ブラジル北部のマラニョン州サンタイネスの町で開催されたサッカーの試合が2件の殺人へ発展した。出場選手の1人を刺殺した試合の審判員がその後、選手の友人らから撲殺された上にばらばらにされたという。サンタイネスの警察当局が明かした。
事件を担当する地元警察のペレイラ警部によると、審判を務めたオタビオ・カンタニェーデさん(20)が6月30日の試合中、選手のホセミール・デ・アブレウさん(31)を退場にしたところ、デ・アブレウ選手に蹴られた。これをきっかけに2人が取っ組み合いの喧嘩になり、最終的にカンタニェーデさんがデ・アブレウさんを刺し、デ・アブレウさんは病院に搬送される途中で死亡した。
激怒したデ・アブレウさんの友人らはカンタニェーデさんを襲い、石や棒で撲殺した後、カマでカンタニェーデさんの手足と頭部を切断したという。カンタニェーデさんの切断された頭部はサッカーフィールド近くの杭の上で見つかった。事件に関与した「扇動者」だとして26歳のルイ・モラエス・デ・ソウザ容疑者が逮捕された。
事件の様子を録画していた住民がおり、警察は録画された映像を容疑者特定のために利用している。
司法省の統計によると、マラニョン州は同国でも最も貧しい州の1つで、1980年代までは最も犯罪の少ない州の1つだった。しかし、麻薬や武器の密輸拡大に伴い、80年から2010年の間に殺人率が住民10万人当たり2.7人から22.5人と、9倍近く上昇した。
内容が衝撃的すぎて、二度見してしまいました。
そもそも、喧嘩や殴打の打ち所が悪くて死亡、というのならば納得いくのですが、なぜ審判はナイフを持っていたのか。日本では武器の携帯が一般的ではないので、審判が武器を携帯するという事態が常のことなのかよくわかりません。それに武器チェックはないのだろうか。国際試合でもない限り行われないのかな?
さらに、そのあとの住民の凶行。もともと件の審判に悪感情を持っていたのか、社会全体に鬱憤が溜まっていたのか。集団ヒステリーを起こしているように受け取りました。この記事もそれを示唆していますね。
サッカー試合中における暴力事件(死亡に至るほどの&明確な加害者の意志を以て)というのは、よく起こるものなのか。
気になったので、少しネサフしてみました。ら、出てくる死傷事件たち。特定の国やリーグ、年代に限らないようで、空恐ろしくなりました。 サッカーコワイ。
例1) サッカー試合のボランティア審判員、選手に殴られ死亡 蘭 (CNN 2012/12/04 )
アマチュア試合後、線審が選手3人に殴られ翌日死亡。→該当選手は除籍に。
例2) 少年サッカー審判、イエローカードの選手に殴られ死亡 米 (CNN 2013/05/06 )
少年サッカー試合中、判定に腹を立てた選手が審判の顔面を殴る。脳に損傷を受け、1週間後に死亡。→該当少年は追放。
サッカーという競技そのものに、その場所にいる者たちを攻撃的に扇動する作用でもあるんだろうか…?まるで古の戦士を鼓舞する儀式を行ったように感じました。 発露する暴力と、集団で、公衆の面前での躊躇わなさは、スポーツの高揚を超えトランスのような。
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