九州出身者がつくる九州情報館。

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2017年06月21日
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テーマ: ニュース(99377)
今年限りでの現役引退がほぼ確定していた、将棋界で現役最年長(77歳)の棋士である
加藤一二三(ひふみ)九段 (福岡県嘉麻市出身)が20日、
東京・千駄ヶ谷の将棋会館で行われた竜王戦6組昇級者決定戦で
高野智史四段に98手で敗れ、同日付での 現役引退 が決まってしまいました。

勝敗が決まると加藤九段は足早に対局場を後にして、
あらかじめ呼んでおいたタクシーに乗って帰宅してしまいました。
通常、プロの将棋の対局が終わった後は 『感想戦』 という
対局の内容を振り返る行為が行われるのが慣例となっていますが、
加藤九段は 「今日は感想戦は無しで。」 と言い残して去っていきました。

感想戦を行う事は義務ではありませんが、
観戦記者が立ち会う対局で感想戦が行われないのは極めて異例なことです。
技術の向上や戦術の開発など、プロの棋士にとって感想戦は重要なものですが、
翌日からプロでは無くなるひふみんにとっては不要なものだと思ったのかもしれません。

その後自身のtwitter上で加藤九段は、
「天職である将棋に、最善の環境の中、
生涯を懸け全身全霊を傾け打ち込むことができました。
幸せな棋士人生をありがとうございました。」

とつぶやいていました。

デビューしたのが14歳7カ月という記録は、
昨年 藤井聡太四段 が更新するまで打ち破られることのなかった記録ですが、
そこから 63年 もの間現役生活を送ることができたのはすごいと思います。

しかも藤井四段のデビュー戦が加藤九段ということですので、
『神武以来の天才』と『新世代の天才』 が1戦交えたことは
本当にすごいことだと思います。
その藤井四段は今日、 デビューから28連勝 という30年ぶりの大記録を達成しました。

そんな加藤九段は今日出演したテレビで藤井四段の快挙について、
「あと5連勝は行ける。」
と太鼓判を押していました。
レジェンドの引退と新星の快挙が一気に訪れ、
将棋の世界で1つの区切りの時が、まさに今であると感じさせられた瞬間でした。

長い間にわたって将棋界で活躍された加藤九段には
『福岡県民栄誉賞』 を授与すべきだと思います。
(今月10日にノーベル生理学・医学賞を受賞された大隅良典氏に授与されたばかりですが・・・)

今はただの『ひふみん』となった加藤九段、本当にお疲れ様でした。
これからはお体を大切にしつつ、将棋の普及に一役買ってもらいたいですね。
それでは、今日はここまで。



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最終更新日  2017年06月21日 21時29分55秒


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