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June 28, 2010
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カテゴリ: なっとの本棚
親鸞(上)
親鸞(下) /五木寛之

金のゆりかご /北川歩実

ああ、とうとう「今週」じゃなく「今月」になっちゃった
今月前半は仕事による眼精疲労のため、通勤読書は自粛。
電車でぼ~っと過ごすのも、たまにはいいものですね。

親鸞

これは図書館で借りたのではなく、実家の母が貸してくれたものです。
「なっとちゃんだったら、読むのが速いから、すぐ読めちゃうわよ~」
なんだ、その「このそうめん、のどごしがいいわよ~」みたいな勧め方。
まあ、五木寛之なら面白いだろうとお持ち帰り。

「で、親鸞って誰だっけ?」
教科書的には、法然は浄土宗の祖、親鸞は浄土真宗の祖、とかで済まされちゃってたんだろうな。
この作品では、没落した貴族の家に生まれた少年時代から、比叡山に入山、
山を下りて法然に師事し、京を追われるまでの半生が描かれています。
裏社会、底辺に生きる人々との接点を持たせることで
「念仏に救いを求める」ことの切実さがより伝わってきました。
「なむあみだぶつ」って、そういうことなのね。
作者の創作の部分、史実とは異なる部分があるであろうことはもちろん承知していますが
歴史って、人にスポットをあてて、心が動けば、こんなに面白いんだなあって
改めて実感しました。

親鸞の世まで遡らなくても、
殺生をしたり、人を騙したり、
死人の肉を食べなければならないような飢え、
こどもや老人を見捨てなければならないような貧困。
生きていくうえで「悪行」が避けられない状況というのは
ついほんの昔にまであったこと。
いや、世界のどこかには、今まさにそういう状況で苦しんでいる人もいるのだろう。

今は「生きにくい世の中」とよく言われます。
物質的に豊かになったことで、以前にはなかった苦しみが生まれたことも確かです。
でもね。
混乱の世に生きていた人ですら、死後の世界に希望を見出すことで
「良く生きたい」ともがいていた。
豊かさに溺れ、情報に流されるのを時代のせいにするのではなく
地に足をつけて生きていきたいなあ。
そう感じました。

なんだか、子供の読書感想文のような内容で恐縮ですが
この作品の一番の魅力は
「何にも知らない子供のように素直な心で読める」
ところなのかもしれません。


金のゆりかご

北川歩実さんの作品は初読です。
金のゆりかご。そう呼ばれるカプセルに入れられた幼児は
視覚、聴覚、触角、嗅覚に計算された刺激を与えられ、「天才脳」にプログラミングされる。
こんなSFチックな設定の早期教育教室を舞台にしたミステリー。
最初は、単なる早期教育批判な話かと思ったのだけど
中盤以降、もっと深いところ、人間に尊卑があるのかというような葛藤も出てきます。
ミステリーとしては、どんでん返しの連続で
はあ、もうついていけない~。
私はもともと、伏線を追って自分で謎解きをしようと張り切るタイプではないので
伏線が足りないとか、不要なエピソードが多いとか、そういう類いの不満はありませんが
最後にすとんと納得できる何かが足りないような気がしました。
そういう作風の方なのかな~。

人の気持ちが読める「天才少年」たち。
いくら気持ちが読めても、その気持ちを利用したり、誘導したりするばかりで
寄り添うことは決してない。
寂しいなあ。





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Last updated  July 13, 2010 01:01:29 PM
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