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2016.01.03

「戦火の愚かなる英雄」をみて

(2)

テーマ： DVD映画鑑賞(14230)

カテゴリ：映画鑑賞

「戦火の愚かなる英雄」

2013年ルーマニア＆ドイツ＆ベルギー映画、原題は"A Farewell to Fools"です。

原作はルーマニア人作家タイタス・ポポヴィッチの小説です。

アメリカでPG-13指定、日本でのレーティングは不明です。

戦火の愚かなる英雄
価格：3,693円（税込、送料込）

あらすじ

第二次世界大戦時、ナチスドイツ軍占領下のルーマニアの村。

伯父のヨハネス神父(ハーベイ・カイテル)夫婦宅に身を寄せている腕白な少年アレックス

(ボグダン・イアンク)は、神父宅で住み込みで働く男性セルゲイ(ジェラール・ドパルド

ュー)相手に戦争ごっごをして遊びます。

セルゲイは神父宅に戻り、アレックスは1人わら積みされた畑で1人遊んでいると、そこに

知り合いのドイツ兵フリードリヒがサイドカーに乗って通りかかりました。

またバイクに乗せてというアレックスにバイクを譲り、5分間だけだぞとタバコに火をつけ

道で待っていたフリードリヒ。

ひとしきり畑でバイクを走らせ満足したアレックスが、フリードリヒに返そうと近づいて

みると、首を斬られたフリードリヒが倒れていました。

慌てて回りを警戒するアレックスですが、誰も見当たりません。

フリードリヒの腰元から拳銃を取りバイクに乗ったアレックスは、村に知らせに向かいます。

ドイツ軍のバイクに乗ったまま村中に入るのはさすがにためらわれたアレックスは、バイクを

道下の藪の中に落としヘルメットを投げ捨て、床屋で散髪中だったゴスマン警部補のところに

向かいます。

ドイツ兵の遺体を見つけたというアレックスについて部下2人に見に行かせますが、部下が

遺体を運んできてしまいます。

いまさら放置できないので、しかたなくドイツ軍に持っていくと、怒ったドイツ軍のブラウン

大尉が村にやってきて、犯人が明朝5時までに出頭しなければ、村の有力者10名を代わりに処刑

すると言いました。これを聞いて慌て始めたのは、村の有力者たち。

寝耳に水の村長、自分たちは有力者じゃないと言い始めた医者と公証人とその家族達。

ヨハネス神父夫婦もその中に入っています。

ヨハネス神父は、アレックスを教会に連れて行き、隠していることを話せと懺悔させようと

しますが、アレックスは自分に都合が悪いことは一切話しません。

村長、警部補、医者、神父、公証人とその家族たちは、自分達が処刑されないため、ちょっと

知恵遅れ気味でイプと皆に呼ばれ馬鹿にされているセルゲイに身代わりになってもらえばうま

く収まると考え…。

私の感想

舞台はルーマニア、監督もルーマニア人で、フランス人俳優ジェラール・ドパルデュー、

アメリカ人俳優ハーベイ・カイテル、イタリア人女優ローラ・モランテ以外はルーマニア

の俳優・女優が出演していたのではないかと思われます。

しかし、作中の会話は英語でした。

率直にいうと、コメディと呼べるほどの面白さもなく、どんでん返しもない作品でした。

ただ皆が馬鹿にしていたセオドアがなかなかに賢くて、一筋縄では有力者の思い通りに動い

てくれず一晩中翻弄し、夜中に村中を起こして大騒動していたのが見どころでしょうか。

アレックスは子供ながら、もう遅いから寝なさいとも言われず、大人の身勝手なやり取り

などの様子をずっとそばで見ていました。

元はといえば、アレックスがドイツ兵にバイクを貸してもらったことで始まった騒動で

ありましたが。

ジェラール・ドパルデューは演じた役について不満があったらしく、また出来上がりも制作

者の意向で顛末が変えられた？のかもしれません。(-ω-;)

俳優と監督の思いとは違う出来になっちゃったってことでしょうか。

アチャ・・・(ノ_< ;)　ですね。

☆☆

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