森の水車

2005/11/28
XML
カテゴリ: 人生
電車の中のできごとです。

うら若き一人の女性、

しかも、どこの国の人かは判りません。

ヨーロッパかアメリカ・・それとも

その方を一目見た人は、唖然とします。

目が釘付けになって、

何が起こったのか・・・頭が混乱

先ず、頭のてっぺんに目が行きます。

それは、な~~~に!!???

大きなペットボトルが デンと乗っかっているのです。

しかも、頭は丸ぼうずです。

背丈が大きい上に、ペットボトル・・しかも一番デカイ分

衣服はと言えば、上から下まで、まっ白

ウエディングドレスのような 派手な衣装に

大きな真っ白のショール、バッグも真っ白、それにピンクのメガネ。

そんな方が、私の隣の席にピッタリと座った。

周りの席がいっぱいになっても

その方の隣には、だれも座らない・・・

あ~~、どうして~???

まるで、その方と私が一緒に行動をとってるかの様に

両方をひとまとめにして 見てくれる。

何やら、ノートとペンをもって しきりに書いてる様子。

でも私には、彼女を観察するのは難しい。

でも、見たい~~という誘惑にかられる。

ちらっと見てしまう。何、なに~~??

ローマ字で、「へん」と読める・・・

後は、想像するしかない・・・

「変だ」とみんなに言われてるのかしら・・・

しきりに書いてた手を 止めて

ややっ~!!

頭の上のペットボトルを 取って、水を飲んだ。

そして、又頭の上にもどす。

な~~んだ、ゆわえてなかったんだ。

実はさっきから、どうして くくってるんだろう・・

落ちないように、どうなってるんだろう~???

そんな、心配をしていた。。知らぬ間に。

大きなあくびを一つ、二つした彼女、

まったく周りの人々は、彼女に釘付け状態。

向こうを 向いている人さえもネ。

最初は、おかしさをこらえるのに苦労した私も、

だんだんいろんな事を 考えさせられました。

平凡って~、普通って~何だろう。

この方の様な人は、この近くには

おそらく一人も見たことがないから 居ないでしょう。

でも、背筋を真っ直ぐにしなくてはならないような

例えば 病気をもっていたら、

こんな的確な方法は、他には無いかも知れないし、

自分の精神の鍛錬方として、万人に笑われて、

修業を始めるのなら、もしかすると、

こんな形が、ぴったりかも知れない。

人は、見慣れないものには、滑稽を感じ、

見慣れたものには、それが本当は不自然なことでも

平気で居られる・・無神経になって。

ひとつひとつ、自分の心と目を、

リセットして、雑念を祓いなさい。

素になりなさい・・・と

彼女は教えてくれているのかも知れないな~~

何か、爽やかな気持ちになって 電車を降りた。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005/11/29 12:26:01 AM
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: