森の水車

26)森に星が降ってき

めめちゃん 森の水車のお話つづりめめ前向き



26.) 森に お星さまが 降ってきた

それは、透き通るように、美しい夜でした。

星々がかがやき 森は 寝しずまっておりました。

とつぜん空が パッと明るくなったかと思うと、

ドス~ン と 大きな地ひびきがして ・・・

森のみんなは、 思わず 飛び起きて しまいました。


何が あったんだろう ?  何だろう ?  何だろう ?

みんな しばらくは、 かたずを 飲んでいましたが、

ようやく 物音も しなくなり、

おそる おそる 池のほとりに、 集まってきました。


それは、 今まで見たこともない  大きな星でした。

森に 星が降ってきたのです。


まぶしい、とても美しい光で あたり一面、うきあがりました。

まだ、何か 音が しています。 チチ、 チチ、 チチ

心臓をどきどきさせながら、 勇気のある さる君が 近づいていくと、

星は 話し始めました。


私は ほんの先ほどまで、 空で輝いていました。

みんなが 見上げて、 ” きれいね ”って、

言って くれているのを 感じていました。

でも、今はこうして地球にやってきて、ただの石になってしまいました。

星のつとめは、終わってしまったのです。


何だかとっても、淋しそうな星を みんなは、じっと見つめていました。

こわかった 気持ちが無くなって、

みんな しずしず 星の方に近づいていきました。

・・・もう、すっかり 輝きを うしなって、ただの 石のかたまり ・・・


「 そんなことないわ ~ 」 いつもは おくびょうな リスさんが

大きな 声で 言いました。

「 さっきまで、お腹が痛くて いたくて こまっていたのに、

すっかり良い気持ちになって、治ってしまいましたもの。」

やぎさんは、 めえ~ と一声 鳴いて言いました。

「 最近、お乳の出 が悪かったのですが、 なんだか、

急に お乳が 出そうになってきて、 元気が 出てきましたわ。」


おさるさんも 言いました。

「 ぼくも、 何だか 重かった体が、かる~く なった感じだよ。」

空から ふってきた星と いっしょにいるだけで、

とても しあわせな 気持ちに なれたのです。

星はふしぎなひびきをもっていました。

知らない間に みんな そのひびきといっしょに

ひびき 合っていたのでしょうか。

動物たちは、すっかり 星と 仲良しに なりました。

星のそばにいると、 みんな 元気を もらいました。

星も、みんなが いると、 うれしくなりましたとさ。


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地球


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