ケルトの夢

ケルトの夢

どろろ

観ました!『どろろ』




妻夫木くんが「美少年ぶりを如何なく発揮」という記事を目にしたので(笑

私が1番好きな手塚作品は『どろろ』で、手塚キャラで好きなのは、1も2もなく百鬼丸なのですが―



たいへん気に入りました!


原作ファンである私が感じている作品観とのズレがないSFファンタジーでしたv
スタッフが、原作を愛して作成しているという感じがすごくしましたよ。


最初に企画を聞いた時は、「妻夫木くん、薹が立ちすぎてない?」「 どろろは子どもか、じゃなかったらいなくてもいい(笑)」、と思ったのですが、結果的には設定が成功していると思います。

原作では14歳の少年である百鬼丸ですが、読んで受ける印象はもう少し年上な感じですし、14歳の少年には、この運命はあまりにも過酷で陰惨過ぎるので、19歳前後という映画の設定は妥当な気がします。

それを妻夫木百鬼丸は、原作の百鬼丸の持つ哀しさ、禍々しさ、透明感、少年性をうまく表現していると思います。

そしてどろろですが、さすがコウちゃんv女を全然感じさせませんvv
原作の設定にたいへん近いと思います。

ラブストーリーとか、色気とか、全然心配ないです(笑

魔物・妖怪のキャラデザインも、私は、なかなか気に入りました。

原作でも抜きん出たキャラであるマイマイオンバと四化入道が出てきますが、不正確ですが後はオリジナルかな?

個人的にはすごく満足でお勧めですが、妻夫木くん嫌い、CG嫌い、ワイヤーアクション嫌いな方はムリかもです(笑

あと、小さなお子さんはやっぱり止めた方がいいです。

物語の骨格とテーマがはっきりしているから、原作を知らない人や外国の人でもおもしろいのではないでしょうか。


特撮監督さんは、『少林サッカー』や『HERO』の方。
二人とも、アクションがんばってますv


(続き)

昨日アップした『どろろ』ですが、今も観た幸せ感が抜けなくて。
(本当は同じ日に『マリー・アントワネット』も観たので、次はこれを書く予定なんですが)


Yahoo!動画 でメイキングを見ると、妻夫木くんアクション好きらしいですねv
初の本格アクションだったわけですが。
そして、原作は読んだことなかったけど、脚本読んで即決したとか。

アクション監督のチン・シウトンさんが、妻夫木くんのアクションをトップクラスだって言ってます。
そして、妻夫木くんの演技を見て、コウちゃんがより頑張る(笑)。「プロフェッショナルで、負けず嫌いな女優さんだね~」って。

メイキング、あまり見ちゃうとお楽しみが半減するのか、よけい楽しみになるのか微妙だけど、観に行こうか迷ったら「スペクタクル」編見るといいかもです。

ビルの7階レベルに吊るされて立ち回りするって、役者さんってホントすごいですね。


妻夫木くん、まさに百鬼丸になってましたね~
手塚漫画屈指の陰性美少年キャラv

髪型をあまり作りこまなくてよかった(笑)






この作品の持つテーマは、人間の欲望、権力、そして欠損…
(原作についてはTB付いてるハナスカさんの日記でv)

19歳前後という百鬼丸の年齢設定が、すごくよく出来ているように思えてきました。
百鬼丸は魔物を退治するたびに自分の欠損した肉体を取り戻していくのですが、それは自分を創っていく青年期そのままの旅だなあ、って。

物語の骨格はそのままに、お話はほとんどオリジナルになってます。
そして昨日も書いたように、映画はSFファンタジーに仕上がっています。


映画では、旅路の終わりにある新しい目標も示唆して、出生の秘密とからめて、なんかうまく終わらせています(ただ48の肉体を取り戻して終りでは、そこで百鬼丸はただの人間になって終わりだし、生きる目標も失ってしまうからね)。
よく出来た脚本だな~、って思いますが、このへんの解釈や好みは、人それぞれでしょうね。


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