エレファントピア

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クメール・パジャマ事情



プノンペンでの暮らしも一ヶ月になって、この「んん?」がだんだん「ああ。。」になってきた。
今回バスでシアヌークビルという海岸まで小旅行に行った際にも、車窓をながめながら「やっぱりなあ。」と思ったのだった。

やっぱりそうか。それはパジャマである。
こちらの人たち、というか女性、しかも若い女性は、普段着にパジャマを着ているようである。子供も着ていることがある。
パジャマが普段着に昇格しているということは、夜寝る時は他のものを来ていて朝になるとパジャマに着替えるのだろうか?う~ん、今度聞いてみよう。

数年前、ミャンマーのヤンゴンに始めて赴任になった時、女性の主流ファッションは「ワンセット」と呼ばれる、共布で作ったブラウスとロンジーだった。このロンジー(ミャンマーの伝統服。スカートのようなもの)をズボンにして、ブラウスをもっとゆったりさせたらパジャマになる?などと言ったらミャンマー人に怒られるかもしれないが、まあ、コンセプトとしては分からなくもない。
もしかしたらカンボジアの人たちも「ワンセット」的なものを着ていたのかもしれない。それで既製品のパジャマが入ってきて、「あら、これは便利」とばかりに普段着としての着用が定着したのかもしれない。


しかしながら、されどやっぱりパジャマである。
道をいきなりパジャマ姿の若い女性が闊歩していると、やっぱりちょっとどっきりする。しかもどうやら今の流行はライラック色のサテン地のパジャマらしい。プノンペンでも何度か見かけたが、バス旅行中は5,6人見かけた。

考えてみると、パジャマというのはゆったりしていて動きやすいし、長袖長ズボンで日焼け対策になる上に風通しもいい。合理的に考えたら、夜寝るときに着るなんて、もったいないのかもしれない。

日本ではジャージが流行っていたようだが、アレに通じるものがある?

とかいろいろ自分を納得させようとしてきたが、やっぱり不思議だ。
しばらくすると慣れてなんとも思わなくなっちゃいそうなので、ここにこうして記しておく。


(2006年3月6日)


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