九州出身者がつくる九州情報館。

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2023年10月06日
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テーマ: 鉄道雑談(1523)
カテゴリ: カテゴリ未分類
先月下旬に開業1週間を迎えた 西九州新幹線 武雄温泉~長崎間 ですが、
利用者数は順調に推移しており、長崎市を中心に経済効果も出てきています。

しかし、 他の新幹線との接続が無い ことは大きな問題であり、
博多から在来線特急『リレーかもめ』で武雄温泉まで向かい、
そこから同一ホームで長崎行きの新幹線に乗り換える必要があります。

(武雄温泉駅の乗換ホーム、今年5月撮影。)

九州新幹線とは 新鳥栖駅 で分岐することになっていますが、
そこから武雄温泉までの区間は ルートすら決まっていません。
最も合理的なルートになるのが 在来線並行ルート ですが、
そうなった場合の 全線フル規格化 佐賀県が拒否 しているのです。

このルートでフル規格化すると 長崎本線・佐世保線の鳥栖~武雄温泉間
並行在来線としてJRから切り離される 可能性が高いためです。
しかも県庁所在地駅である 佐賀駅 もこの区間に含まれることから、
博多への通勤・通学客に影響 が出るのも必至です。

そこで佐賀県議会からは長崎自動車道の佐賀大和IC付近を通る『北回りルート』と、
佐賀空港付近を通る 『南回りルート』 についても検討するよう求めました。
これに基づいて鉄道・運輸機構が『南回りルート』について調査を行いましたが、
空港に近いルートでは地盤の問題などもあって 技術的に難しい という結論に至りました。

そんな中、今日の定例会見で佐賀県の 山口知事 は『南回りルート』について、
「空港直通でなくても幅広く展開して、
空港や道路と連携してもいいのではないか?」
とコメントし、
「十分協議する価値があり協議の準備は整えている。」
と言及しました。

長崎県やJR九州が主張する 全線フル規格での開通 と、
佐賀県が主張する 佐賀駅付近の並行在来線化阻止 という、
それぞれの目的を達成できるのは 『南回りルート』 しかないと思います。

佐賀駅と佐賀空港の間で、かつ構造物の建設が可能な箇所にフル規格で新幹線を通し、
佐賀駅-新幹線駅ー佐賀空港の間は軌道系のアクセスが理想的ですが、
それが難しければ BRT (バス高速輸送システム)で、
これらを結ぶようにしたらよいのではないかと思います。

佐賀・長崎両県の発展のためにも固定概念を取り払って自由な発想をもって協議され、
1日でも早く新鳥栖~武雄温泉間がフル規格で着工することを希望します。
それでは、今日はここまで。



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最終更新日  2023年10月06日 23時55分10秒


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