七夜式のやりたい放題なブログ

第二十四話 二次人格




「大丈夫か!?大丈夫なら返事をしろ!!」


レーヴェが攻撃班に声をかけた。


「大丈夫!!シールドにひびが入ったけど何とか保つわ!!」


セシリアの声が聞こえる。


「待って!!GNドライヴの反応よ!!」


「何!?」


遠くからやってくる紅い影。それは、紅い体に倣い、紅い粒子を放っていた。


―――グロリアス、練班


「ちっ、数が多いぞ!!それに、的確に狙い打てない!!」


「大丈夫だ。君の分は私のヴァーチェがフォローできる」


「助かるぞ、シード。GNミサイル!!」


練が膝アーマーからミサイルを打つ。それは、的確に敵を破壊していく。


「待て!!一機、こっちに急速で近づいてくる!!」


近づくのは黒い影。背中からは、紅い粒子が舞っていた。


        第二十四話 二次人格


―――地下堂最深部中央


「・・・ギルガメッシュ」


ミリアルドが呟いた。


「久しいな雑種。セイバーは居ないのか?」


黄金の王はミリアルドに尋ねた。


「残念だったな。あいつは別行動だ。お前は、セイバーに逢えずにここで果てる」


「ほう、威勢が良いな雑種。1回勝った程度で図に乗るとはな。やはり、灸を据えてやらねばな」


「皆、退がってろ。こいつ等は、俺が殺す」


ミリアルドの声の気迫に圧され、4人は身を退いた。


ミリアルドはドミニオンを構えた。


「行くぞ!!」


「来い雑種!!返り討ちにしてやる!!」


「COUNTERATTACK」推奨。■が見えたら止めて下さいm(__)m


GNドライヴを利用した武器や、ドミニオンを駆使しても、やはり所詮は3対1。


数にはミリアルドが不利だ。幾らファンネルを使っても動きを止めるのが精一杯だ。


「くっ・・・このままじゃ、殺られる!!」


『力が欲しいか?』


頭の中に声が響いた。


「力・・・だと?」


『そうだ。私の名はレイカ・ストリンドヴァリ。お前の中に住むもう一つのお前だ』


「もう一つの、俺・・・」


『さ、早く決めろ。私の力を借りるか、借りないか。まぁ死にたいか死にたくないかと訊いている様な物だな』


「ふざけるな。まだ俺は死にたくねぇ。お前の力、あてにして良いのか?」


『無論だな。私についての説明は後でする。今は私を求めろ』


「・・・解った。こいつ等を、蹴散らしてくれ」


ミリアルドはレイカに頼んだ。


『承知』


           ■


突然ミリアルドの身体が宙に浮き、紅く輝いた。


「00Gundam」推奨。■が見えたら止めて下さいm(__)m あと、篭り気味の音ですが、まぁお気になさらずm(__)m


「ほう、これがGNドライヴの鼓動か。くくく。中々に楽しませてくれそうじゃないか」


ミリアルドの様な男の声ではなく、女の声が低く響く。


「GNドライヴ出力上昇。モード『ナイトメア』起動開始」


GNドライヴの輝きがミリアルドの体を包む。


「知れ物が!!行け!!武者よ!!」


紅い鎧の武者と蒼い鎧の武者がミリアルドめがけて突っ込んでくる。


「・・・雑魚は何匹掛って来ても雑魚でしかない。雑魚に用は無い。失せよ」


ミリアルド、もといレイカは刀を投影し、武者二人の体を2つに斬った。


「ふっ。詰まらん。もっと骨のある奴は居ないものか?」


レイカの口は笑っていた。


「くっ・・・エアよ!!」


ギルガメッシュがエアを取り出した。


「ほう、世界を創った宝剣か。面白い。私の『神に仇なす力』とどちらが強いか、見物だな」


レイカの眼が紅くなる。


「――― 天地乖離す開闢の星 エヌマ・エリシュ !!


「――― 神に仇なす崩壊の剣 レーヴァ・テイン !!


レイカが自分の身長を超え、天井に届くほど巨大な剣を投影し、黄金の王に振りかざした。


「何!?まさか、貴様・・・っ!!」


黄金の王が言い終わる前にレイカの剣が王を二つに斬った。


「ふっ、気づくのが遅かったな。貴様では私には勝てん。それを思い知らせる剣だ。ミリアルド、終わったぞ」


             ■


「Prototype」推奨。最後までお楽しみくださいm(__)m



意識がミリアルドに戻る。眼の色は元の青色になった。


「・・・惑星の降下が止まらないな」


ミリアルドが呟いた。


「ふむ。地表にも敵がおるのやも知れん。行ってみるとしよう」


東方不敗が一番に上に上がった。


「どうするの?ミリアルド君」


なのはが声をかけてきた。


「このままだと、この惑星はミッドに落ちるよね?」


フェイトが呟いた。


「そうやね。取り敢えず、あのお爺さんについて行った方がいいんとちゃう?」


ミリアルドは思案していた。


(・・・あの男が全てを知っている筈だ。俺たちは何も知らない。この星がミッドに落ちる。それしか知らない様な物だ。ここは不本意だが、あの男についていくしか・・・)


「ミリアルド君?」


なのはが思案するミリアルドの顔を覗き込んだ。


なのはの顔からミリアルドの顔までの距離、およそ50センチ。


勿論ミリアルドの顔は真っ赤になった。


「なんだ!?どうした!?」


「訊いてるのはこっちだよ。どうするの?」


「ああ、俺たちはあの男について行く。不本意だが、あの男は俺たちよりも色々なことを知っているからな」


 To Be Continued...


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