エレファントピア

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シンガポールを食べよう

シンガポールでこれ食べてうまかった話

一般に「ごはんがおいしい」といわれるシンガポール。あと、「きれいで安全」とも言われています。でも彼らは気付いています。それくらいしか誉めるべき点がないのだということに…



すぷらった~スープ


今日は世にも恐ろしいことをしてしまいました。

まるごとチキンを買ってきてスープにしました。

ブラックチキンと呼ばれる、小振りで皮も肉も黒い鶏です。
何が怖いって、丸ごとなので、まずは捌かなかればいけません。

まず目をつぶっている頭をちょん切り(ひえ~)
手羽をちょん切り(ひぃ~~)
お尻につっこんである後ろ足を取り出して、足の爪先をちょん切らなければいけません(ごめんよ~~)

以上の行程、怖くて目をつぶり、顔をそむけながらやりました。(危ないって…)

しかしそれだけでは終らない。さらに腹側を切って、心臓とか肺とかを取り出し、内臓膜を取り除き、皮をは~が~な~か~れ~ば~~~なりません。

以上の行程、泣きながらやりました。(T△T)


なんでこんなことになったのか?
それは中華スープを作ろうと思いつき、さらによしときゃいいのに 安いので 、丸ごとチキンを購入したせいです。こちらでは丸ごとの方が安い。不思議でしたが、今なら訳がわかります。これほどの目に会わないと、調理が出来ないから安いんですね。(S$3.55=日本円で250円くらい?)


余りの怖さにちゃんときれいに捌けず、途中で断念してしまいました。ああ、また…。(こういう目にあったのは初めてではない。)(でも安くてまた買っちゃう)


スープの作り方です。
1、干しホタテ(6つくらい)を水で戻す
2、クコの実(一握り)とナツメ(10個くらい)を洗っておく
3、黒チキン(なければ普通のチキン)
4、1、2、3、を大なべ一杯の水に入れてひたすら煮る
5、中身が煮えたら小匙一杯の塩を入れる

だけ。


今日は、義父母がニューヨークから買ってきた「高い干朝鮮人参」というものがあったので、それも入れました。


美味しく作るコツはひたすら煮ることです。
私は4時間くらい弱火で煮ます。暇人にしか作れないスープです。(本当は1時間くらいでもOK)


お味の方は、、、まあ普通。
前の方がおいしくできたかも。う~む。
今日はなんかスープが黒かった…
やっぱり途中で怖くなって皮むき、内臓だしを放棄したからだろうか。クリアなスープを作るためにはもっともっとスプラッタ~しないとダメなのね。


ああ、怖い思いをした。
華僑の皆さん、日本人が魚を捌くと言っては「きゃ~」とか言ってるけど、冗談ではありません。あんたら毎日鶏捌いてるだろうが!!!

(2004年6月25日)


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野菜とシンガポール人

先日、母がおくぞにょ(奥薗)の野菜料理本を送ってきてくれたお陰で、我が家の野菜メニューが格段に増えました。(^^)
今日は、ほうれん草のおろしあえとなすのフライと長葱の卵焼きを作りました。(+鮭のホイル焼き)このままいくとどんどん野菜料理が増えていって、そのうちたんぱく質が食卓から消えるかも~…。

おくぞにょ本は、言い尽くされたことでしょうが、本当に簡単でいいですね~。普通料理本を見てて、「あ、これおいしそう」と思っても、家に充分な材料がなくて諦めてしまうことが多いのですが、この本の場合は必ずや家にあるものでどうにか作れてしまうので嬉しいです。逆にいうと、あえて本にするほどでもないメニューなのかもしれませんが…。

しかし、やっぱり私には嬉しい!シンガポール来てから野菜不足に喘いでいたので。
なぜ野菜不足になってしまったかというと、ひとつには、買い物に行っても 知ってる野菜が少ない ということ。シンガなんて他の国に比べたら随分日本と同じ野菜があるんでしょうけど。でもやっぱり漢字を見ても悩む~。同じことが魚にも言えますが。

それからなんと言っても、シンガポール人、日本人に比べたら野菜を食べないですからね。外食多いし。ホーカーズなんかで食べたら、作るより多分安いし。

始め旦那のご両親と数ヶ月同居していた時は、お義母さんの手料理はおいしくて感動だったのですが、やっぱり野菜不足に悩みました。炒めものより、さっぱりした葉物を馬のようにむしゃむしゃ食べないと、私はダメなんですね~。

同居していた時は、お義母さんお義父さんが、昼間義妹さんの赤ちゃん(孫)の面倒を見ていたのですが、その離乳食にも決して野菜が現れることはありませんでした。ずーーっと、白身魚入りのおかゆ。(+ミルク)日本だと、ほうれん草の茹でたのなんかを裏ごしして食べさせますよね?(妹が赤ちゃんのとき食べていた。うげ~と思った)

シンガポール人がみんなこうなのかは分かりませんが…。だからかどうか、姪たちは当然野菜嫌いです。やさしい叔母の仮面を脱ぎ捨て、口に突っ込んでやりたくなる衝動に…

旦那も合った当初は野菜が全然食べられませんでした。「野菜が食べられない人とは結婚できません」と言ったので、泣きながら食べ始めました。
それで分かったのですが、あんまりおいしい野菜を食べた事がなかったようですね。日本に行った時など、おいしい野菜料理をもりもり食べていて驚きました。

話が前後しますが、総じてこちらの人は肉をガンガン食べます。私が野菜やごはんを食べていると、「そんなものは食べなくていい!肉を食え!!」と言われます。ヒエラルキー的に
1、肉
2、魚
3、なんか他のもの
4、野菜
5、ごはん

と、なっているような気がします。頑なに日本米を食べつづける私には、ごはんの身分の低さが全く納得行きません。(ごはんの種類が違うんですがね)


昔聞いたところによると、日本人は他の民族に比べて腸の長さが長いらしいですね。野菜を食べるから腸が長くなったのか、長いから野菜を食べなければいけないのか分かりませんが、とりあえず腸のためにも環境に逆らって自助努力(野菜料理作り)を続けるしかなさそうです。

目指せ、自家栽培!!

(2004年6月4日)


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