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2015.05.17

「エージェント・ハミルトン　～祖国を愛した男～」をみて

テーマ： DVD映画鑑賞(14230)

カテゴリ：映画鑑賞

原作は、スウェーデンで有名なベストセラー作家ヤン・ギィユーの小説

『エージェント・ハミルトン』シリーズ(10作ある)です。

アメリカ、日本でのレーティングは不明、オーストラリアでMA15+、スウェーデン

本国、ドイツ、ノルウェー、イギリスで15指定、オランダでは12指定です。

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あらすじ

スウェーデン諜報部員に殺しが許可されているのは、国家の最善の利益を守る

時のみ。

スウェーデン諜報部員のカール・ハミルトン(ミカエル・パーシュブラント)は、

ロシアンマフィアに潜入し、ウズベキスタンとアフガニスタン国境でのスウェー

デン製ミサイルの密輸取引現場に臨みます。

ロシアンマフィアとタリバンの取引が成立したと同時に、別の武装勢力が襲撃して

きて、ハミルトン以外は皆死んでしまいます。

ハミルトンは、その一味がハミルトンの存在に気付かないまま英語で会話し、アメ

リカ海軍特殊部隊がはめる腕時計をしていることを確かめてから逃げます。

本国に戻ったハミルトンは、スウェーデン製ミサイルが悪用されることを阻止する

よう指示されます。

4か月ぶりに再会した外科医で恋人のサラ(ペルニラ・アウグスト)に自分の仕事の

ことを話し、20年続けたスパイ業をそろそろ引退してサラとの新しい生活を真剣に

考えていると伝えます。

真夜中病院から呼び出しを受け外出したサラを、ナイフ片手にリンゴを食べながら

サラ宅でそのまま待つことにしたハミルトンでしたが、うとうと寝てしまい、戻って

きてハミルトンを揺り起そうとしたサラを反射的にナイフで首を切りつけ殺害して

しまいます。

うろたえることなく、淡々とすぐに自分の痕跡を消し、物盗りのしわざに見せかけて

サラの遺体を残して立ち去るハミルトン。

一方、エチオピアでは米系軍事企業セクトラゴン社のアメリカ人社員ベンジャミン・

リー(レイ・ファーロン)は、ミサイルをソマリア市街地に向けて発射させろと上司に

指示されて拒否し、スウェーデン人GPS追跡専門家ラガバック(グスタフ・ハマーステ

ン)を連れてジブチ経由で逃げようとしますが、その途中ソマリアで逮捕され刑務所に

入れられてしまいます。

スウェーデン情報部は、ラガバックの救出と盗まれたスウェーデン製ミサイルの行方を

追うため、セクトラゴン社を雇い、ハミルトンを送ることを決めます。

ベイルートで案内役で協力関係にあるPLOのモナ・アルファタール(サバ・ムバラク)と

タレク(アシュラフ・ファラー)に会ったハミルトンは、その後ソマリアに入ります。

セクトラゴン社のロブ・ハート(ジェイソン・フレミング)らと合流し、ソマリアの

刑務所を襲い、ラガバックを救出しますが、ハートはもう一人リーも連れ出します。

ラガバックとリーをセクトラゴンの施設でしばし監禁するというセクトラゴン社の

動きを不審に思ったハミルトンは、ヘリを奪いラガバックとリーを連れて逃げ…。

私の感想

以前ご紹介済みの「エージェント・ハミルトン　ベイルート救出作戦」の前作です。

私は続編の方を先に見てしまっていました。　(￣∇￣;)

続編の印象はイマイチでしたが、本作は結構楽しめました。

そして、続編で出てきた登場人物達(キャスト続投ですね。というか、この2作は同じ

2012年に作られていたのでした。)のつながりがわかって、そういうことだったのねと

納得。

物語の設定上、1作目と2作目の間には8年の経過があったことになっているのかなと

思いました。

私の勘違いならごめんなさい。

1作目の女性刑事は妊娠中でお腹がすでに大きく、2作目で7歳の娘を誘拐された刑事と

同じであれば、8年ぐらい経ってるということかと思いまして。

リンゴを食べながらナイフ片手に持ってソファーに座ったまま寝てしまい、揺り起こ

された拍子に反射的に恋人を殺してしまうというのにはドン引きしてしまいました。

(￣□￣;)　ムチャ恐すぎる～。

しかも、動揺することなくすぐに現場を片づけ立ち去ってました。

さすがプロフェッショナル。

ナイフ片手に寝ている人は、むやみに起こさないことをお勧めします。

スパイでなくても、とっても危険でしょうから。(￣∇￣;)

2作目ではハミルトンは妻と幼い娘をテロリストに殺された過去を持っていますから、

その8年間に結婚して娘ができたってことですか。　

軍事企業の悪行を描いた映画は以前にも見たことはあるので、(゜～゜)ふぅぅぅんと

いう感想です。

第三世界のみならず、スウェーデンにも乗り込んで行って戦闘を厭わないとは。

アメリカ映画では描きにくい(描けない)設定でしょうねえ。

その点でも大変興味深い。

興行的にどうかはわかりませんが、「スウェーデン諜報部員ハミルトン」シリーズは

なかなか面白いですよ。是非続編を期待します。

また新作が出来れば、みたいです。

☆☆☆☆