第40回日本選手権 決勝



第40回日本選手権 決勝




2003.2.23国立
NEC36 -26サントリー
(NECは初優勝)



日本選手権としてはさびしい国立競技場。
しかし観客のハートは熱かった...いや、熱くなっていったのだ。
前半
先制したのはサントリー、9分早野が左へ持ち込んでTRY、G失敗。
しばらく膠着、スクラムの駆け引きで互いに優位に組みたい気持ちが逸る。
17分、NECは得意のラインアウトでのロングスローから、内側に返してモールを形成し、グイグイと押し込んでいきTRY。箕内か久富か???とにかくTRYを上げGも成功。
その後23分、サントリーが反撃。NECに攻め込まれながらも、自陣から展開し、虚を突かれた格好のNECを尻目に、上手くつないで浅田がTRYし、Gも成功。
しかし、NECも35分、ぽっかり開いた穴をフォワード東?が走り、つかまってこぼれたボールを河合が押さえてTRY、G失敗。
40分にはPGをもらったが失敗のNEC。12-12で前半を終了。
後半早々、TRYを先取したのはサントリー、大久保が持ち込む。G成功。
が、16分にはNEC網野がTRY。G失敗。
両チームともに連続TRYが奪えない(この辺で連続TRYの欲しい)。
26分にはサントリー坂田がTRY。Gも成功し、サントリー26-17NECとサントリーがリードし、いよいよ終盤残り10分を迎える。
ここからNECの連続攻撃が始まる。
33分、サインプレーでマーシュがTRYを奪いGも成功し、サントリーに詰め寄る。
36分、サントリーのお株を奪う見事な連続攻撃で窪田がTRY、G失敗成功でついに逆転。連続TRYはNECに生まれ、勢いが増す。
39分、とどめのTRYは、ターンオーバーから生まれた。窪田が80メートルを独走しTRYを奪う。右ライン際を正に独走である。NECはここで勝利を確信しただろう。
そのままロスタイムに入り、サントリーの攻撃を封じだNECに勝利のホイッスルが響いた。
この試合、NECのターンオーバーが目立ち、サントリーの連続攻撃は影を潜めた。
それだけNECのディフェンスに冴えがあり、相手の動きを見極めていたと言うことだろうか。
サントリー小野沢の動きは確かに鋭く際立っているが、個人のスキルだけでは勝てない。今までは上手くヒットしたプレーだとしても、国立の決勝の舞台では相手も当然必死だ。
NECはここまでどん底を味わい、そんな中でチーム上昇のまとめ役として、キャプテンシーを発揮してきた箕内主将の存在を忘れてはならないだろう。
NEC優勝おめでとう。


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