安定した高収益を生み出す”田舎戦略”のススメ

安定した高収益を生み出す”田舎戦略”のススメ

役割と自分らしさ




昨年地元で高校生と大学生を中心にした町作りのための「徳地探検ワークショップ」と言うものが企画されました。
その中で、ド田舎で商売を成立させている私が講師として呼ばれ、お話をさせていただく機会がありました。


その時に進行役の大学教授の先生が私のアウトロー人生に興味を持たれたようなですね。
一通り話を済ました後に最後にその先生からこんな質問を頂きました。

「今日は、これから進学や就職を考えている高校生や大学生がメンバーとしているんですが、大学を中退して田舎に帰ってきて、なおかつこの田舎での商売を自分らしい仕事として楽しまれている島瀬さんから、学生さんに伝えたいことはありませんか?」

それに対する私の答えは以下のような物でした。


「僕にとって大切なことは自分の役割を知るということです。人はそれぞれがそれぞれの役割を持って生きています。役割を持たない人は誰もいません。ともするといい大学に行っていい会社に就職することがいい人生だと思いがちになるのですが、必ずしもそうじゃないと思っています。大事なのは自分の役割が何なのか?を見つける事です。その役割を通して自分らしさが生まれるんですね。
自分らしく生きるのにどんな大学に行くこともいい会社に就職することもあんまり関係ないんです。もちろん、そういう道をたどることが自分らしさに繋がる人もいます。それはその人の役割がそこにあったということであって、みんながそうだとは言えないんです。

でも、こんな話しをして”自分らしさ”とか”役割”とか言われても今は分からないでしょうね。
(学生達いっせいに頷く)

僕自身も役割とかを意識するようになったは30を過ぎてから。人によってはもっと遅いかもしれません。
でも、役割を意識するようになって気が付いたのは、僕が昔から好きだったことや興味を持っていたこと、それから僕が昔経験した色々なことが全て僕の役割を作るのに生きて繋がっているということなんです。

だから皆さんにお伝えしたい事は”自分が興味を持ったことに素直になって良いですよ”ということです。自分の好きなことや楽しいって思ったことを抑える必要はないんです。今は素直に自分の興味を追いかけてください。
その経験が後になって全て生きて来ますよ」


おそらく私の語ったことを理解した学生さんはいないでしょう。
(むしろ、引率で来ていた高校の先生が衝撃を受けていた、とあとで聞きました(笑))

でも、それでも良いと思っています。
言葉は通しました。
この学生さんたちが10年後、20年後に自分らしさを求めた時、私の言葉自体は思い出さなくとも、その言葉を受けた経験が生きてくる。

そう思っています。


上に書いた私の言葉が今朝の須崎さんの言葉と同じ意味を持っていることが分かりますか?

須崎さんのようにとことんまで完成度を求める人は少ないかもしれません。
でも、自分の好きなこと、興味を持ったことに対してこだわった経験は誰にでもあるんじゃないでしょうか?
自分の好きなことに対しては人は抵抗できないですからね。

その経験が大事なのです。

その経験を通して生まれるもの。
自分の中からですね。
それがその人のオリジナルなものであり、その人のその人らしい役割であったりするのです。


ここは上手く言葉にしにくい部分ですね。
でも、ニュアンスだけでも伝われば、と思います。


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