映画と小説の保管庫

映画と小説の保管庫

PR

プロフィール

あつぼう〜

あつぼう〜

バックナンバー

2024年12月
2024年11月
2024年10月
2024年09月
2024年08月
2024年07月
2024年06月
2024年05月
2024年04月
2024年03月
2008年08月09日
XML
カテゴリ: スペイン映画


2006年  スペイン/メキシコ/アメリカ   
セルジ・ロペス  イバナ・バケロ  アリアドナ・ヒル  マリベル・ヴェルドゥ  

ストーリーは、1944年のスペイン。内戦終結後もフランコ政権の圧政に反発する人々がゲリラ闘争を繰り広げる山間部。内戦で父を亡くした少女オフェリアは、臨月の母カルメンと共にこの山奥へとやって来る。この地でゲリラの鎮圧にあたるビダル将軍と母が再婚したのだった。冷酷で残忍な義父に恐怖と憎しみを募らせるオフェリア。その夜、彼女は昆虫の姿をした不思議な妖精に導かれ、謎めいた迷宮へと足を踏み入れる。そこでオフェリアを出迎えたパン<牧神>は、彼女が地底の魔法の国のプリンセスの生まれ変わりで、満月の夜までに3つの試練を乗り越えれば、魔法の国に帰ることが出来ると告げる。オフェリアはその言葉を信じて、与えられた3つの試練に立ち向かう決意を固めるのだったが…。  

ハリーポッターなどが子供向けのファンタジーなら、この映画は間違いなく大人向けのファンタジーです。
少女が主人公やのに、PG-12指定ですからね。
この時期の少女がファンタジーの扉を開けるってよくあるパターンやけど、彼女がこの扉を開ける理由が重たくて今までのファンタジーとは違ってました。
内戦終結後のスペインが舞台やけど、この監督は前作の【デビルズ・バックボーン】でもスペイン内戦中を舞台にしたホラーを撮ってたので、何かこの時代に思い入れがあるのかな。
全盛期のティム・バートンと言ったら大袈裟かもしれないけど、ギレルモ・デル・トロはそれに匹敵するぐらいの才能を持ってますよ。
ダークなファンタジーの中にもメッセージがこめられているんですよ。
ファンタジー映画が飽和状態な昨今、この監督が描く世界は独特で練られた脚本も素晴らしいと思います。
さらに精霊やクリーチャーのデザインが独特で気持ち悪いって思う人もいてるはずです。

オフェリアが3つの試練に挑む展開と、スペイン政府と反乱軍との息詰まる攻防が同時展開されていきます。
冷酷な義父の目を盗んでスパイ活動をする家政婦の行動が危うくてドキドキしました。
ファンタジーでありながらサスペンスのようにハラハラするのがこの映画の特徴かな。

この映画のラストを観ると人それぞれ解釈が違うでしょうね。
オフェリアが幸せを掴むのか、それとも・・・・。
観た人にはこの映画のラストについて教えてほしいです。

評価(3.6)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2009年03月02日 23時55分35秒
コメント(9) | コメントを書く
[スペイン映画] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

お気に入りブログ

何でも良いから食べ… New! 夢 みるこさん

よっちゃんの好奇心… よっちゃん☆☆さん
ベティ333のブログ ベティ333さん
ネバーギブアップ☆ネ… ポルコ2003さん
La Rosa Negra ★chica★さん

コメント新着

ヘカチュウ@ Re:アバラット(08/21) これってもう映画化されてるんですか? …
パニー@ Re:石巻から帰ってきました(05/22) お帰りなさい。 読ませて頂いて、やはり…
あつぼう~ @ chicaさん 肉体的にも精神的にも大変やったけど充実…
あつぼう~ @ chicaさん 肉体的にも精神的にも大変やったけど充実…
りらっくままハッシー!^o^ @ Re:ゾンビランド(05/23) コレ、結構面白いらしいって聞いてたので…
chica@ おかえりなさい! きっとすごく大変な作業だったのでしょう…
chica@ ゾンビー こういうゾンビ系は私も、ちょっと可笑し…
あつぼう~ @ kiy*さん 凄く大変な作業やったけど充実していたの…

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: