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日本タッチケア協会のホームページが新しくなりました。私も2年前に、指導者認定証を頂きました今年、6月10日、東京の日本赤十字看護大学内において第一回日本タッチケア学会が開催されます。タッチケアというと、母から子へのマッサージという親子のイメージになりがちですが皮膚は、発生学的には、脳および中枢神経系と同じ外胚葉から形成され下界からのさまざまな刺激を受けとめる”露出した脳”ともよばれています。人との境界線でもある皮膚に、優しく触れる行為は子どもの成長を促進し、社会性を育むだけでなくおとなにも、不安や抑うつの軽減や気分の改善自尊心が増すストレスホルモンの低下ナチュラルキラー細胞が増加するなど心身両面にわたる健康な生活へと導いてくれます。東日本大震災での被災地でのアロマボランティアでもハンドマッサージというタッチケアを通して被災された方の心が少しでも癒されるようにとこれまでに5回アロマのボランティア活動を行ってきました。昨年5月と6月に岩手県の大槌町と花巻市の避難所へ7月に福島の最大の避難所だった「ビックパレットふくしま」へ12月と今年3月に宮城県の南三陸町と女川町の仮設住宅の集会所へこれまで、述べ28名のボランティアで、合計431名の方にハンドマッサージを行いました。被災後の5月、6月では、被災時のつらい状況を細かく語る方が多く、7月には、避難所でのコミュニケーションのストレスや、仮設の話題が多くなり、12月には個人の体調不良や将来への不安について話される方が増えるなど、お一人30分くらいの短時間のハンドマッサージではありましたがスムーズに自身を振り返る語りにつながったことは、周りにいた、心理カウンセラーや傾聴ボランティアを驚かせました。タッチケアの、人の境界線に優しく触れるという行為から信頼関係を結ぶのも早く、温かな手をとおして、瞬時にラポールが形成されました。五感に響くアロマオイルを使ったハンドマッサージは、今ここを思い出すマインドフルネスの要素もあり自然にその方の語りが始まるという効果を実感しました。対面で優しく手にふれ、触れられる心地よさから、思わず被災時の恐怖を語り始め、家族を失くした哀しみを吐き出されます。喪失感や恐怖と不安が入り混じる中、触れられることから、自分や人とのつながりを取り戻していかれる姿を何度となく見せてもらいました。第一回タッチケア学会では、今回は親子のタッチケアだけでなくタッチケアをふれあいの基本として、一般演題を募集されているので私たちの被災地でのハンドマッサージボランティアについてを発表しようかな~と考えています。でも、もうすぐ締切だし・・・抄録間に合うかな~今年もゴールデンウィークは、仕事三昧です
2012年04月30日
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愛のあるタッチをすべてのこどもたちに!!というキーワードで始まった、ラヴィングベビータッチ・インストラクター講座初日と、4日目の最終日に、試験官として参加しました自分自身が、愛されていると感じた、深いタッチの体験ふれられる体験を通して、愛を感じ、生きる喜びになったり温かで穏やかな気持ちになったり、誰かに優しくしたいと思ったりまずは自分自身がタッチに対してのエピソードを通して人にふれるということを考えていきます。その体験が、インストラクダーとして誰かに伝えるときに、言葉や態度や表現力を通して表れてきます。ラヴィングという、愛と思いやりにあふれた状態でのタッチで社会を変えることができるかもしれないそんな受講生さんの大いなる意志を感じる、すばらしい最終日でした。ベビーマッサージのインストラクターとしての説明や実技など実際にお母さんどう伝えていくか、何をつたえるのか、どんな思いで話すのか、1時間かけて、実際の場を想定して行ってもらうのですがこの1週間で、それぞれが最高の完成度で、行ってくれました。試験官として採点していましたが、見ているだけでも、思わず引き込まれて微笑みがこぼれたり、胸が熱くなったり、一緒に歌ってしまったりベビー人形も、愛をこめて大切に扱ってもらっていると赤ちゃんとしての命が与えられて、それぞれの表情が出てきているようにも見えました。それぞれの、この1週間をどう過ごされてきたのか・・・仕事をしながら、日常生活もあり、忙しい中、ラヴィングの説明文を自分の言葉でつくったり出産後のお母さんへのストレッチ法を考えたりタッチのさまざまな効果の側面を自分の言葉で話せるように6名の受講生さん、それぞれが苦労と工夫をしてくれましたがみなさん、幸せな1週間だっと話してくれました最後のシェアでは、これからの生活や、仕事で、そして子育て支援としてさまざまな現場で、ラヴィングを伝えていきたいと、感動の涙に包まれました。愛を伝えるラヴィングベビータッチ教室のブログでも、これまでの歩みをご紹介しています。http://harmony-lovingbaby.blogspot.jp/ご興味のある方は、時期は秋ごろ開催予定で準備を進めています。是非、愛を伝えるラヴィングベビータッチにご期待くださいね~(産婦人科医の大門先生と、メイン講師のはやしひろこさんと、受講生のみなさんと・・ピース)
2012年04月24日
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エサレン?ボディワーク公認講師、 シャー・ピアス先生の来日ワークショップ TRE(緊張とトラウマを解放するエクササイズ)の 1dayを受講しましたhttp://www.piasoma-japan.com/kansai-workshop3.htmlTREは、David Berceli博士によって開発され、 25年間、世界中で効果的に使われてきました。Berceli博士は兵士・消防隊員・警察官とTREを行い、彼らのPTSDによる多くの症状を軽減し、ストレスと緊張を和らげてきました。また、彼は世界36カ国において、戦争、地震、その他トラウマ的な出来事からの生存者に対しても、TREを行ってきました。アメリカでは、イラク・イラン・ベトナムからの帰還兵をサポートするために、軍がTREを採用しています。TREのホームページはこちら → http://www.tre-japan.com/TREは、優しくシンプルなテクニックによって、身体組織の深部の緊張を解放し、リラックスを促すエクササイズです。TREは、大腰筋に働きかけ、そこに蓄積されている緊張や余剰なエネルギーを解放します。 大腰筋はとても厚く、腹部の深いところにある頑固な筋肉で、私たちの下腹部の守護者として機能し、私たちの内臓の守護者として人生の大小様々なトラウマに応じて緊張し、収縮したり固くなったりします。固くなった大腰筋は、坐骨神経痛や腰痛など多くの問題をもたらします。 TREのエクササイズでは、脚や腹部の筋肉を使って、大腰筋から身体中に広がる”穏やかな振動”を引き起こします。 その振動が、脊髄を通って脳につたわり神経細胞(ニューロン)に働きかけ、脳内に新たな神経ネットワークを創りだし、脳内から送り出される化学物質(ホルモン)の分泌にも影響を与えます。さて・・・どんなワークなのか、興味しんしんでの参加それも、20日にピアス先生とは、布引ハーブ園で一緒にランチもとらせてもらいエサレンにもお誘いを受けた仲ですので、ピアス先生の講義や声、そして生き方そのものにも関心が湧きたちボディワーカとして、あんな風に年を重ねられるといいな~とあこがれの存在でもあります。初めの講義では、アフリカのスーダンでの戦争時の大人と子どもの動きを観察爆撃機の音に、大人は、周囲の子どもを抱えてシエルターへ逃げるでも、子どもは立ちつくし、恐怖にガタガタ震えているのに気付いた。何故、大人は震えないのか??との疑問からBerceli博士は気づきます。わたしも、大腰筋を意識し、緩め、震わせるワークから不思議な体験をしました。そして、身体がすっきりしました。古い疲れやよどみが、身体の外に出たような感じです。ストレスケア、トラウマケアとして認められているTRE簡単で、素晴らしいテクニックだと気づきました。是非、一度体験してみてくださいね。自身の身体と心のつながりを感じるワークです。
2012年03月29日
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3月20日 春分の日 神戸布引ハーブ園で「NPO法人タッチケア支援センター」さん主催の第二回タッチケア・フォーラム 『タッチ、その癒しと祈り』 で“東日本大震災における避難所・仮設住宅でのアロマ・マッサージ支援報告”をさせて頂きました。東日本大震災への支援活動へ17年前の神戸の震災では、さまざまな形態のボランティアが生まれ、ボランティア元年と呼ばれました。私自身も、少し落ち着いてからは、在宅避難者として半壊の家と避難所への往復の暮らしのあと、夏には、神戸市西区の仮設住宅で、3人の子ども達と1年暮らしました。被災当時、看護学生だったことから、避難所での足湯隊というボランティアも始め、そこで“人のこころを開く温かな関わり”という支援方法に気づき、医療の中で五感を癒すアロマセラピーを使ったタッチケアを行っています。1年前の3月、日本全土を震撼させた東日本大震災では、自分自身が17年前のトラウマを感じていることを知る事となりました。テレビの映像を見る度、恐怖と共に哀しみが押し寄せて、大泣きしていました。早くから避難所でのボランティアを始めた私は、被災された方たちの苦悩を聴くうち自分の被災時の体験や、その後の生活の不安や悲しみをも語る場を失いいつまでも被災者でいてはいけないと、封をすることになったのです。被災者としての自分がみじめに思え、敢えて見ないようにと支援者としての活動を選んだのでした。その頃、支援活動の場としてつくられた“女たちの家”でも、わたしよりもっと悲惨な体験をされている方のためにとお話をうかがい、御手伝いをしていました。病院での仕事が始まり、ボランティアをする余裕もなくなり夏には、ボランティアにもいかなくなりました・・・もっと何かできたのではないか、もっと続けて誰かの役に立たないといけないのではないかそんな風にも感じて自分を責めていました。でも、温かな人の関わりが人のこころをひらき、問題を解決していく力を引き出せることをボランティアを通して感じていました。その経験が、産婦人科で働き出した私に、新たな道を拓いてくれました。人の記憶や感情に揺らぎを与え、神経を和らげ豊かさを取り戻させる精油の力を借りながら人のこころとからだ優しくふれるアロマのマッサージが人との信頼関係や、自分自身とのコンタクトも可能にし自己治癒力のスイッチが入り、他者を受け入れ、その人らしさを取り戻す内側から湧き出すような変化を発動させます。そうしたダイナミックな変化に感動しつづけアロマナースとなった私は、この度の被災された方たちのこころに触れるタッチを行いたいと、5月の連休から岩手県に2回、夏には福島へ、そして12月には宮城県南三陸町へとアロマとタッチケアという、温かな関わりを届けるボランティアを行いました。また3月17日、18日に、南三陸町と女川町へと5回目のアロマボランティアに向かい現地から帰ったばかりでの発表となりました。1年経った被災地の現状を踏まえ、被災された方々の想いをお話したいと考えていました。3月11日の夜に放送された、映像‘12の“生き抜く~南三陸町の鎮魂と復興の一年”に同じ職場で働く妻を亡くされた辛さを語っていたSさんは12月に伺った時に、集会場で出会った方でした。妻との数々の思い出を語り、これからの育児の苦悩を語りながら冗談を言い合いながらユーモア一杯に笑ってそして一緒に涙を流しました。何度語っても奥さんは戻ってこないし、喪失感は幾度となく襲ってきます。どれだけ哀しく辛いことでしょう、癒せることが出来るとは思えません。それでも、人の中に育まれている生き抜く力を信じたい。人を思う気持ちや人とのつながりの中に、ケアのこころが見えかくれしています。“あなたの中にわたしがいる”人のこころとからだに触れるタッチケアを行っているということは出会った方たちの人生の物語の1ページに触れていること。そんなお話をしました。 震災で心身が傷ついた時、私達はどのように“ふれあい”支え合いながら癒し、回復していくのか?午後からの第二部では、心療内科医師の明石麻里先生と エサレン研究所のシャー・ピアス先生をお迎えして 古来からタッチや祈りが私達の癒しにどのように用いられてきたのか? そして、”祈りとともにふれる”こととはどのようなことなのか? 講義と瞑想誘導、そして、気功を取り入れたワークショップもありました。『My body is the temple~♪』シャー・ピアス先生の穏やかで温かで深い静寂に導いてくれる声が耳に焼き付いています。このフレーズを口ずさむだけで、こころが落ち着いていきます。タッチを通じての心の癒し・魂への祈りをテーマに、素敵なフォーラムとなりました。震災から1年目のお彼岸・春分の日にこの神戸の地で、被害にあわれた方達のことを思い、共に祈る時間を皆様とご一緒できて、よかったです.
2012年03月21日
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3月1日のTV・”アンビリバボー”では ”幸せホルモンが生む奇跡”と題してAKB48のメンバーの一人が、子どもの時のがんが消えたことを紹介していましたそして私がタッチケアについてお話するときにいつも、キーワードとしてお話する”オキシトシン”について大きく取り上げていました今もっとも注目される脳内物質“オキシトシン”別名、絆ホルモン、幸せホルモン、愛情ホルモンともよばれています。人とのつながりや絆を感じた時に、脳の視床下部内で合成、分泌されます。1906年頃から、出産時に子宮筋を収縮させて分娩を促進したり母乳の出をよくする授乳ホルモンとして、医療で活用されてきました。でも最近の研究で、血流にのって全身にめぐることで、身体にさまざまな働きをしていることが分かってきたのです番組では、ストレスのたまる数学の問題を行った後で感じたストレスの対処法として母親と会話をしたり母親に電話をかけるとオキシトシンが分泌され、ストレスが軽減されるという結果を紹介していました。更にパートナーとハグした女性もオキシトシンが分泌され、ストレス値が下がります昨年9月にうかがった、桜美林大学の山口創先生の講座では7~16歳の少女61名に10分間壇上でスピーチしなさいというストレスを与えた実験が紹介されていました。スピーチの前に、1分間母親が抱きしめるスピーチの前に、母親と電話で話す何もしないの3群に分けて、オキシトシン値を計ったところ母親が1分間抱きしめた群が、一番オキシトシンが多く分泌されました。その他のオキシトシンの身体的効果としては、痛みの軽減免疫系の活性化血圧や心拍数の低下不安や抑うつの低下なども報告されています。つながりを感じたときだけでなくもっと能動的に、他人に対して親切にすると分泌したり誰かに優しい気持ちで接したときにも分泌することが分かってきました番組では、“情けは人のためならず”は、科学的にも正しかったのだと結ばれていました。アメリカでは、ボランティアスタッフは、うつ症状も少ないとの統計も報告されているそうです。『人間は人とつながる事で幸せになれる』スキンシップや、タッチケア、優しい気持ちで接することが自らの体内でオキシトシンを分泌させ心身両面にわたる健康へと導いてくれています3月11日、『LOVEフェス3.11~神戸から東北へ笑顔のかけ橋を~』に午後から、ハンドマッサージブースを出展しています。翌週16日から、神戸から南三陸町へ向けてのアロマセラピストのボランティアも募集しています。これまでの活動の写真も紹介していますので、是非わたしたちに会いに来てくださいね~
2012年03月03日
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20年前、3人の子どもを連れて離婚した頃仕事も何もなく、漠然とした将来の不安と向き合いながら自分が何をしたいのかもわからず神戸に移り住んできた頃兵庫県にも“女性センター”をつくろうという会を知り安心して語り集える場「女たちの家」の活動にも参加した。そんな運動が実ってか、神戸市にも男女共同参画センター “あすてっぷKOBE”もオープンしたのです。さまざまな魅力的なセミナーに参加し、水を得た魚のように息を吹き返した日々。フェミニズムカウンセリングや女性相談員の勉強や、電話相談員講座も受講して辛かった離婚体験から、それをバネに女性を応援したいと産婦人科のナースにもなりました。昨日、その“あすてっぷKOBE”で『香りとタッチケア』というセミナーの講師として登壇させて頂きました昔の仲間にそのことを話すと、「故郷に錦を飾る、という感じだね~」と笑ってましたほんとに、晴れがましい気分と自分を褒めてあげたい気持ちとじわっと湧き上ってくる、わたしにしかわからない日々と温かな思いに包まれてこれまでの人生の流れが変わったことを確信できました。アロマの香りの効果と、人に優しく思いやりを持って触れるタッチケアについてストレスケアとして活用できたり子どもへのタッチが社会性に及ぼす影響や大切な方との触れ合いから生み出せるものについて被災地での体験からお話をすすめていると私自身、涙をこらえられない瞬間もあったりして・・・・セミナー後には、何人も質問やお話に待っていてくれるくらいアシスタントに来てくれた仲間のセラピストや館長さんやスタッフの皆さんのお陰で、とても素敵な時間をつくる事ができました。 皆さんのお陰で、温かな時間を共有できたこと、感謝で一杯です~「これから看護学校に入学したいと考えながら躊躇していたのですが、励みになりました。」「訪問看護や施設で、タッチケアを活用したいと思います。」「アロマの危険な面や、使い方がわかって良かったです。」「お隣に座った方と打ち解けて、話ができて良かったです。」という声もありました。タッチケアでは、お隣の席に座った方とのハンドマッサージの実習をしましたがマッサージの前を後では会場の空気が違います。それをみんなで感じることができました。人の境界線である肌に触れること。それは、お相手の方の人格や人生や生き方にも触れることになります。人としてお互いに尊重しあってこそのタッチケアです。 「触れることは、触れられていること」決して自分が相手に何かを提供しているのではありません。自分も、相手から触れられているのですね。その交流から得られるエネルギーのようなものを大切に受けとめあえることそれもお伝えしたいことの1つでしたうまく伝わったようで、わたしも幸せです。
2012年02月26日
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『皮膚という脳』『子どもの「脳」は肌にある』 『愛撫・人の心に触れる力』 などの著書や、『乳児期の母子の身体接触が将来の攻撃性に及ぼす影響』『両親から受けた身体接触と心理的不適応の関連』などの論文を発表されている桜美林大学准教授 山口 創先生昨年9月に、タッチケアを広めたいと被災地での活動を共に始めた仲間がタッチケア支援センターというNPOを設立しその設立記念で、『ふれることの効果:皮膚と心の身体心理学』という講演をして頂きました。とてもシャイで、お優しい先生で、お会いする前からファンでしたが色んなお話をさせていただき、ますます尊敬です~その山口創先生がテレビで、”皮膚は色を認識する”という実験で登場。20人の男女に目隠しして、机の上に赤の紙と青の紙を同時に置き右手か左手か、赤だと感じた方の手を上げてもらうと正解した人が20人中、16人もいたのです。 その理由を訊くと、「かっと温かくなった」 「温かく感じた」 と正解した全員が話します。紙の上に手を置くと、青はひんやり感じ、赤は温かく感じる。この紙に、実際に温度差があるのかと、サーモグラフィで調べると、紙に温度差はありません。山口 創先生は人は赤色をみると、炎のような熱いものをイメージするので身体が興奮して熱くなる。実際に皮膚で赤いものを触った時にも、同じような作用があり熱いと感じる。赤を見た時に起こる脳の反応が、赤いものに触った時にも起こるというのです。色を認識するには、目の網膜にあるオプシンというタンパク質が色を感知し脳に伝えることが分かっています。最近、人間の皮膚の中にもこの色を認識するオプシンがあることが判明したそうです皮膚が赤色に触れることでオプシンが感知し、脳が温かいとイメージしたと考えられる。うーーん、皮膚で感じる色感情や気分を表し、影響を与える色やホルモンに作用したり、時間感覚にも影響を及ぼしたり色と人体の関係も魅力的ですね~ 第2回、関西タッチケア・フォーラム ”タッチ”~その癒しと祈り~3月20日、春分の日に、神戸布引ハーブ園、森のホールで開催されます。私も、被災地でのボランティア活動の報告をさせてもらいます。実は、3月16日~南三陸町へボランティアバスで行ってきます。19日の早朝戻るのですが、その翌日の発表なので、準備などが出来るかどうかちょっと心配な面もありますが、まずは行く前に準備して最新情報を加えるということで、ホットな発表をしたいと思っています。心療内科医の明石麻里先生の ”魂を癒すタッチと祈り”エサレン公認講師シャー・ピアスの ”セルフタッチング、呼吸にふれる・地球にふれる”という、とても魅力的な内容です。是非、いらしてくださいね~
2012年02月24日
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12月の週末2日間、南三陸町へアロマボランティアに行きましたがとても好評で、また来て下さいの声に導かれて3月の週末にも、南三陸町の同じ数か所の仮設に行かせてもらうことが決まりました。第9期宝塚希望応援隊です。今日は、ボランティア先の情報をまとめようといろいろ調べていたら”南三陸町復興応援プロジェクト”のページの1月15日付のボランティアさんのブログ記事に12月のアロマボランティアのことが掲載されていました仮設住宅の週末のイベントで、メガネの無料配布、落語、そしてアロママッサージなどイベント盛りだくさんの週末を振り返っておられます。まだ仮設にお住まいの方が来られなかった空き時間にボランティアの方にもハンドマッサージを体験してもらいました。初めてアロマのハンドマッサージを体験した彼女は・・・そこで気付いたことがありました。それは、マッサージと言われるとどうしても身体的なしこりを取ることしか私の頭にはなかったのですが、とくに被災地などではその意味合いは少し違っていて、むしろマッサージ中の会話がとても重要な役割を果たしているということです。 差し出した自分の手に付いていたミサンガの話から始まり、そのまま会話は尽きることなく20分ほどのマッサージはあっという間に終わりました。話し終わった後はなんだかすっきりして、話を聞いてもらったことに感謝の気持ちさえ出ました。 マッサージという一対一で他人と向き合う時間はカウンセリング的な役割も果たしているのだと、身をもって感じたのです。 それから、直接ひとの肌に触れるというのは、とても安心感のあるものだと思いました。忘れていないよ、応援しているよ、という気持ちが伝えられるんだと、改めて感じました。 ・・・アロマのハンドマッサージで気づいたこと・・・このような感想を発信してくださって、アロマセラピストとしては、とっても嬉しいですね。ハンドマッサージを通して、カラダに触れることから始まる人や自分とのつながりを取り戻す旅セラピストを鏡にして、それぞれに方にとっての内面の旅は始まります。それから、ブログの内容はまだ続きます・・・ マッサージの順番待ちのお母さん同士が、「どこから来たの?」と津波の前はどの地域に住んでいたかと尋ね合う会話からこの日のイベントは成功したと感じられたそうです。どうぞ、このブログで、彼女が伝えたかったことをご覧くださいね。⇒ 仮設住宅の週末のイベントで、私も、さまざまなボランティア同士が、それぞれの活動を通して体感しこうしてつながっていくことにも、大きな学びや喜びがあることを感じました3月には、同じ場所を訪れることで、皆さんとの出逢いや絆が深まっていくことを楽しみにワクワクしています。
2012年01月25日
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先日、東日本大震災後のアロマボランティアについて、取材を受けました。宝塚で開催している「お茶っこカフェ」と被災地でのボランティア活動についてアロマのハンドマッサージの内容や、どういった変化があるのか目的、理由・・・1週間前のパネリストとして出席した失敗が、とっても活かさているのを感じました何故アロマ・ボランティアをしているのかアロマセラピーの、気持ちが落ち着く、リラックスするという心理面だけでなく触れるという行為を通しての、対人援助、支援活動として皮膚の科学タッチのメカニズムタッチの研究データなどアロマセラピーを用いながら、身体に触れることが心にも作用することを、ゆっくりお話できました。ピンチはチャンス前回の失敗の悔しさが役にたちました。何を伝えたかったのか、それがはっきりしてきました。編集者さんにお話しながら、聞き手がいることで思いが整理され少しだけ、自分の言葉が生まれたような気がします。語ることで、行動と思いが整理されますね。評価せずに、まるごと受け入れるように聴いてくれる、そんな語れる相手がいることが、心のケアになります。私がアロマでボランティアの目的としていることは”自由に想いを語れる場”となるようにです心のケアとなる傾聴の1つのツールとして心地よくリラックスできる香りのアロマオイルを使ってタッチケアをしています。嗅覚と触覚という五感に働きかけてココロとカラダをリラックスできるように 3月20日(春分の日)神戸布引ハーブ園の山上にある、森のホールで第二回 関西タッチケア・フォーラムが開催されます。1回目は、桜美林大学の山口創先生をお招きして触れることを社会心理学として学び、エサレンのタッチについて参加者同士で体験しましたね。第2回の詳細はこちらでご確認ください⇒http://touchcaresupport.com/2kansai_touchcare.html 被災地で支援活動に関わったタッチ・セラピストの活動報告として、私が、阪神大震災の時の経験もふまえて、今回の具体的な活動について発表させていただきます。タッチケア支援センター代表の中川玲子さんからは被災地での、タッチケアという身体的なアプローチの有効な側面を整理してお伝えし関東方面でも活動してる方達の紹介をされます。タッチを通じての心の癒し・魂への祈りをテーマに、お届けします 震災で心身が傷ついた時、私達はどのように、ふれあい、支え合いながら癒し、回復していくのか?午後からの 第二部では、ゲストに心療内科医師の明石麻里先生と、 エサレン研究所のシャー・ピアス先生をお迎えします。 古来からタッチや祈りが私達の癒しにどのように用いられてきたのか? そして、”祈りとともにふれる”こととはどのようなことなのか? 講義と瞑想誘導、そして、ワークショップをご体験ください。 そして、震災から1年目のお彼岸・春分の日、この神戸の地で、被害にあわれた方達のことを思い、共に祈る時間を皆様とご一緒できればと思います。 私は、3月16日~19日まで、南三陸町へのアロマボランティアが決まっているので戻ってきた翌日の発表の場ですから震災から1年経った、被災された方の生活についても思いを馳せながらアロマセラピストが出来ること、求められていることについて整理して参加したいと思っています。みなさんのご参加お待ちしています。
2012年01月22日
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大阪住吉区にある、デイサービス内にてアロマの講座をさせてもらいました今年で3年目毎年来て下さるアロマファンもいて、楽しく過ごしました~この日は、近くのお祭りやイベントと重なっていて、少人数になりましたがその分、アットホームな雰囲気で、一体感を持ちながらのお話に変更ピンチはチャンスですね~参加者は、介護サービスを受けている高齢者や介護職員さんたち今年のタイトルは 『ヘルシーエイジングのための香りとタッチケア』にしました 認知症予防の報告のある精油を使った朝の香りと、夜の香りリフレッシュブレンドとリラックスブレンドの香りのスプレーを作ったり更に、ゆっくり、やさしく触れることで、オキシトシンの分泌量を増やし不安感がやわらぎ、認知症の周辺症状が改善する例もたくさん報告されているハンドマッサージを行いましたアロマセラピスト科の卒業生さんも手伝ってくれての講座あっという間の1時間半でしたね。職員の方からも、とっても好評価をいただきました! 「また来年もきてね~」嬉しいお言葉を頂いて帰路につきました~楽しかったね
2011年10月21日
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9日、10日、中山寺で開催されたプレママフェスタ2日間、アロマセラピスト科の生徒さんと、関西アロマセラピスト・フォーラムのスタッフ仲間たちで、普段は出来ない体験をさせてもらいました~大きな講堂内で、マタニティに関する企業ブースなどが出展するなかステージ上で 『夫婦、親子の絆を深めるタッチケア』の講師を務めましたよ~これまででしたら、アロマセラピストさんや、アロマに興味がある方達など目的をもって聴講して下さる方への講師は経験していますが今回のように、数社の企業ブースが出展し、妊婦さんのファッションショーもありましたしそれぞれに通りかかる妊婦さんたちに声をかける中タッチケアの話をしていると知っていて来る方もなく40分間ずっと座って話を聴こうという方もほとんどいないし結構な向かい風の中で、40分間受け持つのは・・・・・とーーーっても度胸がついてしまったのでした~ どこから聴いてくれてもわかるようにと、キーワードは繰り返し大切なところは、何度も説明テレビでお馴染みの「ほんまでっか!!」な調査なんですよ~・・・なんて話も持ち出し・・・夫婦でタッチの強化トレーニングを1日に30分間、週に4日間行ったら夫の血圧が安定し、仕事のストレスが減るんですよ~って、興味を持ってもらえるようなデータを、実に楽しそうに・・・大きな声で話してましたね~わたし、次はだれも聞いてないところでも、講義できそうです・・・・絆ホルモン、オキシトシン・・・産婦人科に勤務していたころには知らなった、出産ホルモンの真実の姿に感動したことタッチの可能性について、もっと多くの方に伝えていきたいです~ハンドマッサージに参加して下さったご夫婦はとっても丁寧に奥様の手をマッサージされる方もいてそのお互いをいたわる姿や、奥さんの嬉しそうな顔を拝見できて生徒さんも、スタッフも感動を頂きました~ハンドマッサージをとおして、お二人の距離がもっともっと近くなったことそんなきっかけになったなら、私たちもシアワセです~
2011年10月10日
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今日もよいお天気。秋晴れの清々しい一日でしたね~中山寺でのプレママフェスタ、初日が無事に終わりました~!たくさんの妊婦さんが、腹帯をいただきに参られたり赤ちゃんを連れて、ご家族で安産の御礼参りに来られていたり イベント会場までは、坂道を登らないといけないのですが多くのご家族が、赤ちゃんに少しでもいい情報をと求めてやって来られていました今回は、これまでのように『アロマセラピー』を教えて欲しいという方たちではなく一般の方、妊婦さんとそのご家族へ、いかに”タッチケア”の魅力を伝えていけるか通りすがりの方の足を止め、どうしたら興味を持ってもらえるか何を伝えるべきなのか・・・その意図を巡って、随分時間をかけて、一人でもんもんと抱えていました。。。。。足をとめてくれるかな、聴いてもらえるかな・・・どうなることか・・・と緊張もありましたが仲間やスタッフと、生徒さんたちにお手伝いを頂いてなんとか、震える足を立て直すことができました お手伝いいただいた皆さま、ありがとうございました~終わってホッとしました明日は、戌の日、今日よりももっと多くの方がお参りに来られるそうですからもう1日、どうぞ宜しくお願いします。夫から妻へのタッチのプレゼントいいムードでしたね~なかなかこういう機会でもなければ、奥様の手をマッサージすることもないかもしれません。今回のことを1つのきっかけに、是非、おうちでも続けてくださいね。
2011年10月09日
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明日、明後日、9日、10日・・・秋晴れの行楽日和が続く、お出かけに気持ち良いこの頃ですが安産の寺として有名な「中山寺」でイベントが行われます。 『中山寺プレママフェスタ2011』 毎月戌の日には、腹帯をいただきに行く妊婦さんが多く来られます。実は私も・・・・初めての出産を控えた30年前に、この中山寺に腹帯をいただきにお参いりさせてもらいました無事に出産した後は、いただいた腹帯を返しにお礼参りにもきました。 (今日はその長男の30歳の誕生日でもあります・・・から不思議・・)あれから、30年経って、今度は、出産を控えた妊婦さんに 『親子と夫婦のきずなを深めるタッチケア』というお話をさせてもらう機会をいただきました決まったのが遅かったので、ポスターには告知されていませんが14時~15時までの間会場内で、タッチケアの大切さについてお話させてもらった後お参りに来られたご夫婦や親子さんで、ハンドマッサージを体験して頂きますアロマセラピスト科の生徒さんと、関西アロマセラピストフォーラムのスタッフがみなさんの指導にあたりますので、お近くの方はいらしてくださいね~ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・中山寺プレママフェスタ2011は、マタニティ、産後のママ、そのご家族様に向けた出産・育児情報満載のイベントです。 「出産・子育てに直面する女性とその家族の楽しく豊かな暮らしのサポート」を目的としており、イベント当日は、参加型のイベントや各協賛企業のブースによる情報発信等、出産前後の女性とご家族様、周辺地域の皆様にも、「知って」、「参加して」、「もらって」嬉しい、そして楽しんでいただける内容を予定しています。 また、会場である中山寺の「鐘の緒」は、女性の大役である出産の無事安泰を祈る霊跡として、古来よりその伝統をもち、人々に深く信仰されてきました。 ことに幕末には、中山一位局が当山の鐘の緒を受けて明治天皇を御平産されてより、明治天皇勅願所として霊徳をたかめ、「安産の寺」としても名高く、安産を祈る人々が全国から腹帯をいただきに参られます。 是非、お誘い合わせのうえ、お越し下さい! ご来場、心よりお待ちしております。
2011年10月08日
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桜美林大学 リベラルアーツ学科 山口創先生 の『ふれることの効果 ~皮膚と心の身体心理学~』 触覚としての皮膚について、しっかり再確認できました~基礎として、「身体心理学」 「皮脳同根」 「脳の中の小人・ホモンクルス」「全身にある触覚の位置づけ」 『触角の知覚機能と感情喚起機能』「C触覚線維の役割り」 「境界としての皮膚感覚」「愛情・信頼を形成するオキシトシンに関する研究について」などなど・・・皮膚の役割りの基礎から学び、更にさまざまな研究からわかってきたオキシトシンの効果と、心理面や社会性に与える影響についても、考えさせられましたね~子どものへのタッチの重要性はいうまでもありませんが大人になっても、毎日30分間、週に3回のスキンシップを強化したところ4週間後のデータで、特に夫の仕事のストレスが低下し高い血圧の安定化や、オキシトシン・ホルモン量の増加がみられたそうです。オキシトシンは、急にタッチを増やしたから分泌量が増すというものではなく毎日5~10分間の短時間でも繰り返すことによって増えるそうです。オキシトシン・・・産婦人科で働いていた私にとっては、出産に関するホルモンという知識がありまさか後に、信頼ホルモン、絆ホルモンと呼ばれるとは・・・衝撃でした子宮を収縮させ陣痛を強め、お産を促し・・・産後は、赤ちゃんに母乳を与えるための射乳ホルモンだったのが辛く苦しい出産の後でも、母性が芽生え、わが子を愛おしく抱きしめたくなる乳房が張って母乳を溢れ出させ、夜中でも3時間おきの授乳ができるのも、愛しいわが子を守るため・・・そんな一連の流れに、生命の継承の鍵を見出したような気持ちがしました。オキシトシンは、人と人とのつながりを深める、奇跡のホルモンですね。スゥエーデンの生理学者シャスティン・ウヴネース・モベリ博士の 『オキシトシン~私たちのからだがつくる安らぎの物質~』に出会った時の、驚きと喜び、そして、感動~この本もタッチに関わる方は、是非読んで下さいね~! ・・・私たち人間は、健康や幸福というものを 自分たちの内なるエコロジーと捉えるようにするべきだ。 常に体を酷使し、資源をやたらに使っていたら、 私たちの体はうまく機能しつづけることができないだろう。 貯えが底をつけば補給し、力を取り戻し、休息し、自らを癒す必要がある。 オキシトシンや、“安らぎと結びつき”システムの働きが 私たちに言おうといしていることに 誰もが耳を傾けるようになることを願っている。・・・・(第18章より)皮膚は、成人では、1.6~1.8平方mの面積と3~5kgの重さの人体最大の器官で外界の刺激からの保護や、体温調整、分泌と排泄、合成、免疫と、呼吸、経皮吸収と感覚受容器としての機能を担っています。表皮、真皮、皮下組織にある感覚受容器マイスナー小体は、つるつるとざらざらを感じます。メルケル触盤は、点字のような荒い凸凹をキャッチします。ルフィニ終末は、皮膚を横方向に引っ張った時に応答する。パチニ小体は、皮膚の上に蚊が止まったなど敏感に感じ取ることができます。指紋1つ1つの凹凸の山の下には、マイスナー小体が、谷の部分には、メルケル触盤が分布し、指紋の働きについても新しく分かってきました。心地よいタッチによるマッサージが、どんな作用がありどんなことに効果的なのか、その根拠となるものを求めて、更に学びたいと思います~私はというと、東日本大震災のタッチケアによるボランティアの活動報告をしました山口創先生と、エサレンのブリータ・オストロムさんの間に挟まれてパネリストとして並ばせてもえるという、すばらしい機会に恵まれたことに感謝です。スクールの生徒さんや、ブログを見て来られた方もおられました。皆さんありがとうございました~タッチのさまざまな効果を、もっと広げていきましょうね~
2011年09月25日
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いよいよ明日の朝・・・・桜美林大学の山口創先生とお会いする山口創先生は、日本でのタッチの研究の第一人者その数々の著書から、アロマセラピストとして、体に直接ふれるトリートメントの可能性にワクワクしタッチケアに関わっていることを誇らしくもあり多くの可能性にむすびつくためのきっかけとなることを願いまた、その根拠としての理論を知れることが、とっても楽しかった。 『愛撫・人の心に触れる力』 『子どもの脳は肌にある』 『皮膚感覚の不思議』 『皮膚という脳』・・・なでなでされて育った子肌感覚が性格となる恋愛パターンも乳幼児期に決まる主観的な触覚、客観的な視覚共感から模倣が生まれる思いやりは、思いやられることでしか生まれない・・・・明日は、どんなお話が聴けるのか、とっても楽しみです午後からの、パネルディスカッションでは、私も席を並べての参加となり震災ボランティアで、岩手や福島でアロマセラピストとしてタッチケアをしたことをお話させてもらいます。これまで3回の被災地での活動と、関西に移転されて来られた方へのアロマケアについてまとめようと思っています。いろいろな写真を準備しながら、震災の被害を受けた皆さんにとって、アロマのタッチケアはどうだったのか?私の方がインタビューしたいくらいです。でも、多くの方が、笑顔になられたくさんの涙を流した後に、前を向こうとされたこと悲しみの先に、希望の灯りがあることを知っていたようなそんな時間を共有させてもらえたことアロマのハンドマッサージがあるから、また来たよ。。。と来られたり宮城に帰るから、ハンドマッサージを教えて、職場のみんなにもしてあげたいから・・・と何度も通って来られたことそんな触れ合いから、喜びもたくさんもらいました。タッチを通して、成長させてもらえたのは、私の方かもしれません。明日は、第一回タッチケアフォーラムです。お時間のある方は、いらしてくださいね~
2011年09月23日
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2011年9月24日(土) 10:30~16:00(開場10 :00)尼崎市女性センタートレビエ 3階 多目的ホール にて被災地である岩手でのタッチケアで共に活動し、『タッチケアガイドブック』作成にも加わらせて頂いた中川れーこさんひきいるNPO法人タッチケア支援センターさんの主催で 第一回 関西タッチケア・フォーラム タッチケア - その理論と実践 - 皮膚という“脳” ・ タッチと“こころ”が開催されます。触れることにかかわる、すべての方達にアロマセラピーやボディワーク、マッサージの仕事に関わる方、医療・福祉・教育等の対人援助職に関わる方、あるいは、親子や夫婦間等、家庭内でのタッチケアにご関心のある方。触れることにご関心のある皆さまに、とってもお勧めです認知症の方へのハンドマッサージで、周辺症状が改善されたとのテレビ放送の後タッチケアが注目を浴びていて、タッチケア支援センターさんにもたくさんの問い合わせがきているそうです。私たちのNPO法人関西アロマセラピスト・フォーラムでも男性介護者の会さんでの、ハンドマッサージのボランティア活動で認知症の奥様へのハンドマッサージをお教えしたら1か月で、さっそく奥様が手を差し出してくれるようになったと昔のように、やさしい奥様と触れ合える時間が増えてきたと、喜んで下さっていますタッチの可能性は無限ですね~さて、第一回 関西タッチケア・フォーラム タッチケア - その理論と実践 -では、午前中、桜美林大学リベラルアーツ群准教授の山口創先生の講演があります。山口先生は、臨床発達心理士で、既存の心理学の枠にとらわれず、身体から心へのアプローチ(Embodied mind)を追求、研究する中で「触れる」という人間にとっての本質的な行為の大切さに気づき、親子のふれあい、看護や医療における「手あて」の効果をはじめ、触覚や皮膚と心の関係にまで領域を広げておられます。「子供の脳は肌にある」「愛撫・人の心に触れる力」「皮膚という脳」など皮膚感覚と心理、タッチの効用についての著書も多数発表されておられます。私も大好きな先生で、タッチについて勉強させていただきました。是非、お会いしたいと願っていたのですが、今回、『タッチケアガイドブック』で書き下ろしてくださったのをご縁にこうして関西にいらしてくださいます。山口先生が著書で発表されている、たくさんのタッチと社会性や心理への影響については触れるというタッチケアにかかわるセラピストには是非ご覧いただきたいのです。たとえば・・・アメリカの心理学者バーディーンの実験があります。被験者に、ある人物に3通りの方法出会ってもらい、それぞれの印象を評定してもらうのですが身体接触だけ(目隠しをして話しはしない)、見るだけ(話はなく、目隠しも接触もなし)、言葉だけ(接触なし、目隠しをする)の三通りで被験者は、同じ人物に視覚、聴覚、触覚のいずれか1つの感覚だけで3回出会う実験なんだそうです。すると接触だけの出会いでは、「信頼できる、温かい」という印象、視覚的な出会いは「冷たい」という印象、聴覚的な出会いは「距離がある」という印象が持たれることが分かったそうです。この結果からバーディーンは、人間関係における触覚は、視覚や聴覚よりも、親愛的な感覚を伝授する機能を持つと考えられます。社会的動物としてのヒトは、家族や社会を形成して、互いに助け合わなければ生存できません。その社会的絆を形作り、維持するために、このような種類の触覚も進化させたのだろうといわれています。さらに触覚は、未熟な乳幼児を生き抜くために重要な役割を果たしています。たとえば赤ん坊の頬に触ると、そちらへ口を向けるのは、母親の乳首を探すための反射(口唇探索反射)として備わっている本能ですしまた皮膚や筋肉に有害な刺激が加わると手足の屈筋が収縮するのは、有害な刺激に対する回避行動(屈筋逃避反射)です。口に指を入れてやると吸い付き、飲み込もうとするのも、口に乳首が入ったら吸い付いて母乳を飲み込むために不可欠な反射(吸綴-嚥下反射)なのです。触覚は、外界にあるものを認識するための機能ではなく、対人関係や社会性を築くための重要な役割をもち、さらには未熟な生命を支える役割を持っている。更には、固有感覚を通じて自己の身体に関するイメージ(身体像)や、他人とは異なる「自分」という感覚(自己意識)の基盤を作っている。つまり触覚は、自己を知り、外界を知り、対人関係を築き、生命を与えるというように、生きていくための必要不可欠な重要な感覚であるといえよう。・・・と『皮膚感覚の不思議』に書かれています触れることと、社会性についての研究もとても興味深いものがたくさん紹介されていますよ~午後からは、タッチと心理療法をつなげたアプローチを得意とするエサレンRボディワークの先駆け的存在の一人であるブリータ・オストロムさんの講演です。米国公認サイコセラピストでもあり、40年以上「ふれる」ことを実践し続けて今もなお「ふれる」ことを通じての自己探求と気づき、癒しを世界中の生徒たちに伝える。素晴らしい先輩ボディワーカーですそして・・・実は、私もパネリストとして、恥ずかしながら大先輩と憧れの先生の傍に椅子を並べさせてもらうのですが・・・3月に起こった東日本大震災のタッチケア・ボランティア活動を通しての発表をさせていただきます是非ご参加くださいね。お申し込みは、こちらのホームページからお願いします。⇒ タッチケア支援センター
2011年09月17日
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男性介護者の会、「ほっこり庵」さんへのアロマボランティア2回目伺いました~先日の、認知症の方へのタッチの効果実は、先月伺った時に、奥様にハンドマッサージをやってみたいと取り組んで下さった方が、報告に来てくれました~スクールが始まって、忙しくなっていますがアメブロに挑戦してみましたハンドマッサージの効果はどうだったのか続きは、こちらをご覧くださいhttp://ameblo.jp/neo-aroma/
2011年09月07日
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今日は、宝塚NPO主催の 『東日本大震災 宝塚からできることを考えてみませんか!』に、被災地でのアロマセラピーのボランティアについてお話させていただきました。 宝塚NPOセンターさんでは、現地に行くのではなく現地にボランティアに行く人の支援や宝塚に移転して来られた方へのサポートをしておられます。宝塚市に避難されて来られた方へお渡しするガールスカウトさんによるウエルカムパックの作成必要な生活用品の調達引越しのお手伝いそして、集いの場である『お茶っこカフェ』の開催ネット環境がそろわない方には、被災地の行政の情報を閲覧できるようにパソコンを使ってもらえるように開放したりさまざまな支援を提供されています。私は、アロマセラピーを使った、ハンドマッサージやタッチケアが人の身体や心理面に与える影響が、被災者さんの心のケアになることをお話しました。身体にやさしく触れられることで、気持ちが落ち着き、ほっとゆるんで心の内を話しながら、そのストーリーの中に、今生きていることの喜びを見出していかれるそんな皆さんとの出会いの中からセラピストもまた、寄り添う人として成長していく被災地での関わりの中で、気づいたことをお話させていただきました参加者の皆さんからも、「心のケアをしましょう」と言ってカウンセラーや傾聴ボランティアが来たとしてもきっと、アロマやタッチケアというツールがある方が相手も話しやすいし、思わず話してみたくなる要素がある、との声が多く聞かれました。そこで、実際にどんなボランティアを行ったのか、ご参加の皆様にハンドマッサージを体験していただきました 「元気になるツボは?」 「眠くなってきた~」 「気持ちいいわ♪ 私たちにも教えて」思い思いに、それぞれのセラピストと会話も弾み、一気に和みムードです 実は、今回のセラピストさんは、6月末で修了したアロマセラピスト科の生徒さん達です。3か月かけて、”セラピストのいろは”、は教えましたが、実践力のない彼女たちに、初めて出会う方達へのハンドマッサージを通して自分たちに何が足りないかを知ってもらいたいと思っていました。経験不足の彼女たちのハンドトリートメントでも、受けて下さった皆さんはとても満足そうな表情で、気持ちいいと喜ばれています。しかし、それだけではなく、このオイルは何?どこに効くの?どこが悪いかわかる?アロマって何?教科書には載ってないような、色々な質問をされます。苦笑いをして焦っている人もいましたね~見ていましたよ~困った顔をしたりすると、相手が不安になります。セラピストとしては、実践力、応用力が求められますねお隣のセラピストさんの話に耳を傾けたりどうやっているんだろうと、手技を真似てみたりまだまだ、自信を持ってできる方はおられなかったのですがそれでも、一生懸命に取り組んでいるセラピストさんの姿に受け手の方は、心を開いて、笑顔でお話を続けてくださいます。ここには、男性介護者支援の会「ほっこり庵」の代表も来られていて、「ほっこり庵」さんでも、アロマセラピストに来てもらいたいと依頼を受けました男性で、奥様やご家族を介護されている方のご苦労はさぞかし大変だと思います。アロマのタッチで、ほっと一息ついてもらいたいですね是非、ボランティアチームをつくって、行かせてもらいたいです ”この日はアロマセラピストさんが来るぞ~!”と呼びかけたら、たくさんやってくるのでは・・・・と言ってもらってます。「コープこうべ」さんでは、傾聴ボランティアの連続講座をされているそうですがハンドマッサージの講習会をしたいと言ってもらいました小さな種まきから、大きな花が咲くこともありますからどんなご縁でも、1つずつつないでいくと、そこには大きな実りが用意されている気がします。まだまだ、アロマ行をえる場は多くはありませんから小さなチャンスでも、そこから得られる体験の数々を糧とするように心から喜んで取り組み、成長していけるセラピストさんであってもらいたいと期待しています
2011年07月06日
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”津波てんでんこ”とは、東北地方の三陸海岸地域にある、言い伝えの一つだそうです。 「津波が来たら、肉親や誰かに構わず、 各自がてんでんばらばらになり、一人で高台へと逃げろ」という意味で津波は到達速度が速く、肉親等に構っていると逃げ遅れてしまうそうなると一家が共倒れになり家系が絶えてしまうため 「一族を存続させるためにも、自分一人だけでもとにかく早く高台へと逃げなさい」という厳しい言い伝えの他に「自分の命は、自分の責任で守れ」という意味も含まれているといいます。さらに、自分自身は助かり、他の人を助けられなかったとしてもそれを非難しない、という暗黙のルールにもなっているんだそうですこうして、津波から自分の身を守る方法を、子どものうちから教えていくことが必要なくらい、津波から逃げることの難しさを示しています。今回、岩手での避難所とのコーディネートをしてくれた”ゆいっこ花巻”のあかねさんは栃木の大学で社会学を学ばれていて、その卒業時に仙台にいて被災されました。農村学を研究、花巻の商店街を調査されていた事から”ゆいっこ”の立ち上げメンバーと知り合い、仕事そっちのけで支援団体の一員として、心を込めて活動されていますその献身的な一人一人に寄り添った活動には、頭が下がります。私たちタッチケアのボランティアが避難所で活動すると被災された方たちの、表に出てこなかった問題点やなかなか語られなかった本音などが、飛び出してくると喜んで下さっています 山あいに抱かれた穏やかな花巻の温泉地から、2時間かけて緑豊かな野山の続く遠野を超えて大きな工場もあり都会の装いのある釜石市内に入ると、そこから一変して、息を飲むように津波の被害が街を二つに分けている過酷な現実を見せつけられます。 そんな景色が一遍した道で、あかねさんが神妙に語りだします。 「昨日も大きな地震があったから、もし地震がきたら ”津波てんでんこ”で逃げてくださいね。 私が居なくなっても、津波てんでんこだからと思って、探さないで 各自で高台に逃げてくださいね。」自分だけ逃げて、誰かを助けないというのではないのです。今回の被災地でのタッチケアで、被災された方がお話下さった情景ではたくさんの方が、身近な方に助けてもらったと語っていたのですから・・・・近所の方におぶってもらって助かった近所の高齢者を車に乗せて何度も往復して高台に運んだよ障がいのある私を、年老いた父がリヤカーで引いて逃げてくれた近所の年寄りをおぶったり、抱えたりして、3人抱えて逃げたよ母を探しに実家にいったら溺れたけど、家の軒にしがみついて助かったんだ波にのまれて溺れそうになっていたら、急に胸をつかまれ助けてくれたそれが息子さ~息子や、肉親や、近所の方が誰かのヒーローとなっているのです。肉親も見捨てて逃げろというのではないことは、多くの方が証言されました。あかねさんも、「自分の安全の確保」がないと人を助けてはいけないつまり、「自分の命は、自分の責任で守れ」と、熱い思いを込めて教えてくれたのだと思います被災地に赴くボランティアも、交通手段や、食べものや、寝床も自分のことは全部自分で準備し、現地の方に迷惑をかけないという自己完結でと言われています。安全の確保も本来は自己責任であり、誰かに言われて強制されるのではなく自発的な行動であることを、さらに自覚していく必要がありますね。あかねさん、貴重なお話をありがとうございました。 神戸新聞6月28日朝刊、阪神版に”阪神・淡路の経験 東北に生かして 被災地支援をサポート” ~阪神間の女性ら花巻市で懇談会~と、今後の仮設の問題点について話し合っているのを記事にしてもらいました。
2011年07月01日
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3日間の岩手県でのボランティアから帰ってきました。今回は、NPO法人タッチケア支援センターの代表理事さんと関西アロマセラピスト・フォーラムから私と事務局のセラピストの3人で合同での活動です。名付けて『こころにやさしいタッチケア・ボランティアチーム』ですなんと、神戸新聞の記者さんが、私たちの3日間のボランティアに同行取材もありアロマやタッチケアというボランティア活動が注目されるかもしれませんね身体にやさしく触れ、ハンドマッサージをしたり、肩やお背中をさすったりしていくと被災者さん自ら心を開き、アロマセラピストに信頼をよせ怒りや、憤りや、苦悩の日々を語りだし、涙を流しながらも 「だけど・・・毎日感動よ!」 「生きていてよかった・・・」と、明日への希望を見出されますそんな様子を現地の傾聴ボランティアさんが見学されて、やさしく触れるというタッチケアの効果を実感されました。 私たちも、『こころにやさしいタッチケア・ボランティアチーム』として被災者さんや、また被災地で支援されている支援者さんにもこのタッチケアをお伝えしていきたいと思っています昨日は、兵庫県に避難して来られた方から電話があり『お茶っこカフェ』で受けたアロマオイルを使ったハンドマッサージが心地よかった8月に宮城に帰るので、”ハンドマッサージ”や”タッチケア”を身に着けたい。被災された方達の心が安まるように、やってあげたい教えてくれませんか?と相談を受けました。身体に触れられることで境界線が緩み、緊張を解き放ちじっくりとあたたかな手がこころに触れ優しさと共に広がるときその方が本来持っておられる愛に満ちた自発的治癒力が発動されるのだと思いますセラピストに出来ることは、そのスイッチを共に探していくことだけきっと、スイッチを押せるのは、ご本人だけなのです。悲惨な惨状を語りつくし、怒りを吐き出し、悲しみを洗い流すように涙をながしながらそれでも、今ある生命の賛歌が内から込み上げてくるように 「・・・だけど、毎日が感動よ。 だって世界中の人が応援してくれているじゃない。 こうして、神戸からもボランティアに来てくれる。 そんなこと、こんな目にあわなければ思わなかった。 漁業の不振や不景気を嘆き、毎日の生活をぼやいてばかりだった。 だけど、今は、生きていることに感謝よ。・・・」涙を溜めた目から、突然きらっと光輝いていく瞳の奥に私も、希望の灯りをみるとこが出来て倖せな気持ちでいっぱいになりました
2011年06月30日
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ガイヤシンフォニー7番上映会のお手伝いをしました”NPO法人タッチケア支援センター”の設立記念としての上映会に後援として”関西アロマセラピスト・フォーラム”もお手伝いさせていただきました!思っていた以上にたくさんいらしてくださって、大盛況でした。 ガイヤシンフォニーは、7番まで全部観ていますが最新作の7番は 『すべての生命が潔く健やかに生き続けるために・・・』との龍村監督のメッセージに満ち溢れていて・・・神社の境内を散策しているときに啓示のように突然浮かんできたというこのメッセージから、神道と絡めながら3人の素晴らしい指導者たちが紹介されます北極海を横断した「昔の叡智は未来の科学」という環境教育活動家の高野孝子さん。自転車レース、ツールドフランスを制覇し、全身に60発散弾を浴びて死に瀕した際にどんな困難でも自分のチカラで乗り越えられると思ってきたのがどんなにベストを尽くしても負けることがある。敗北も受け入れて先に進まなければ・・・と考えが変わったと話すグレッグ・レモン氏。彼は、いろいろなハイテク素材にも芯として使われている竹(カーボン)に興味を持っていて手作りの弓の美しさに魅かれています。美しさの裏側にある工夫や古代から受け継がれた自然観や叡智それら現代の日本人ですら忘れていたことを思い出させてくれましたそして3人目は、統合医療の先駆者であるアンドルー・ワイル氏敬愛する自発的治癒力を教えてくれる師であります。植物などの生薬は、さまざまな成分が含まれ、穏やかな作用で毒性も少ない。身体のバランスがとれていたら、押すものと引くものが同時に含まれていてもどちらが必要か身体が決めて必要なものを取り入れ調整することが出来る。急性期の疾患で、免疫系が落ちている時には、抗生剤などの使用は有効で症状が落ち着いて、免疫系が活性するようになれば、元々の治癒系が働くことができる。内なる治癒系を発揮し、健やかに生きようとする力を高めるために急性期には、薬の効能を得ることも併せて必要だと、敵対するものではないと教えてくれます。守るものと攻めるもの、正反対のものが両立する人間の意識にも2つの異なった側面があり男性性と女性性月と太陽直観や想像力を大切にする病気になることは、いかにして健康になるかを学ぶチャンス地球も1つの大きな生命体であり、私たち一人ひとりが、ほんの少し生き方を変えるだけで、その影響は地球環境に現れ、また他の人の考え方にも影響を与えるのです。アリゾナ大学のワイル博士の診察室での様子やさまざまなマッサージの実技風景や内なる自発的治癒力を発揮するための日々の暮らし方についても紹介されています。ワイル博士の朝食が、貝のお味噌汁や焼き鮭やのりなどの日本風の食卓だったのも印象的でした上映会終了後には、龍村監督の話やサイン会そして、お待ちかねの設立記念パーティと懇親会ですホリスティックファームからのお料理が並びます! 関西アロマセラピスト・フォーラムから、大門理事長が乾杯の挨拶をさせてもらいました。 龍村監督は、宝塚生まれで、武庫川を眺めて育ったことから地元の話が弾みました~写真にも、快く応じて頂きました。 監督からは、私たちの『こころにやさしいタッチケア』の出版に絡めて懇親会の席で、タッチの効果についてもお話くださいましたダライ・ラマを取材した折に、チベットで出会った冬のヒマラヤを超えてきた子どもたちその苛酷な状況の中でも、子どもたちが、子どもらしく生き生きとしていたことそれは、孤児たちと生活する校長先生役のお母さんの笑顔が素敵だったこと。子ども同士の取り合いやケンカやいさかいがあっても、笑顔の素敵な校長先生が、泣いている子の頬に頬を寄せて、微笑みながらホッペにタッチして、耳元であやしていくそうして、泣き顔が笑顔に変わっていくその場をご覧になった龍村監督は、愛されているという確信が、親や兄弟を亡くした苛酷な経験をも癒し、子どもらしさを復活させることも出来る。愛されていることを本能的、直感的に理解できる優れた方法 『タッチケア』これはとても大切です!と龍村監督からも激励を受けました~大きな苦悩がトラウマとなるのか、また逆にバネとして人格形成に役立つのかハウツーとして身に着けるではなく、感じて乗り越えていくことから発見できることが大切。自然の中で共生している生命体としての自分と五感のすべてでキャッチしていくことの楽しさを教えてもらったような気がしますこうして、有意義な1日が終わりましたが3年前の私たちの設立記念講演会の事も思い出しました~あの日までの準備と当日のバタバタ・・・思いもつかないこともあるし、人の考えなんてしれてますよね。体験からしか学べないことを教えてもらいました。後援だったので、客観的に見ることができて、あの日から、少しは成長している自分たちを実感することが出来たのでお手伝いさせてもらって、良かったです
2011年06月11日
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昨日は、神戸新聞に 『こころにやさしいタッチケア』~ストレスの緩和とPTSD予防のための、タッチケア&スキンシップ・ガイド~の記事が掲載されました~おかげ様で、タッチケアを知りたい、本が欲しいというメッセージがたくさん届いています。写真は、NPOタッチケア支援センターの代表です。可愛い方でしょう~ (私はこんなアップは耐えられません・・・)福島の避難所に本を送りたい障がいを抱えた息子さんにもタッチケアをしてあげたいんだけど高齢者の介護問題に関わっておられる方からは、タッチケアを教えて欲しいと依頼があったり家で介護をされている方にも、タッチケアをしてあげて欲しいとかもちろん、介護を受ける方にもそうですが、介護をされている方にも必要ですよね。被災地のお子さんのPTSDを防ぐためにも、早く届けたいと急きょ本作りを開始しましたがこうやって、高齢者や障がいをお持ちの方や、介護をされている方や多くの方から、タッチケアを必要とするメッセージをいただいて嬉しい限りです~タッチケアを必要とされる場面は、もっともっとたくさんありますしそのニーズは、きっともっと大きいのだと思います。身が引き締まります。。。
2011年06月08日
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今朝の朝日新聞、阪神版に大きく掲載していただきました~ 『こころにやさしいタッチケア』 の紹介です~ 県内のNPOが冊子 優しくタッチ 心ケア 近く岩手の避難所に届ける今日の、アロマスクール生徒さんが、この記事を持って来てくれていて・・・何やら、ムフフ・・・・ 新聞記事って、実は・・・嫌ですよね~年齢がどうしても必要なんだそうです自分の年齢に責任を持たないといけないですよね。でも、ムフフ・・・・微妙な笑いが続きます・・・・関西アロマセラピストフォーラムのラヴィングベビータッチを担当してくれているはやしひろこさんの、ベビーマッサージと絵本『りなちゃんきいて』でも、イラストを担当してくれたもりたひろこさんが、再度、描いてくれました桜美林大学の山口創先生も書き下ろしてくださいました。無償で立ち上がった仲間たちの思い・・・・被災地に早く届けたいですね~
2011年06月03日
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地球交響曲 7番 GAIA SYMPHONY 「すべての生命が潔く健やかに、生き続けるために」東日本大震災復興チャリティ上映会として龍村監督が緊急来訪し、映画終了後には、トーク会もあります。見ているだけでも癒される、美しいチラシです。 ⇒ http://www.touchcaresupport.com/gaia.pdf上映日時 2011年 6月11日 (土曜日)14:00開演 (開場 13:15) 上映時間 126分 場所 芦屋市民センター (ルナホール)兵庫県芦屋市業平町8番24号 0797-31-4995 前売り 1500円 当日 1800円 http://gaiasymphony.com/gaiasymphony/no7 前売り予約 お申込みフォームは、こちらです。https://lolipop-2034d5355652aa9d.ssl-lolipop.jp/public_html/form.php(このフォームより申し込めない場合は、下記の問い合わせ先に、ご連絡ください)主催 NPO(特定非営利活動)法人 タッチケア支援センター後援 NPO法人 関西アロマセラピストフォーラム新日本文芸協会 きれい・ねっとアイ・プロジェクト統合医療研究所医療におけるからだとスピリチュアリティを考える会 お問い合わせ NPO法人 タッチケア支援センターメール:info@touchcaresupport.com関西アロマセラピスト・フォーラムでは、地球交響曲7番の上映会に後援させてもらっています東日本大震災以後、地球に暮らす私たちが全体の環境を考えるきっかけとしてこの映画が再び見直されていますがガイヤシンフォニーの上映会が決まったのは、3月の震災前でした。この事も、ご縁だったのだな~と感じますそれから、『こころにやさしいタッチケア』の制作も一気に湧き上がってきました今夜、やっと最終校正が完了しました。なんと、何度もなんども見直したのに、時間をかければ、いくつも校正箇所が見つかるものですね~冷や汗もののミスも見つかりましたしでも粘ったおかげで、満足のいく一冊として完成しました6月11日のガイヤシンフォニー7番の上映会にて、初お披露目をさせて頂くことになると思います。被災地には無償で配布しますので、こちらでは、ワンコインのご寄附でお求めいただきますのでよろしくお願いします~県にも、親子や、子どものケアに関わる方にお渡ししたいと相談したところ、被災地に派遣される保健師さんが各市町へ持参し、乳幼児健診に携わる関係者や、保育関係者などに配布することもできます。と協力して頂けることになりましたとっても素敵なデザインなんですよ~可愛いだけでなく、内容はタッチについてとっても奥の深い内容になっています。あの、『子どもの脳は肌にある』 『皮膚感覚の不思議』などタッチと心理、健康心理学などを指導されている山口創先生が、なんと全面協力して、書き下ろしてくださっています。アロマセラピストさんは、山口創先生の著書は必須ですからね~タッチの良さを実感してもらえるような、誰にでも手軽に説明できたり学べる内容でもあります。11日(土)は、”ガイヤシンフォニー”の上映会に来て更に『こころにやさしいタッチケア』で、タッチの奥深さにも触れて下さいね~
2011年05月30日
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『こころにやさしいタッチケア』 ~ストレスの緩和と、PTSD の予防のための、タッチケア&スキンシップ・ガイド~3.11の東日本の大震災から2週間経ったころタッチケア支援センターというNPOを立ち上げるために準備を進めている会の代表から震災のトラウマに苦しむ子供たちのこころのケアに、タッチケアが必要安全で安心できるタッチケアのガイドブックを急いで作成し被災地で必要とされている方に無料で配布したいという熱い気持ちをお聞きし私も是非お手伝いさせて欲しい!と願い出ました彼女も私も、16年前の阪神淡路大震災で被災し、避難所でのボランティアの経験からその後の人生が変化したもの同士私たちに出来ることは、『タッチという優しさの贈りもの』を届けること関西アロマセラピスト・フォーラムでも、発行への全面協力をさせてもらうことになりました。そして、今日は、新聞記者さんの取材を受けました~神戸の被災者から東日本の被災者へのタッチの贈り物ですどんな記事になるのか楽しみ。来月11日には完成します。月末には、彼女と被災地に届けに行きますね~詳細は、NPO法人タッチケア支援センターさんに問い合わせてくださいね。 誰かにふれるとき、“優しくふれる”ということが、心理面に働きかけ、心を開き、安らぎまで与えることを知ったのは、奇しくも1995年の阪神淡路大震災での避難所でのボランティアの時でした。あの日は看護学校の卒業試験の冬の朝でした。大地を揺るがす恐怖と世界の終わりを感じた被災直後からライフラインも整い、徐々に同じ被災者でも復興への格差が生まれてきました。被害の差や持っているものの違いから、さまざまな欲求と葛藤の渦。それからは自分の内面とのせめぎ合いが生まれました。まるで何かから逃げるかのように、孤独も紛らすようにボランティアに打ち込みました。避難所や半壊の家を行き来しながら、更に被害の激しい場所に向かい、足湯隊を好んで行っていました。避難所では、行き場を無くした高齢者や取りまとめのリーダー役という難しい立場をされている方たちに、足を湯につけてもらいながら、その足や背中をさすったりしてふれていました。そうしていると、次第に心の機微にもふれるお話をされたのです。初めて会う者に、どうしてそこまで打ち解けてお話してもらえるのかと感動したのを覚えています。それからは、優しくふれるということが、人と人との信頼や安心感を呼び覚ましていることを実感していきました。あれから16年の歳月が過ぎました。こうして更に未曾有の被害を受けた東北地方の方たちに、何か役に立ちたいとの思いが魂の叫びのように内側からわいてきたのです。自分にできること、アロマセラピスト・ナースとなった私にできることは、“優しくふれる”という誰にでもできるシンプルで大切なことをお伝えすること。それだけでもいいのです、傷ついた心と身体を休め、バラバラになった心と身体を繋ぎ合わせて再び歩き出すためには、自分はひとりではない、人は誰かとつながっているのだという絶対的な確信が必要なのだと思います。この度、NPO法人タッチケア支援センターを開設される中川玲子さんから、このタッチケアガイドのお話を伺ったとき、まさに目の前のもやが明け、澄んだ青空が開けてくるような気がしました。今伝えなければいけないこと、私にしかできないことは、これかもしれないと思えたのです。甚大な震災の被害から、いつかそれを糧として立ち上がってもらうためにも、いち早くお伝えしたいこと、それはシンプルながら“優しくふれる”というタッチの援助法です。巡りまわる人生の不思議な計らいを感じさせてくれる貴重な場面を提供していただきましたことに感謝しています
2011年05月25日
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3.11の東日本の大震災から、2か月が経とうとしています。被災地のニュースや映像が流れる度に、きゅんと胸が痛みますが今日は、先日伺った大槌町の映像を見ることができ、懐かしさというかとても身近に感じました。あの民宿の上に乗っかっていた船も無事に下されたそうです。海辺の町が1つすっぽりと流されてしまいましたが入り江は以前のように波が寄せては帰り静けさを取り戻しつつあります。あの地で住む皆さんの、今の生活を思い出すと今でも傍に向かいたい気持ちに駆られます。 今月認証を受けられる、『NPO法人タッチケア支援センター』さんから被災地に『タッチケアガイド』を無償で届けたいというお話を頂いたとき私の心の中では、16年前にタイムスリップしたようにあの頃の記憶にスポットが当たり”優しく触れる”ことの大切さを、今こそ伝えたいと胸の中に光が差し込んだように感じました誰かに触れるとき、何気なく体に触れるというのではなく“優しく触れる”ということが、心理面に働きかけ、心を開き、安らぎまで与えることを知ったのは、奇しくも1995年の阪神淡路大震災での避難所でのボランティアの時でした。あの日は看護学校の卒業試験の朝でした。大地を揺るがす恐怖と世界の終わりを感じた被災直後の誰もが厳しい生活から、ライフラインも整い、段々と同じ被災者間でも格差が生まれてきた頃。それからは、自分の内面とのせめぎ合いが生まれたように思います。誰もが、命があることだけでも感謝を感じていたのにどんどん、もっと安定感を望むようになりあれも欲しい、これも欲しいと欲求も増え、条件の良い方を選ぼうと、誰もが闘っていました。人間の持つ飽くなき欲求との戦いです。命さえあれば・・・と言っていたそんな日々が懐かしくさえ想えたものです。思えばそんな自分の心の中を見ないで済むように、ボランティアに打ち込んでいたのかもしれません。世俗的な報酬に関係なく、自分が正直に打ち込めるもの魂が喜ぶこと、そんな時間を過ごしていました。半壊の家と避難所を行き来しながら、更に被害の激しい場所に向かい、足湯隊を好んで行っていました。避難されている高齢者や避難所の取りまとめ役という難しい立場をされている方たちに、足を湯につけてもらいながら、足や背中をさすったりして触れていました。そうしていると、初めて会うものに、どうしてそこまで打ち解けてお話してもらえるのかと感動したのを覚えていますそれからは、”優しく触れる”ということが、人と人との信頼や安心感を呼び覚ましていることをどんどん実感していきました。心の機微にふれるお話をお聞きするうちに、病院で働きだしてからも、その感覚が忘れられず人の心に触れることのできるアロマセラピーをツールとしたタッチケアを広めたいという原点となっていったのだと思いますあれから16年の歳月が過ぎました。こうして更に未曾有の被害を受けた東北地方の方たちに何かしたい、何か役に立ちたいとの思いが魂の叫びのように無性にわいてきたのです。自分にできること、アロマセラピスト・ナースとなった私にできることは、“優しく触れる”という誰にでもできることをお伝えするこだと思いました。それだけでもいいのです、傷ついた心と身体を休め、再び歩き出すためには、ひとりではない、人は誰かとつながっているのだという思いが必要なのだと知っています心に触れるタッチの魔力に惹きつけられ、今回、”NPO法人タッチケア支援センター”を開設される中川玲子さんから、この『タッチケアガイド』のお話を伺ったとき、まさに目の前のもやが明け、澄んだ青空が開けてくるような気がしたのです。今伝えなければいけないこと、私にしかできないことは、これかもしれないと思えたのです。甚大な震災の被害から、いつかそれを糧として立ち上がってもらうためにも、いち早くお伝えしたいこと、それはシンプルながら“優しく触れる”というタッチの効果です16年前の自分の原点あの大きな犠牲を払った甚大な被害の中で気付かせてくれたことが今誰かのお役に立てるかもしれません。アロマに出会い、タッチケアを続けてこれたことは今につながっていきます。人生の不思議な計らいを感じさせてくれる貴重な流れに感謝しています
2011年05月11日
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『フリーター、家を買う。』が“好きな秋ドラマ”の1位を獲得! このドラマの中で、後半、何度も出てきていたうつ病の母の手にハンドクリームをゆっくり塗りひろげながら語りかける息子のシーンも人気投票で1位になったそうですいいシーンでしたよね。うつ病で、いつも暗い表情の母が息子に手をマッサージされて穏やかな表情に変わる主人公の二宮君も、この母にハンドクリームを塗るシーンには思い入れがあり自分が息子でいられる、体現できる瞬間だったそうです。大人になった親子が触れあうことは難しいですがハンドクリームを塗るという行為を通して、触れあうことができますねアロマセラピーでも、緩和ケアで入院中の患者さまのご家族に「アロマオイルを塗ってみては?」とおすすめすることがあります。オイルという材料があることで、それを塗るという行為を通して、家族が触れあい、心と体のつながりを実感し安らぎを得られるかもしれません家族に大切にされている・・・という気づきは新たな家族の歴史につながっていく筈です。ハンドクリームも、アロマセラピーもそんなツールの1つきっかけにしてもらえたら・・・そう願っています
2010年12月21日
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私の大好きなセラピストさんを紹介します素直で、自然体で大らかで優しくて、温かくてセラピストとしての生き方やその場を共有し、タッチの本領を発揮させるセッションの在り方もその女神のような声もぬくぬくとあったかな温度感も・・・いつも私に影響を与えていますそんな存在そのものがあこがれでもあるセラピストさんからエサレンのシャー・ピアスさんのワークショップの案内を頂きましたとっても、優雅できれいなサイトで、見てるだけでもうっとりしますよ~ご覧になってみてくださいねhttp://www.piasoma-japan.com/大好きな、エサレン?ボディワーク認定プラクティショナーである中川(こやご)れーこ さんから・・・・お知らせです来年の春、桜の咲くころ。私の、大好きな、大好きな、エサレン研究所の公認ティーチャーであるシャー・ピアスの来日ワークショップを長野の女神山、神奈川の江の島、奈良の吉野の3か所でおこないます。詳細は、こちらです。レイライン通信より 今回のワークショップのテーマはシャーのオリジナルコンセプト”PiaSoma” ・・・。私たちのホリスティックなからだ" SOMA"の神秘と叡智を探求すること・・・。エサレンボディワーク、ムーブメント、ダンス、女神性、タッチケア・・・。ホリスティック&ソマティックス&シャーマニック&スピリチュアルのエッセンスが融和したどれも、素晴らしいワークショップです。皆さんの、ご参加を、心よりお待ちしております~・・・女神山も以前から行きたかった場所だし湘南海岸を眼下に見下ろす高台にあるホテルも魅力的だし奈良県吉野の、大峯山護持院 櫻本坊でもなんてどこも素敵な場所で開催されますね~そこにいるだけで、癒されますね新たなタッチの本質に出会えそうで、参加したいな~と私も日程調整中です~
2010年12月12日
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東京のセミナー会場に早くついたので、近くの公園に入ると・・・時計台と並んで遠くに、東京スカイツリーが見えました皇居の周り、ビルの谷間にも以外と緑が多いことに関心させられます。 今回のタッチケア研究会で大きく影響を受けたことは・・・それぞれの人生の中で何が大切かを見出すこと・・・なのかも・・・と思いました。タッチケアは、”触れる、さわる”ということではなく”ふれあい”のこと技術的側面ばかりではなく人として育つための生物学的ニードを満たすもの。親子の愛着形成の促進となり親子の絆を深めるもの。体重が1000gに満たない早産で生まれた小さな赤ちゃんに救命優先で行われてきたNICUの中で、機械に囲まれた赤ちゃんに笑顔がないことに気づきいち早く、NICUに医療保母さんを導入しあやし、抱いて語りかける乳幼児のケアをしてもらったら赤ちゃんの笑顔などの表情が豊かになり、喃語(なんご)が始まりNICUが変わってきたというのです看護師もマスクを外し赤ちゃんに笑顔を見せ語りかけていく・・・・タッチケアをするときには、手洗いを励行し、手袋を外して素手で行うようになります。 救命率を上げることを目指してきた新生児医療で人として育つこと、愛着形成としての育児支援を目的として先進医療を行ってきたNISUが、何が大切かと問いながら変わってきたのです。管理する人の立場から、育つ赤ちゃんが主体となる場に時間割までが、まったく変わったそうです昨今の小児への虐待で、傷つけられた子どもたちの写真を見せていただきながらその子らを取り巻いていた家族の環境、そしてこれから・・・・医療者として、一人の大人としてタッチケアは何故必要なのかと思いをめぐらせながらNICUから小児科医として開業した先生の乳幼児への愛情の深さを感じましたエビデンスが重要視される中で、人がこの世に誕生し脈々と受け継がれてきた、ふれあうというタッチケアの原点には何も理屈は要らないのかもしれない赤ちゃんを真剣に見つめる母の胸から、じわ~と涌き出る母乳の染みが広がっていくのを見るたびエビデンスではない、母性の広さに圧倒されてきたと語る70を超えた新生児医療を支えてきたロマンスグレーの先生方にお話を伺えただけでも、貴重で大いなる収穫でしたアロマセラピーを行うとき、何が大切なのか私にとって、大切にしていることは何なのか問い続ける日々です
2010年09月20日
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昨日から東京に来ていますこの連休は、日本タッチケア研究会の”タッチケア指導者講習会”と”シンポジウム”に参加しています。ベビー人形を持参しての講習会なんですよ~飛行機でしたが、かばんの中を開けられなくて良かった1997年3月香港で開催された小児科会議でアメリカ、マイアミ大学の小児科医ティファニー・フィールド博士はベビーマッサージのたくさんの研究の成果と共に 『タッチ・セラピー』 という言葉やその重要性を世に広めます。その翌年、イギリスから、ピーター・ウォーカー氏が来日し4箇所で、ベビーマッサージのセミナーを開催します。日本での背景として、周産期医療が進歩し、以前なら救命不可能な小さな赤ちゃんも救えるようになり小さな赤ちゃんを育てる親へのケアが必要となってきました。母子保健センターや、新生児手中治療室(NICU)のおかげで早産未熟児、超低出生体重児への医療が発達していきましたが機械に囲まれ、機械に生かされているという印象が否めないなかで新生児にも『ディヴェロプメンタルケア』という概念が広がってきました。低出生体重児の発達発育を阻害する因子を除き、赤ちゃんの発達を促す支援。すなわち、一人ひとりの個性を大切にし、昼夜の区別をつけ、騒音や不必要な痛みをともなう処置は避け、語りかけ、触れて、笑顔で見つめあうこと。 一人の人間として健康な一生を送るための基礎を、胎児期や、赤ちゃんのうちに構築できるようにすることが重要だとしてこの概念とともに、カンガルーケアや、ベビーマッサージが広がっていったのですそして、NICUでの医療保育師の働きかけにも、目を見張る効果があることが分かり育児における笑顔での語りかけや、触れあい、遊びが大切になことが実証されていったそうです。日本で、『タッチケア研究会』 が立ち上がったのは、このような流れを受けティファニー・フィールド博士のタッチセラピーの研究成果から1998年、東京慈恵医科大学の先生や、聖マリアンナ病院、聖マリア病院母子総合医療センターの医師や小児科医の先生方とティファニー・フィールド博士のネットを通じてのテレビカンファレンスでだそうです。 日本におけるタッチによる育児支援の普及を目的に用語の概念、方法、適応などについて話され、タッチセラピーでは、セラピーという言葉が治療に結びつくように意図してしまうので 敢て、タッチケアと命名したのだそうです。そのような流れを受けて、母子の愛着形成という名の育児支援として全ての親子に対して行えるようにと、タッチケアの効用を伝えられる指導者の育成も継続されていますあこれまでの1企業との関わりを終えて、新たに協会独自の活動を始められたとか・・・ 聖路加国際病院NICUでは、タッチケアを始めてベビーだけでなく、母の変化も大きく子どもへの関心が深まり、自分の子については周囲に自信を持って説明し積極的に質問することが増えたなど育児に熱心になり、自分の子との二人だけの秘密を持っているような自信も出ていると発表されましたタッチケア・・・・子どもはふれあいにより育つ子育ての原点に返ろうというもの愛を伴う癒しあう行為子どもを受容し丸ごと受け留める行為心が通じあうふれあい子育て支援の一環として行うもの治療ではなく、予防的措置として行うものふれあいは愛の言葉親子が楽しめるように支援すること生物学的ニードを満たすもの愛着形成の促進となるもの親と子の絆を深めるもの人との信頼を深めるもの情愛の基礎となるもの優しく語りかけ、肌にふれあい、親子の育てる力、育つ力にスイッチが入ること感動的な学びの中で、私の原点も出産だったな~と実感しました明日のシンポジウムでの発表も楽しみ
2010年09月18日
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慈観 博士 (Dr.Adler‐Collins Je‐Kan)による「ホリスティックタッチ」の1年間のスクールが東京八王子で始まります「開業ナースの会」や、「医療にアロマを」の仲間のナースが1年半前の福岡での、慈観先生との出会いからこうして念願の「ホリスティックタッチ」のスクール開講になりました。このスクールは、「福岡県立看護大学ヘルスプロモーション実践研究センター」より、修了書が授与されるそうです。慈観 博士が、英国のヒーリングカリキュラムとして行なっておられた内容を平成15年より、福岡県立大学看護学部内で「ヒーリング論」及び「ヒーリングセラピー」という科目で日本で初めて文部科学省の認可を得てスタートしたのだそうです。ヒーリングが、日本の看護大学で授業として認められたという画期的なものです。事務局は、 訪問ケア・ステーション ~ ease ~ 山崎 美香さん 医療netインテグレイト(株) 吉江由美子さん「ホリスティックタッチ」とは、身体の一部の症状だけでなく、人間を「体・心・気・霊性」など総合的にとらえ、タッチを通してそのバランスを整え、自然治癒力を高めることで心身ともに最良の状態を保つことを目的としています。明日は、その「ホリスティックタッチ」のコース説明会が開催されます。■ホリスティックタッチコース説明会~参加無料~ 4月5日(日曜日)午後1時30分から3時30分 八王子駅前東急スクエア12階第4セミナー室 内容:事務局より、1年コースの授業内容ご説明 実技のヒーリング・(アロマ)オイルマッサージのビデオ上演等■定期講座:月1回× 土日2日間×1日8時間(9時~18時予定)×12回開始予定:2009年5月9 ・10日 以降 第2土日予定 会場 :東京都八王子市めじろ台1-10-2 3F 「スペースhana」 京王線「めじろ台駅」駅より徒歩3分 新宿から急行で約45分、高尾山などにもほど近い静かな環境で、 ゆったり学ぶことができます。
2009年04月04日
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「ガンで痛むおなかをさすってもらうと、すごく楽になる。 子どもの手によるマッサージは、プロでも叶いませんよ・・・ 本当に!」10月11日に、65歳で亡くなられた峰岸徹さんは、そう語ったそうです。トライアスロンを趣味とした峰岸徹さんは、宮古島で開催される大会に8年前から出場されていました。ブログも公開し、今年も4月の大会に参加を予定し2月から自転車の練習を本格的に開始しましたが、腰痛がひどくなり4月に検査入院。肺に末期のがんが見つかり腰骨にも転移していたことが腰痛の原因だったそうです。峰岸さんは4月から、抗がん剤投与を繰り返しながら闘病生活を続け一時は仕事復帰を果たしたものの、9月末に容体が悪化して入院。最期は家族に見守られて息を引きとられたそうです。痛むおなかをお子さんにさすってもらうことを楽しみにされていたのですね。今年は、映画「おくりびと」が最期の仕事だったのでしょうか。亡くなる父の役でした。緒方拳さんも10月5日に肝臓ガンで亡くなられました。闘病中に撮影されたドラマ『風のガーデン』に託した想いとは・・・遺作となった作品を大切に観させてもらいました。深い想いをたたえた瞳が忘れられません。子どもからタッチ(マッサージ)を受ける父の気持ちとは・・・クリスマス前に、軽い脳梗塞で入院した父とのことを考えました。
2008年12月28日
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今週は、とっても忙しくて、息をつく暇もないくらいに時間に追われています 先週の「香りのセミナー」で ラットを使った研究から、体内時計”サーカディアンリズム”の大切さを痛感して 「午前0時を過ぎたら布団に入る!」 と目標を立てたのですが・・・・なかなか守れずにいます 休めないなら、1日の中で、楽しみの時間を増やします~池田市の子育てサークルへ 『親子タッチケア講座』 をさせてもらいました。参加下さったのは、2ヶ月から2歳までの18組の親子双子さん1組、パパとママの参加が1組なので、総勢 19名の親と子が集まりました。 1時間の中で、アロマセラピーの効果と抗菌スプレー作りタッチの重要性をお話してベビーマッサージのビデオを10分間観てもらってから実際にバスタオルを敷き、それぞれの赤ちゃんに合わせた方法でオイルマッサージを体験してもらいました。時間が無いので詳しい説明は出来なかったのですが騒ぐ子ども達の中を縫って、大きな声で話しました。その成果もあって、アンケートではなかなか良かったです 依頼者の方が早速まとめてくれました。アンケート結果 18組中、回収17名・ よかった・・・14名・ まぁまぁ・・・3名その理由は・ マッサージの時間が少なかったのでもっとあればと思った。・ マッサージを順番にゆっくりしたかった。・ アロマの効果や使い方など教えてもらったことが良かった。・ ルームスプレーを作るのは自宅では出来ないし、持って帰れたのが良かった。・ アロママッサージがリラックス効果以外にも有効であることがわかった。・ タッチが人間形成において大切であると知った。・ 花粉症なのでルームスプレーを使えるのが良かった。・ 講師の説明がわかりやすかった。・ 定期的にしてほしい。・ ビデオや講師の話が良かった。短時間でしたが、喜んでもらえたみたいで良かったです 課題も見えてきたので、次回に生かしたいと思います。さて次は、自治労京都本部の女性の方向けに『職場のメンタルヘルスとアロマケア』 の準備です。舞鶴まで出かけます~
2008年03月13日
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明日は、私立高校の保育科の生徒さんへ【アロマセラピーとタッチケア】 についてのお話しをさせてもらいます。5時限目と6時限目を使っての授業です まずは、アロマセラピーの基礎として4つの精油の香りを実際に嗅いでもらい嗅覚から脳にどうやって影響していくのかを感じてもらって大脳辺縁系 → 視床下部 → 自律神経系 ホルモン系 免疫系のバランスを取って、向上させることをお話ししようと思います。香りが脳に働きかけ、記憶や感情に影響を与え、身体にも作用するのだと分かってもらってからアロマの歴史や医療での活用例を話して実際に私たちの生活にどう役に立つのかと感じてもらって少しでも興味を持ってもらおうと思います。幼稚園からも先生方が見学に来られるようなのでベビーマッサージをはじめとする、タッチケアの大切さについてをさまざまな研究からお話しさせてもらう予定です。タッチ「触れること」の研究を調べていたら面白い情報がいくつかありました。明日のネタなのですが・・・・【1】乳幼児期に両親とのスキンシップが多かった、あるいは少なかったと答えた大学生をそれぞれ10名選んで、被験者になってもらい同性の人が腕と肩に触れたときの感じを報告してもらった。スキンシップが多かったと答えた人は、タッチされたとき、相手に対して親しみや励ましという肯定的な印象を受けた。これに対してスキンシップが少なかったと答えた人は、同じタッチに対して、緊張したといった否定的な評価をした。幼少期からの親子の触れ合いによって人との触れ合いが「快」に変わるといえるのでは。 【2】アメリカの発達心理学者ハーロー(1905~1981)の実験では生まれたばかりの子ザルを育てる檻の中に、針金で出来た母親の模型と、針金の上から毛布を巻いた模型の2体を入れると子ザルは毛布を巻いた母親の模型から片時も離れようとしなかった。温かく柔らかい肌の触れ合いを必要としている。【3】アメリカの生理心理学者のエレスは、子ねずみを4つのグループに分け、第一群は優しく愛撫する第二群は乱暴に触れる第三群は優しく撫ぜたり乱暴に触れるのを交互に繰り返す第四群はまったく触れずに育てた。その結果はもちろん第一群の優しく撫ぜたネズミの状態がもっとも良かった。次に良かったのは優しくと乱暴の交互に触れられたネズミ。ところが第二群と第四群のネズミの情緒的発達を比較すると、むしろ第四群の方に有害な影響が認められた。ヒトの場合は、身体的虐待を受けた子どもは、情動のコントロールが難しく、すぐにキレやすくなったり、他人と肌を触れ合うことを拒絶する傾向があるそうです。それに対してネグレクト(育児放棄)された子どもは、スキンシップの心地よさを知らないため、対人感情が育たずに、他人と親密な関係を築くことができなくなる。また満たされない依存心を埋め合わせるように、逆にやたらと大人たちにベタベタと触れてくることがあるようです。【4】大学生400人を対象にそれぞれの触覚抵抗と情緒の安定性や心身の健康度を測定し、両者の関連について検討した。すると、物に触れる抵抗感が強い人ほど情緒不安定の傾向にあることが分かった。触れることが少ないことによる、識別的な触覚刺激の不足が原因となっているのではないか。【5】カフェでくつろぐカップルのタッチングの観察を調査したものではフランスのカップルでは30分間に110回も、相手の身体に触れていてアメリカのカップルでは30分間に2回だけだった。 人口10万人当たりの殺人事件は、フランスで1件、米国で22件 (米国疾病管理予防センターの報告)頻繁に触れ合う文化を持つ国では暴力的行為の件数が低く、その反対にあまり触れ合うことのない文化の国では、青少年や成人の暴力的行為の件数がかなり高いという調査もあるようです。ドイツの哲学者で神学者でもあったシュタイナー(1861~1925)は触覚や固有感覚を幼少期から育むことの大切さを重視した教育方針を実践しました。知識と情緒を大切にして「手」の教育に力を注いだのです。 触覚―固有感覚を育むことが、感受性豊かな心を育て、さらには自律的な心を確立するといいます。イタリアの女医モンテッソーリ(1870~1952)は、医学と教育を結合させる必要性を痛感し、自ら幼稚園を作りました。そこでは「手は心の道具である」として触覚をはじめとするさまざまな感覚を育てることを重視しました。この二人に共通する点、頭と手を使うこと、触覚をはじめとする感覚を育てること。素晴らしい教育者達ですね。明日は、こんな先人の偉大さを思い描きながら、未来の保育士さんたちに人に触れることの意味と大切さを、少しでも理解してもらえたらな~と思っています。
2008年01月23日
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タッチケア”触れる”ことについて調べていると面白い実験を見つけました。アメリカの心理学者バーディーンの実験 被験者に、3通りの方法で同じ人に出会ってもらい、それぞれの印象を評定してもらうのですが・・・1つ目は、触覚・・・目隠しをして話しはしない、身体に触れるだけ2つ目は、視覚・・・話さないで目隠しも接触もせずに、見るだけ3つ目は、聴覚・・・目隠しをして触れないで、言葉だけの三通りこの3つの方法で被験者は同じ人に、視覚、聴覚、触覚のいずれか1つの感覚だけで3回出会ったのです。すると、接触だけの出会いでは、「信頼できる、温かい」という印象が得られ視覚的な出会いでは「冷たい」という印象が持たれ聴覚的な出会いは「距離がある」という印象が持たれたそうです。この結果からバーディーンは、人間関係における触覚は、視覚や聴覚よりも、親愛的な感覚を伝授する機能を持つと結ばれています。人は、社会的絆を形作り、維持するために、このような種類の触覚を進化させてきたといわれます。たとえば、触覚を、赤ちゃんの本能や反射からみていくと生まれたばかりの赤ちゃんの頬に触れると、触れられた方へ口を向けます。これは、乳首を探すための反射(口唇探索反射)として備わっている本能ですが口に指を入れると、吸い付いて、飲み込もうとするのも、乳首から母乳を飲み込むために大切な、吸綴-嚥下反射です。また、赤ちゃんの足の裏を刺激すると、下肢を屈筋させて足を引っ込める足引っ込め反射(踏み直り反射)足裏をこすると、足指が扇のように開く 、バビンスキー反射指を握らせると、握り締める 把握反射(ダーウィン反射)などがありますが、触覚に、本能的な反射が備わっているのは、未熟な乳幼児を生き抜くために重要な役割だといえます。触覚は、外界にあるものを認識するための機能だけではなく、未熟な生命を支える役割を持っている。また、対人関係や社会性を築くための重要な役割ももち、更には、自己の身体に関するイメージ(身体像)や、他人とは異なる「自分」という感覚(自己意識)の基盤を作っている。つまり触覚は、自己を知り、外界を知り、対人関係を築き、生命を与えるというように、生きていくための必要不可欠な重要な感覚であるといえます。触れること、その意味について深めていきたいと思いました。言葉より、見た目より、触れることで信頼感を実感してもらえる・・・アロマセラピストとして大切な部分ですね 講談社ブルーバックス 『皮膚感覚の不思議』 臨床発達心理士 山口創 著 より
2008年01月04日
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アロマセラピスト必見の本を紹介します。~ 『第三の脳』 皮膚から考える命、こころ、世界 ~ 傳田光洋著 朝日出版社以前紹介した、『皮膚は考える』 の著者による新刊です。前著では、皮膚はバリア機能以外に、表皮のケラチノサイトと呼ばれる細胞自体が脳のように情報を処理し、判断し、自己修復するということが書かれてありました。皮膚にテープを貼って角層はがして行なわれる実験などたくさんの新しい発見に胸が躍りました。ちょうど一年前のクリスマスのブログです →http://plaza.rakuten.co.jp/neoaroma/diary/200612240000/ そして、今回の新刊には、更に皮膚についての研究と皮膚からみた生命の進化論や、心との関わり、皮膚が第三の脳であることを謳いあげるわけが詰まっています。これまでの解剖生理でも、皮膚の感覚受容器は、真皮にある抹消神経の圧力センサーとしてマイスナー小体や、メルケル細胞がまた振動センサーとして皮膚深部にパチニ小体が存在し皮膚に圧力や振動を与えたとき、これらのセンサーが信号を神経に伝えるといわれています。さらに、C繊維と呼ばれる神経線維が表皮に存在して、温度や化学刺激を認識すると学んできました。しかし、これまでの皮膚科学とは違って、表皮細胞のケラチノサイトが皮膚感覚の受容体でありセンサーであり情報処理をするという仮説を証明する研究がたくさん紹介されています。 本の表紙には、皮膚の錯覚について体験できるように工夫してあるのですが是非、触ってみてもらいたいです。同じ厚みで印刷されているにも関わらず、滑らかな面と粗い面が隣り合っているところをなぞると、滑らかな面をくぼんでいると錯覚するのだそうです。炎症が起こるしくみとしては、白血球が傷口に集まってきて、サイトカインという物質が発熱や痛みを起すと考えられてきましたが、表皮ケラチノサイトもまた、角層バリアの破壊や紫外線の照射に伴ってサイトカインを 放出することが明らかになってきたそうです。皮膚が傷ついたとき、SOSを発信するのは、表皮ケラチノサイト自身だったと。表皮の電気システムについても人の表皮は、表側はマイナス数10ミリボルトの電位を持っている。いわば、角層側をマイナス極とした電池で、表皮の中のカルシウムイオンやマグネシウムイオンの流れが電位を起しています。テープではがして、角層バリアを破壊した後、プラスの電位を付加するとバリア回復は遅れマイナスの電位を付加するとバリアの回復が促進されたそうです。傷が出来た場合には、表皮細胞はもぞもぞ傷に向かって動きマイナス電場の付加でその治りが速くなるというのです。これって、精油の電位の表から皮膚をサポートしてくれる精油を導き出すことが出来るのではないでしょうか?この皮膚の電気システムから応用したスキンケアとしては高濃度のイオン性水溶液を皮膚に塗布するといいのではと考えられていてマグネシウム塩の水溶液が角層のバリア回復を促進カルシウム、カリウム塩の水溶液は回復を遅らせることが分かったそうです。温泉や、美肌の湯の効能は、この辺にあるのかもしれませんね。そういえば、アトピー性皮膚炎に海水浴が良かったり、にがりを水に溶いたものが化粧水になるとかいう美容法もありましたね。加齢によって、皮膚の回復機能が低下するのは、表皮の更新速度が遅くなり古びたままの表皮で角層が厚くなって、角層が破壊されやすく、回復が遅くなっているのだそうです。また痒みについても、抗ヒスタミン剤は、アトピー性皮膚炎や老人性乾皮症、透析の患者さんの痒みには効かない。2007年の研究皮膚科学会で、ジンマシンの痒みと、アトピー性皮膚炎の痒みでは脳の血流が上昇している場所が違うことが発表されこれは、それらの痒みは別のものと脳が認識していて、痒みのメカニズムが違うことが示唆されています。アロマセラピーでは、痒みの訴えには、抗ヒスタミン作用のある精油と考えがちですが それだけではなく、神経の過敏を抑制するような働きを促す方がいいかもしれません。 興味深いのは、皮膚に電位があるのなら、「セラピューテッックタッチ」や「ヒーリングタッチ」「外気功」の気も 皮膚を撫ぜたり気を送ることで、電位のバランスを取っているのかもしれません。皮膚が電波を発信している可能性を示す実験についても書かれているので、興味のある方は是非読んで確かめてみてくださいね。傳田先生自身の体験として、金の棒で身体を摩擦する施術でうつ的な状態から回復できたとあります。金以外の金属は、空気中では酸化皮膜が出来てしまうので純粋な電気伝導体として金が、気を充実させ、回復に役立つような効果がある。金と皮膚の接触面に電場が生じていて、皮膚や、細胞、神経にも作用している。これが外気功のメカニズムの1つではなかったのかと説明しておられます。香りを使った実験では、若い女性に200の設問に答えるというストレスを与えて、その直後には皮膚のバリア回復機能が遅くなることを確認。その時に、鎮静効果のあるバラ由来の香料を嗅がせると回復の遅れが無くなったそうです。ストレスは皮膚のバリア機能に影響を及ぼしますが、他の皮膚炎も、精神的ストレスで悪化するという報告は多く締め付ける下着やごわごわした下着が、ストレス性ホルモンであるコルチゾールのレベルを上昇させることや、うつ状態の女性に優しいタッチのマッサージをしたら、血中のストレスホルモン(コルチゾール)の量が減って、ストレスが改善された例もあり、また、ここ数年話題になっているオキシトシンというホルモンでは動物実験で、皮膚接触によってオキシトシンの分泌が促進されたと報告があります。オキシトシンを感知する機能を破壊したマウスでは攻撃性を増し、母親マウスがまともに子育てをしなくなったことからオキシトシンは他人との信頼関係や、相互関係の維持に役立っているといわれています。 こころは皮膚に密接につながっていて、また逆に、皮膚はこころに影響を与えています。人間社会の基盤である、他者への信頼という感情に作用する物質が皮膚への刺激で分泌されるのです。スキンシップは人間の高次な社会行動に大きな意味を持っていそうです。こうして、「こころを育む皮膚感覚」へのつながっていきます。ハーロウの子サルの実験や霊長類のグルーミング(毛つくろい)顔面マッサージが気を補う効果肌の触れ合いによるコミュニケーションに、素晴らしい可能性があるような気がしてなりません。この本は、皮膚から見つめた、人間の進化論にまで及びましたがアロマセラピストからみると、皮膚に触れるということの大切さを、心と身体に与える影響や、皮膚という外界との区別やバリア機能だけでなく表皮自身が情報を処理し、守り、修復していることを、深い畏敬の念と共に再確認することになりました。セラピストさん必携の本であることを、皮膚の新たな可能性をみつめて欲しくてお勧めしたいと思っています。
2007年12月27日
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通常の10倍近い速さで老化する遺伝子の難病早期老化症の1つ ”プロジェリア” 世界に40人しかいないし、治療法も確立されていずその平均寿命は13歳といわれているそうです。「私が、わたしでいることが大好き!」 とメッセージを送ってくれている同じ病いのアシュリーちゃんの本は有名ですね。テレビで、そんなプロジェリアの娘を持つ母が、難病におかされた小さな娘の身体を(11.5キロしかないのだそうだ)愛しむように、オイルマッサージしている場面がありました。イギリスのヘイリーちゃん。9歳になって、90歳近い肉体を持つ少女は、関節炎は変形し痛み、心臓発作の危険性も高くなっています。その自宅には、私たちが見慣れたプロ仕様のマッサージテーブルがありました。難病の子を持つ母は、老化の痛みを和らげたい、娘の身体を傷つけないように関節の痛みを和らげたいとマッサージの講習を受けたそうです。陶器のカップにアロマオイルを垂らし、バスタオルで覆った娘の肌は筋肉も薄く、脂肪もなく、骨や血管が浮き出ています。愛しむように愛情深く触れられる母の手 母のマッサージは、どこまでも優しく、包み込むような温かなタッチです。指先を一本一本、撫ぜるようにタッチしていきながら娘を想い、愛を全身に伝えようとしている姿は祈りにも見えました。老婆のようにも見える顔が、至福の時を伝える表情に変わります。顔の緊張が緩み、にっこり微笑み、笑顔はまるで天使のようです。「So・・・very nice」 とあふれる思いが言葉となり「柔らかくて、温かな感じ、とても気持ちいい~」 と気持ちを母に伝えます。そして 「私が生まれた時はどうだった?」 と 自分の出産の時のことを聞きたがるのです。母に優しく触れられて、自分の病気を受け入れるためにも自分が生まれてきた時のことが知りたかったのかもしれません。母の想いと娘の心が1つに溶け合うような、そんなアロママッサージのシーンに感動しました。先日の、認知症の緩和ケアとしての 『タクティールケア』 のテレビでもそのタッチのシーン・・・ハンドマッサージを見ているだけで、癒される~という感想を多くいただきました。人を人として慈しむ行為人に触れるという行為には、どれ程の奥深さがあるのか・・・・・
2007年10月05日
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7月に、認知症、緩和ケアの補完的手法としての 『タクティールケア』 の認定を取ろうと2日間のリーダーコースに参加したんですが、その後の50時間実習がなかなか進まず、やっと半分を超えました。実習は、対象者5名に対して10時間5名の内、2名は認知症の患者や疾患をもたれている方となっています。そして、この50時間実習の記録を完成させるのが、なかなか大変です。ちょっとおさらい・・・・『タクティール』 とは、スウェーデンの緩和ケアにおける独特の方法語源は、「タクティリス」ラテン語の「触れる」という意味だそうです。日本でいう指圧やマッサージのように、深い組織にアプローチするのではなく包み込むように優しく撫ぜるように触れていくことで、安心感や、穏やかさをもたらすタッチ・アプローチです。会話できなくなった方へも、心地よさや満足感を感じてもらい、コミニケーションの手段となり、触れられることで、体の輪郭や大きさを再認識してもらうことになり、自立支援となることを目的としています。使用するのは精油を使わない植物油で「日本スウェーデン福祉研究所」では、オリーブオイルを推奨されています。アロマセラピストとしては、このオリーブオイルに精油をちょっぴりでもプラスして更にQOL向上の期待を持ちたいところです そして、この 『タクティールケア』 の施設での様子が 30日、日曜日 18時半~ TBS 「夢の扉」で放送されます。高齢者施設で、認知症緩和ケア理念の啓蒙活動や実際の施設での導入例。どう変化していったのか、その取り組みが見られるそうです。この日は、「日本アロマセラピー学会関西地方会」ですから私は、録画の準備を忘れずにしていこうと思います。ご興味のある皆さんは、ご覧になってくださいね。
2007年09月28日
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医療の中で足りないものがある ・・・・・・それは、自分を含め家族や子ども達が医療を必要とした時さまざまな場面で実感してきた。アロマセラピストとしてナースとして人に関わる時その足りないものを、少しでも補えたらと思っていた。身体に現れた症状だけでなく、不安な気持ちにも耳を傾け、心の作用にも意識を傾け人の丸ごと 全体的に捉えてサポートできたら・・・ 私自身のお産の体験は人生を変えたともいえるな。 3人の子どもの、病院出産と助産所出産から学んだこと。医療は自分の手で選べる、自らが選択して、自らで取り組むこと。辛いお産の中で、差し伸べられた助産婦さんの温かくて優しい手。痛みの中で、取り乱しそうになった時、(自信を見失いそうになった時)そばに寄り添って、肩を抱き寄せ、腰を撫ぜてくれた。まだ、頑張れる!後もう一歩頑張れば、(自分を信じれば) 愛しい赤ちゃんに出会える。そうして、胸に抱きしめた子どもたちと、子産みの体験から手に入れたものは自分で在ることの自信でもあった。「おめでとう」「よく頑張ったね~」「良いお産だったよ~」そんな人生の先輩からのコトバからも頂いた、一つの大役をやり遂げた自信。その後の子育てや自分育てに大きな影響を与えてくれました。そうして私は30歳を過ぎて看護学校に入り、産婦人科の看護師になった。2000年、「メディカル・アロマセラピー」の記事を目にしたことから更に医療の中でホリスティックケアを広めたいアロマセラピストになりました。出産の時に立会い、サポートする ”ドーラ” と呼ばれるサポーターになりたい。そんな事を願っていたら、また産婦人科でアロマケアをさせてもらうことになりました。 1つずつ、ゆっくりと目標に向かって歩いていけること 感謝しきれないくらいありがたいです。JPASでは、いろんな目的を持ったアロマセラピストに出会いました。それぞれの分野で活動をするアロマセラピストのプロ達の素顔は、生き様が現れています。代表の中村あづささんは、精油の成分や効能も言えないから、医療で社会で受け入れてくれない。この症状にはこの精油が良いと本に書いてあるからではなく、それは何故かと問い更に一歩踏み出さないとアロマの将来は無いと激を飛ばしてくれました。10月から 関西のリハビリ専門病院へアロマセラピスト3名の派遣が決まり週5日、理学療法士さん(PT) 作業療法士さん(OT) 言語聴覚士さん(ST) と肩を並べて電子カルテも共有して アロマセラピーを行うアロマセラピストさん(AT) さんも誕生するそうです。そんな、まだ誰もしたことのない偉業を成し遂げたアロマセラピストと出会いました。 とうか雅恵さんは、スペシャルニーズ(発達障害児)のお子さんをお持ちの経験から、 「発達障害児の為のアロマセラピー介在支援」を立ち上げようとされている。北海道をベースに、受け入れてくれている名古屋の医院と行ったり来たりをしているそうです。タッチリサーチ研究所の発表でも自閉症児へのタッチケアの効果として破壊的振る舞いが減少し、よく眠るようになったと報告されています。更に集中力の増加多動の減少暴言の減少他との関わりの増加コミニケーションの構築になる可能性が示されました。とうかさんに直接お聴きしましたが、アロマの日は親が喜ばれるそうです。お子さんが落ついて、奇声を発するのが減り、その日はよく眠ってくれてまるで別人のような印象なのですよ~と話してくれたそうです。24時間休みの無い育児の中で、つかの間でも、穏やかな時間を感じてもらえるそれこそ、必要とされるケアでもあるな~と感じます。タッチって素晴らしいですね~医療の中で家庭の中で学校の中で社会の中で友として家族として恋人として仲間として人として愛を伝える想いを伝える喜びを伝える感動を伝えるつながりを伝える尊敬を伝えるいたわりを伝えるアロマセラピストの手は、人と人の関わりの中で、心地よいタッチを紡ぐのだと思います。そんな基本を、アロマセラピストの生き様からも学んだのでした。
2007年09月04日
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