半北京半日本+αの養生日記

半北京半日本+αの養生日記

2018年03月19日
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カテゴリ: 中国茶
本日は、リクエストにお応えして、中国紅茶特集のお茶会です。
紅茶は、血管を広げ、動脈硬化防止、胃腸機能アップなど、胃が敏感な方、冷え性の方にお勧めです。


金駿眉花茶   一心一葉  紅茶のジャスミン茶 優しい甘味とジャスミンの香に癒されます
小赤甘 (銅駿眉と呼ばれることもある)一心二葉        清、香、甘 
正山小種 (ラプサンスーチョン)    一心二葉三葉         濃、紅、渋
ここまでの紅茶は、福建省武夷山桐木村で作られます。(世界遺産の武夷山。武夷岩茶で有名)
摘採時期の早い順に金駿眉、小赤甘、正山小種となります。
正山小種は、17世紀にもともと輸出向けに作られていました。松枝で燻して乾燥させた特殊な製法で作られるので、スモーキーな香りがあります。
欧州では大人気。ヨーロッパでよく飲まれているスコッチウイスキーは、製麦の際、乾燥と香り付けのためにピートを焚きます。そのピート香がスモーキーなので、彼らにとっては馴染み深く、正山小種の松煙香も受け入れられたと言われています。
しかし、中国人は実はこのスモーキーなお茶をあまり好まないため、中国国内ではほとんど売れません。活気を帯びた中国茶業界としては、なんとかして売れるお茶を作りたい!そこで、中国人好みの甘くて、渋みの少ない紅茶「金駿眉」の登場です。
1斤58000の芽で作られる金駿眉紅茶は大変高価で、一般人には手が出ません。
高嶺の花である「金駿眉」は、政府の官僚、重要な顧客、上司、医者、教師などへの贈り物(賄賂+α)の代表格として一世風靡します。多くの茶農家が金駿眉を真似て作った偽金駿眉が蔓延りました。
しかし、習近平主席が推進する(過剰な)贅沢禁止令のおかげで、「金駿眉」も「偽金駿眉」の人気にも陰りが見え、紅茶バブルもついにはじけました。
金駿眉の値段の高騰も止まり、偽金駿眉は売れなくなり、ようやく落ち着きを取り戻した茶業界。
それでも、金駿眉は高額には変わりありません。
そこで、金駿眉の味と香りを残したまま、財布に優しい武夷紅茶として生まれたのが「小赤甘」。
摘み取りの時期の違いで、「大赤甘」もあります。
官僚たちに支えられていた高級ホテル、高級レストラン、高級クラブ、高級品などの消費が落ち込み、多くが姿を消しました。接待のために公費が使われていた汚職撲滅には効果があったようですが、実は投機の対象になる高級茶(プーアル茶)、漢方の価格の上昇の歯止めにも一躍かったというわけ。
この武夷山の紅茶からはこんなストーリーが広がるのも面白いですね。
中国ではお茶は常に生活、文化、政治と密接なかかわりがあるのです。

まだまだ紅茶は続きます。
日月潭紅茶 :台湾紅茶発祥の地。台茶18号(紅玉)甘くて、濃厚!
日月潭は、安いものでは台茶8号のものがありますが、こちらはあまりお勧めではありません。
鳳凰単欉単株紅茶 :広東省鳳凰山烏岽山  とにかくフルーツの香が強烈 100年以上の宋種
一般的には水仙系の品種が多いです。単株は、一本の木から摘まれた茶葉のみで作った茶と言う意味。本来、単欉も同じ意味ですが、現在では一本という意味ではなく、一地域の同じ品種の茶葉で作られたという意味のほうが多いです。私が宋種が好きなのは、なんとなく香りも味も奥ゆかしさを感じるから。
古樹滇紅 :雲南省南糯山  私の大好きな古樹紅茶。一煎一煎、深みが増していきます。
古樹滇紅 :雲南省倚邦  南糯山よりもソフトな味わい。香りが高くて、甘みも強いです。
合計7種類の紅茶を試飲しました。
お茶請けは、新疆産レーズン(マスカットと薔薇香)、内蒙古ミルク豆腐、雲南麗江青稞酥、雲南大理野生生胡桃、濃厚ピーナッツの花生酥

また、ワンちゃんに癒されました。





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Last updated  2018年03月23日 15時05分20秒
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