チロからのメッセージ
チロと最後のお別れをしました。
お別れの前に、白い羽織にみんなでチロへのメッセージを
書いて、チロの上にかけてあげました。
姪の琴ちゃんは、チロへのお手紙を書いてきてくれました。
両親の仕事の都合で、日曜日まで連れて行けなかったので、
チロはもう硬直が始まっていました。
でも、やっぱりかわいかった。
チロの手は大きくて、クマさんみたいなの。
チロの手を何度も握って、バイバイをしました。
病院でチロが息をしなくなった後、手を握って、
「チロ。」って何回も呼んだけど、もう起きなかったことを
思い出しました。
火葬は個別火葬にしてもらい、お骨拾いまでしたのだけど、
かえってつらかった。
気持ちに踏ん切りがつくと思ったけど、
違う姿のチロを見て、つらかった。
母は何も言わなかったけど、
きっと私と同じ気持ちだったと思う。
家に戻って、黒いタイツをはいていたのに、
まったくチロの毛がついていなくて寂しかった。
いつも洋服にチロの毛がついて大変だったのに、
もうつかないと思うととても寂しい。
チロはほんとにかわいかった。
ぬいぐるみみたいだった。
チロ、たくさん思い出をくれてありがとう。
そして、チロからのメッセージを考えていた。
一週間チロのことで毎日実家に行って、
母が予想以上に疲れていることがわかった。
行かなくてはいけない病院へも忙しすぎていけていない。
父に言っても無駄だということもわかった。
母を少しでも助けてあげなくちゃ。
それがチロからのメッセージだと思う。
チロが気づかせてくれたね。
後悔しないようにしなくちゃね。
チロ、ありがとね。
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