RED STONE 増殖☆寄生日記

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July 18, 2007
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カテゴリ: 小説



 この街を訪れない冒険者はいないというぐらい様々なものが揃うオアシス都市アリアンは、日が暮れた今も活気に溢れていた。古都以上にたくさんの露天が立ち並び、威勢のいい声が行きかう。ところどころに大きなかがり火がゆらゆらと踊り、エキゾチックな砂漠の夜を演出していた。



 砂漠は空気が乾いているので日が落ちると昼間の暑さが嘘のように厳しく冷え込むが、ここはオアシスのおかげでとても過ごしやすい。気持ちのよい夜風を感じながらぶらぶらと露天を見て回った。

「最近露天めぐりさぼってたから相場が分からないなぁ。これって安いのかな?」

「さあね。そういうの興味ねぇもん。ペットは買い物なんてしねぇからな。」

 不機嫌そうな比翼が答えた。

「ん?なんか突っかかる言い方だなぁ。比翼もお買い物したかったの?お小遣いあげようか?」

「いらねぇよ、バカ。」

 ますます不機嫌に拍車がかかる。比翼はいつもぶっきらぼうだけど、今日のは少し様子が違う。いつもなら一緒になってからかってくる連理は心ここにあらずといった風情でオアシスの水面を眺めている。

 そういえば村を出たあたりから二人ともずっと無口だった。

「ね、二人ともどうしちゃったの?あ、疲れちゃった?宿に帰って休もうか。」

「プッチニア。」

 押し黙っていた連理が口を開いた。

「なんか、こう・・・変なんだよね。」

「変って?」

「なんて言っていいのか分からないけど、気持ちが悪いんだ。まっすぐ進んでいるつもりなのにぐるぐる回ってるみたいな。立ち止まっているつもりなのに、周りの景色が変わっていくみたいな。」

「え?」

「いや、いいよ。僕にもまだよく分からないから。比翼は何も感じない?」

 先をずんずん歩いていた比翼が立ち止まった。

「俺も・・・。なんかずっと胃の上あたりに重くてもやもやしたもんがある。なんて言っていいか分かんねぇんだけどな。」

 不安。悪い予感。そういうものだろうか。

 ロマを出るときに感じた、『何か得体の知れないものに導かれてどんどんと引きずり込まれていく』ような感覚を彼らも感じ取っているのかもしれない。

「大丈夫だよ。大丈夫・・・。」

 彼らにというよりも自分にそう言い聞かせた。





 オアシスをひと回りして旅館に戻ろうとしたとき、建物の向こう側から小編成の民族楽器の音に合わせて切なげな女性の声が聞こえてきた。酒場の方だとあたりをつけて覗いてみると、肌もあらわな衣装を身に着けた女性が腰をくねらせながら歌っている。彼女が動くたび、手足にはめたアクセサリーについた鈴がシャンシャンと音をたてる。

 思わず引き込まれて酒場の中に入り、歌に聞き入った。

舞姫.jpg



老人たちの 言の葉に

果て無く紡がれる 麗しの祖国

強い葡萄酒は いかなる者も

潰えた楽園へ 誘ってくれる

赤子が つぶらな手を広げ

星の瞬きさえも つかもうとするように

地にあるすべてを 欲せし王

海の向こう 山の彼方へ馬を駆る

栄華を膨らます 戦乱の鐘は

千数えぬうちに 鳴り止んだ

祈りの声 穿たれた王冠

輝けし王の 伝説が終わる

騎士たちの鎧さえ 苗床に

城を覆う つぶらな花々は 

婚礼を迎える朝の 乙女の骸を飾る

引き裂かれたヴェールの 代わりにと

そこな酔いどれの誇る 錆びた冠は

めぐりめぐる 夢のあとさき





 亡国に想いを馳せる歌。

 この歌姫と楽団は一体どこから流れてきたのだろうか。酒杯をかたどった片面の太鼓が刻む異国のリズムが不思議なほどに心を揺さぶった。

 哀しげなメロディーで胸の中の不安がますます大きく強くなる。





 自分は何者なのだろう。

 なんのために生まれてどこに行くのだろう。

 もしかしたらこの世界は誰かの見ている夢で、朝が来れば一瞬で消えてしまうのかもしれない。

 栄耀を極めた大きな国が一晩で無くなってしまうように・・・。

 自分の存在の確かさが急にあやふやになり、指先から砂になって崩れ落ちていくような気がした。





「・・・プッチニア、そろそろ宿に戻ろう。」

 連理の言葉でふと我に返った。

「うん。」

 だめだ。あまり考えちゃいけない。気付ちゃいけない。

 何故だか分からないけれど、そんな風に思った。






つづき



 脳みそ使いすぎて、耳から出てきそうです(:.;゚;Д;゚;.:)ハァハァ

<元気を注入>

 昨日はメンテ後すぐにスウェブ11直行したので、待ち時間なしに狩れました。

 そのときのPTの人がノリがよくてとても楽しかったです(>▽<)♪

元気玉1.jpg

ファイアーボールって元気玉に似てるよね(*´▽`*)

<変態G>

 アスペルギルスとプッチニアが所属するギルド『COLOR』のギルマスはエロ師匠です。

 そのせいかギルメンには変態が多い。

 一例:

このWIZさんドMだっ(||゚Д゚)ヒィィィ!

 昨日入ったばかりのBISさんも初対面で・・・

しかも巨乳好きだそうです。゚(゚ノ∀`゚)゚。

オッパイ大好きさん募集中ヾ(。・ω・。)ノ






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Last updated  August 23, 2009 07:04:25 PM
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下より上派www  
£血影£  さん
エルフ達が恰好良いのは気のせいですか?(ぁ

流石エシェさんの師匠です
エシェさんと(少し)似てますね><b(ちょ (July 18, 2007 05:29:40 PM)

それ俺じゃん・・・  
ペポリン さん
巨乳大好き、でもあれだ・・・でかすぎても・・w
今更ながらリバウンドおm・・・ゴホンゴホン。

ちなみに自分昨日誕生日でした(ぁ
ケーキ食べてお腹いぱい、でも体重は増えない(ぁ 筋肉欲しいな・・・・・・w (July 18, 2007 06:43:05 PM)

Re:ネタがないから小説第六弾~楽園への翼編その二~(07/18)  
コゥ★ さん
歌姫の絵はもしやエシェさんが描いたんですか?
だとしたらすごくウマイ!!11
あんな体系になれたらいいね・・・( ´,_ゝ`)プッ

おっぱい好きの人とは一晩中語り合うことができそう、リアル私です (=゚ω゚)ノコニャニャチハ (July 18, 2007 07:10:49 PM)

ぬぬぬ  
カモミ~ル  さん
どんどん絵がうまくなっていろうよな・・・(;^ω^)

脳みそは使いすぎると耳から出るのか・・・(((( ;゚д゚))))アワワワワ (July 18, 2007 07:29:41 PM)

コメントd(´∀`o)☆゚+。サンキゥ゚+。☆(o´∀`)b  
血影さんへ
 うちの連理と比翼はとってもカッコイイ設定です(*ノωノ)ポー だって一緒に旅するなら男前がいいですから。
 師匠にはとても及びませんよ(*´▽`*)ウフフー


ペポリンさんへ
 でかすぎでも怖いですねぇ゚.+:。(*-ω-)(-ω-*)゚.+:。ウンウン゚
 体重は三十路過ぎたら増えますよ(ΦωΦ)ふふふ・・・・


コゥ★さんへ
 絵は自力で書きました。本当は上手い絵師を囲いたいのですが~ヽ(*´ー`)ゞ ァィャー
 あんなナイスバディーが目標です(*´ェ`*)

 オッパイ大好きBISさんとは仲良くなれそうですね。゚(゚ノ∀`゚)゚。


カモミ~ルさんへ
 絵を描き続けてるうちに上手くなればなあと、下手なりに頑張ってます~(*ノωノ)キャッ♪
 個人的に脳を使うと融けて流れそうな感じがします。普段使ってないから(〃^∇^)o_彡☆あははははっ

  (July 19, 2007 09:31:11 AM)

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