九州出身者がつくる九州情報館。

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2017年04月09日
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テーマ: 鉄道雑談(1523)
国鉄時代から長きにわたり活躍した 583系寝台電車 が、
昨日 引退 の時を迎えました。
国鉄581系(月光)
(写真は九州鉄道博物館に展示されている581系です。)

583系やその兄弟である581系は 世界初の寝台電車 で、1967年に誕生しました。
ちなみに581系と583系の違いは、581系が直流・交流60Hzに対応しているのに対し、
583系は直流・交流50/60Hzの3電源に対応しています。
つまり581系は50Hz帯である東日本には乗り入れできないのです。

最初にこの形式が運用されたのが、新大阪と博多を結ぶ寝台特急の『月光』であったことから
『月光型』 の異名を持っています。
ちなみに夜は『月光』として運用された車両が、昼には当時新大阪と大分を結んでいた
昼行特急の『みどり』に使用されていました。
また、デビュー当初は全車両が 南福岡電車区 に在籍していました。

その後583系や581系は名古屋と博多を結んだ寝台特急『金星』や、
名古屋と熊本を結んだ昼行特急『つばめ』、
新大阪と宮崎を結んだ寝台特急『彗星』、
そして現在も九州で走り続ける『有明』や『にちりん』に使用されてきました。

しかし、1984年を最後に九州での運用が無くなりました。
また、全国的に新幹線が相次いで開業したことから余剰車両が発生し、
一部の車両は 普通電車に改造 されて各地で活躍しました。

その1つである715系は長崎本線や佐世保線で活躍しました。
これで九州内では唯一特急としては走っていなかった長崎県にも乗り入れる形になりました。
そう考えると583系や581系は九州に相当ゆかりのある車両だと言えます。

ですが長崎本線・佐世保線で活躍した715系も813系や817系に置き換えられ、
ほとんどが廃車になってしまいましたが、
廃車を免れてJR九州の小倉工場に留置されていた車両が寝台電車時代の姿に復元され、
現在、九州鉄道博物館で静態保存されています。

581系や583系はその後JR西日本の急行『きたぐに』用やJR東日本の団体臨時車両として
余生を送っていましたが、『きたぐに』の廃止によりJR西日本の車両が無くなり、
ついに昨日、最後に残っていたJR東日本の583系車両も運行を終えました。

静態保存の車両は九州鉄道博物館でこれからも見ることができますが、
動いている車両は1回だけ廃止前の『きたぐに』に乗った時のみになってしまいました。
50年にわたり多くの旅人を運んだ583系や581系、本当にお疲れ様でした。

それでは、今日はここまで。



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最終更新日  2017年04月09日 19時03分06秒


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