日本代表の常連選手を福岡の球団に複数配置できるようにしてもらうのです。
（ホークスも地元九州の学校や企業から選手を獲っていますからね。）

そして国も福岡でのサッカー人気定着のために、
『サッカー特区』を作って税制優遇などの支援をしてはどうかと思います。
どうせなら楽天の日本一＆超スーパールーキー松井の加入によって
莫大な経済効果が生まれて復興支援など必要なくなるかもしれない
宮城県の復興予算を、そっくりそのまま福岡でのサッカー定着のために
使うというのはどうでしょうか？
あとマー君のポスティングで入る金も東北復興のために寄付される予定ですので、
それに相当する額の復興予算も福岡に回してもらってはどうかと思います。

福岡ではサッカーがこんな状態で、ホークスもドラフトで無名選手しか入らず、
市民は来季に明るい未来が見えない状態ですので、
ぜひとも国を挙げて福岡を元気にしてもらいたいと思います。

福岡のプロスポーツチームが全国屈指の常勝球団になることによって
経済効果が生まれる日が来ることを願っています。
それでは、今日はここまで。