エレファントピア

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カンボジアの結婚式



カンボジアの結婚式は、「ニャム(食べる)・カー」というだけあって、食べることがメイン。
しかも行くと、行った順に席に着かされて、テーブルが人数分埋まると食事がサーブされる方式。
時間は例えば午後5時から9時までならば、その間何時に行ってもいい。

私たちは7時ごろに会場に着いた。展示場だというでかい会場は、シャンデリアの黄色い光で煌々としていた。アルフレスコ(?)というか屋外にもでかいテーブルがごろごろ出ているが、そこでご飯を食べている人たちはもうあまりいない。(時間差が設けてあるのだろうか)
室内に案内されると、エアコンが効いていて、ステージではもちろんもちろん、カラオケ(byプロ)が始まっていた。

そこで8人がけのテーブルに着く。初めて会う人たちと、ぎこちなく挨拶をかわしながら、ひたすらごはんの出てくるのを待つ。卓上にはジュースがビールが出ているが、もちろん冷たくはない。氷をバケツ一杯に入れたウェイトレスさんたちが席を巡って、コップに氷を入れてくれる。

さて、ご飯は中華料理で、たいへんゆっくりと出てくる。
多分全部で前菜、スープ、揚げ物、魚、野菜、鍋、ご飯…と7品以上はあるようなのだが、どうもカンボジア人のお客さんたちを見ていると、全部食べて帰る人はあまりいないよう。後でクメール語の先生に聞いたところ、1時間くらいで帰るのが礼儀だそうだ。

しかし結婚式に来たものの、どこに新郎新婦はいるのだろうか??
遅く来たためが彼らの姿がどこにも見えない。

しかし式に出てみて、びっくりしたのは、なんといっても。
なんか…バービー/リカちゃんみたいな人たちがたくさんいる~~~!?
ということだった。

若い女性たち(特に多分未婚の女性たち)は、伝統的な衣装ではなく、ドレスを着ている。そのドレスが、女の子だったら一度は着てみたいと思ったお人形さんのドレスそのものなのだ!
目を丸くしつつも、心の奥底~で、ちょ、ちょっと羨ましいかも!?と思ってしまった。
年配の女性も負けてはいない。一応基本は伝統的なブラウスとロングスカートなのだが、その布のきらびやかなこときらびやかなこと…。ビーズとスパンコールと金糸のレースでキラキラ。。もちろん都会の人の衣装で、田舎に行ったら様子も違うのだろうが、そうか~カンボジア人の感性を自由に羽ばたかせていると、こうなるのね~~。。。と思った。

私が、せっかくカンボジアにいるんだから、作ってもいいかも?と思っていたような伝統的衣装は、ウェイトレスさんとかスタッフの人たちが着ていたみたい。。伝統衣装では、水曜日だったので、水曜日の色である若草色(玉虫色?)のグリーンを身に着けている人が女性も男性も多かった。

多分貸衣装だとは思うが。というのはカンボジア人は、結婚式には2度と同じ衣装を着ていかないらしいのだ。

しかし招待客がこんなに気合を入れていては、花嫁さんはどうするんだろう?お色直しなんか出来るのかな?大変だな~と思ったが、帰る時に階下でちらっとみた新婦は、ばっちりメイクに純白のウェディングドレスで、やっぱり花嫁さんだと分かった。結婚式に白は着てはいけないというお達しは、実は大事な決まりごとだったんだなあ…と思った。

(2006年5月13日)


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