・・神様からの贈り物・・

食道裂孔ヘルニア オペ 工事中


H13年7月17日 (実は7回目の結婚記念日)
AM8:30 手術室に送る PM4:30 病棟に戻る
(予定よりかなり早く終わり、逆に怖かった。)

↓は食道裂孔ヘルニアに関しての、梨花の場合です。
 ひとことで 食道裂孔ヘルニアといっても、軽症、重症があるみたい。
手術が必要でない子がほとんどのようです。
自分の子が食道裂孔ヘルニアであることを
忘れるくらいの症状の子もいるようです。



目的 呼吸状態の改善・経口摂取
術前の説明 開胸と開腹と2通りの方法あるが、開胸は肺を触る必要があり、
グレン手術を行っている梨花には、生命への影響があり危険。
従って、開腹術とする。
横隔膜までは、通常左葉を剥離して、食道裂孔まで到達する。
梨花(無脾症候群)の場合は、肝臓が左右対称性であるため、
通常どおりの手術ができない可能性があると心配。
肝臓が水平肝で、胃が入るスペースがないので肝臓を(左側の一部)切除するかも・・・。
問題として、左右対称性の肝臓の場合は肝門部がどこに存在するのか、
また、各々の血管(肝静脈・肝動脈)走行などが不明→OPによる出血→生命危険
その他の問題として、出生直後、救命のために自己心膜を用いて修復手術をしているので、
癒着も心配された。
経口摂取は、あまり期待できない・・・。
(簡単に言ってしまえば胸腔内へ脱出した胃を腹腔内へもどし、食道裂孔を形成。)
成功率15%
手術数日前の梨花ママ こんな梨花ママだが、やっぱりかなりの緊張でブルー
こんな時は、みいなママに夜中に電話するのが私のきまり
最初の1時間ぐらいは、手術の説明をして、先生があ~言っただのこ~言ったなど
「こわいよ~ 大丈夫かなぁ」と・・・。
そして、「なんで、梨花って小さいんだろう」とちび話。
ふだんはあまり思わないが、心の奥では考えているのか?
「なんで なんで・・・。」30分~1時間は泣きながらうったえる。
どうにかしてほしいわけではないと思っているが・・・。
そして電話をきるころには「ヨッシャー!」という気持ちになっていた。
みいなママへ ありがとね。眠いだろうに私のぐち、ずっと聞いてくれて
あなたは私にとって大事な大事なおともだち。
術後の説明 梨花は、肝門部だったか、肝静脈・肝動脈が左にあったので切除することはできなかった。
胃を胸腔内から腹腔内へもどし、横隔膜を縫縮したかったのだが、
肝静脈か肝動脈を圧迫し血圧が低下したため断念。
胃は周囲の強い組織に縫い付けてきたようです。
それと、そこで腸回転異常であることがわかり、盲腸を切除してきた。
術中の待合室の様子
~ママのきもち~ グレン手術の時と同じように次々と「濃い仲間たち」が集まってきた。
大ちゃんママ・みいなママ・翔太ママ・音々ママ・ゆいママ・まおママetcが
続々と・・・ありがとう
緊張感のなくなってしまう待合室となる。 そんなことが、とてもありがたい。
ただ術前の説明のときに言われた先生の言葉
「心臓の手術と違って、人工心肺を使わないので、術中に亡くなってしまうこともあります。」
という言葉が頭から離れずにいた。
術後の梨花 予定では1週間くらいは呼吸器をはずせないと言われえたが、
病棟に帰ってきたら、すぐにはずれた。
1週間は起き上がれないので、抱っこしてもらいたくて泣くと
サチュレーション40台までひゅ~んとおちる。
結果は成功と言えるまでではないようです。
理由は 横隔膜を縫縮できなかったので、再発が予想される。
そして、胃食道逆流がある。
本当ならば、毎日嘔吐しても不思議ではないらしい。
でも、梨花はたまに嘔吐する程度・・・。
期待できないと言われたが、鼻のチューブがとれ、経口で練習中!
ドクターは梨花を見るたび首をかしげえている。


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