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今夜9時から、TBS系で放送される『奇跡のホスピス』http://www.mbs.jp/hospice/日本のホスピスの草分けといわれる「淀川キリスト教病院」で主任看護課長を務める田村恵子さんは、日本におけるがん看護の先駆者。「どんな時も、人は希望を持っている。人にはそれを見つけ出す力がある。」という信念のもと、常に患者に寄り添うサポートを目指し続けておられます。「奇跡のホスピス」は、実在のナースの体験を元にしたオリジナルストーリーで出演される方も、淀川キリスト教病院のホスピス病棟で田村さんの看護を実際に見学、研修も受けたそうです。ホスピスというと、死を待つ場所と思われていて死を連想するから考えたくないという方も多いようですがホスピスは、最後まで希望を持って生ききる場でもあります。私も、2002年からホスピスに毎週アロマのボランティアに伺っています。もう10年になりますね。先日、看護雑誌から、緩和ケアでの実技の執筆依頼がありました。がん看護の専門誌ですから、足がすくむようでもありまだまだおこがましいようでもありこれまでNOを言わずに来ましたが、初めてお断りすることになるかと・・・迷っています。ホスピスで、苦悩の中におられる人に寄り添う伴走者として、わたしは日々を送りたいと思っています
2012年03月28日
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『りなちゃんきいて ~ホスピスのお母さんが伝えたかったこと~』を製作し全国のホスピスに寄贈したのが、1年半前。それから、TBS系『ひるおび』で順子さんの最期のメッセージが紹介され昨年1月には、『アンビリバボー』で放送され順子さんのメッセージがどう受け入れられたのか、絵本を手にした方の変化や思いが、『こころのページ』という新聞記事になりそして、また絵本を求めて下さる方がいる。 昨日急に絵本の問い合わせやアクセスが増えたな~と思っていたら愛知県や岐阜県の方から 「アンビリバボーの再放送を見ました」とコメントがありました。「同じ子どもを持つ親として、子どもと命について真剣に向き合いたいと思います」「普段何気なくしている子育ても、限りがあると思ったら、もっと何かできるのではと思った」テレビの再放送とは関係なく、先週は医療従事者の方からの絵本のお申し込みが何件かあり緩和ケアでの患者様との関わっておられる方や看護学校でも、終末期看護の授業に使ってもらいました。目には見えない力が働いているのもしれませんね順子さんが5歳の娘さんへ伝えたかったこと病床の中で、家族や友を想って精一杯生き抜いた彼女とアロマナースとの出会いから66日間の記録です。絵本は、全国の紀伊国屋書店さんでお求めいただけます。売り上げは、がん患者さんへの初回無料のアロマセラピーの基金とりなちゃんへの基金となります。 今日が最期の日だとしたら あなたは、お子さんに何を伝えますか?母から子どもへ、真剣にいのちと向き合った彼女のメッセージを是非感じてください紀伊國屋書店さんがお近くに無い方は、NPO法人関西アロマセラピスト・フォーラムの絵本の申込みページからお願いします。http://aroma-kansai.org/contribution.html
2012年02月05日
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『緩和ケアでのアロマセラピー講習会STEP3』を開催しました。午前中は、六甲病院のホスピス病棟開設にご尽力され在宅ホスピスのクリニックを開設された関本雅子先生から「入院・在宅・施設での看取りを考える・・・求められるボランティアとは?」と題してがんをめぐる日本の現状と在宅看取りの現状について、在宅ホスピスの利点や欠点などを含めて最新のデータを交えてパワフルにお話されました。日本人の3分の1が、がんで死亡する時代になり、今後の団塊の世代が大量死(失礼な言い方ですみません・・)を迎える時期がくるその看取りの場所が足りない・・・高齢者の施設では、看取りを嫌う場所も多く、入院させようとするし病院だって手一杯、ベッドが足りません更にホスピスに入院できるのは、宝くじに当たるようなものになる。最期はどこで過ごしたいか、考えておかなければいけないし看取りの場を増やす対策が必要な時代になっています。緩和ケアのスペシャリストとして、知識、技術そして温かなハートの関本先生ですからホスピス医の研修にも熱い思いにあふれておられます。 「日本緩和医療学会」が2008年に発表した「がん補完代替医療ガイドライン」ではアロマセラピーだけが、「行うように勧められる」というBランクの推奨されました先生が勤務されていた緩和ケア病棟でも、患者さまがもう一度と望まれたものはお風呂とアロマセラピーのタッチだったそうですアロマのタッチが望まれていて、うれしいですね。最期まで望んでもらえるくらい気持ち良いもの・・・タッチの技術もですが、人間的にも大きくなりたいと思います関本先生は、後輩のホスピス医が、がんになり、その闘病の様子や、死を看取り、その方たちから教えてもらったこととして“その人が大切にしていることや、その人らしさを最期まで守ってあげること”それが、一番大切なケアではないかと結ばれました。緩和ケアで関わるものとしては、その人が大切にしていることを最期までさせてあげること大切にしていることや思いは何なのかと早く知ってあげることそうして、患者さまの心に寄り添った伴走者となれるのだと私も思います。後半の、私が担当する「実践!緩和ケアでのアロマセラピー」ではこれまで私が担当させて頂いた貴重な患者さまから教えてもらった痛みが強い方、浮腫がある方、浮腫がある方、便秘がある方不安が強い方へのアロマケアなどを具体的に考えてもらう時間を持ちました。皆さんならどんな精油を選び、キャリアオイルは何を使い何パーセントにブレンドするのか?また、どの部位を、どのようなタッチや手技で行うのかその時の体位はどうするのか、それぞれに考えてもらって、発表してもらいました。その方へのアロマケアの目的アセスメントそして、ブレンドや手技、体位や注意点について考えてもらいましたが他の方の発表を聴くことで、それぞれの視点の持ち方などにも感銘されたり、閃いたり、貴重な時間が持てたのではないかと思います。 次回は、STEP4、実技編が11月6日へと続きます。今回の症例へのコンサルテーションを含めて、緩和ケアで多い症状に対してのアロマケアとしてアロマトリートメントの実技を行っていきますね~ご参加には、これまでのSTEPに参加された方に限りますので関西アロマセラピストフォーラムのホームページをご確認の上お問い合わせくださいね。
2011年10月16日
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9月後半から、10月は毎週セミナーや、イベントがあり休みがありません~忙しいとは、ココロを亡くすと書きますのでなるべく、忙しい~とは言わないようにしています。色んなお仕事や役割など、ご依頼いただくことは、とても楽しくてよい緊張を感じながら、日々過ごしてます~でもね・・・どういう訳か、風邪をひいてしまいました~それも喉風邪で、声帯はきれいでしたが、声が出なくなりました。アロマスクールの講師の仕事では、他の先生に変わってもらったりアロマルームの予約をして下さった方にも、延期をお願いしたり声が出ないので、たくさんの方にご迷惑をおかけしてしまいました。みなさん、ごめんなさい・・・いつものように、ティートリーのうがいで、すぐに治ると思っていたらどんどん声が出なくなったので、これは・・・カラダの声を聴かないと・・・・これまで、インフルエンザにも罹ったことがないし、めったと風邪もひかないし体力には自信もあるしなのに・・・・完璧には出来ないこともあるし、やわな部分も自分らしくていいのですが今回は、じっくり自分のカラダに向き合う必要がありそうです月に一度の、自然治癒力学校『ココロとカラダ塾』の日。認定講師受講生は、9時15分に集合で、19時まで盛り沢山の内容でした。今月のテーマは『月と占いと人間関係』 ~月で知る人間関係ストレスのカラダへの作用~ おのころ心平さんの最新刊 『病気は才能』 では風邪の意味は・・・つまり、内臓や血流のはたらきのキャパを広げようとしたときにこそ風邪をひくようになっているわけです。・・・・よりによって何で、こんな時に!・・・という風邪は 「風邪をひいたら、あなたの能力がひとつ上がるんですよ。」カラダに溜まった毒素などを排泄するために、カラダは下痢や嘔吐や発汗のために熱をだすのだそうです。日頃たまった毒素などを大掃除するときなのですね・・・・いろんな試練を受け入れ、それを糧に変えていくというときそうして、新たな能力を磨くことになるのでしょうか・・・・そして、症状からみた、潜在的なココロの課題では風邪は、気持ちの混乱や、一度に多くのことを抱え込む習慣があるということ声が出にくいのは、自分の影響力を維持できない不安があるということ咳は、泣きたい気分をいつもおさえているのかもうーーーん、私のカラダのメッセージは・・・・明日は、大切な講座があります。私が9年間ホスピスでのアロマボランティアを続けてきて得たものアロマセラピストが人に寄り添いタッチケアを行うことでグリーフケアリストとしての可能性を広めたい六甲病院の緩和ケア病棟の開設に携わり麻酔医として、たくさんの緩和ケア医の指導にあたられ在宅ホスピスの関本クリニックを開院された、関本雅子先生をお招きしての「緩和ケアでのアロマセラピー講習会」です。まだ声が本調子ではありませんが、懸命にお伝えしますね~
2011年10月14日
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先週、緩和ケアでのアロマセラピー講習会STEP2を行ったのですがその中で、死生学の岩井先生から、追悼の花火について、ご紹介いただきました初盆を迎える方々の遺族が故人の人生を悼みその方がどんな人生を送っていたのか、何に打ち込み、どんなお仕事をされていたのが何が好きだったのか花火師と相談し、その方が生き抜いた人生を花火で表します夜空に、初盆の方の名前と追悼のメッセージが読み上げられ、その方を表す大輪の花火が打ち上げられるのだそうです中には、お子さんの花火も上がったそうでその子が好きだったドラえもんや、好きだったものが夜空を彩ります・・・・長年、その地で皆さんに愛される仕事をされてきた方はその仕事をモチーフにした花火があがったそうです。「あーーそうだったんだな。この方は、こんな人生だったんだな。」精一杯生きた証しとなる人生を映し出す花火遺族が精一杯、故人の人生を表現するための花火夜空に輝く花火は、故人を偲ぶだけでなく、生きている人にもたくさんの勇気と感動を与えてくれていると思います。自分はどんな人生の花を咲かせることができるのかどう生きていくのか死をみつめることは、いかにいきるべきかに気づかされることですね私は、緩和ケアでのアロマセラピストとして死に直面している方と出会いますが、その伴走者として生と死をみつめていきたいと思っています。講習会では、自分の告別式での弔辞を書くワークがありました。弔辞を書くことも、やはり自分の死を身近なものにしながらもだから、どう生きるのか、どんな人生を送りたいと思っているのかに気づかされます。私は、どんな花火を打ち上げてもらおうかな~
2011年08月28日
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今日から6月ですね。1年も、もう半分近くが過ぎていると思うとあまりに時の流れが早くて怖いくらいです・・・・この2011年は、東日本大震災もあり、被災地でのボランティア活動を通して自分の原点を見たような気持ちになりました今日は、雨模様でしたが、認可を受けたばかりの新しい緩和ケア病棟でのアロマボランティアの打ち合わせに行ってきました看護部長さんが、アロマに理解があり、KAFの講座を受講してくれたご縁で”緩和ケア講習会”を修了されたセラピストさんと一緒に新しい場所で、アロマを定着させていきたいと思います看護部長さん、素敵な方なんですよ。マイブームと仰るローズヒップティとマカロンを用意して下さって精油もたくさんお持ちで、愛用されていますまずは、緩和ケア病棟のスタッフの皆さんに、アロマセラピーについて知ってもらうための時間を創っていただきました。たくさんのスタッフが集まってくれて、それぞれの精油の香りの作用の説明とハンドマッサージの体験出来るだけ、タッチの効果を実感してもらいたいので皆さんがお持ちの症状を改善するために、肩や、下肢などの施術も体験してもらいました~ゆっくり密着度のあるトリートメントは、とても心地よく皆さんお仕事をしばし忘れて、目がトローーンと身体がゆるむリラックスの必要性も、肌にやさしく触れるタッチの効果も感じて頂けたようです~被災者さんへのボランティア活動も増えていますので、このホスピスに通うのは月に2回からにしましたが、スタッフの皆さんがとても興味を持って下さったのでどんな方との出会いが用意されているのか、楽しみが膨らんでいます新しい出会いを運んでくれて、ありがとうございます~
2011年06月01日
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読売新聞の心のページに、『りなちゃんきいて~ホスピスのお母さんから伝えたかったこと~』の絵本を読んでどんな影響を受けたのか、順子さんのメッセージは、どのように伝わったのか貴重な取材を受けて下さった方々の声が掲載されました現在ホスピスに入院している方は、34歳とまだ若い順子さんが、死を前にして、こんなに頑張って、娘さんだけでなく同じ病に苦しむ人のために頑張ったんだ私も、こうしていられない。順子さんに負けないようにしなくては・・・と話してくれましたまた、お母さんをがんで亡くした方からは、ご自分の名前がりなさんでありこの絵本は、母から私へのメッセージでもあると絵本を購入してくれました末期がんのお母さんとの最期の会話が、思うようにできなかったからこの絵本で、お母さんと会話しているようだと言われた方もおられます。若くして奥様を亡くされたご主人さんからは、死ぬという話題を避けていたから残していく子どもにも、もっと言いたかった事があったに違いない本当は死と向き合って、きちんとお別れやメッセージを残してもらった方が良かったのではないかと考えるようになった、悔やまれる・・・と大阪市内の校長先生は、卒業式の挨拶で、東日本の大震災で尊い命が多数亡くなったこととこの絵本の母の気持ちにふれ、親の愛について贈る言葉に引用されました絵本を亡くなった母からのメッセージと受け取り、中国で日本語教師を始められた方の貴重な体験も掲載されています余命を告げられた祖母から、小さな孫へと、命のつながりを教えるために絵本を読み聞かせたとのメッセージも寄せられていましたまだまだたくさんの声が、会にも寄せられています。本当にありがとうございました。順子さんの意志が、こうして語り継がれていくことを嬉しく思います。こうしたご縁をいただいたことを、幸せに感じています
2011年04月23日
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14日木曜日の読売新聞の夕刊「心のページ」に34歳でホスピスで亡くなった順子さんが、娘りなちゃんにためにとお母さんとしての愛情がたっぷり詰まった絵本『りなちゃんきいて~ホスピスのお母さんから伝えたかったこと』の記事が掲載されました。順子さんの、同じ病に苦しむ方の役に立てればとの思いで全国のホスピスに配られたこの絵本が発行から1年近く経って、どうだったのかこの絵本を手にされた方の反響についてを取材したいと依頼を受けたのは2月下旬のことでした。それから、ずいぶん時間をかけて、丁寧に読者の方にも取材していただき前編、後篇と2回に分けて掲載されることになりました木曜の仕事帰りどんな記事になっているのかな・・・・夕刊を買って帰り家にたどり着いたらすぐに電話がなりました一年前、自宅での最期を望まれた方の奥様から 「新聞読んだよ~ 私もいろいろあった1年だけど ボランティアさせてもらいたいから、声を掛けてね。 あなたの役に立ちたいから、自宅を事務所にしたり、研修会場にも 使っていいからね~・・・・」そんな電話をいただき、記事を読む前から、涙がこぼれました。順子さんの温かな思いが、たくさんの方の心に伝わっていきますみなさんの心の中の優しさや温かさをつないでいってくれます。21日の夕刊の記事も、とても楽しみです。
2011年04月17日
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2002年1月よりこれまで通った施設を卒業することになりました。アロマスクールを卒業してから行かせてもらった研修施設は6か所に及びさまざまなアロマの現場を見せてもらうことが出来ました。そして、その場やクライアントさんに応じたアロマを提供できるようにと実践力を高めることが出来ました緩和ケア病棟には毎週通ったので、患者さんの身体の変化だけでなく心の変化も気持ちの移ろいなども傍で感じさせてもらいました。家族の歴史の1ページにも密接にかかわったこともあります。そうして、たくさんの患者さんから緩和ケアで求められるアロマセラピーについて教えてもらいましたそれぞれの患者様の生き様、死の迎え方が教科書のように、1ページずつ増えていきました。誰かのために役に立つのなら、私の話をしてもらっていいよ。アロマセラピストさんに、これを伝えてね。同じように末期がんで精神的に苦しんでいる方に、寄り添ってあげてね。・・・そうして、誰かの心の中に生き続けることを願われる方も多かったのです。関西アロマセラピストフォーラムのメルマガの中に春田先生の”チョコカフェ”というコーナーがあるのですがそこに紹介されていた「無知→依存→自立→利他」 がんの患者学研究所(癌を克服した人たちで形成されているNPO法人です。) http://www.naotta.net/が発行している 「いのちの田圃(たんぼ)」という雑誌の3月号(初志貫徹号)に <治る姿勢四つのレベル>として、 無知→依存→自立→利他の順に解説がされています。 「無知」はがん医療の現状やがんに何故なってしまったか、 自己の習慣が招いた結果であることを全く知らない状態。 「依存」は薬、医者、治療法、そしてもっと素晴らしい治療法はないかと 他に頼り生き方を変えること、 心身の使い方を変えようとすることをしない つまり、自分自身のことは何も変えずに、他に依存して治ろうとする段階。 「自立」の段階、自分で作ったがんは自分で治す、 自分ががんになった原因をしっかりと把握し 心身の両面と総合的に改善、取り組んでゆく。 そして、「利他」のレベル、これについての解説は書かれていませんでしたが、 自分自身が気付き、改善してきた道を同じような境遇にある人に対し、 アドバイスをするなど人のために働きかけてゆくことなのだと思います。 この「無知→依存→自立→利他」の順はとてもわかりやすいですね。・・・と紹介されていました実は、「死への心理の5段階」を発表したE・キューブラー・ロス女史の〈第1段階〉否認と隔離〈第2段階〉怒り〈第3段階〉取引〈第4段階〉抑うつ〈第5段階〉受容私は、人は自分の死を尊厳を持って受け入れ成長の機会とすると、その次の段階として、利他の心が訪れるのではないかと思っています。見返りを求めず、生命のつながりを愛する境地たとえ自分の生命が終わりを迎えようとしても、自分が生きて存在したことへの意義を、他者の喜びや倖せや、成長のために役立てようとする。他の生命のつながりの中に、自分の生命の意義を見出すことが出来たなら永遠の生命を得たことになるのではないかと思うのです。これまで、緩和ケア病棟で出会った多くの方との最期のひと時から私は、「次につないでね」と”尊い生命のバトン”を受け取っているような気がしてならないのです5月には、兵庫県医療ソーシャルワーカー協会さんから総会の記念講演の講師という大役の依頼を受けました。。。。。実名を公表し病名もあげ、同じように苦しむ方の励みになればと全国のホスピスに無償で送った絵本 『りなちゃんきいて~ホスピスのお母さんから伝えたかったこと~』34歳の若いお母さんだった順子さんも、利他の思いに溢れた最期でした。アロマセラピストを目指していた順子さんアロマセラピストさんの育成の役に立ちたいと言った彼女からも生命のバトンを預かっていますこうして、私がホスピスの 1ボランティアさんとして活動するには足場が、変わってきたのでは無いかと思うようになりました。たとえば守秘義務や、個人情報保護という観点です。いつも悩んでいました。それでも、私と出会って下さった方は私のことを話してね、伝えてねと言ってもらえた方が多いのです。遺族の方からも了解を頂いています。私が患者さんたちから預かった生命のバトンを正しく次につないでいくために多くのことを、それぞれの方が尊い教科書となり育ててくれた施設をこの春とうとう、卒業させていただいたのでした寂しいです・・・・まだ続けたいし、出会いたいし、後悔もあります。でも・・・緩和ケアでのアロマセラピーについて、講師の立場で私も成長していきたいと思います。「私は、ボランティアさんを信頼しています。」と純粋な眼差しで包んで下さった総師長さん。あなたのお蔭で、たくさんの出会いから成長することが出来たと思います。感謝を伝えさせてください。有償ボランティアということで、まだまだ珍しかった料金を取ることも早々に認めていただき学会での発表の際にと、患者様へのアロマの写真も許可してもらい実際に写真を撮影に来てくれたその患者さまが望むならと、病院外の関わりにも「あなたを信頼しているから」とOKを下さったし患者さんとのメールのやりとりも認めてくれた旅立つ妻から、夫への最後の愛情こもったプレゼントを代理で買いに行ったり家族へのメッセージを残す作業を手伝ったり最期の時を刻む家族へのケアを思う存分させていただきました。本当にありがとうございました。私は恵まれたアロマセラピストになりましたこれからは、新たなフィールドが表れてくる喜びに向かおうと思います新しいホスピスからも、アロマの依頼が来ているので今度は、1ボランティアではなく、アロマケアのチームとしてかかわらせてもらおうと思います。朝日新聞に続いて、神戸新聞さんからも取材を受けましたが震災で避難して来られた家族へのケアも始まります。来週からは、3か月クールでのアロマスクールの講師も始まります。本当に休む暇もなく、立ち止まる時間もありませんがアロマを待っていてくれている方のために、歩みを緩めることなくやっていきますねこれからも、どうぞ宜しくお願いします
2011年04月01日
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実は、今、気持ちの整理がつかないことを抱えています・・・2月末に、1年間アロマをさせて頂いたクライアントさんが次の世界に旅立たれましたその最後のケアを頼まれて、アロマセラピストとして2週間の入院中、出来るだけ傍に付き添いました。普段、緩和ケア病棟でのアロマセラピーや、在宅の方へ訪問して、アロマをさせてもらっていて息を引き取る間際にも、アロマのトリートメントをしていた事もあります家族に囲まれて、哀しみの涙の中でも、穏やかで豊かな愛に満ちた空間の中での旅立ちです。症状を和らげ、痛みを緩和し、人間らしい尊厳を守れるようにケアしていきます。死は避けられなくても、緩和ケア病棟での看取りには人としての優しさや配慮があります。最後までついていてと望まれた方は緩和ケアへの入院ではなく、急性期病棟での看取りとなりました。4回病室に泊まり込みました。看護師たちの仕事ぶりや、振る舞いにも、いろいろ感じる部分が多く副作用が出ていることを告げても、仕方ないですね~と言われただけガン性疼痛であるにも関わらず、薬の選択にも疑問を感じました。本人や家族の意向を聴かずに、使われた薬には憤りさえ感じます。 「話したいことがある・・・」 と呼ばれたのに、最後の言葉を聴けなかったことを悔やまれている友人はこれから、どうやってこの悲嘆の日々と向き合っていくのでしょうか緩和ケア病棟に入院していたら、もっと違った時間を過ごしたことでしょう。それが、わかっているだけに、悔やまれます。私にもっと勇気があったなら私が彼女の家族だったなら病院側にもっと説明を求めたし違う処置やケアを望んだでしょうか彼女の死にざまを通してのメッセージを私は心に深き刻んでいます。
2011年03月03日
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1年前にアロマルームにやってきた方でした。その半年前にガンで手術をして、入院中に偶然知り合った方からエネルギー療法でガンが治ると教えてもらいヨガ、気功、漢方薬、鍼灸、びわ温灸・・・さまざまな代替療法を試し人参リンゴジュースを毎朝飲み玄米菜食を始め抗がん剤も拒否し、検査にも行かなくなり、西洋医学を否定し始めた方でした。そして、心のケアが大切だからリラックスしたいとアロマセラピーの予約をされたのでした月に1~2度の予約でアロマルームを訪れていたのがエネルギー療法を集中して受けてくるとキャンセルになって数か月後「腹水がたまり、それを抜くために入院しているからアロマに来て!」とSOSの電話が入り、病院でアロマを行うようになりました。個室だったことから、アロママッサージの許可を頂き毎週、病室か自宅に訪問して行いましたそうして1か月後には、食事もほとんど食べられなくなり栄養状態も悪化し、意識レベルも下がり救急車で入院となったのです。この2週間の間に、4回病院に泊まり込み看病しました。末期のガンであることを認めず、これからも生きていくと信じこの死ぬかもしれなかった危機から脱出された後には生きていることを何度も確認され生き返ったのだから、何もかも手放して自由に生きたい命と引き換えに欲しいものなんか無い命だけ返してくれたらそれでいい良い人生だった生まれ変わったのだから、今からは好きなことだけをしよう毎日のようにアロママッサージをしながら、そんな強い思いを語ってもらった私の事を記録しなさい。発表しなさいと語気も強く言われたのだったこれから、別れる日が近づいているのだから出来るだけ、家族や、伝えなければならない方への伝言を聞いた。大切な方との心が通じあう写真を撮った。最後のメッセージを届けなければならない方を病室へお呼びした。最後のアロマは、この世を旅立たれる5時間前だった 「あなただけには、本当のことを言って欲しいの」そう詰め寄られたけど、末期がんであることは伏せるとの周囲の方との約束事だった。まだまだ整理できないことがたくさんあって解決するには、時間が必要だけどあなたとの最期の日々について、いつか私なりの解釈をまとめたいと思います。この1年間で、24回のアロマのタッチであなたに触れさせてもらいましたいつも、気持ちいい~ と喜んでもらっていましたが最後のアロマでは意識がありませんでした。紫色になった足先を、アロマオイルでマッサージすると赤みが出てきて血流が改善しました。モニターの呼吸数が40を超え、脈拍が130を超えて点滅するのもアロマのタッチを続けていると、緩やかになってきました。あなたの、気持ちいい~という声を聞くことはできませんでしたが少しでも、辛い旅立ちを和らげることが出来たでしょうか?「りなちゃんきいて」の絵本を、この世に送り出すことのお手伝いもしてくれた貴方に今夜は、心から感謝を伝えたいとおもいます。貴方から教えてもらった事をこれから出会う方に役立てていきます。それが、貴方のしたいこと、願いでしたね私には荷が重くて大変ですが、きっとやり遂げますから、見守ってくださいね。お花見、退院したら一緒に行こうねとの約束も叶いませんでしたがこの病室の桜を一瞬でも喜んでくれたのが幸いでした
2011年02月23日
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関西アロマセラピストフォーラムでは、緩和ケアでのアロマセラピー・ボランティア講習会を開催しています。日曜日に、STEP3が終わりました来月は、STEP4、実際に緩和ケアでの患者様に対応した手技を学びます。実技講習会は、人気があり、12名の定員もすぐに埋まったようです。お申込みいただきました皆様、これまでのSTEP3までで学んだ基礎や応用力を実際の場面で活かせるように、安全で楽な体位を知っていただきながら実践力を養ってもらいますね。有意義な1日になるように頑張りますねSTEP3では、17年前に六甲病院の緩和ケアを立ち上げられた関本先生をお招きしました。現在は、在宅ホスピスをされています。3名の看護師さんと24時間対応をされている先生はその経験と、愛情たっぷりの関わりで、よくマスコミにも登場されています。日野原先生との研修旅行の話も楽しかったですね~私たちアロマボランティアは、緩和ケアでの患者様との出会いを”一期一会”とよく言いますが関本先生からは、”千載一遇の出会い”である。千に1回しかない出会い、チャンスなんです、だからこそその出会いを尊び大切にお手伝いしてもらいたいとお話されました誰かにとってとても大切な方に触れさせていただくのです。お気持ちを開き、大切な話を伺うことになるのですからその出会いから学び取らなければと気持ちを新たにすることができました 私からは、これまでのアロマの基礎を踏まえて、いくつかの症例を出しどんなアロマケアをしようと考えたのかをコンサル用紙に記入して頂きました。アロマセラピーでは、目的が大切です読み取った情報から、どう考えたのかアセスメントしてアロマケアの目的を挙げます。その目的に向かって、どんな精油を選択したのかどんな体位で、どんな手技を用いるのか、それを瞬時に判断して、実際に行えるのです。選択し、その場に応じた施術に応用し、実践していくそんな一連の流れを身についていないとアロマスクールで学んだ手技や方法では対応できないのです。4時間休憩も取らずに一気にやっていきましたがそれでも時間が足りませんでしたね・・・次回はもっとしっかり考えてもらえるように考える力を養ってもらいますね
2011年02月15日
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千葉県の小学校の先生から電話をいただきました。先日、近くの中学校に通う生徒さんの自殺があったそうで命の大切さ、母の愛、生きることの意味を問いかけるのに 私たちのNPOで作成した絵本 『りなちゃんきいて ~ホスピスのお母さんが伝えたかったこと~』 の読み聞かせをすることになったと、教えてもらいましたいろんな形で、順子さんの思いが語り継がれていきます順子さんのメッセージが、ひとの心をつなげていきますいよいよ、2月6日(日)ホリスティック医学協会関西支部でこの絵本の作成秘話を通して緩和ケアでのホリスティック・アロマセラピーについてお話しさせてもらいます。テレビでは、お母さんが娘さんに残した絵本に焦点があてられていますがそれをどう提案し、アロマセラピストが支えていったのかというプロセスを通して、知ってもらいたいと思っています。お時間のある方は、是非いらしてくださいね
2011年02月01日
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いよいよ明日、20日木曜日 20時からのテレビ「奇跡体験!アンビリバボー!」にて順子さんと私がつむいだ2か月の時間のすべてが放送されます昨年夏に全国のホスピスに寄贈させていただいた絵本『りなちゃんきいて』緩和ケア病棟で旅立った34歳の順子さんの、生きる力を支えようと5歳の娘さんが20歳になるまでのバースティカードと見るだけで元気がでるアルバムそしてこの絵本を作りましたその際に撮影したビデオが、ビデオレターとなりました。この絵本と、ビデオレターのメッセージが公開されます。是非多くの方にご覧いただきたいと思っています。撮影は1か月前でしたので、あれから・・・どう編集されているのかな~と不安な気持ちもあり、ワクワク、ドキドキしていました。医療の中で、緩和ケア病棟でのアロマセラピストの役割などがしっかりと感じ取れる内容になっていたらいいのですが・・・・・「ひるおび」でも、アロマセラピストの私が存在することはわかりましたがアロマセラピストが、患者さんをどう支えているのか何を目的に活動しているのかは明確にお伝えする内容になっていませんでした。1時間程のインタビューを受けたのに、アロマセラピーについてや、アロマセラピストとしてどう関わっているのかは、カットされていましたねなので、今回は、アロマセラピストが医療の中で、患者さんの心を支える必要な存在であることを感じてもらえるようにと願っていましたさて・・・・明日、一人でハラハラ、ドキドキしながらしっかり観させてもらいます今回、この「アンビリバボー」のお話を頂いたとき実は、先日映画が公開となった 『僕と妻の1778の物語』笑うことで免疫が高まると知っていた、SF作家の眉村卓さんが、余命1年と言われた奥様のために、毎日お腹を抱えて笑い明るくなるようなSF小説を書き続け、夫の心が支えとなり、毎日それを読むことが生きる力となり5年間、1778の日々をつむいでいかれたのですがその話と同時に放送されると聞きました。最終回となった1778回目の物語は、究極のラブレター大切な人を失ってしまう・・・その時、あなたには何ができますか?相手が望むことをしてあげたい、自分にできることは何かと考えること人が人を真剣に想う気持ち、愛する気持ち眉村卓さんは、この映画をご覧になって「若い二人が、てらいもなく演じている。自分の若い日の感覚が戻ってきて ともあれ懐かしかったのである。」と話されていました。ホスピスや在宅ホスピスで、生きる力を支えたいと活動をしている私としてはこんな、素敵なストーリーの番組で、一緒に紹介されることはとても意義のあることだと思いました。順子さんが、娘さんを想って、どう生きたか何を残そうとしたのかを、一緒に考えてもらいたいのです そして、「笑いが免疫を高める」 は、アロマセラピーにもつながります。患者さんの治癒力を向上させるために、ホリスティックな場を提供できるアロマセラピストの役割を考えてもらえるきっかけになってもらいたいとも願っていますもちろん、順子さんの最期のメッセージは、何よりも素晴らしいものですのでみなさんへの応援歌ともなる、その心の声を聴いてあげて下さいね。順子さんの命のバトンを、みなさんにつないでいきたいと思っています吉本興業の漫才を見ることで糖尿患者さんの前後の血液検査から笑いと、免疫や、血糖値についての研究がありましたが『笑いと治癒力』の著者ノーマン・カズンズは、アメリカの良心とも呼ばれる有名な書評誌『サタデー・レビュー』の編集長であり、核兵器廃止運動、環境汚染反対運動、世界連邦運動の指導的活動家でもありました。眉村卓さんは、きっとこの本を読まれたのだろうと思います。カズンズは、編集長という仕事から、医療誌も数多く読んでおられ、その中からヒントを得て笑いが自分の難病を救うのではないかと、お腹を抱えて笑うテレビや本で毎日おもいっきり笑って過ごすようになります。そしてカズンズは膠原病から奇跡的に回復して、編集長の仕事に戻りますが今度は心臓発作を起こして入院することになります。また手術を拒否して身体の治癒力を信じて再び回復するのです。『続 笑いと治癒力』にはその様子が紹介されています。人が持っている、病を治す能力、自己治癒力を確信し、生きる意欲を持ち続けることの大切さ。心のありようが、病気をも治してしまうこと。その心のありようについて、お手伝いできるセラピストでありたいと思います
2011年01月19日
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実は、今年は大台に突入し、人生の節目になる年になると思います。半世紀過ごしてきたんだな~・・・・アロマを学んで11年目、活動を初めて10年の節目で大きなチャンスを頂きました頂いた年賀状の中にも、多くの方から、テレビを観たよ~とのコメントがありました 夏のある日、たまたま点けたテレビにあなたの姿を見つけました。 素敵なお仕事をされているのですね~ 素晴らしいことです。。。。と小学校の担任の先生からも頂きました8月末に、「ひるおび」で紹介された、子宮がんで亡くなった34歳の若いお母さんの生きた証しとなった絵本の作成秘話5歳の娘さんに伝えたかったこと同じ病に苦しむ人に知らせたかったこと 『どんなものにも誰かの愛のしずくが詰まっている たとえば頂いた花束も、花を育ててくれた方や、土を作ってくれた自然 大切に運ばれ、花屋さんの店頭に飾られ、それを選び束ね、私の元へ届けられる。 多くのものや人から愛されていることを実感してください・・・・』亡くなる2日前にも、そういってビデオカメラに向かって真剣に話していた順子さん。セラピストとして出会い、2か月の間、生きる希望を持ち続け生き切ることを支えようと、3つをことを提案していました。1.20歳までの娘さんへの誕生カードを創ること2.お気に入りの写真にメッセージを書き入れて 娘さんが寂しいときに手に取り、元気になれるようなアルバムを創ること3.娘さんと誰かの役に立てる絵本を創ることそれも、絵本の売り上げは、アロマセラピーを受けられる人が増えるようにと私のアロマセラピストのNPOに寄付すると言ってくれていたのでしたその絵本も順子さんの1周忌に完成し、順子さんの生前の意志として全国200か所を超えるホスピスに無料で贈りましたアロマセラピストを目指して勉強していた順子さんアロマセラピーへの思いも詰まっています私の撮影したビデオが、そのまま順子さんのメッセージとなりご家族だけでなく、昨年の夏に「ひるおび」で紹介されて多くの方に絵本を見ていただけました。今でも、夏に見たテレビのあの絵本が欲しいと、NPOにも電話がかかっています。自分も30代で、がんの治療をしていた、娘もいるので他人事とは思えない。早く絵本を送ってください・・・という連絡も入ります。そして、1月20日(木)20時~の『奇跡体験!アンビリバボー!』でまた、この絵本が紹介されることになりました神戸市内にある病院の緩和ケア病棟で旅立った34歳の若いお母さんとの最期の2ヵ月の関わりの中で生まれた5歳の娘さんに残したビデオレターと絵本の紹介です。アロマセラピーによって、辛い時にもリラックスの時間を持てセラピストに語ることで、不安な心や苦痛や苦悩が癒されひとり残していく娘のことを思って、最期の時まで母として生きぬき一人娘への大切なメッセージを残すことができましたホスピスという生と死の現場で、アロマセラピストが心と身体のケアをしているシーンも登場します。再現ビデオでも、順子さんとセラピストとのかかわりのシーンにはとっても思いがありますので、監修させてもらいました。緩和ケア病棟の1室の穏やかな雰囲気、モニターなどの機械に囲まれているのではなく自宅と同じ、家族や友と触れ合える環境の中で、優しい時をつむぐ関わり。励ますこともなく、ただ・・傍に寄り添っているのだということを伝えました。どこまで再現されているかも、どのシーンを使ってもらったのかもわかりませんがよくある医療系の、そんなことは絶対ありえない!というような変なシーンにはしたくないと、こだわらせて意見を言わせてもらいました。私のインタビューも、どこが使われているのかどんな編集がされているのかわかりませんし、ホスピスでの患者様へのアロマのシーンもきちんと伝わるかな~と心配な面、不安な気持ちも交じっていてきっと放送日は、緊張しながら見てしまうだろうな~と今からハラハラしていますが是非ご覧ください医療の中で、緩和ケアの中で、アロマセラピストがどのような働きかけをしているのか伝わるといいな~と願っています
2011年01月06日
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いよいよ明日は大みそかやっぱり片づけたくなって、あと二部屋クローゼットの中と、倉庫のゴミ出しを決行よくもこれだけ溜めていたものだと感心しながらもう何年も使ってないのだし、これからも必要ないものと割り切って大量のゴミ袋の山を外に出して、身も心もすっきり・・・・・・・の筈ですが、本当は一番手を付けなくてはならないところが後回しなんです・・・これまで2~3年分くらいのアロマ関連の資料と、受講したセミナーのテキストたちたたみ1畳はゆうに占めています・・・ 恥ずかしい・・・ここには、必要なものが一杯あって、資料としては宝の山ですが整理が追いつきません・・・・本当はここを早く片づけると、とっても助かるし、効果的なのですが分かっていても、一番大変で重要なところを後回しにする癖があって他の事に夢中になることで逃げてたりします今年一年、逃げずに取り組んだこととしては末期がんの患者様へのアロマセラピーです最期までご自宅で過ごしたいという方には、家に訪問してホスピスで過ごされている方には、病室で患者様本人や、そのご家族へのアロマセラピーのタッチをお届けさせていただきました。その時の症状や状態から必要そうな植物から選んでもらったり好みの香りをブレンドしたり、その方の故郷の香りを一緒に想像したりその方の生活の中で体験したであろう香りを考えながら人生の物語に添った香りのオイルを作りますその方だけのオーダーメードの香りのサポートを受けその方に応じたタッチで、穏やかで安心できる場を創ります。クライアントとセラピストという関係を超えて同じ時間を共有できるひと時から、お互いの魂が触れ合った大きな安心感そのつながりから、癒し癒され、苦難を超えて成長できるようなそんな心が震えるような関わりをいくつも経験しました年末になり、喪中はがきやお手紙やお電話をいただきアロマを受けるようになってアロマが楽しみで生活に積極的になり、夫婦共にトータルで支え励ましてもらったと言ってもらえたり痛みと苦しみの中でも、アロマの後は、本当にゆっくり休んでいて夫婦とも心静かに過ごせましたと教えてもらったり数か月経っても、アロマの後の優しい顔を思い出し乾燥してカサカサだったのに、きれいにして送ってもらって良かったアロマが最高の贈物だったと大切なご家族を亡くされた淋しさ、哀しさ、辛さ大切な人が居ない初めてのお正月を迎える、その悲しみはどれだけ大きいことでしょう。そんな悲しみ時の中で、アロマセラピストの存在を思い出してくださり心を留めて、お手紙やお声を掛けて下さること本当にうれしい瞬間です胸が詰まります。セラピスト冥利につきますが今年一年、どれだけ患者様の心に添ったアロマケアができたでしょうか。父が大腸がんになり、娘が心療内科を受診するようになり患者家族としての気持ちも体験することになりました。改めて、心と体のつながりの大切さを感じます。人の心に寄り添うケアを、その必要性、その実践としてアロマセラピーの香りとタッチがケアとして役立つことを、もっと広めていきたい新年に向かって、思いがムクムクと湧いてきます新年も、どうぞよろしくお願いします!
2010年12月30日
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行き場のない人に寄り添うホスピス東京山谷にある『きぼうの家』がNHK”プロフェッショナル・仕事の流儀”で紹介された以前映画、『おとうと』のモデルにもなったと紹介しましたが私財を投じ、更に1億円の借金をして建築し当初は 『希望の家』ではなく周囲からは 『無謀の家』と呼ばれたそうです。開設までの山本ご夫妻のことも描かれていてそういったお二人が出会い、共にこの場を創っていかれたことも包み隠さずに自然に語られていました『きぼうのいえ』で暮らすみなさんに登場してもらうにはまずは、主要スタッフである自分たちもということでしょうか飾ることのない真実の語りで綴られていることに感動と共に、カメラを前にそこまで表現されたことに敬意を抱きます自分にはできないな・・・・こんな感情を持ったのは、実は私も・・・・先日テレビの取材を受けたからなのです。どこをどう切り取られ編集されるかわからない怖さどう表現されているのか放送をみるまで分からない不安さどんな番組かは、1月までお知らせできない約束なのですが私には、自分の人生の1部分であっても、その1部分でさえ、とうてい全てをわかってもらえる筈もなく真実をさらす勇気すらなくホスピスにいた患者さんとの関わりの1部分だけを切り取ってもらいました。彼女の大きな愛に包まれた人生の最期の時間と私が伴走者として、寄り添った日々そして新たに生み出したものが、描けていることを願います・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・行き場のない人に寄り添うホスピスでは、ホスピスでの日常と自分の体調と向き合う日々の中で、人生の最期を感じ取られたのかある日、部屋に鍵をかけて1日中閉じこもってしまわれた入居者さんとスタッフとの葛藤がクローズアップされていました。スタッフがドアをノックする。薬は飲めた?とコールすると 「うるせぇ!」と返ってくる。いつもと違う面をみせたその方に対してどうしたらいいのか悩みながら山本看護主任は、淡々と本人が落ち着くのを待とうと決めた。過酷な人生を歩んできた人に、そう簡単に向き合える筈もなかった。気にかけていることしかできない。誰かの力が必要な時は、そっとサインを出すはず、それを待とうと決めた。翌日、本人から談話室に出てきた。 「昨日だけは、人に会いたくなかったな~。 ・・・・・健康な人にはわからないですよ。 朝起きて、今日は具合が悪いな~と思うと考え込む・・・・ でもね、人と笑って話せるってことはいいことですよ・・・・」そう語る、その表情の優しさ、輝き・・・素晴らしさ山本看護主任の、放送されなかった仕事の流儀では・・・・ 「山本は、あえて「きぼうのいえ」にマニュアルを作らない。 入居者に接する際のスタッフのルールもない。 それぞれスタッフが工夫をしながらあたっている。 入居者たちは過酷な人生を歩んできた個性的な人たちばかり。 一律のルールを作るのではなく、その人その人に応じて 最善策を考え対応していくことで、一番その人らしい最後の日々を 送ることができると考えている。」そして、『きぼうのいえ』のスタッフに求められていることは 介助の高い技術力よりもっと大切なことがあると考えている。 それは、「隣人」として入居者によりそうことだ。 他人でもない、家族でもない、「隣人」という特別な距離感で 入居者のそばにいることで、過酷な人生を経てきた入居者たちも かたくなだった心がほぐれていく。そう綴られている。人生の最期に寄り添うとは、マニュアル通りにいくわけではなく共に悩み考えて傍にいることを教えてくれている・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ホスピスや在宅ホスピスでのアロマセラピストとして 病状が重篤で、死を目前とされている方であっても 寄り添う者として関わるとき、 『今を生きている』 という、その温かなひと時の輝きの中で その人の人生が続いている。 そこに関わらせてもらっていることで 日常のほっとした穏やかな空気が保たれ 共にいることに喜びを感じさせてもらっている
2010年12月17日
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在宅ホスピス・ボランティアをさせていただいている“家族会”のお手伝いに行きました私のお隣に座られた方は、奥様の1周忌が終わったところでこの1年間を振り返ってのお話を伺いました。そのお隣には、3年前に奥様を看取られた方でなるべく、外に出かける用事を作った方がいい、趣味の教室などにも参加して、できるだけ1日にメリハリをつけた方がいいですよ。と先輩談として教えてくれました。お席にも、お隣同士でお話が進むようにと、こういった心配りがされています来賓で来られていた、近隣の緩和ケア病棟の先生からは、まだまだ在宅での看取りは少ないけど、ここに集まっている皆さんはその先駆者として、「家での看取りもいいよ」という文化を創って欲しい。と発言がありました。2008年の全国平均のデータでは、がんの患者様の内ホスピスでは6%、自宅と施設では8%の方が最期を過ごしています。その残りは病院ということになりますが兵庫県の在宅看取り率は全国1位で、12.3%だそうです神戸には、在宅ホスピスの連絡会などの連携や素晴らしい先生方がたくさんおられますね~私のテーブルでも、在宅で看取ったことへの満足をお話し下さる方ばかりでしただんだん食べなくなり、やせていき、先生に教えてもらったとおりに枯れるように旅立っていった。家族としても、病院への行ったり来たりに疲れることもなく「いつでも電話したら来るから」と言ってくれる看護師さんたちのおかげで看取ることができた。自分も最期は、住み慣れた家で、できる限り過ごしたいと思っている。心の準備もできていったから、良かった。病院では、ずっと看護師さんが傍にいるわけでもないので、任せられないと思った。家で家族が父の呼吸を聞きながら生活できて、一緒にいれて良かった。そんな、ご家族の在宅ホスピスへの満足な姿をうかがうことができました多くのご家族が集まった家族会でしたがどのお席にも、先生と看護師さんが順に回ってお話され、写真を撮ってと、たくさんの思い出話に花が咲く温かな時間でした~その後もスタッフ一同による演奏や、皆さんでの合唱もあり参加されたご家族も、笑顔で過ごされていました。 私は、緩和ケア病棟にも、ご自宅にも訪問してアロマセラピーを行っていますがご自身の城である家で過ごされる方と、病室で過ごされる方の表情や存在感のような目に見えないものであったり包まれているものが違うように思います。しかし、在宅がいい、病院がいいという議論ではなく本人や家族がどうしたいのか、どこで過ごしたいのかどんなケアが受けたいのか、選択できるといいなと思いますそのためにも、家での看取りの場がどんなに良いかを語る人も必要ですね。家族会は、そのためにも必要だと思いました。どんな苦労があり、どんなことが良かったのか実際はどうだったのかそして、看取った後は、どのように過ごしてこられたのか・・・最期は自宅でと選びたい方のためにも、経験された方の存在が重要です
2010年11月29日
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日曜日、千里ペインクリニックと家族の会が主催の 『第6回 家族の会』 に参加しました病院で亡くなることが圧倒的に多い現在の日本の医療の中では在宅ホスピスの問題点や素晴らしさを語れるのは実際に体験されたご家族の方たちです。ご家族の思いに耳を傾けたいと思います。一般の方の参加も歓迎します。・・・・そんな呼びかけに惹かれて、参加しました千里ペインクリニック院長、松永先生の熱~い情熱あふれる在宅緩和ケアの現状報告とテーマに沿って、問題点について話し合いご家族と緩和ケアにかかわっている医療者が交わっての懇親会そんな流れの中で、やはり実際に体験されたご家族にはそれぞれのストーリーがあり、あたり前ですがどの方も、過ごした時は一律では語れないことを知りました。だからこそ難しいし、個別性も問われるしそんな中で、医療者はたくさんのご家族から学ばせてもらいながらお互いに成長できるのだと思います余命告知についても、医師からの貴重な提言がありました。それぞれの先生方の経験から培った患者様への想いが反映されています。どの考え方も、それぞれの立場で学び取られた今の在り方です。余命を告知するのかどうか・・・ではなく、いかに伝えるかその伝え方が大切なポイントなのではという家族の声が一番しっくりきました在宅で看取った家族さん在宅緩和ケアの看護師さんケアマネージャーさん臨床心理士さんがん拠点病院のMSWさん緩和ケア医それぞれの立場での話を聞けたことが、視点の違いを知ることができて有意義な時間になりました。100名を超える参加者は、半数がご家族で、半数が医療者だったと思います。実際に体験した方の話を伺えることは本当に貴重です 実は、次の週末は、私もボランティアに参加させてもらっている『関本クリニック』の開院10周年記念の会と、家族会が開かれます。家族会のお手伝いするのは初めてなのでどんなことに注意したらいいのかな・・・と参考にさせてもらいたいとの気持ちもあっての参加でした。見習わせてもらいたいことばかりです。この『千里ペイン家族の会』のメンバーさんたちは関本クリニックの在宅ホスピスボランティアの研修会にも1年間通われ、一緒に学ばせてもらいました遺族となり、医療者は簡単に”グリーフケア”というけれどその言葉に強い抵抗を感じておられ個人の悲しみをケアするのもされるのも嫌だったのに茶話会を開催するうちに、ほかの誰よりもその魅力にはまってしまっていた・・・・・そんな気持ちの変化を教えて頂きました。そのことは、今後の在宅ホスピスボランティアに関わるうえでとても役立つものでした。 「同じ立場でないものに分かるはずがない・・・」 「この気持ちがわかりますか!・・・」 「失った哀しみは誰にもわかってもらえません・・・」時おり感じる、決して分かち合えない虚しさ、わかりきれない悲しさ自分の無力さ・・・ご遺族となった経験から教えてもらいながら何ができるのか、考えていきたいと思っています
2010年11月22日
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「アロマはな、クスリとは違うけど、薬のような効用があるで それをうまく伝えないとな・・・ ただ黙ってオイルのマッサージをするのでは作業と同じやで する人とされる人が交流して、会話や何かがやりとりされて 初めて、アロマの良さが引き出されるのと違うか。 アロマで犯罪も減ると思うで きちんと患者さんの声をインタビューしたり、発表しいや。」そういって、アロマの良さを話してくれたのはそれまで無かった日本人の食文化を変化させるほどの新食品を生み出した大手企業の企画営業を担当されていた方だったのです病に倒れてからも、地域のボランティア活動を始めそれまでの能力を買われ、NPOの活動にも参加されいろんな役割を担っておられたそうです。そんな方ですから、2回目のアロマの時には 「アロマのタッチをしてもらうと、イライラしなくなるし 優しい気持ちになる。 人にも優しくしたいなと思うし、感謝の気持ちもあふれてくる。 乱暴しなくなると思うで だから、赤ちゃんのうちから、アロマのタッチをしてあげるといいで もっと、大人になってからでも、人に触れたり触れられたりできるから アロマのタッチはいいな~ もっとたくさんの人に伝えたいな~」在宅緩和ケアでも、アロマセラピーのタッチケアを受けていて 「ホスピスに入院しても もっと気持ちいいアロマが受けられるって聞いたから来たんやで。」そういって、ユーモアたっぷりに笑われます大のお気に入りになったアロマセラピーに今週は、4回通わせてもらいましたアロマで犯罪が減るというトピックをもっと広げたいですね~さまざまな研究からも、平滑筋を収縮させる働きをもったオキシトシンが更に、脳内の神経伝達物質として標的細胞に直接的に働きかけることがわかってきましたシャスティン・ウヴネース・モベリの著書「オキシトシン」でもタッチなどの快い刺激は、脳内でオキシトシンの分泌のきっかけになり「安らぎと結びつき」の反応を促す。 血圧が低下し 皮膚と粘膜の血液循環が促され ストレスホルモンの血中濃度が低下し 消化、栄養の吸収と貯蔵が効率よく行われる心地よい圧のタッチング(マッサージ)によって、オキシトシンは上昇します。更にさらに、オキシトシンは、協調と成長にも関与しますオキシトシンは、体が自ら創り出す安らぎ物質であり、不安感を軽減し他者との相互作用を深め信頼感を生み出します。痛みの閾値を上げ、痛みを感じにくくします。子宮を収縮させ出産に導き、産後は射乳として子を育てる行為に進ませます。アロマで犯罪が減ると感じてもらえたのも、オキシトシンの効果を肌で感じられたからではないかな~
2010年11月20日
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9月23日祝日、「ホスピスボランティア講習会」を開催させて頂きましたこの日への準備段階から、大いに緊張しました。伝えたいことはたくさんあるけど、その中で、決められた時間で何を取り出してお伝えしたらいいのか・・・・直前まで迷っていましたクリニカルなアロマセラピーとホリスティックなアロマセラピーその両方のバランスを持った視点が大切です症状を緩和するこの病気に役立つ精油は何か?病気に目をやりすぎると、精油の作用や効能ばかりに目をやりがちですが薬のように精油を使うのではなく、どんな場合でも人をホリスティックにみていくその視点を忘れずにいてもらいたいのですこれまで8年間、ほとんど毎週ホスピスに伺い多くの患者様と過ごしてきました。時には、数ヶ月の関わりもあり、その家族と共に見守らせていただきました。ホスピス、緩和ケア病棟でのアロマセラピストの役割は、症状の緩和だけではなく、さまざまな要素が含まれます。ご家族が行える手当てとしての方法を提案したり心を慰め、癒し、やすらぎや、受容や、スピリチュアルペインへの関与も含まれ、生と死に向きあう場で残された時間や、残された人生の意味を共に考え、その過程を受容できるよう取り組む伴走者でもあります今回のKAFの講習会の特色は、ホスピスボランティアに必要な実践的な内容として実際に現場に精通している講師陣をお招きして、よりホスピスでの役割などを理解してもらえるようにしました。 アメリカの大学で死生学を学ばれ、実際に在宅ホスピスのラリマーカウンティーホスピスでボランティア活動をされていた岩井先生の講座では、いろんなワークを通して、自分自身の喪失感に向き合いイメージワークを通して死を体験し、ターミナル期には1つずつ大切なものを失くしていくその事がどんなに辛いことかということを実感しました大切なもの、大切な人、自分が日頃当たり前に思っていることが1つずつ出来なくなって、1つずつ失くしていく物は捨てられても、自分の役割を失ったとしても、大切な人と別れていくことは、とても、とても大きな苦悩とともに悲しみですその悲しみも引き受けた上で、ホスピスで過ごす患者さんに出会ってもらいたいのです アンケートからも、岩井先生のワークを通しての死生学の学びは皆さん大変深かったようです・・・・それから、緩和ケア認定ナースの渋谷さんから、基本的な、がんの緩和ケアとは、ホスピスとはの説明の後認定を取る前と、取ってからの緩和ケアへの関わりの違いやさまざまな患者様との心温まるエピソードホスピスでそんなこともできるのか、そんな可能性もあるのかと、真実の言葉に重みがありましたね~ そして私は、アロマセラピストとしてのこれまでの経験に加えてイギリスやフランスでの緩和ケアでの精油の使い方や実際についてお話させていただきました。 10時~17時まで、アッという間でしたが終わってからすぐに、次回10月31日の2回目に向けて始動しています。アロマセラピーを受けた在宅ホスピス、ホスピスの患者様との症例を通してアロマセラピーの可能性を考えていただけたらな~と思います
2010年09月26日
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初めてお会いした時、その方はホスピスの1室で背中の痛みのために眉間にしわを寄せて苦悶の表情で小さく身体を丸めて辛そうでした症状が厳しいときだけ入院することにするけど、最期の時は出来るだけ自宅で過ごしたい。看護師さんに紹介されて、お部屋に伺うと 「触ったらどこが悪いのかわかるんか? 右側の方が痛いんやけど、触ってわかるか? 違いがあるか? アロマ受けて、どれくらいで効いてくるの? いつまで持つの? どれ位の間隔で受けたらいいの?」ずっと質問ばかりで、不安が大きいように思いました。ご自宅に戻られて1週間後、お家に呼ばれました。 「やっぱり触ってもらうんが一番やな。 痛み止めは効かんわ。 マッサージして、気持ちいい時に極楽や~と思ってそのまま逝けたらな・・・ 苦しいまま死ぬのは嫌や そんな心境になったから、もう近いんと違うかな・・・」1時間近く、ゆっくりお話を伺いながら、アロマのトリートメントをしていくと 「不思議やな~ 痛みが無くなってるわ」また翌週のアロマをお約束して伺うと今度は、先日までの暗い表情とは打って変わった満面の笑顔で迎えてくれましたそれから毎週訪問するようになりましたアロマはすごい効果やな。あれから、全然痛みがないねん。あれだけ夜の痛みがひどくて眠れなかったのにもう3週間痛みもなにもないで。今日は効果が切れるか、いつ切れるかと思っていたのにずっと夜も眠れるし・・・・あんたは 、命の恩人っていうたら 大袈裟かも知れないし ガンで死ぬのは間違いないから 、命の恩人とは違うかもしれないけど苦しみの恩人やあんなに痛くて 夜にも一睡も眠れず苦しくて、紐があったら首しめてもらおうか、窓から外に出ようかとも考えたけどあんなに痛くて辛かったのに 、一回のアロマでその日からもう一ヶ月近く 痛みも全くないし 驚いたわ 痛みで苦しんでいる時は 、このまま少しでも楽な時にいってしまいたいと思うけど アロマのマッサージを受けながらいけたら良いな~と思ったけど 今は痛みもなく 食欲も出てきたし もう少し、楽に過ごしてたいな~と思うで 痛みは人を狂わすな~間違った判断しかでけへんわ テレビでも新聞でも 取材に来たら アロマが良いと話したるで あんたは苦しみの恩人やからな・・・・・こんな風にいってもらいました・・・・・こちらこそ、胸が熱くなります温かいものを頂きました。本当に良かったです。楽になって、良かったアロマセラピストとして嬉しい一瞬です一回のアロマセラピーとの出会いでこんなに笑顔になって頂けたこと目に見えない大いなる力が働いたのでしょう。祝福をありがとうございます
2010年09月08日
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8月11日、神戸新聞に掲載8月17日、朝日新聞に掲載その翌日に、雑誌 「女性自身」の取材を受けてまたその翌日には、テレビ 「ひるおび」の取材を受けてその間にも、京都のアロマルームの移転準備に追われ24日にテレビで絵本が紹介されてからは、一層その対応に追われています。お盆から、時間の流れが更に加速して進んでいきました。絵本の電話受付の対応にも時間がとられましたが31日には、重度身障者施設にてのアロマ講座も開催夏バテを感じる暇もないくらい、忙しく過ごしています。その中で、ホッとするものもみつけました。絵本を欲しいといって下さる方の、メッセージの数々です・・・・テレビでりなちゃんが、絵本を『たからもの・・』と言ってくれたように私には、皆さんから頂いたメッセージが、とっーーても励まされる勇気付けまでしてもらえる、宝ものになりました応援、ありがとうございます~休み無く、大切にアロマをお届けしています。ホスピスでは、「毎日でも着て欲しい」・・・・という方がおられ出来るだけ、夜になることもありますが、通っています。疲れた顔も晴れるくらい、アロマを楽しみにしてくれています在宅緩和ケアの方への訪問アロマも続けていますよ~たくさんご報告したいこともありますがまた次の機会としますね~
2010年09月01日
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今日TBS ひるおびで 『りなちゃんきいて・・・ホスピスのお母さんから伝えたかったこと』テレビ放送されました絵本をほしいという電話が殺到しています。絵本を購入希望の方は大門医院内臨時電話0797-86-1231朝10時~18時まで電話受付対応しています。もし、このブログを見ておられる方は、この電話でお申込みいただくか関西アロマセラピストフォーラムのホームページからお申込みフォームにご記入ください。取り急ぎのご案内です~検索用東神戸病院 山本順子 やくそくげんまん りなちゃん 女性自身
2010年08月24日
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明日 8月24日火曜日 TBS 『ひるおび!』 でがんで旅立った母が愛娘に遺した”命のメッセージ” ~ホスピスのお母さんから伝えたかったこと~ホスピスで入院中の1か月間に5歳の娘への、二十歳までのバースディカードと娘へ伝えたいことを絵本に残した34歳の若いお母さんとの想い・・・・放送されます神戸新聞と、朝日新聞に掲載されてからKAFの事務局電話は鳴りっぱなしですしかし、事務所に事務員さんがいて電話を取ってもらっている訳ではなくセラピストが仕事中にも持ち歩いているので、タイミングが悪かったり、なかなか電話に出ることができなくてご迷惑お掛けしています。本当に申し訳ありません。新聞掲載から一週間経っても留守電には、「絵本が欲しいんですけど、どうしたら買えますか?」との声がたくさん残されています。本当にごめんなさい。明日から、電話対応を強化していきますね。明日のテレビ放送後には、一斉に電話が殺到するに違いありませんから。先生のご好意で、迅速に対応していただき、電話回線も3本準備しました。全国からの電話申し込みにお応えして、たくさんの方に絵本に込められた”命のメッセージ”をお届けしたいと思いますたくさんの方にご覧頂きたい反面その反響や、否定的な声を聴くことになってしまうのではないか取り返しのつかないことをしてしまうのではないか・・・というような不安もあり、ずっと迷っていました。しかし、ご遺族からも、6歳になった娘さんへの取材にOKをいただきとても好意的に判断していただけました今回の流れも、遺族にとってはグリーフケアになっているようです。亡くなった順子さんから家族は勇気をもらっています周りの環境が整ってもなお・・・・公表することへの不安もありそんな迷いを知って、友人がカードを引いてくれました。 『喜びのパワー、喜びのパワーを通じて自分や他人を助け、癒すことができます』 というカードでした反響は良くも悪くも怖くもありますがそれ以上に 誰かのためになるものだと信じて ご紹介したいと 思います
2010年08月23日
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テレビ局の大きなカメラの前でのインタビュー取材が無事に終わりました事前に、師長さんからも、各病室の方に説明していただいていてそれぞれの方がどう思っていて下さったかはわかりませんがしんどさや辛さの中で、テレビ局が何しに・・・と思われていたかもしれません。お別れの準備をしている家族がいたかもしれません。そんな中で、ホスピスという場所を多くの方に知ってもらうためにもと撮影は進みました。スタッフの皆様いつも暖かく見守ってくださる看護部長さんボランティアの皆さん本当にありがとうございましたテレビの撮影は思った以上に時間がかかります。大きなカメラを担いでいたり上からマイクを差し出してくれたり照明を工夫されたりそれぞれのプロフェショナルが、根気よく丁寧に1つ1つの作業を進めていくのです。 そして、私の時間、カメラの前でインタビューを受けるのは、初めての経験です心細くなり、大きな出来事に押し流されるのではないかと不安になっていたら 腹をくくって 自分の芯がぶれなければ大丈夫そういって励ましてもらいました。なのに・・・です・・・・どういう訳か、どんな質問にも、自分の言葉で話すことが出来ませんでした。緊張していたせいもあるしずっと続く睡眠不足と疲労感もあり数日間、食事も喉を通らずカメラの前では、教科書的な決まりきったセリフしか出てきませんでした。ディレクターさんとの、一問一答だけで、話が続きませんでした。おまけに、緩和ケアで私が行っているアロマケアをお話できるチャンスだったのにそれも、決まりきったリラックスとやすらぎをとか・・・・そんなことしか言えませんでしたとっても残念です。反省しました。後悔しました。もっと、どうしてもっと、自分の言葉で話さなかったんだろう。緩和ケアでの、私が行っているアロマケアは・・・アロマセラピーは単なる、かかわりのきっかけにしか過ぎません。アロマセラピーを勉強しはじめると、マニュアルが欲しくなりどの精油をどうブレンドするのかと質問されることが多くありますがそんなことが大切なのではなく、人の心の作用を学び、治癒に結び付くきっかけとなるスイッチがどこにあるのか、その方にあった、元気になれる方法を提供しているのであって私は、その意味では、もうアロマセラピストではないのかも知れません。人に寄り添うケアをしたいと願いその仕事をさせてもらっている。今日も、ホスピスから、夜が不安で、寝られないという方がいて消灯の前の8時か9時に伺って、アロマセラピーをしようと思っています。アロマセラピストも職業化しつつありますが、決まった時間のお仕事やマニュアルを欲しがる方には、私のようなアロマケアは出来ないと思います。人に寄り添い、その方が何を求め望んでおられるのか何を語り、どんな言葉を聴いたら元気になれるのか日々そんなことを提供できるアロマセラピストになりたいと願っています。心に寄り添うケアまるで送り人のような仕事が最近は増えてきました。臨終の息を引き取る間際にアロマセラピーを行ったこともありますし。取材の前日夕方に伺った方は、翌朝に旅立ちました。取材中に、ご家族から、おじいちゃんをピカピカにきれいにしてくれてありがとうございました。大切に包んでくれて感謝していますと、メッセージを頂いていました。緩和ケアでのアロマケアは、生きていて良かったと思ってもらえること。自分の人生も悪くなかったな~充実していたな~と満足してもらえること愛されていたんだ、自分も精一杯愛したんだと感じてもらえることそして、家族とともに、大切に愛を伝え送ることそんな、子どもの頃にみた、マザーテレサの死を待つ人の家のような思いでそんな場を提供したいと行っています
2010年08月20日
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8月11日の 神戸新聞 夕刊に、絵本の記事が掲載されましたこちらのリンク先でご覧になれます→http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003303261.shtml自分の写真や年齢が紹介されるので、とても恥ずかしいものです。目立つことは、もう止めてしまいたい。そう思うのですが・・・・順子さんの絵本をもっと多くの方に紹介したいそして、アロマセラピストという存在にも光が当たって欲しいホスピスに入院しても尚、希望を持ち続け生きた証が残せることや、希望を叶えることや何かが出来ることを知ってもらいたいそんな、生きる希望につながる何かのお手伝いもできるアロマセラピストがいることを伝えていきたいアロマセラピーが、癒しや、リラックスや単に気持ちいいマッサージというだけでなく人の心に寄り添ったケアの1つでありその人らしく生ききることのお手伝いもできるのだということをもっと多くの方にお知らせしたいのですそうすれば、アロマセラピー自体への認識が変わるしアロマセラピストの働き方も変わってくると思うから。そのことを目指して、敢て表現していこうと思う。もちろん私でなくてもいい。素晴らしいセラピストはたくさんいる。でも、私が関わったクライアントさんの想いを表現できるのは私だけなのだからこれも、私に与えられた役割だと思うしそうすることが、クライアントさんが人生を掛けて私に教えてくれた事を無駄にしないということだと思うから。ちょっと頑張ってみますそうしたら、なんとこの記事をご覧になったテレビ局から取材のお話をいただきましたまさかのテレビ取材・・・・それも全国放送の、あのお昼の有名な番組です。恥ずかし過ぎて、困りました・・・・それに、ご遺族の意向がなにより優先されます。まずは、慎重に、慎重にいかなくてはなりません。ご遺族に確認しています。ちょっと頑張るだけでは済まなくなりました・・・・
2010年08月12日
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ホスピスで亡くなった若いお母さんが5歳の娘さんへ旅立つ前から、なんどもなんども繰り返し話していたお話たち・・・・・それを絵本にして残そうと決めたのは遺していくリナちゃんへ 出来る限りのことをしたいという願いがあったから座ることも辛く、いつも横になっていた彼女にできることは限られていただから、リナちゃんへのメッセージを絵本にしようそして、20歳までのバースデーカードを作ろうリナちゃんが、寂しくなった時に、いつでもすぐに見れて元気になれるようなアルバムを作ろう自分は一人ではないんだと知ってもらえるようにいつも誰かと一緒にいるアルバムこの3つの作成をすることが、私のケアの目的に加わった呼吸が苦しくて、ベッドの上で寝ながら書いたバースデーカードたち苦しいなら後にしたら、と言っても 17歳になったリナ、18歳になったリナ、・・・20歳になったリナを 想像すると楽しいから・・・・元気が出てくるから大丈夫・・・・と大きな笑顔だった 桜の花びらが風に舞う春に花びらを踏みつけるのはかわいそうと言い張ったリナちゃんその小さなリナちゃんに風に散った花びらは、土に戻って栄養を蓄えてそうして翌春にまた花を咲かせるのだと教えた順子さんそうして、誰もが生まれたからには死んで、また生まれ変わるのだと小さな小さなリナちゃんに語り続けたそれは、まだガンという病になる前だというから不思議な人だ今日は、朝日新聞と、神戸新聞の取材を受けた。順子さんとの出会いと、最後の濃密な日々の中で順子さんの願いを成就したつもりが、生きている私たちがたくさんの贈り物をもらっている人の善意や、熱く尊い想いに支えられていることがこんなにも喜びとなるのだ福島県のホスピスでは、贈られた絵本を院長が緩和ケア病棟以外の部署にも見せてくれてもっと絵本が欲しいといってくれた。市内の緩和ケア病棟でも、絵本がどんどん人の手から手に渡っていると、嬉しい便りを頂いた。そうして、一番驚き、感動したのは、取材をしてくれた記者さんのお気持ちだった記者さんは順子さんと同い年で、今年出産されたばかり娘を遺していく母の気持ちを、とても丁寧に慎重に理解してくださった。生きることと、旅立った後にも更に生きていること誰かのために生き切ること誰かの中に種をまくこと母として生きる意味を問うこと取材してくれた記者さんから、私の方が大きな感動を頂いたあまりに思いもよらない在り難いお申し出だったので、涙があふれ大泣きに泣いてしまったいまでも、その瞬間を思い出す度に涙が湧いてくる。ケアしたと思っていた私が、ケアされているのが現実だ。生きていくというのは、つながりの中でしかありえない。大きな感動を、順子さんの変わりに今、私が感じさせてもらっている
2010年08月10日
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関西アロマセラピストフォーラムを立ち上げた2年前にも新聞記者発表を行ったのですがその時の緊張も新たに今回は、『りなちゃんきいて~ホスピスのお母さんから伝えたかったこと~』の絵本の取材を受けましたあらためて、記者さんと一緒に、1年前に封印した順子さんが残したメッセージビデオを観ました。彼女の娘さんへの広い大きな愛情人はいつか別れるときがくるそれは当たり前のことどれだけの時間一緒にいたかではないどれだけ残せたかどれだけ伝えられたかだと思うと34歳で、ホスピスで過ごしながら、娘への愛情を注ぎ込んだその全身全霊での、愛の言霊たち・・・・ 「お母さんからりなへの愛情はね・・・・ 世界中の人や、自分のお母さんや兄弟から 少しずつもらった愛情のしずくみたいなもの りなも、お父さんやお母さんを始め、 おじいちゃんやおばあちゃん、 いろんな人からの愛情のしずくのかけらの固まり 愛されて生きてることを実感してください 忘れないでください お母さん、いつまでも梨菜のこと愛しているからね ずっーとお空から見てるからね・・・ バイ、バ~イ・・・・」そう言って、ビデオカメラに向かって手を振り続けた順子さん私が,りなにあげられる愛情は、お世話をしてくれたいろんな人から少しずつもらった愛情があるから、こうやってあげられるわけですよね。だからそれをねりなにも感じて欲しい・・・だから、私からの愛情は、私の周りの全ての人の愛情ですとあなたも、みんなに愛されてるのよってことを・・・絵本の最後と、りなに創ったアルバムの最後に書きたい。友達から頂いたお花だって、こうやってアレンジして綺麗になっているのはまず花を育てた園芸農家さんがあってのことだしその土を育てた風土があってのことだし花が運ばれて、お花屋さんがカットして活けてくれたものだしそれを、ここへ運んでくれた人もいるし多くの方の手と愛情が注がれているからそれを、りなに知ってもらいたい。1年ぶりに観たビデオだけど、本当に感心するくらい生と死に向き合っていた5歳の娘さんに、自分が先に居なくなることを伝えていた。世間が狭くならないように、人を見た目で判断しないようにどんな人のこころにも、ふたりの鬼さんがすんでいるから いじわる鬼さんと 優しい鬼さん何度も何度も繰り返し、りなちゃんにも聞かせたおはなし・・・ この度、新聞3社にも掲載して頂けることになり絵本の残りが少なくなってきたので印刷することにしました。もっと多くの方に届けたいと思いますしかし、一からの印刷となり、価格を改定しなくてはならなくなりました。2刷目は、800円になると思います。この絵本をご希望の方は、関西アロマセラピスト・フォーラムのホームページから申し込みフォームに添ってご依頼下さい
2010年08月04日
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絵本 『りなちゃんきいて ~ホスピスのおかあさんから伝えたかったこと~』 うれしいことに、全国の受け取ってくださったホスピスから、続々とメッセージが届いています~すごく良かった。セラピストとのかかわりで、こんな事が出来るのですね。彼女の意思の強さが伝わってきて、医療者としても励まされました。こちらが勇気を頂きました。何度も泣きました。私もお役に立ちたいので、購入させてください。読んで、ジーーンと温かくなってきました。絵にも癒されました。懸命に生きてきた彼女の意志を思い、お子さんが寂しい思いをしないように祈っています。アロマセラピストさんからも、アロマのかかわりでこんな事ができるのかと感動しました。と言っていただけましたそして、アロマルームでも、思いがけないことが・・・・ご予約でいらして下った方が、絵本とこの話に心が動いたと言ってくださって来週、記者発表をしましょう!!と・・・・役所の広報担当者に声をかけてくださいました。そんないいお話ならと来週末、なんと記者発表をすることになりました順子さんの意志が、こんなにたくさんの人の心を動かしていきますあり難いことです。生きていく私たちが、先に旅立たれた彼女の熱い思いと行動から多くのプレゼントを頂きました。彼女の意志を継いで、彼女の意志を伝えたいと思っていた私が一番のプレゼントを頂いているのかもしれませんこれが、命のつながり生きていくっていう事なのでしょうか人に寄り添うアロマケアそうして、たくさんの発見と成長の場とチャンスもラッキーも与えていただいている。おかげ様ありがとうさん温かなつながりの中で生かされていることに、改めてありがとう明日は、順子さんの一回忌の法要が行われています。私は、ご実家の法要には遠くて参列できないけど、どこに居ても心がつながっていることがわかります絵本も、ご家族の宝物になったとのこと。絵本の企画・編集というやったことの無いことにも挑戦させてくれてありがとうあなたのお蔭です。
2010年07月24日
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昨年6月6日に34歳の生涯を閉じられた順子さん出会ったのは、5歳のお子さんと家を出て、身を寄せた施設でした。アロマセラピーの勉強もしていた末期ガンの方が、施設に来られたということで施設の方から、私に紹介されました。子宮ガンが肝臓や肺や脊椎にも転移していて余命3か月と告げられ痛みがあるのに、最期まで笑顔で過ごしていた「けなげ」という言葉がぴったりな女性でした最後まで諦めたくない4月には、娘の入学式が見たいこのままでいいのか? セカンドオピニオンを受けたい先進医療を受けたいホスピスに入院したいホスピスに入院しても鍼治療を続けたい玄米粥が食べたい・・・そんな希望を1つずつ叶え最後の願いが、娘さんへのメッセージとなる絵本作りでした娘に母として教えたかったこと、そんなメッセージとなる絵本を作りたいそして自分が緩和ケア病棟入院中に目にした“生と死をみつめた絵本たち”にとても癒されたことから、自分も同じようにホスピスに入院中の方の役に立ちたいそんな思いが、生きる希望と、生きた証を残したいという欲求につながり、旅立ちの2日前まで、おにぎりを頬張って明るい笑顔を振りまいて過ごしておられました。春の娘さんの入学式を見ることは叶いませんでしたが 一回忌を迎え、順子さんの意思であるこの絵本も、ご実家のお母さんや、同級生たちや、施設の方や、イラストレーターや多くの方のご協力を得ることが出来て、やっと完成しました順子さんの意思通り、明日、全国のホスピス・緩和ケア病棟に送ります。 母を失くす娘のこれからの人生を想い、どんなメッセージが一番支えになるのか懸命に伝えた、ホスピスのお母さんから伝えたかったこと・・・・どうぞ、手にとってご覧頂きたいと思っています。順子さんのお母さんからは、 「知らなかった娘の一面を知ることができ、宝物ができた。」と喜んでもらえました皆様の病棟に届きましたら、多くの方の目に触れるように必要とされる方の手元に届くようにご協力いただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いします。絵本をご希望の方は、1冊500円と送料でお届けします。NPO法人関西アロマセラピスト・フォーラムまでお問い合わせください。http://aroma-kansai.org/
2010年07月17日
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先日、ホスピス市民講座で「訪問アロマセラピー」のことをお話したことから問い合わせが数件きています病院へも、電話があったそうですアロマについて質問があるとの事でしたので何かと思ったら、友人の抗がん剤後の方に、アロマのトリートメントをしてあげたいが何の資格もない私でも、できるでしょうか?・・・というものでした。他にも、「一度教えてもらいたい」 との要望があってボランティアグループの皆さんのために、講習会をすることになりましたまた 「末期ガンの母のために、家に来て欲しい」という問い合わせもありました。そのような、うれしい反響をいただきいろんなご縁を頂いたことを、とっても感謝しています今日の緩和ケア病棟では、・・・・七夕飾りに、思い思いの短冊が飾られていました。そして、セラピードックも来てくれて温かな想いにあふれていました目の不自由な方のお部屋では、これまでよりラジオの音が大きくなっていて表情も険しく、声をお掛けしても話したくない様子。乾燥した足にアロマオイルでマッサージさせてもらい何かお手伝いしようか?と問うと 「そこに座っていて、そばにいて・・・」 と小さな声で・・・ベッドの端に足を下ろして座ってもらい、隣に肩を支えながら一緒に座ると、私の肩に首を預けてこられた。しばし、お互いの体温を感じて、呼吸を感じてじっと・・・ただじっと座って呼吸を合わせていたのでした
2010年07月07日
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2002年よりお世話になっている東神戸病院緩和ケア病棟が毎年、地域の方達と共に考えようと開催されているホスピス市民講座が終わりました今回、私は短い発表をさせてもらいましたが緊張の元は・・・・初めてのパネリストとしての体験でした訪問アロマセラピーの2つのビデオを流しその方たちの、セラピストに打ち明けた心の声をお伝えしましたそして、不安や悲しみを抱えた方の心に寄り添いその方の尊厳を守り受け止めていく、アロマセラピストの役割実は、看取りの瞬間に家族が見守る中、アロマトリートメントをしていて最期の呼吸と共に触れていたことを話しました。先に旅立った夫の元へ、ローズの香りに包まれて送り出そうと母の希望通りにしようと決めた家族アロマセラピストも送り人となる時代も来ていますね さて、発表が終わってからパネリストとしては、どんな話を振られるのだろう???と、ドキドキしながら・・・・私は、在宅の良さを、患者様の表情が違うことを話しました。そして、医療者では患者様の元にいることは、時間の制約があるがボランティアも患者様のケアの一員として、チームに入れてもらいたいことを話しました この1週間、スライド作りと、山積みの企画書作成などに追われましたが今夜はやっと、ホッと一息です発表の場を与えてもらえたこと、感謝です
2010年07月04日
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東神戸病院 緩和ケア病棟では毎年、ホスピス市民講座を開催しています緩和ケア病棟開設前より、ホスピスへの理解を深めてもらおうとホスピスとはどういった場所なのか何をしているのか理念として掲げている、 最期まで自分らしく 人としての尊厳を守られて生きぬくためのケアとサポートとはどういったものなのか?毎年、スタッフがひとつになって、地域の方に丁寧にお伝えして来られましたここでのアロマボランティアを始めたのは、2002年1月の事でした。それから、毎週通っています 第14回 ホスピス市民講座が、7月4日(日)13時~開催されます。 『人生の最期を自宅で過ごす・・・』 ~在宅ホスピスの現場から~今日は、ホスピスでのアロマボランティアが終わってから、この市民講座の打ち合わせがありました。実は、在宅で緩和ケアを受けておられる方への ”訪問アロマセラピー” について、お話する時間を頂いていますスタッフの皆さんの、緩和ケアへの温かな思いが一杯詰まった講座です。今日の発表のプレゼンで気がついた事があります私の発表は、これまでの癖でアロマセラピストさんや、看護師さんを対象としている知識を満たす内容になっていました。しかし今回のテーマは、人生の最期を自宅で過ごすという選択もあるのだという気づきと、自宅でも安心して過ごせるようにそんなケアとサポートの1つとしてアロマセラピストの訪問があることをお伝えしたいと思います後1週間で、スライド完成させなくっちゃ
2010年06月23日
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10数年前に網膜剥離から、視力を失った方へ、毎週アロマトリートメントをしていますいつ伺っても、ベットにまっすぐ横たわり、目は閉じられることなくラジオを聴いておられます。窓の傍にベットを置き、いつも、窓から入る風の感触や、雨の匂いや、外の気配を楽しんでおられるようです身体に触れるタッチの手や、私の声に関心を持ってくださって手って不思議やね~体が熱いときは、ヒンヤリ感じるし体が寒いときには、温かく感じてホッとする。何で、人の手にそんなことが出来るのか考えていたのよ。人の手って、なんて気持ちいいんでしょうそれに、あなたの声・・・・まるで歌うような声。小さかった頃に、お母さんから「よしよし・・・」と頭を撫ぜられた時のような声だわ。 どうして、こんなこと思い出すのかしら・・・触れられていると、いろいろ考えてしまう。おかしなおばあちゃんでしょ・・・そういって、口元を緩めて可愛らしく笑われます。「全身だるくてね・・・」と、アロマの前には眉間にしわを寄せて話されるのですがアロマの後は、「いい気分だわ・・・」とほっこり笑顔に変わりますそんな、ひと時を一緒に過ごせることが出来て視覚を失った方の、タッチの感覚を教えてもらえたこともセラピストとして、うれしく貴重な瞬間です教えてくれて、ありがとうございますハートを伝えたいと思います。
2010年06月12日
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総会が終わってからも、興奮冷めずご参加された方から、いくつもの嬉しいメッセージを頂いています総会が終了した17時から、アロマスクールの仲間で5時間もアロマの未来について語りあう”アロマ談義”が続いた話やとても刺激を受けたので、また始めたくなったという方からお電話を頂いたり私が 『人に寄り添うことがケアになる』 とお話させて頂いたことでこれからの人生が変わりそうと言ってくださった方や日々のアロマセラピーの中で、これまでとは違う更なる自信につながったと喜んで下さった方アロマセラピーは、人の人生に立ち会う仕事なんだと熱く語ってくれた方"アロマ談義"は、総会が終了後も続きます・・・・そうして、また、いつもの日常もやってきます。以前、ホスピスに入院していたときに一度だけ、アロマトリートメントを受けていただいた方から自宅にも来て欲しいと依頼がありました背中に痛みがあり、アロマトリートメントは優しいタッチだからと説明しても痛いのではないかと、体を硬くしておられたのに、触れると、「気持ちええな~・・・」と声をあげ「来週も着てな。絶対約束やで。」と大ファンになって下さった方でした。翌週に伺うと、大好きな自宅で過ごしたいと帰られた後でそうして時間が経ちましたがあの入院中に受けた気持ちよいマッサージを受けたいと訪問看護師さんに語られたことから私のところに、お話をいただくことになりました山の中腹大きな木に囲まれた素敵なご自宅です。ここで最期まで過ごしたいというお気持ちを大切にしたいです。毎週通うことになりました~私のアロマ談義の頁も更に続きます。
2010年05月21日
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昨年6月に、ガンで亡くなった方から依頼されたことがあります。施設で暮らすことになる娘に遺したかった言葉。母として伝えたかったこと。それを絵本にして、全国のホスピスに贈ってもらいたい友人に贈って欲しい娘に手渡して欲しい昨年5月1日に入院し、ホスピスで過ごした1ヶ月と1週間34歳の若い命を燃やした濃密な時間でした 亡くなる直前まで、鍼灸師さんに来てもらい、体調を整えアロマのトリートメントで、身体も心も緩むのを楽しみ先端医療を受け最期まで頑張りたいと、樹状細胞免疫療法を受け5歳の娘さんを施設に預けて、来年の春までは・・・と小学校の入学式までは頑張るんだと言い続けていたお母さんでした。やっと託されていたことを果たせる日が近づいてきました命日までに、絵本の完成に向けて進んでいます。ご自身が、ホスピスに入院中に読んだ絵本や般若心経の本。それらにどれだけ癒されたか・・・と語られました。だから、ご自分もこの絵本を全国のホスピスに送って少しでも、おなじ胸中の方の心が和んだら・・・と願っておられました。まだ若い母として、娘に伝えたかったこと・・・ 『どのひとのこころにも ふたりの鬼さんがすんでいる。 いじわるおにさんと やさしいおにさん でも りょうほうおなじひと。』 『からだは いのちの ようふくみたいなもの。 ひととおりのべんきょうをしたら かみさまに返すの。 ・・・・・・・ またあえるから・・・やくそくげんまん。』 そんなメッセージが続きます。ホスピスで出会った34歳の若いお母さんとの約束。中学時代のお友達や、彼女が最期に身を寄せた施設の皆さんからも贈る言葉を頂いています。お母さんがどんな人だったのか、娘さんは知りたがるもの。この絵本の中に、彼女がどんなに純粋で誠実に生きてこられたかギューーと詰まっていますから、読んでくださる方が増えますように。 『りなちゃんきいて ~ホスピスのおかあさんから、伝えたかったこと~』きっと完成させますから。命日までもう少し待っていてくださいね
2010年04月27日
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六甲病院の緩和ケア病棟を立ち上げられ、在宅ホスピス医でもある関本先生のところでの”関本クリニック・ボランティ研修”も1年が過ぎましたアメリカで死生学を学ばれた、経験豊富な先生を講師にお迎えしてアメリカのホスピスボランティア研修での内容を踏まえた上でアメリカでのホスピスボランティアでの経験から学ばれたことや、日本でのグループホームや、様々な関わりや経験からの貴重な学びをたくさんいただきましたボランティアとして活動するためには、まずは自身の死生観を育てることが大切です死に対する考え方のルーツを探ることから初めます。研修の中には、『過去の喪失経験チェック』がありました。そして、自分にとって大切な所有物や、自然の中で大切だと思うものや自分にとって大切な活動や、大切な人やそれらをカードに書いて、捨てられるものから順に捨てていきます。自分の中で、価値があると考えているものを整理していきます。大切にしているものを捨てることを通して患者さんの気持ちや感情に近づくことが出来たような気がしました最後に残したものを捨てることには、とても勇気が必要でした。実際の体験でなくても、それを捨て無ければと思ったら胸がジーンと熱くなり、張り裂けそうに哀しくなり、涙が出そうになりました。。。。。。自分のお葬式を想定して、その際に呼んでもらいたい弔辞を書く実習があったりターミナル期を生きる患者様のニーズや悲嘆のプロセスやグリーフケアについてさまざまなワークや、遺族会の方のお話しを伺い本当に貴重な経験をさせていただきましたそうして、なんと、素敵なメッセージの入った、修了証を頂きました 『~より有効な在宅ホスピスケア ボランティアになるために~ 上記の研修を修了し、患者様やご家族の声を知ると同時に ご自身の生きる喜びと意義を認識されたことを証明します。』 ”人に関わろうとする人は、まず自分を癒す方法を知っておくこと”継続するためには、義務感で行なってはいけません。人と向きあう余裕があるかどうかのチェックをすることも大切です。貴重な研修を、ありがとうございました。
2010年03月29日
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ホスピスでのボランティアの日毎週うかがっているホスピスでのアロマセラピーですが最近は、ティーサービスのボランティアさんがご予定が悪くなり,いなくてセラピストも3時には、ワゴンを押してティーサービスに回っていますお馴染みになった、コーヒーと紅茶の香りを楽しみにしてくれている入院患者さんもおられますし家族やお見舞いの方に気を使わずに、共にお茶が飲めるとても大切な時間でもあります。今日は3月3日、ひな祭りなので、甘酒を準備しました いつもなら、コーヒー! 紅茶がいい!!という方も、この日は、皆さん甘酒を選ばれました。本当に、皆さん甘酒一色なので、私も驚きました。ドリップで入れた薫り高いコーヒーも、一杯も出なかったのです。 「いつも、お母さんが作ってくれた、懐かしい・・」と言って涙を流しながら飲んでくれた方 「ここで、まさか甘酒が飲めるなんて・・・」と驚かれた方も 「お友だちにも飲ませたいから、後で持ってきてもらえないかしら・・」とリクエストしてくれる方もいてやはり、その時々の季節や思い出を大切にしたケアを提供していきたいな~と再確認しましたセラピードックたちも来てくれてロビーでは、笑い声もあふれます。月に1度、各お部屋を回ってくれるワンちゃんたちは、言葉が無くても人気者です。たくさんの思い出話しが、あちこちで聴かれます。
2010年03月03日
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講演の中で語られたのですが、江原さんは、東京の日雇い労働者の街、ドヤ街と呼ばれている山谷にホスピスを建設しようと準備されているそうです既に土地を購入し建築申請も提出し、図面も出来上がり後は建築にとりかかるところだったのですが住民の反対運動が持ち上がり、今は黄色いのぼりがたくさん立っているのだそうです。。。なんとそののぼりには、 「末期患者収容施設反対」とか 「これ以上、街を暗くするな」と書いてあるのだそうです。ホスピスへの偏見は、まだまだ色濃くあるのだと思い知らされます。江原さんが何故この場所にホスピスを建設しようと思われたのか・・・この山谷には、『NPO法人きぼうのいえ』という牧師夫妻が運営するホスピスがあります行き場を失った人々、身寄りのない人々のための宿泊施設「なかよしハウス」や在宅ホスピスケア対応型集合住宅「きぼうのいえ」(全21室21床)を運営しています。 牧師夫妻のこれらの働きに感銘を受け、このようなホスピスを更に充実させたいと建設を思い立ったそうです。そして、更にこの「きぼうのいえ」からは 『東京のドヤ街 山谷でホスピス始めました。 「きぼうのいえ」の無謀な試み』 『山谷でホスピスやってます。 ~「きぼうのいえ」、涙と笑いの8年間~』などの本が生まれ、その本をモデルに山田洋次監督の映画 『おとうと』 が生まれましたどのように民間ホスピスが取り上げられているのか興味があって映画『おとうと』を観にいきました。希望の家は、大阪西成の愛隣地区で 『みどりの家』 として登場します。家族でなくても、無条件で受け入れてくれる最期の看取りの場所として破天荒な弟を取り巻く家族のどんなにケンカしても、生き方が違ってもいつかは必ず訪れる最期の別れのときに、「おねえちゃん、おおきに・・・」と感謝と別れを伝えて最愛のおねえちゃんの胸の中で旅立っていくのをホスピスのスタッフが支えますあっ気ないほどの静かで穏やかな死の風景「もう楽にしていいのよ」の言葉を聴いたとたん、呼吸が止まります。ホスピスは、人生の最後を寂しくを過ごす場ではなくもう一度生きなおす場として登場します「看取り」や「ターミナルケア」などの現代的な問題にも触れています 山本牧師さんのたいせつにしていること・・・ (ホームページから)きぼうのいえは東京の日雇い労働者の街、通称山谷地区にある、身寄りのない人、行き場がない人のための在宅ホスピスケア施設です。 その原型はコルカタ(カルカッタ)のマザーテレサの「死を待つ人の家」にあるといえましょう。しかし、ここの特徴は「死を待つ人の家」と呼ぶよりもまさに「いのちを生き抜く人の家」であることです。 この東京のスラム街にある独特なホスピスは命ある限り生き抜く人々のホスピス長屋とも呼べると思います。 きぼうのいえは、生きとしいける人々の日常生活の匂いに満たされています。入居者さんの体の痛みに対するケアとともに人が死に面した時に感じる、あらゆる痛みに対してどのように寄り添っていくかそれがきぼうのいえのケアでもっとも着眼するべき点だと思います。 生涯を通じてかかえてきた問題を振り返り、周囲との和解、自分の過去との和解、人生に対する肯定や疑念、肉体の衣を脱ぎ捨てて旅立つことへの畏れ一言では言い尽くせないようなさまざまな課題が、きぼうのいえでの限られた時空のなかで織り成されていきます。 この世における最終コーナーを迎えつつある入居者の皆さんとスタッフは、上下関係を持つことなく、共同生活者としてこの容易でないハードルを越えていくのです。 「誰でもどこからでもやりなおせる」 この言葉をスローガンとして掲げながら私たちは家族的なかかわりをなにより尊重していきたいと思います。 人間の「絆」、「関係性」そして「愛すること」これが人生の中心的な重要点であることをこのホスピスのありかたを通して、訴えていきたいと思います。 ・・・・・・・マザーテレサの言葉を思い出しました・・・・・・・・ 『私たちは、この世で大きいことはできません。 小さなことを大きな愛をもって行うだけです。』 『世界で一番恐ろしい病気は、孤独です。』 『もし貧しい人々が飢え死にするとしたら、 それは神がその人たちを愛していないからではなく、 あなたが、そして私が与えなかったからです。』 私たちに何ができるでしょうか・・・・
2010年02月24日
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毎週水曜日には、緩和ケア病棟(ホスピス)でのアロマケアをさせて頂いています。先週は、関西アロマセラピスト・フォーラムの新しい講座の打ち合わせがありお休みしたので、2週間ぶりに伺うと・・・・ 「あらーー待ってたわよ。 先週は来なかったから看護師さんにどうして来ないの? って聞いちゃったわ。 あなたの顔を見ないと、寂しいわ。 待ち遠しかった。」私もお会いできて嬉しいです。今日は、どうしましょうか?足に触らせてもらってもいいですか?背中が痛いようなら、お背中をさすりましょうか?足と、背中にアロマのブレンドオイルで優しく包みこむようにさすっていきました。 「もうすぐクリスマス。私は賛美歌が下手だからね~。 でも、そのアドベントカレンダー、可愛いでしょ。 クリスマスまでは大丈夫かしら? お正月は無理でも、クリスマスは過ごしたわね。」サンタさんもやってくるここのホスピスでのクリスマスナイトの楽しいこと。それを待ち遠しく願われている方の傍で、どれだけのことが出来るか待ち望んでくれている方がいる限り、ホスピスでの8年目に向けて更に、よりよいアロマケアが出来るセラピストになれるようにまた来週もとお約束します。
2009年12月03日
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大役、無事に終わりました遺族の気持ちに触れる機会となりました。子どもに先立たれる母と、父と、兄と、親戚と友人達の気持ち・・・・それぞれの中に、彼の姿が残っていること。それぞれの彼だったこと。私が見ていたのも、彼の一部であったこと。それは、それは、彼が見せたかった部分であり、なりたかったものでありたくさんの思いに育まれて、彼が存在していたことが分かりました友人達が、彼が私に託した”生と死についての想い”を知りこれからの人生の大切な気づきになったと教えてくれました。こうして、彼の想いは受け継がれていくのかもしれませんアロマセラピストにできること。アロマセラピストだったからできたこと。わたしも、ずっと振り返っていくことになりそうです。彼が残してくれた、たくさんの記録から、彼の想いを知る作業が始まりました
2009年10月04日
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30代の若さでホスピスの1室で「最期まで本が読めたらいい・・・」 と語っていた彼の最後の本は、現役ホスピス医で、心理カウンセラーでもある森津純子さんの本 『僕が僕に還る旅』 になりました森津先生は、東京でカウンセリングを中心としたクリニック”ひまわりクリニック” を開業されています。本は、ホスピス医として、実際に見たり聞いたりしたたくさんの人生体験をおすそ分けするように自分で選んだ人生を生きているのだということを雲の上から、人生ドラマを見るような物語に仕上げています。この本を5日間で読了し、次のアロマの日に会った時には 「すごい、いい本でした~」 「これまでのヨガや宗教観や、スピリチュアルな本の 全てを集約したような感じです。」 「これは、いいですよ!」そうやって、少し興奮気味に感想を教えてくれた彼でした 彼が、ご自分の人生ドラマの幕を引かれたあと約束していた、彼の闘病記でもあるノートを見せてもらえることになりました。そして、そのノートの最後には、この本から得たたくさんの学びや生き抜く智慧が残されていました。 『僕は、ベッドの上で動けなくても 「樹のように生きていこうと」と思うことができた。 樹は動くことができない。でも優しい木陰をつくり、動物たちを憩わせ 二酸化炭素を吸って、美しい酸素を作り出し、優しく深いエネルギーを 静かに静かに流し続けている。 僕もベッドの上で、ただ優しいエネルギーを心の中に紡ぎながら ただ生きていこうと思う。 ~生きるとは、自分自身が幸せでいるために、 より多くの愛を心に集めていればそれでよかっただけなんだ。」 (P295)ご飯が食べられなくなって、ベッドの上で力なく衰えていくのを 「口からご飯が食べられなくなって、動物ではなくなった僕は このまま生きていていいのだろうか?」と自問自答していた彼です。この本から得た気づきは、きっと彼の心に安らぎや安堵感を与えてもらったことでしょうそして、一番最後には 『人生は人形劇・・・』でした。 こうして、本の感想という形を通して、彼と私の心の会話は続いたのです。先日、ホスピスで彼のカンファレンスに参加させていただきました。彼の、死を間際にして遺された、これらの言葉を、スタッフの皆さんにもお知らせしました。彼の死生観を通して、私たちも1歩前進できるように 導かれていきますように
2009年09月25日
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アロマセラピーの依頼があれば、お宅まで訪問しています。車はなく、電車での移動ですから、お伺いできる距離は限られていますが1日に、2件~3件、訪問することもあります軽い認知症があり、下肢の浮腫がひどかった方は、きれいに改善されました。浮腫がなくなったので、アロマの訪問は中止しようかと相談しましたがこれまでと同じように続けて欲しいとの事今では、訪問そのものを楽しみにして頂いています末期がんの方への訪問は、短い期間になることも多いですがひと時の安らぎでも、そのことを通して家族の思い出になり闘病生活の中に、心地よさが与える癒されるひと時が大切な瞬間になります。そして、そんな遺族となった家族さんとのつながりも新しい関係が生まれようとしています彼が生前書き溜めたノート。厳しい闘病生活の中で、感銘を受けた本の中の言葉や指針となった言葉、人生において本当に大切なこととは?ターミナル期の医療の在り方への提言ともなる彼の残していった言葉の中から、彼の想いをくみ取る作業を始めたいと思います。 『人生の最期に素敵な人に出会った』と言ってくれた彼に対して、何ができるのか・・・私の課題が1つ増えたのかな? また、ギフトを頂きました。 訪問先へ向かう、阪神芦屋駅で・・・ダイナミックに広がる空と雲に感動、しばし・・・ 大きく深呼吸~
2009年09月18日
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お盆は、四国でのお遍路さんの再開と、最期の2ヶ月間を共に過ごした彼女のお墓参りに行きました。こういった事でもなければ、お盆休みは家で、日頃のたまった仕事を片付けていた筈ですが思いがけず、四国の協力者が現れて、道案内をしていただけたのです。これも、亡くなった彼女の引き合わせてくれたご縁だと、ありがたく思います毎日、お墓参りをしている彼女のお母さんは、 「まだ、亡くなった気がしなくてね~。 そのうち、ひょっこり帰ってくるような気がする。」と話されていましたが、彼女が最期を過ごしたホスピスの、受け持ちの看護師さんから生前彼女が 「美味しい、美味しい。これがあるとご飯が食べられるのよね~」と言っていた、おかず味噌の作り方を教えて下さいと、お便りがあったそうでそんな大した事ないのよ~と満更でもないように、ニコニコと話しているお母さんを見ているとそういった心の通わせ方もあるのだな~とホスピスの看護師さんの、家族へのケアの心配りにも感動しました 『心が通う・・・』といえば・・・先日の診療所内でのアロマセラピールームでは 「ココに来ると、心が通う・・そんな感じがするからいいわ~」と トリートメントを受けたクライアントさんが言ったのです。 「こんな事ってないよね。 お金を払って何かしてもらうことはあるけど、 心が通うってことはないから、 だから、ココの存在が大切なのよね~」アロマセラピーを通して、心が通い合うケアができていることをセラピスト一同、とても嬉しいフィードバックを頂き、アロマセラピーの奥深さについて、再確認しました。ヘルパーとして、介護施設で働いているセラピストさんからは、ホスピスでのボランティアの時に関わった方からご自分の人生を振り返り、最期の言葉として 「心のこもった80年でした。ありがとう。」という言葉を掛けてもらったことをお聴きしました。こんな、心のこもった言葉を掛けてもらえること・・・やっぱり、セラピストって、シアワセな職業ですよねお遍路と、お墓参りの後は、小京都と呼ばれる内子の町並みに連れて行ってもらいました。写真でご紹介しますね。ふくろうは 『不苦労』 と書いてありました。涅槃像とのどかな田園風景も広がります。
2009年08月18日
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朝、曇り空の中、41番霊場 龍光寺に向かいました。見落としてしまいそうな小道に入り、小さな山上へと階段を上ります。途中、歩き遍路さんの青年と出会いました。歩き遍路さんを見ると、頭が自然と下がりますまた、若いカップルのお遍路さんにも出会いました。女の子は、金色の髪に、ミニスカートにブーツ姿・・・それでも白衣を着けて、丁寧に挨拶を交わしてくれます。お遍路をする姿も、想いも人それぞれ、その方なりの真実がありますその方なりのいろんな想いでお遍路を巡る姿にも感動します。 その後は、車で5分くらいの42番霊場 仏木寺へそして、いよいよ彼女のお墓のある宇和の、43番霊場 明石寺へと向かいます。予定通り、午前中にお参りを済ませました。 久しぶりに、何度も般若心経を声に出し、山郷の空気や緑の木々に触れて心の中の重荷も捨てることが出来たのか、何も考えることもなく心身ともに軽くなっていくようです。弘法大師に見守られて、作法通りに行い、ただ、ただ般若心経を唱えるだけ、それだけでも、身体も心もクリアになっていく気がします。小雨が振り出した彼女のお墓の前で、お母さんと、遺していった愛娘さんと出会いました。彼女は喜んでくれているのかどうか感じているとあの子は涙を流して喜んでいるのかもね、とお母さん。彼女の好きだった、白い百合の花と、彼女にお似合いの小さな凛としたひまわりの花をお供えさせてもらいました。誇らしそうに咲き誇る花たちは、まるで彼女の潔い人生のように感じました。彼女の生家では、持ってきたパソコンに生前に映した彼女から愛娘へのメッセージを映し見てもらいました。愛娘は、ビデオの中のママに向かって手を振り、 「ママ~。ここよ。お返事して。」 「ママ~。約束げんまん。おぼえてるよ。」 「ママを産んであげるからね。いっぱい可愛がってあげるからね。」愛娘は、ママとの約束を覚えていました。パソコンの前に座り、小さな身体で、ママのメッセージを全身で受け止めていました。 身体は、神様からの借りもの。一度神様にお返しするから、また戻ってくるからね。他にもたくさんの約束を、小さな愛娘は全部覚えていました。こうして、生前に撮影した愛娘へのメッセージは、私も、亡くなった彼女との約束を果たし、愛娘さんに届けることができました。次の約束は、彼女のメッセージを絵本にして、お世話になった方や全国のホスピスに贈ること大役です。でも、それを支援してくれる、彼女の良き理解者とも出会うことが出来ました。後は、預かった愛娘への20歳までの「バースディカード」を届け続けること。15年間、足長おじさんのように見守っていくことになるのかな・・・・ 彼女からのメッセージ・・・ 「お母さんは、ガンになって、施設に預けたあなたに会えなくなったけど あなたにあげる愛情は、みんなから少しずつもらった愛情があるからで お母さんも、いろんな人から愛情をもらっているの。 だからあなたは、みんなの愛情のしずくのかたまりなのよ。 それを忘れないでね。また会おうね。約束げんまん。」
2009年08月15日
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雨が上がったと思って、洗濯物を干したら、一気に空が曇り、雨がザーーと降り出しそしてまた、晴れ間がのぞく・・・・ここのところ、不安定なお天気が続いています。空が晴れると、大音量でDJの叫び声と歓声と共に音楽が広がってきます。家の前は海水浴場なのです 太陽と友だちの、水着姿の若者があふれていて、夏はお祭り騒ぎです。 先週のホスピスで、アロマセラピーを終えて、帰り際に、「あなたが大好きよ。出会えて良かった。」と抱きしめてくれた方がいました その2週間前に出会った時には、ベッドの上で身体を丸めて小さくなって壁をみつめながら休まれていたのに・・・「アロマセラピーのボランティアです。」 と、声をお掛けすると断るのも面倒だなというような感じで始まったようだったけど足と背中に、そっと触れていくと段々、こころの鎧もほぐれてきてその方が、静かに語りだしてくれた・・・「わたし、ここを出たら、また前の仕事をしたい。 いのちを軽々しく考えていた訳ではないけれど 今度は、もっといい仕事ができると思うの。」そして、次の週にうかがうとお部屋には、インドに旅行したときの写真やマリア様や、虹の写真が飾られていました。「優しく触れてもらうと、安心するわね~。 家族とも話しあうことができたのよ。」そして、次の週には「ここに来て良かったわ。すっかり落ち着いた。 一度家に帰ってくるわね。あなたと話せて楽しかった。」これまで、いろんな宗教と出会い、その真理を追究してこられたそうです。真理を体験するために、こんな病気になったのかしらお蔭で、いろんな体験から、真理が本当だと知ることができたわ。これまでは頭で分かっていただけだったけどこの病気のお蔭で、実感、実践できたのよ。やっとの思いでお風呂に入って体重計に乗ったのに「あー、また減った」と痩せてしまったことを不安に感じたの。でも、すぐに、これは過去と比べているからなんだわと分かったの。自分は、お風呂にも入れたし、気持ちよかったし、体重を計ろうという気にもなれた。これって、すごいことじゃない!!そう思えたら、すごく心が楽しくなってきて自分を大切な存在だと、愛しく思えたの やっと、自分を愛するということができたと思うの。すごいでしょう~自分は、一人ではない、みんなといつでもつながっている。今を生きる、今を生ききるだけ。自分を愛すること。この3つを、ここに来て、やっと実感できた。これって、すごいことでしょう!!・・・そう一気に力強く話された後、柔らかな笑顔で、私をベッド上に抱き寄せ「あなたが大好きよ。出会えて良かった。」と、言ってくれたのです。ここのところ忙しくて、風邪をひいてしまい、身体もダウンしてしまって、心も折れそうになっていたけどこんな、出会いの数々を与えてもらっていることを私も、とても誇りに思います
2009年08月11日
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腸閉塞にて、食事が摂れなくなり、水分しか飲めなくなって彼は言います・・・・ 「動物は自分で食べられなくなったら終わりですよね。 僕は、高カロリー輸液だけで必要な栄養をとってます。 こんな生き方は、植物的ですよね。 ・・・だけど、ヨガの修行者は、食べないという修行もあるけど生きている。 あれは、大自然の気のエネルギーも、栄養に変えているのかな。 ・・・僕は、こんな状態でいつまで食べずに生きていくんだろう。」こんな彼のために、『いのちのスープ』が閃きましたオーガニックで育てた玄米と人参やじゃがいもなどを、昆布出汁で煮込んで栄養だけではない、自然環境のことや、食べること、生かされていること人間も環境の一部だと気づかせてくれる辰巳先生の『いのちのスープ』本好きな彼は、既に知っていて、 「ああいいですね~ そんなスープ飲んでみたいです。」こんな会話を、ホスピスでのアロマセラピーで行なっています。植物の香りと、人の手による優しいタッチに全身を覆われながら肌の温もりが、心を落ち着かせることに気づいたと彼はいいます。彼の一言、一言が、誰かへのメッセージ時には身近な人であり、また見たこともない誰かにではあるけれど私を通して、誰かへのギフトになるそこにも、生きている実感を感じ取ってくれている。 『いのちのスープ』 作ってあげたいね。
2009年07月27日
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陽が暮れて涼しくなった夕刻ホスピスの小さな屋上で小さな小さなビアガーデンがオープンしました昨日、このホスピスに入院してきたばかりのご夫婦が車椅子を押してもらって、仲良く二人の時間を楽しまれていたりお孫さんや、家族ににぎやかに囲まれて車椅子で上がってこられた方しばらくご飯を食べてない方もナースやボランティアが作ったおにぎりやから揚げ、ポテトサラダや枝豆、スイカや先生が腕をふるった焼きそばなどの料理が並ぶ中いつもより食欲が増すようで、美味しそうに食べられます食事が食べられない方も、ビールを少し飲んでみたいとスタッフみんなと乾杯されます小さな小さな屋上のビアガーデンですが患者さんたちの表情が、どんどん生き生きと変化していくのが分かります。普段は、食欲がないと言っている方も、驚くほどおかわりして家族や周囲を喜ばせたり自分の目の前にある食事を、誰かのために取り分けてくれるなどお手伝いをしてくれたり患者さんであっても、誰かのために何かをするという行為を通してその人らしさを発揮させて、瞳が輝いていくのを目の当たりにしました小さな発見ですが、”最期までその人らしく過ごせるように”援助するというコンセプトを元に、そのケアの奥深さを実感しました。小さなビアガーデンで、患者さんの笑顔が輝きを放つ瞬間に出会えスタッフや先生とも親しくお話しが出来てとても贅沢なときを過ごしたように思いますここに生きていてよかったな~ 自宅の前には、コンクリートのひび割れから、みごとに黄色い花が咲いています みんな自分らしく咲き誇っているのですね~
2009年07月25日
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東神戸病院の緩和ケア病棟で、アロマセラピー・ボランティアをしています。今日は、このホスピスが誕生して10周年の記念となる市民講座でした。ホスピスが始まる数年前から、ホスピスについて知ってもらおうと市民参加型の講座が開催されていました。第13回となる今年のテーマは・・・「ホスピスって何?」「どんな事してるの?」もっとホスピスについて知ってもらおう一緒に話そうというテーマで医師、看護師、リハビリさん、栄養士さん、訪問看護師さんなどのスタッフや、様々なボランティアが、活動内容について共に発表しましたエプロンをつけた、お茶やお菓子のサービスをするボランティアさんアートセラピー音楽療法リフレクソロジーペットセラピーそして、私はアロマセラピーを報告させていただきました。講座の前には、フルート四重奏(フルート・ウ゛ァイオリン・ウ゛ィオラ・チェロ)の可憐で豪華な音色の演奏がありました。 緩和ケア病棟の先生方の発表には、感動しました。こんな素敵な先生方だったのだなと改めて感激しました先生方の消化器内科医、外科医としての実践の中から得られた実感。医療とは?と追求する中で出会った緩和医療。最先端医療を追求する外科医でありながら、お子さんを鉄道事故で亡くした体験を通して自身が心身症になり、ウツになり、精神分析療法で回復した経緯から医師としても変化し患者さんの心に寄り添う医療を実践しながらも、ガンを発病した河野博臣先生が朝日新聞に連載されていた『追憶のカルテ』柳田邦夫氏が推奨する『2.5人称の視点』は御自身の次男が心を病んだ末に25歳の若さで自ら命を絶たれた体験をもちそんな事象からか『2.5人称』のモノの見方についての大切さを説かれている。一人称は、自分二人称は、あなた、家族など身近な人そして三人称は、周囲のサポーターなど客観的に見る人三人称は、科学的、客観的に見る良さがあるが、患者さんからは、冷たく乾いた関係になってしまう。柳田さんは、三人称の人も二人称に歩み寄り、同時に二人称に埋没しない「2.5人称の視点」を持つべきと語っている。緩和医療では、この『2・5人称』の視点が大切ではないか科学的で客観的でありながら、患者さんと寄り添うような関わりでケアをすることそして、秋元康さんの著書『象の背中』について触れ象は死期を知ると一頭だけ群れを離れ、死に場所を探すといわれています。死を悟った主人公は、そんな風にはできない。家族に見守られて死んでいきたいとホスピスを選びました。そんな選択肢の1つとして、自身で選ぶ死期の決めかた。また、『チーム医療』のなかで、患者さんはお客様ではなく会社のオーナーのような存在であると考えるとチームの一員がよい仕事をし最大限の利益を得ようとすることでオーナーである患者さんと共に助け合って病気に立ち向かう同士という関係性となることやホスピスの創始者と呼ばれている、シシリー・ソンダース博士の話も登場しました。痛みを、全人的苦痛(Total pain)としてとらえることの必要性を強調し医療のあり方をcure systemからcare systemへ変更する必要を説きホスピス運動の中心的存在であります。「・・・・自分も危い存在であることを忘れなければ、心の通った人間関係が生まれる」 緩和医療の全人的ケア、ホリスティックな視点を再確認させられた1日でした。
2009年07月12日
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