七夜式のやりたい放題なブログ

第二十話 打ち合わせ




「ドクター、アルトは「レイカ」を呼べる様になるとお思いで?」


リボンズはスカリエッティに尋ねた。


「どうだろうね。まずはショックを受けると思うよ。でも、それが現実だからね。使いこなせるかはアルト次第だ」


「私には、使いこなせるとは思えませんが」


「僕も6割そう思うよ。でも、4割の方になるかもしれないよ」


              第二十話 打ち合わせ


―――2月2日(金)アルセイユ内ブリーフィングルーム


「揃った様だね。クリス、今回の作戦内容を」


シードはS.M.S.小隊と緊急参入の高町なのは二等空尉、フェイト・T・ハラオウン執務官、八神はやて一等陸尉が揃ったところで、戦況オペレーターのクリスティナ・シエラ(愛称クリス)に今回の作戦内容の提示を求めた。


「了解。遠坂練中佐、ラッセ・アイオン中尉、シグナム三等空尉、セイバー准尉はロストロギア『アークエンジェル』の回収。ミッドではないので場所へはアルセイユでお送りします」


ロストロギア:過去に何らかの要因で消失した世界、ないしは滅んだ古代文明で造られた遺産の総称で、多くは現存技術では到達出来ていない超高度な技術で造られた物で、使い方次第では世界はおろか全次元を崩壊させかねない程危険な物もある。

アークエンジェル:今から約1300年以上も前の昔、『グロリアス』と呼ばれる星で、最強とされた戦艦。陽電子を収束させた砲撃装置『ローエングリン』を装備。


「レーヴェ大尉、セシリア中尉、ヴィータ三等空尉、ザフィーラさんは練中佐と同じく『グロリアス』にて『ミネルヴァ』の回収を」


ミネルヴァ:グロリアスで神と崇められていたバリアジャケット。装備者は最強の剣と最強の盾を手に入れる事が出来る。


「早乙女アルト准尉、高町なのは一等空尉、フェイト・T・ハラオウン執務官、八神はやて二等陸尉はミッドに近づく謎の惑星の調査及び可能ならミッドへ効果阻止を」


「シード、提案がある」


アルトが手を挙げた。


「どうしたアルト?初任務で緊張したか?」


「んな訳あるか。やっぱり早乙女アルトを辞めようかと思う」


シードが心底驚いた、という様な顔をした。


「それは3月からじゃなかったのか?」


「昨日GNドライヴを貰って決心がついた。俺は、ミリアルド・ストリンドヴァリ。本名で本作戦を遂行する」


「了解した。では皆、これより早乙女アルトは本名のミリアルド・ストリンドヴァリを名乗る事にしたらしい。皆もそう呼んでやってくれ」


「「「「了解!!」」」」


「これで本ブリーフィングを終了する。解散」


―――甲板


ミリアルド(早乙女アルト)は甲板の風を浴びていた。


「ミリアルド、どうした?こんな所で」


後ろから声がしたので振り返って見ると、筋肉質のショートカットの男がいた。


「ラッセか・・・どうした?」


「いや、お前が見えたからな。声をかけてみた」


「そうか・・・」


「緊張してるか?」


「俺に限ってそれは無い。ただ、GNドライヴを上手く扱えるか、と思ってな」


「使えるさ。大佐がそういったんだ。あの人の目は確かだ。お前なら扱えるさ」


「まあ、やってみるか」


その時、作戦開始を知らせる警報が鳴った。


「作戦開始だ、行くぞ」


「ああ、了解だ」


ミリアルドとラッセは配置につくため、甲板を離れた。


―――数分後


『アークエンジェル回収隊及びミネルヴァ回収隊は配置に、惑星調査隊は調査・攻撃用機『強襲用コンテナ』への搭乗を』


ミリアルド、なのは、フェイト、はやては調査及び攻撃専用機『強襲用コンテナ』へ搭乗した。


「ミリアルド・ストリンドヴァリ、搭乗完了」


「高町なのは、搭乗完了です」


「フェイト・T・ハラオウン、搭乗完了です」


「八神はやて、搭乗完了です」


『了解。発進シークエンスをミリアルド准尉に譲渡』


「強襲用コンテナ、ミリアルド・ストリンドヴァリ。出撃する!」


 To Be Continued...


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